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2015/07/30

【はっPのアナログ探訪_0048: Imagine / John Lennon ( LP )】

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久しぶりにレコード盤でジョンのアルバム、「イマジン」を聞いてみました。
すっかりCDに馴れてしまった耳にはとても新鮮でした。

一曲目のタイトル曲「イマジン」は誰もが知っている名曲ですが、レコードで聞いてみると、とても軽い印象でした。あのピアノのイントロの重い感じや、ジョンのボーカルが厳かに入ってくる感じも、レコードの方は“すっ”と入って来て、逆にいきなり心の中に風のように入ってくるという・・そんなふうに感じたのでした。
ちょっと意外。

二曲目の「クリップルド・インサイド」は、レコードの方が圧倒的にギターも打楽器もインパクトがあり、これにも驚きました。


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レコードを聞いた全体の印象は、自然で、流れるような感じで、ちょっと“はかない”くらいの優しさと心情が聞き手に伝わってくるのでした。
買った当時はそんなふうに聞こえなかったんだけどなぁ・・。

このアルバムには「ジェラス・ガイ」というジョンのファンにはお気に入りとなっている一曲もありますが、今にして聞くと、ジョンの当時の心模様はどんなだったろう・・などと感慨深いものがあり、胸に染み渡るジョンのバラードという感じです。

ポールに対する“嫌がらせ”的な曲もありますが、実はどうだったんだろう・・そんなに深く陰険なものではなかったんじゃないか、などと思ったりもします。

ラストの「Oh YOKO!」は、なんでもない曲のようで、当時も今もキュンとさせる素敵な曲です。


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ビートルズのレコードを聞くよりも、なんだか昔のレコードを聞いているような気持ちになる不思議な感覚。・・でも、いいレコードでした。
このレコードに思い出のある50代、60代の方ってたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。

2015/07/28

仏映画「間奏曲はパリで」を見ました

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『間奏曲はパリで(La Ritournelle)/監督:マルク・フィトゥシ、主演:イザベル・ユペール(2014年・仏)』という映画を見ました。

これは長年連れ添った夫婦(50代後半~60代手前くらいか)が、仕事の忙しさや、日常のルーティーンのなかでいつの間にか相手への情熱や思いやりが失われ(・・俺か…σ(^_^;)・・と、一瞬ひるむ)、そんな熟年夫婦の互いに気付いているようで気付いていない危機的な人生の瞬間を捉えた、そんな映画でした。

夫は主人公の妻に気をつかわない発言をし、仏・ノルマンディ地方で畜産業を営んでいて、もううんざりしている妻の様子に気づきません。
そんな妻にパリから来た姪の友人でハンサムな青年がパーティーの誘いをかけ、久しぶりに女ごころをくすぐられます。

そして、アバンチュールとパリという都会の誘惑に駆られて主人公の女性は夫に皮膚病の治療に二泊で出掛けると嘘をついてパリに出掛けるのです。


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パリで再び青年に出会うのですが、そこでは一悶着、でもまた別の年配の素敵な外国人医師の男性と知り合い・・パリでの大人の素敵なひとときを過し、さらには目眩く一夜を・・(*≧∀≦*)・・もう、このあたりで女性は見に行きたくなってくるのではないでしょうか?!その期待は裏切られませんよ!d(^_^o)
そんな私の思いを裏付けるように、客席は年配の女性多数!(#^.^#)しかも、期待どおりのアバンチュール☆が・・あるかもよ・・。

パリの様々な街角、公演、駅、美術館、キャバレー、レストラン、アパレルブランド、クラッシックホテルなどで畜産農家の仕事に明け暮れていた主人公の女性は、素敵な時間を過します。女性のファッションも田舎の女性とは思えなく、しかもこの主人公の女性の性格、特徴が良く表現されていて、絶妙の感がありました。このファッションについても、ある意味見どころにもなっていました。

そして、妻の行動を不審に思い、パリまで車でやって来た夫。
ここからが、第二段階となり、熟年夫婦のそれこそ「夫婦」・「人生」の“機微”が胸を掻きむしるほどのシーンをつくりあげ、、さらに胸に熱いモノがこみ上げ、涙を流してしまうという大人の展開になります。
ここがこの映画のもっとも沁みてくるところでした。

ラストはなんと、イスラエルの死海に皮膚病の治療をかねて出掛ける夫婦の姿が幻想のように繰り広げられるのですが、まさに大人の男女にとって、素晴らしい、心に残る作品になっていたと思います。
これは超おすすめですよ、夫婦の危機を感じているのに気付かないふりをしている皆さんd(^_^o)


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映画のパンフレットは、そのカバーをはがして、広げてみると・・なんということでしょう(*^_^*)、あぁ・・パリの地図となっておりました。


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破壊、暴力、殺人、妬み、嫉み、呪怨、そんなものはお呼びでないあなたと私の映画です。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2015/07/27

古書店で買ってきた50年前の写真集「おんな」

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このあいだ出掛けた神保町の画集・写真集を主に取り扱っている店で『おんな/稲村隆正作(浪速書房)』という写真集を買い求めました。安かった。

もうこの箱入りの写真集の「箱」とその文字を見ただけで手にいれたくなりました。
「何かある」感じがしますよね・・。


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頁をめくると、この本の出版予告も挟まれていました。
50年前に発行されたこの本、もうその時代に巷の「ヌード写真」氾濫を嘆いています。

