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2015/03/29

マリー・アントワネットの最期までを記した本を読んだ

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『マリー・アントワネット ~フランス革命と対決した王妃~/安達正勝著(中公新書)』を読みました。
マリー・アントワネットと言えば、私の好きな宝塚歌劇でもフランス革命時を描いた演目に「ベルサイユのばら」や、「スカーレット・ピンパーネル」などがあり、つい最近では、「ルパン三世」のミュージカルでも、タイムスリップして、マリー・アントワネットの時代に迷い込む、などというストーリーもありました。

そこに描かれているアントワネットは、“誇り高い”という表現がピタリとはまるような女性として描かれていますが、いまだにさまざまな形でその生涯が描かれたり、研究の対象となっている女性はそう多くはいないでしょう。
つまり、人として、女性として、きっと魅力のある人であったのではないか、と思われるのです。

名門ハプスブルク家に生まれ、フランス王妃となったアントワネットは、結婚当時は夫のルイ16世が、今で言えば高校生、アントワネットは中学生の年齢です。
結婚後しばらくは、自分にとって心地よい環境づくりに力を入れていたようですが、宮廷のしきたりなどが当初、彼女を拘束していたようです。

子供がなかなか出来なかったことについても当時の手紙などを紹介して書かれています。いろいろと下卑た憶測が事実として記録に残されているのですが、でも著者の言うように二人が若すぎた夫婦であったことが一番の原因かもしれません。
初めて夫婦のいとなみに成功したときのアントワネットの母への手紙なども紹介されていて、ぜひ読んでみていただきたい(*^_^*)、そのときのアントワネットとルイ16世の様子がよく伝わってきます。

宮殿での華麗な日々からフランス革命の勃発で、アントワネットの運命は急流にのまれたが如くの様相になるのですが、アントワネット、ルイ16世共に、先行きの“読み”が楽観的過ぎたように思われました。
アントワネットは、「王制は絶対」やがて「元の王制に戻る」と頑なに思っていたこともわかりますし、ルイ16世も国民を捨てて逃亡することに強い抵抗を示していたことがわかりました。
特に、監視が弱かった時期がいくらでもあって、国外逃亡するのであれば、割と簡単に出来たのに、二の足を踏んでいたこともわかりました。

隣国が必ず革命から自分達を救ってくれると信じていたアントワネットの思惑は外れてしまうのですが、囚われの身になり、家族が割と狭い場所で一緒に過す時期が意外と幸福な時間であったことも宝塚でも描かれていましたが、印象に残りました。

この本ではフェルセンと表示されている“ベルばら”ではお馴染みのフェルゼンとの愛についても書かれていて、現在の私達には、夫のルイ16世と、ただならぬ仲のフェルゼンとの関係がなかなか理解できません。アントワネットが囚われの身になってからも、訪ねて来たフェルゼンはアントワネットと一夜を過していて、でも監視があったので、・・愛を交わすことが果たしてあったのかも、この本では疑問符が付けられています。

そして、何とも無慈悲な裁判の結果、マリー・アントワネットは、断頭台の露と消えるのですが、最後に義理の妹に手紙を書いています。すべてのページに口づけしたその手紙は義妹エリザベトには結局手渡されなかったのですが、現在もパリの国立古文書館に保管されているとのこと。見てみたいです。

夫と同じく、自分は潔白であり、最期のときにおいても確固とした態度を見せたいと思っていると、その手紙には書かれていたとのこと。
そして平静な気持ちであることも・・。
子供たちが気がかりであることも書かれていますが、こうしたマリー・アントワネットを取り巻くさまざまな事実と現実などが、より現代を生きる私達に何かを語りかけて来るのだと思います。

重い内容のある本でしたが、書きぶりは知識の乏しい私にもわかりやすいものでした。
これからフランス革命時を描いた舞台劇を見るときには、またひとつ異なった側面で見ることができるような気がしてきました。
良い本でした。


【Now Playing】 ゴンドラの唄 / 森繁久彌 ( 懐メロ )

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