「本屋の雑誌」とりかかっています
年末に船橋に出掛けた際に駅近くの「ときわ書房」で見つけた『本屋の雑誌/別冊本の雑誌⑰(本の雑誌社)』、400ページもあるうえに、1ページの文字量は通常の2倍くらいあるので、ものすごいボリュームです(^_^;)
本好き、本屋好きの人間にとっては、こたえられない本です。年末年始にゆっくりと楽しもうかと買い求めました。
これには、かつて私が学生時代に購読していた頃の「本の雑誌」で一時話題になった「青木まりこ現象」(※後述)というかなり古い記事の掲載もあり、驚き!
私がよく行く「三省堂書店有楽町店」の店員さんの文が、「このお客が近くのカレー屋さんの何を食べてから来たのか」までわかるという話・・(^^;)。
さらにこの人はスタンド・スパゲティーの“B級の一級”店(^^;、「ジャポネ」の「インディアン(カレーがかけてあるスパゲティー)」を食べてきたな、というのまで当てているd(^_^o)・・そんな激オモシロなお話も満載。
先ほどの“青木まりこ”現象とは、書店に行くと何故か“便意”をもよおすという読者(青木まりこさん)からの葉書が反響を呼び、俺も、オレも、僕も、私も、・・となり、「青木まりこ現象特集」が組まれたわけですが、その様子も見事に掲載されていました(^_^;)、実は私も“青木まりこ現象”自覚者です…σ(^_^;)
さらに、梶井基次郎の「檸檬」という短い小説、これは丸善書店のレモンの画集の上に本物のレモンを置いて、「爆弾だ」と呟いて立ち去る話なのですが、実際にお茶の水の丸善や、京都の丸善に取材に行き、今でも毎年いくつものレモンが、画集の上にではなく、「檸檬」の本にのせてある、という現象が続いているという取材記事もありました(*^_^*)
その他書店の話題が満載で、うれしいやらたいへんやらで読んでいるところです。
本の中盤にあった「実録・店長の星」は、かなりの大長編で、都会の割と大きな書店から郊外の全然売れていない本屋に店長として人事異動があった人の実録が載っていて、もう本屋さんがどれだけ大変か、そして自分の他社員は一人しかおらず、あとはアルバイトで、店の中はほこりだらけ、すっかり日に焼けた本ばかりの在庫を抱えているという悲惨な状況からの“必死のがんばり”をご本人が書いたものでした。
我が事のように手に汗して読みましたが、結末は・・ぜひ買ってよんでください(^_^)
まだ半分ほどしか読んでおりませんが、「しょうが・チャイ」などを飲みつつ、ほっこりと楽しんでおります(゚ー゚*)。oO
年末に体調をくずしてから、なかなか完全に体調が戻らず、家で本を読んだりして安静にしつつ、快復を待っているところです。
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