『ヌード芸術のおかれた現今の事情に鑑み、ヌード芸術本来の存在価値と品位を確証ずける意味においても、これが真のヌード芸術であり、本来の魅力であるという作品群の刊行をおもい起こった次第である。』

と、謳い上げています。

「日本を代表する四氏の写真家で、異なる個性を具備している婦人科作家の作品をもって、十分刊行の目的は果たせていると思う」
としていますが、その気になる四作家は

秋山庄太郎
早田雄二
中村立行
そして今回買い求めた本の稲村隆正氏の四氏となっています。


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中の写真はもちろんヌードが多いのですが、ここに載せるのはちょっとどうかと思うので、割とおだやかなものを載せました。でも、なんだか今の時代には感じられないものを突きつけられるようなものが多く、箱を見て思ったとおり、魅力ある写真集でした。
何度も何度も見返しているところです。


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50年も前の作品なのに、心にはとても新鮮に映りました。
他の三氏の作品も見てみたいと思いましたが、もう手に入らないでしょうね・・・。


【Now Playing】 Parisian Throughfare / Bud Powell ( Jazz )

小沢昭一さんの「昭和の流行歌」の本を読んだ

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『流行歌・昭和のこころ/小沢昭一・大倉徹也著(新潮社)』を読みました。
これまた驚きのブックオフ価格200円ポッキリでした。

登場する流行歌は、小沢さんが小学生くらいに何度も聞き、歌っていたものなので、歌手本人は明治生まれくらいの方が多く、知らない曲が多く、知っている場合でも、曲そのものは私が知っているものが、実は“本家”がいて、この本は、その本家の方のお話なのでした。

登場する歌手で印象に残ったのは、「美ち奴」、「杉狂児」、「小唄勝太郎」という初めてその名を聞く人ばかりでした。
しかも皆さん、爆発的なヒットを生んだにもかかわらず、その後には私も知っている有名な戦後の歌手がその曲を取り上げ、むしろそちらの方が今では本家かと思われている・・という、ちょっとやるせないような事実も知りました。
それに、戦時中には、軍部からの監視が強く、歌詞を変えさせられたり、楽団もなく、マイクやスピーカーもないところで歌わせられて、本来の軽やかな歌い方が出来ず、喉の調子を落として、その後の歌手人生に影響してしまった話などもありました。

で、この本は小沢さんのお馴染みのラジオ番組から書籍化しているので、文中で小沢さんがその歌を歌うのをそのまま音符の絵付きで歌詞が書かれ、こちらはメロディも知らないのに読みながら小沢さんの顔など想像しつつ、でたらめに歌ってしまうのです(^_^;)
なぜか、それが楽しいんですよね、小沢さんがどの話もうれしそうに語っているので、こっちもその気になってしまうのです。

かつての“懐メロ番組”などで私も知っている歌手も登場します。
藤山一郎さん、灰田勝彦さん、霧島昇さん(奥さん ※松原操さん も登場するがその方は存知上げず)、ディック・ミネさん、そして私もよく知っている美空ひばりさんも“トリ”で登場します。
小沢さんはひばりさんの大ファンで、ひばりさんとの温かいエピソードには心温まりました。ひばりさんって、素敵な人だったのだな、と、あらためて知りました。

小沢さんが歌っていると思って以下のような歌詞を読んでいったのですが、読んでいるこちらも何か心にじんとくるものがありました。

花咲き花散る宵も
銀座の柳の下で
待つは君ひとり 君ひとり
逢えば行く ティールーム
楽し都 恋の都
夢のパラダイスよ 花の東京

・・夢のパラダイス・・っていうところがなんかいいですよねぇ、花の東京
今もあこがれの“花の東京”なのかなぁ・・。

野球小僧に逢ったかい
男らしくて純情で
燃える瞳がスタンドで
じっと見てたよ背番号
僕のようだね君のよう
オオ マイ・ボーイ
朗らかな朗らかな 野球小僧

・・僕のようだね君のよう・・のところのメロディーなんか、胸にキュンときますね。青空高く、白い雲に向かって白球が飛んでいくところが目に浮かびます。

いい本でした。
小沢さんには、もっともっとご健在で、このような本をたくさん出していただきたかった・・。
古書の専門店などに行くと、小沢さんの貴重な全国を回って集めた様々な芸能の本などがあります。
これからはそんな本にも手を拡げて日本の、昭和の芸能について知りたい、などと思っているところです。


【Now Playing】 Revolution / The Beatles ( Rock )

2015/07/26

1789 -バスティーユの恋人たち- 役替わり別パターンを見ました

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宝塚歌劇・月組東京公演「1789 -バスティーユの恋人たち-」を見ましたので、感想を。
これは、前回同じ演目を見て感想を書きましたが、今回の公演は役替わりがあり、前回とは別パターンを観劇したのでその感想となります。

さっそく役替わりお二人についての感想から。

まずは、主役の龍真咲(りゅう・まさき)さんが演ずるロナン・マズリエの妹・ソレーヌ・マズリエ役の花陽みら(はなひ・みら)さん。

前回見たときは、晴音アキ(はるね・あき)さんが演じて、歌を中心になかなか“聞かせる”形で見せてくれましたが、花陽さんはどちらかというと演技の方で力の入ったものを見せてくれました。父の死後、パリに飛び出してしまった龍さん、途方にくれたその妹は、やはりパリでその身を売ることになって、やがて兄と再会となるのですが、身を落とした感じは根っから明るそうな花陽さん(^_^;)演技そのものは迫真のものでしたが、キャラクター的にはどうか、とも感じました。でも、良かったですよ、花陽さんの持ち味は存分に発揮されていました。

次はある意味娘役の主役とも言えるような重要な役、王太子養育係のオランプ・デュ・ピュジェ役の早乙女わかば(さおとめ・わかば)さん。
早乙女さんには星組から組替えで来て、大きな期待が内外からあるわけですが、前回私が観劇し、ご紹介した若手娘役・海乃美月(うみの・みつき)さんが今回は同じ役で進境著しいところを見せていて、早乙女さんも追われているような立場で心中穏やかではないと思います。

早乙女さんは、ひとつ殻を脱ぎ捨てたというか、今までの美しくて、清楚で、お嬢様、みたいなところは剥ぎ取り、可憐さは残しつつも、養育係でアントワネット妃のことを心から案じている娘をうまく演じていたと思います。
心配される歌唱も、龍さんとのデュエット含め、うまくこなしていました。
早乙女さんがオランプを演じることにより、この「1789」自体の印象もまた変わってきていて、これはこれでなかなかのものになっていました。
当日は休日で団体客も多く、初めての観劇の方もたくさんいらしたかと思うのですが、この公演を観て、きっと「良いものを見た」、「宝塚はなかなかやるじゃないの」という感想を持たれたと自信を持って言えるような公演になっていました。

また、早乙女さんのオランプからの影響もあると思うのですが、トップ娘役の愛希れいか(まなき・れいか)さんのアントワネット妃が大きな進化を見せていました。
特に早乙女・オランプに対する母のような、そして女性同士の「愛」に対する生き方の共有者ともいえるような“大きな心”を持つ王妃としての姿がくっきりと浮かび上がってきていました。
また、そのたたずまいも、一幕ラストの群衆の歌唱の場面にすっと銀橋に入ってくるアントワネット妃の姿は、こちらもたじろぐくらいの強いインパクトがありました。
それを受けて同じく銀橋で歌う早乙女・オランプも素晴らしかったですよ、ふるえが来るくらい良かった。

どちらかというと、主役の龍・ロナンを一人の女性として愛し、アントワネット妃を案じ、そして自らの父の行く末も心配する“大人”のオランプという印象の海乃さんと、人生を必死に生きる健気な娘という印象の早乙女・オランプ、どちらも私は楽しめました。
既に両パターンをご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、どんな感想を持たれたでしょう。

トップスターの龍さんは、今が絶頂期と言えるのではないでしょうか。
龍さん独特のトップの振るまいみたいなものも随所に感じるし、歌も龍さんの良いところが存分に出ていて、もう堂々のトップという感じです。
組の様子も大きな眼差しで見渡されていると思います。
そして、龍さんも舞台で感じているでしょうが、今の月組は特に今回のような強力なミュージカルには、個々も、全体も、素晴らしい集中力を発揮できる組になったと感じます。
ミュージカルとしての今回の作品の出来の素晴らしさは特筆ものですし、ラスト、おまけのショーでも月組のパワーは感動ものでした。


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あと、気付いて付け加えておきたいのが、美弥るりか(みや・るりか)さんの演じたルイ16世の弟、シャルル・ド・アルトワ役への探求心というのでしょうか、演技も、そして舞台での立ち居振る舞いも、全てが前回見たときよりも洗練されていて、うっとりと見てしまいました。ラスト、銀橋での歌唱も涙が止まりませんでした。

それから、凪七瑠海(なぎな・るうみ)さん演ずるカミーユ・デムーランの恋人リュシルを演じた琴音和葉(ことね・かずは)さん。
歌はうまいし、演技も巧み、舞台にいるだけで娘役としての麗しい存在感を示すその姿は宝塚歌劇ではなくてはならないものです。いつも感心するのです。

あと一人、フランス財務大臣ジャック・ネッケルを演じた光月るう(こうづき・るう)さん。
この人のルイ16世と、民衆との板挟みの巧みな演技がなければ、この舞台そのものが陳腐なものになってしまうのです。
物語を素晴らしいものにするのは、こういう“いぶし銀”の演技を観客に意識させずにする人がいるからです。
毎日大変だと思いますが、光月さん、よろしくお願いいたします<(_ _)>

以上が「1789」二度目の観劇についての感想です。まだまだ足りない部分もありますが、長文となってしまいましたので、この辺で!
また次回(・・今度はどの観劇になるかな?)まで、ごきげんようっ!!


【Now Playing】 Snow Castle / Walter Lang Trio ( Jazz )

神保町へ、いろいろ偵察に

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土曜日は朝から出掛けて観劇をしたのですが、その後神田神保町の古書街に向かいました。

数週間前に中学時代の担任の先生と電話で話をしている中で、ジャズのマイルス・デイビスの全アルバム解説本を私が版の異なるもの二冊を所有している話題となり、先生に一冊お譲りすることとなり、さらに話は神田古書街についてひろがりました。

先生は、ジャズのアルバムジャケットに触発されることがあるみたいで、「そんな画集や写真集専門の古書店が神保町にあるかな?」と問われて、「あるでしょう、探しておきましょう」ということになったわけです。

ということで神保町へ足を伸ばしました。
先生の興味をそそるような書店を数店見つけ、私も興味のある写真集などを手に入れてきました。
それについては、またこのブログでご紹介する機会があればお見せするとして、神保町といえばカレー屋さん、と、よく耳にします。

で、いくつか事前にピックアップしておいて、遅いお昼にカレー屋さんを訪ねました。
最初に神田古書センターにある「ボンディ」を狙ったのですが、驚くことに二階にあるボンディのお店入り口から階段を降りて、一階まで主に男女カップルが行列をつくっているではありませんか・・さすが有名店。


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仕方なく、このお店は次回にゆずるとして、次に「共栄堂」という老舗(大正13年創業)に行ってみました。
おおっ席に空きがありました。
ここは、神保町がカレー街ともなったルーツの店なのだそうです。

独特のカレーソースは“黒い”ものでした。
小麦粉を使わずに20数種類の香辛料を1時間じっくり炒めてつくっているとのこと。


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私はエビ・カレーを頼みましたが、寿司屋さんから仕入れたエビの頭をブイヨンで煮込み、それをミキサーにかけて作ったソースを野菜と一緒に煮てルーに合わせる(゚ー゚*)・・うまそう・・。
サービスにポタージュスープがついてくるのは、「舌をやすめてほしい」というお店からの心づかいのようです。

味は・・深いですよぉ・・。
最初は、一緒に入っているエビと生クリームの甘さとまろやかさが舌の上でポッとひろがるのですが、その次には辛さが!
そしてそして、最後には独特の今まで味わったことのない苦みがやってきます。
これが食べてみたらいいんですd(^_^o)
店内のお客さんも皆、うれしそうに食べていました。
見た感じだと、何度目かのリピーターの方もいるようです。私もまた来たくなった…σ(^_^;)
古書街の書店や古書の紹介でなく、今回は神保町のカレー屋さんの話題でした(#^.^#)


【Now Playing】ザ・ビートルズ・タイム / I Am The Walrus ( ゆふいんラヂオ )

2015/07/24

江戸川柳から「破礼句(ばれく)」と呼ばれるものを楽しむ本を読んだ

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『男と女の江戸川柳/小栗清吾著(平凡社新書)』を読みました。
この本は、江戸川柳の中でも『破礼句』と呼ばれる“みだらな内容”の“下がかり”な川柳を集めたものです。

ちょっと立ち読みしただけでも可笑しいと感じたのですが、男と女が関わるときっていうのは、本能にしたがって無防備になり、そこで人間の可笑しさ、可愛らしさ、さらに人間の業(ごう)が露わになり、単に卑猥だとか、みだらだとかいうことではない、人間というものの“可笑しみ”が感じられて、とても面白い本でした。

恋の駆け引きから、婚礼、初夜、新婚夫婦の破礼句は、恥ずかしいやら、滑稽やらで、どんどんその卑猥さや、さらに頬笑ましさまで感じさせてくれて(*^_^*)ちょっと赤くなってしまいましたが、でも楽しい!

さらに、新婚期間も経たのちの夫婦の営み、熟練の楽しみ、夫婦喧嘩、円満和合(*≧∀≦*)など、川柳の話題も尽きません。

そしてさらに、亭主の浮気とそれをまた上回る亭主に秘密の間男の話。
ここまでくると、人間っていうのは、その行為に飽くなき探求心というか、冒険心をもって果敢に挑んでいくのだな・・(^^;)と、ちょっと興奮気味にはなりましたが、でもまた吹くように笑ってしまいました…σ(^_^;)

続いて奥女中のお話では、男性不在の中での性欲の処理方法などにも破礼句は及んで、江戸時代の日本人というのは、けっこう自由で奔放で、“ゆるく”て、読んでいるうちに、この時期が日本人の生き方としては一番似合っていたんじゃないのか、と確信に近いものを感じたのでした。
落語にちょくちょく出てくるちょっとお尻の軽い後家さんなども、噺を聞いていて、いつも面白いなぁ・・などと思っていましたが、ああいう世界は、ある意味日本人の本能としての理想郷であるぞ、と、ふと思ったりもしたのでした。

とにかく、“生真面目”な明治以降の“頑固一徹公務員”みたいな人には向かない本でしたよ。だから、これを読んでいるだけでちょっとイラついているアナタは読んじゃだめd(^_^o)

というわけで、私は楽しませてもらいました。
江戸の町人的なアナタにはおすすめですよ(#^.^#)
そんじゃまた。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 遠藤ふき子 ( NHK-AM )

2015/07/23

Blog版『PEN散歩』・・夏の庭

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facebookでは夏の庭の様子をアップしておりましたが、こちらブログでも別写真でアップいたします。


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暑い日が続いていますが、それでも庭には花が咲いてくれています。
そんな様子をアップ。


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時々吹く風に花々が揺れると、それが何かしゃべっているように見えてまたうれしいのです。

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【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 松本一路 ( NHK_AM )

2015/07/22

【はっPのアナログ探訪_0047: 恋狂い / 奥村チヨ ( Single )】

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さあ、アナログ探訪もマニアックになってきましたよ(^^;)
奥村チヨさんの「恋狂い」、もちろん“お色気”歌謡曲です。

小学校に上がる前から歌謡曲、ムード歌謡、演歌などにまいっていた幼児の私、“もち”奥村チヨさんは剛速球の真ん中ストライク!!…σ(^_^;)

このジャケット写真見てくださいよ(^_^;)坊やちゃん、悩殺でございます。
ピンキーとキラーズ風なエレキギターのイントロから入り、ギターのカッティングもチャカチャカと当時がしのばれ、ベースはたぶんフェンダーのジャズベースでしょう、ブンブンいってますd(^_^o)

そこにチヨねえさんの甘ったれたような誘うような歌声です。当時よく発禁&放送禁止にならなんだ・・( ̄O ̄;)


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歌詞の一部を一番から三番までくらべてみてくださいな。

①うけとめて ねえうけとめて 捧げる愛を
 何もかも ねえ何もかも あげるのに
 あなたは横向いて じれったい じれったい

②苦しくて ああ苦しくて 死んでしまいそう
 目の前が ああ目の前が 暗くなる
 こんなに愛しても 知らんふり 知らんふり


 ※↓三番のこれが一番すごいぞっ!
③追いかけて ああ追いかけて ふり捨てられて
 泣きながら ああ泣きながら すがりつく
 つめたくされるほど 燃えるのよ 燃えるのよ

まあ、これがわかる子供っていうのもおそろしいものですが、でも、当時の子供達っていうのは、なんだかよくわからないけど“イイ”って感じてたと思うんですよね。
曲全体の雰囲気やサウンド、ボーカルの表現などは歌詞の中身はよくわからんでも、“なんかイイ”わけです。
そんな“坊やちゃん”だった私の好きな歌謡曲のひとつでした。
今聞いても悩殺されるぞぉ~っ(^_^;)

2015/07/21

離島が舞台の恋愛小説を読んだ

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『切羽(きりば)へ/井上荒野(いのうえ・あれの)著(新潮文庫)』を読みました。
これもまたブックオフで二百数十円で購入いたしました。
手にしてパラパラとめくってみて、ぜったいにおもしろそう・・と思ったのです。
(※「切羽」とは、小説中にもあるのですが、トンネルを掘っていくいちばん先を言うのだそう。トンネルを掘り続けている間は、いつもいちばん先が切羽、トンネルが繋がってしまえば切羽は無くなってしまう・・この物語に漂うぎりぎりのやるせない感じを表現したのでしょうか・・。)

あとでわかったのですが、この小説は2008年に「直木賞」を受賞していたのですね、途中まで知らずに読んでいましたが、どんどん引っ張られるように面白く、あっという間に読了となりました。

物語の舞台は、かつては炭鉱で栄えた離島、主人公は小さな小学校の養護教諭「セイ」。
元々島の学校で一緒だった少年で、家族の事情でいったん島を離れ、戻って来た画家の男性と結婚し、主人公セイも村の唯一の医院を営んでいた父の死に伴い島に帰って来たのでした。

セイと画家の夫は、平穏で、ある意味満ち足りた日々を過し、そこには島の主のような老婆(憎まれ口をきかれるが、セイは好きで話をしに出掛けたり、食事を作ってあげたりしている)、さらにセイとは小学校勤務の同僚であり、のんびりとした島の様子には似合わぬ“奔放”さをみせる女教師、小さな島でセイと自然に絡んでくる島の人々、学校に通ってくる無邪気な子供達がいて、話はこれだけの材料の中、のんびりと進行させるだけで小説になってしまうような“ネタたっぷり”のものでした。

そこに、ある日新任教師として赴任してきた石和(いさわ)という正体不明の男の登場で物語は大きな動きを見せます。

著者が文中に著わしているのは、セイやセイの夫、校長や教頭、奔放な同僚女教師、島の人々からのその男性に対する表面的な描写だけにとどめているのに、「セイはこの新任男性教師に特別な感情を抱いているのでは」とか、「男性教師の方もセイに特殊な気持ちで接しているのではないか」とか、読者にはそういうものがどんどん伝わって来て、セイからも男性教師からも何の愛情表現的な発言がないのに、「二人は“ならぬ”関係になるのだろうな」と思ってしまうのでした。

最後の最後まで“官能的”な表現がされるわけでもなく、実際に双方がどう思っていたのかさえも書かれていないのに、大人の恋愛小説になっているという・・著者の“腕前”は超一級、しかも私がかつて出会ったことのない巧妙な設計からなっているものであると感じました。

そして、物語全体は奔放な同僚女性教師が引き起こす事件などがあるにも関わらず、上を下への騒ぎになることもなく、静かに離島の風景、島の人々の営みと共にあまりにも穏やかに進行するのです。
ここがまた読みやすく、しかも読者をどんどん引っ張っていってくれる原動力となっているのです。いやもう、恐れ入りました、素晴らしい離島恋愛小説でした。

たしかブックオフの棚には、この井上荒野さんの著書が、まだ何冊かあったような気がするので、また別作品を探して読んでみたいと思います。とておもしろかった。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2015/07/20

【はっPのアナログ探訪_0046: 心の旅 / チューリップ ( Single )】

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今回のアナログ盤は、チューリップの「心の旅」です。
これはヒットしましたよね。
驚きのイントロ無し、いきなり“サビ”という展開も当時の若さ溢れんばかりのチューリップらしいものでした。

あの頃、このレコードを聞くと、ワァーッと押し寄せてくるようなサウンドに感じました。
そのサウンドと共に、張り裂けるようなボーカルが胸に迫ってきたものでした。

今、大人になってレコード盤にそっと針を落としてみると、そんな若者の心の叫びのようなものが“懐かしさ”を感じさせてくれ、ちょっと落ち着いて聞ける自分がそこにいました。


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この、九州ではちょっと“ならした”バンドがメジャー・デビューし、その“破れかぶれ”的な、鮮烈シングル盤、やはりいい曲です。
エレキギターもサステインを使った伸びのあるソロが、なかなか聞かせます。
そしてドラムは意外と、どっしりと曲を支えています、当時は気付かなかったことでした。

財津和夫さんの曲を姫野達也さんが歌い、バックの財津さんが張り裂けそうなコーラスを聞かせます。どういうふうに聞こえるかな、と思っていたのですが、ちょっと感動してしまいました。

大事な思い出のレコードです。

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【はっPのアナログ探訪_0045: アイルランドに平和を(Give Ireland Back To The Irish) / Wings ( Single )】

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今回のアナログ探訪は、ポールマッカートニーがリンダとのソロ活動からウイングスというバンドをつくり、バンドとしてのアルバム「ワイルド・ライフ」を発表したのち、シングル第一弾となったものです。

でも、このシングルは1972年1月30日にロンドンで起こった市内をデモ中のアイルランド人に対し、イギリス軍が銃撃、14人の死者を出した「血の日曜日事件」への抗議として書かれたものでした。

イギリスではEMIの反対を押し切ってシングル発売。
当然の如く、全英で放送禁止となってしまいました。
なので、英国では16位、関心の薄い米国でも21位までしか到達しませんでした。でも、アイルランドではもちろん1位!、なんとスペインでも1位を獲得しています。

私の持っているシングル盤は、定価が700円となっていますから、当時のものではなく、後々のプレス、販売されたものです。バンド名も「ポールマッカートニーとウイングス」となっていて、ほんとうは「ウイングス」と、ポールの名前が冠されていなかったはずです。


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この曲については、中学時代に同級生の家で聞かせてもらったことがありました。
私の知っていたビートルズ解散後のポール単独シングル「アナザー・デイ」の爽やかな印象とは異なり、「バンドっぽいなぁ」という印象でした。

今あらためてアナログ盤で聞いてみても、“バンドっぽい”と感じるのは同じです。
しかも録音はかなりワイルド。音質もそんなに良くはありません。
でも、うねるようなギターサウンド、ねばるドラムのリズム、シャウトするポール、バンドとしてのグルーブ感のようなものが感じられます。

ウイングスは、このあと対象的に甘くて牧歌的で、童謡のような「メアリーの子羊」をシングルとして発表するのですが、いったいどういうバンドなんだろう、と当時のポール・ファンは戸惑ったんじゃないかな、などと今にして思いますが、いかがだったのでしょうか。

今回はポールの意外な政治的メッセージソングを探訪してみました。

2015/07/18

元NHK美粧師の本を読んだ

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『一流の顔/岡野宏著(幻冬舎文庫)』を読みました。例によって、ブックオフで108円!d(^_^o)

作品として刊行されたのは2004年11月となっていました。
著者の岡野宏氏は、白黒TVの時代からのNHKアート美術部に在籍、時の首相から、様々な番組に出演される芸能人のみならず、学者、芸術家、小説家、政財界の著名人、海外の有名映画俳優などの“顔をつくる”仕事をされてきた方です。

著者は、時には美粧を施す相手との会話からどういう化粧にするかを判断したり、むしろ会話をしない方がいいという人もいたりして、その選択は著者の研ぎ澄まされた“カン”によるとしか言えないものがありましたが、それは見事に結果に結びついていることが多かったことがこの著書から分かりました。

人の話をよく聞いていて、それをすぐに取り入れ、見事な衣装で現われた作家の故遠藤周作氏、ドラマの中にちょっと出るために化粧に現われた松本清張氏が最初は気にいらなかった付け髭を実際に勧めて付けてもらい、皆から評判となり、うれしくなってそのまま銀座の行き着けのバーにまでして行ってしまった話、肌が弱い故渥美清さんが化粧から逃げ回り、でも「鉛筆だけ貸して」と言って、鉛筆だけで独り変身していた話など、どれも化粧そのものよりも、登場する有名な方々の「人柄」がとても楽しく、化粧を通してその人の生き方まで見えてくるという本でした。

松たか子さんがまだ学生でNHK「花の乱」に出演することになり、著者が担当となったときに、お父さんの松本幸四郎さんから手紙が・・。
「とにかく、つくりこまないでくれ」というものでした。
そして、その後も何度も同様の手紙が著者の岡野氏に届きます。
“つくりこまない”というのは、岡野氏も松さんを最初に見て思ったことと同様だったそうです。

松さんのシミひとつない肌は桃のような産毛に覆われ、肌はほんのりピンクがかっている。どうつくってもきれいになる顔だと岡野さんは思ったそう。
松さんと会話していくなかで全体のイメージを決めようとした著者が選んだのが、穢れのない初々しさと爽やかさを活かすこと、自然体の美しさにすることでした。
ようするにお父さんの松本幸四郎さんが希望したように“つくりこまない”のです。

デビュー間もない娘の松さんの将来を心配した幸四郎さんは、それを手紙で何度も頼んできたようです。
その後の松さんの活躍は皆さんもちろんご存知でしょう、コマーシャルでは親しみやすい、そして感じの良いイメージ、舞台や映画でもどんな悪役を演じても松さんのイメージは壊れない、そんな女優さんになりました。
紅白の司会までやってましたね。

こんなエピソードも氷山の一角、次々と私達が知らなかったあの女優の素顔、優しさ、厳しさなどが語られ、面白く読めました。

今回は、化粧、衣装等身に付けるものを含んだ自分の見せ方の本のご紹介でした。
時代的にちょっと懐かし過ぎる部分もあるかと思いますが、なかなか読み応えのあるものでした。


【Now Playing】 A Time For Love / The David Morgenroth Trio ( Jazz )

2015/07/17

【はっPのアナログ探訪_0044: さらば恋人 / 堺正章 ( Single )】

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今回はまた古い歌謡曲のシングル盤です。
堺正章さんは、もうすっかり芸能界でも大御所となられていますが、このレコードは、堺さんがグループ・サウンズと呼ばれた日本独特のバンド形態の猛烈なブームがあっという間に去り、ボーカルとして活躍されていた「スパイダース」も解散、その後ソロ歌手として活動された時のものです。

北山修さん作詞、筒美京平さんの作・編曲によるこの曲は、今聞いても名曲の風格があります。
昔の歌謡曲らしく、オーケストラの演奏、“人間”のコーラスが入り、かつてのレコード大賞などの受賞発表会時の生演奏の様子が頭の中で再現されるようでした。


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サビの前にアクセントで入るティンパニーなども名曲を聞くこちらの心が躍るようでした。

北山修さんの詞には、好きだった人への想いや、懐かしいふるさとへの決別の気持ちなどがストーリー性豊かに綴られています。
胸に詰まるようなせつなさが心に響きました。

そしてこれまた歌謡曲の大御所作曲家、筒美京平さんの「全部サビじゃないか」、というくらいの切々としたメロディがたまりません。


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今でも堺さんが折に触れテレビなどでも歌われている「さらば恋人」、あらためて聞いてもいい曲でした。

2015/07/16

ビートルズたった一度の来日を振り返る特集番組見てみた

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NHKテレビで表題の特番が放映されましたが、録画しておいて見てみました。
「ビートルズ旋風 初来日 熱狂の103時間」と題された番組で一番印象に残ったのは、過剰なまでの警備となってしまった経緯でした。

リアルタイムでその状況を知らない世代は、当時の雑誌や、書籍、ニュースフィルム、そして当時関わった方達の証言などである程度知識を得ていたわけですが、あらためて警備の当事者、そして“呼び屋”の担当:永島達司さん(故人)の秘書をされていた方のお話を聞くと当時の状況がなんとなくわかってきました。


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コンサートをやるだけなのに、なんでこんな過剰警備をするのか、という呼び屋の気持ちと、警視庁の徹底した・・というか、とことんここまでやって、それでもまだ足らないみたいなあの警備、日本公演後のフィリピンでビートルズがひどい目に遭ったことを挙げて当時の警備を指揮した方が「やはりやって良かった」とご満悦だったのには・・う~ん(^_^;)・・。
フィリピンでは特殊な事情があったのですけどね・・。


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あとは、ビートルズの来日時のインタビューは、今までにも音だけで聞いたことがあったのですが、あらためて画像入りで聞いてみると非常にいい受け答えをしていると思いました。
あの年齢にしては、大人の対応だったと思いましたし、実際いい事を言っていたと思いました。

ビートルズの写真を撮る許可を得た写真家の浅井愼平さんや、ビートルズの影響を大きく受けてミュージシャンになった宇崎竜童さんのお話もしみじみと、そして心に残りましたが、何と言っても当時の日本側のレコード会社のディレクターだった高嶋弘之さんのお話が相変わらず楽しかった(*^_^*)


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話し出したら止まらないのは、以前ビートルズの全アナログ盤を再発売する際のニッポン放送イマジン・スタジオでのイベントですっかり経験しておりましたが、ほんとうにうれしそうにお話されていて、・・いろいろ言う人はいますが、私はそれが一番だと思いました。
苦虫を噛みつぶしたように、悪い思い出みたいに語る人よりも、高嶋さんのように陽気に、そして当時の言ってみれば“アコギ”(^^;)な、“はったり”商売的な売り出し方を“これもんで”話すこの方は貴重な生き証人です。


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写真にある「We Can Work It Out」を「恋を抱きしめよう」と邦題を付けたり、「Nowhere Man」に「ひとりぼっちのあいつ」と付けたり、「I Want To Hold Your Hand」を「抱きしめたい」と付けたのは、まさにヒットするための奇策ではないでしょうか。
「手を握りたい」と言っているだけなのに、「抱きしめたい」としてしまったのですから(#^.^#)
でも、この抱きしめたいは秀逸ですよねd(^_^o)
あとは、「Norwegian Wood」の「ノルウェイの森」です。これも世紀の傑作タイトルネーミングだと思います。


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あのお歳で、今でも音楽関係のお仕事にバリバリに取り組み続ける高嶋さんには頭が下がります。どうかこれからも様々なシーンで活躍していただきたいと思います。
そして、またビートルズの話をしてほしい・・「寄席」でやるといいかも!ヽ(=´▽`=)ノ

というわけで、たった一度のビートルズ日本公演についての特番を見て、私が思ったことなど書いてみました。
最近、またちょっと変わったビートルズに関する資料を生協から?!手に入れたので、後日それについても書けたら書いてみたいと思っています。


【Now Playing】 抱きしめたい / The Beatles ( Rock )

2015/07/15

原田知世さん出演の The Covers を見て

NHKのテレビ番組「The Covers」に原田知世さんが出られるとのことで、録画しておいて、見てみました。

いちばん新しいアルバム「恋愛小説」もカバー集で、その曲も歌われるとのことだったので、スタジオで歌われ、演奏されるとどうなるのか楽しみでした。


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恋愛小説にも入っていた「Don't Know Why」は聞かせましたねぇ!
原田さん、ツアーも行っているようなので、この曲を完全に自分のものにしていました。
その独特の表現力にはただ見とれるばかり、「どうぞ聞いてください」という感じが画面から伝わってきました。
そして、とても良かった。

原田真二さんの懐かしい曲、「キャンディ」も歌われましたが、これもあの原田真二さんの甘くて若々しい、ちょっと魅惑的な世界を女性である原田知世さんが歌うことで、またあらたな魅力が醸し出されているように感じました。
何よりも、知世さんがこの曲を好きだということが一番この曲の魅力を引き出す要因になっていたと思います。


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そして、あの久保田早紀さんの「異邦人」。
番組内で、「もともと作者の久保田さんが大学通学時の中央線沿線風景(・・子供たちが空に向かい両手を拡げという部分も電車からみた風景だったそう)をCMソング用に中東風な歌詞にしたのだと紹介されていました。
知世さん自体もそのエピソードを初めて知って驚いていましたが、これも知世さんが歌い出すと、静かで久保田さんの世界とはまた異なる世界が眼前に広がり、なんというのか爽やかな中東の朝、あるいは暮れなずむ中東・・みたいに(^^;)なっていて、いやはや知世さんの曲の解釈、表現力には舌を巻くばかりです。


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ラストにはビートルズの「夢の人」を歌いました。これも新しいアルバム「恋愛小説」に入っていて、このブログでも紹介した素敵なカバーです。
ビートルズのちょっと陽気なカントリーソング風な曲調とはこれまた異なり、深く熟成された愛の歌(司会のリリー・フランキーさんもそう言っていた)になっていました。
それに演奏が静かにふわぁっと広がっていく感じが何とも言えませんでした。


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Facebookなど、ネット上でもこの出演回は評判になったようですね。
アルバムを聞いて、またこの番組を見て、さらに知世さんの魅力を知りました。


【Now Playing】 Everything I've Got Belong To You / Barbara Carroll Trio ( Jazz )

2015/07/14

話題の仏ロック・ミュージカル「1789」観てきた

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宝塚歌劇・月組東京公演「1789 -バスティーユの恋人たち-」を長女と観劇してまいりました。
2012年にパリで初演、絶賛を博し再演を重ねてきた人気ロック・ミュージカルを宝塚が日本初上演するものです。

もう最初からガンガン・グングン圧倒的な群衆による合唱で、すぐにフランス、革命前の時代に入り込んでしまいました。
正直、月組がこんなパワフルなミュージカルを見事に舞台上で繰り広げてくれるとは思っていませんでしたが、たいへん失礼なことでした。素晴らしいミュージカルに仕上げていました。


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主演の龍真咲(りゅう・まさき)さんは、かつてやはりロック仕立てのミュージカル「ハムレット」で圧倒的な歌唱と、台詞回しのうまさを見せてくれていたことを思い起こしました。
今回は平民の役。官憲に理不尽な殺され方をした父への想いから、革命への途へ進む青年ナロンを演じて、復讐心も絡んだ革命への情熱、執念を心情豊かに、歌唱も美しく演じていました。
そして物語の中で偶然知り合った王妃マリー・アントワネットの王太子養育係のオランプ(役:海乃美月/うみの・みつき※役替わり)との恋物語もあり、こちらも運命的な双方の身分と、急速に深く強くなる二人の愛が、物語をより観客から見て魅力的なものにしてくれました。
とても良かったと思います。

マリー・アントワネットを演じた愛希れいか(まなき・れいか)さんは、トップ娘役としては相手役の龍さんとの絡みもなく、逆にオランプ(海乃美月)が深く絡んでいて主演と言えるのか?・・とも思いましたが、そこはさすがトップ娘役、王妃贅沢三昧の生活から、革命への不穏な空気を感じ、そして息子を亡くし、フェルゼンとのならぬ恋にも決着をつけ、どんどんやつれていく様子も巧みに演じて、最後には国王ルイ16世と共に歩んでいく決意をする部分もかなり練ってこられたことがうかがえる見事な演じ方でした。
・・長女もその様子に泣いてしまいました。


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革命家を演じた凪七瑠海(なぎな・るうみ)さん、ルイ16世の弟を演じた美弥るりか(みや・るりか)さん、あのロベス・ピエール演じた珠城りょう(たまき・りょう)さん、三人共に一回りも二回りも成長を感じる“熱い”が、でも抑制の効いた演技はなかなか魅せてくれました。なんだか三人横一線に並んで切磋琢磨しているようで、ファンとしてはそれについてはハラハラしてしまって…σ(^_^;)たいへん心が締め付けられるようでしたが。

革命側の弁護士を演じた沙央くらま(さおう・くらま)さん(※専科)もいい味だしていました。私の宝塚友で、このブログにも何度も登場した女神からは「フェルