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2015/05/05

「思考の整理学」を読んだ

20150505_shigehiko_toyama01

『思考の整理学/外山滋比古著(ちくま文庫)』を読みました。
タイトルどおり、どうやってものごと考えたらいいんだろう(・・私の場合は特にこのブログについてどう考えて、どう書いていこうか・・)、そのヒントにしようか、などと考えてのことでした。

読んでみると、著者が大学で教えていると、論文について「好きに書いて、自由に書いていいんだよ」と言っているのに、「何をテーマに書けばいいのですか」などと相談してくる生徒ばかりだと書かれていました。

本の中でも書かれていましたが、情報について一次的に入ってくるもの、それをレビューしたものなど二次的に入ってくるもの、さらにそれらを区別して、データ化し、またまたそれを“寝かせて・・(これが大事みたい)”ほどよい頃に口に出し、人に聞かせてみたりして何ものかを生み出していく、そんなことが書かれていた・・と、私は読みました。

考えるときの時間帯などについてもふれていましたが、やはり「夜書いたラブレターは朝には見られない」とよく言われるように、夜よりも(夜は悲観的にもなる傾向がある)朝がよいと言い切っていました。
著者などは、朝食は早起きして仕事をしてから食べた方がよく、そのあとまた寝て、一日のうちに二回朝をつくってまた二度目の朝に仕事をして、また二度目の朝食を食べて、翌日の朝を迎える・・(^_^;)などとおっしゃってまして、だんだん何だかわからなくなってきました。

でも、まったく同じジャンルの人と話をしても、いいものは出てこず、相手の考え方を否定するような話ばかりになってしまうだとか、思いついた発想をすぐに人に言ってしまう(特に目上の人について相談してしまう)と、せっかく何か生み出せそうな発想なのにつぶされてしまう・・。
なので、前述しましたが、アイデアは“寝かせる”期間が必要である・・そんなことも書かれていました。これには、私も同意いたしました。
観劇記や、その他私もブログに書くときに、息せき切って帰宅して、すぐにそのときの感情のまま書き始めることはあまりしないようになりました。
あわてて、その感動などを書こうとすると、概してつまらない文になってしまうのです。
不思議なものです。
一日二日寝かせてから書くと、余計な“油分”のようなものが洗い流され、割とすっきりとした、テーマが見えてくる文章になるような気がします。

ま、私の駄文のことはいいのですが、この本、ちょっと著者のユーモアなどもあちこちに散りばめられ、とても読みやすいものになっていました。
参考にさせてもらいます。


【Now Playing】 Whisper Not / Junior Mance ( Jazz )

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