【はっPのアナログ探訪_0010: なごり雪 / イルカ(Single)】
だいぶ軌道の乗ってきた“アナログ探訪”、今回はイルカさんの「なごり雪」です。
やはりこれはCDで聞くよりも、レコード盤が似合っています。
伊勢正三さんの作詞・作曲。
編曲はなんと松任谷正隆さんと書かれています。そうだったんだ・・。
汽車を待つ君の横で僕は
時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
この冒頭、たった三行でまぶたにその光景が浮かんでくるじゃありませんか。
私はこういう光景が浮かんでくるような歌詞や、メロディ、サウンドで構成されている楽曲が好きです。
シンプルな楽器構成の、メロディの良いこの曲、やはり名曲だとあらためて感じました。
東京で見る雪はこれが最後ねと
さみしそうに君がつぶやく
・・もうここで涙目になります(^_^;)
二番に入り、動き始めた汽車の窓に顔をつけて君は何か言おうとしている・・・「さよなら」とくちびるが動くのがこわくて下を向いている・・この歌の主人公・・(T_T)
あらためて当時のレコード盤で聞くと、イルカさんの声も“若い”し、高く澄んだ歌声です。この曲にはぴったりです。
たぶんイルカさんご本人か、作者の伊勢正三さんのどちらかがラジオでおっしゃっていたのですが、『なごり雪』という言葉の表現は、この曲ができるまでは無かったのだそうです。
「なごりの雪」という表現は昔からあったそうで、たしかに辞書などで調べてみると【の】が入っているんですねd(^_^o)
で、この曲がヒットしてから「なごり雪」という表現は一般的なものになったのだそうです。当事者が言っているのだから間違いないでしょう。
いつ聞いても良い曲です。
そして感動の度合いもまったく薄れることがありません。
人が大人になって、さまざまな岐路に立つとき、こんな歌が“じん”とさせてくれるんですよね。
今回はレコードを聞きながら書いてみたのですが、胸に懐かしいような、淡い恋心のような甘酸っぱいものがひろがりました。
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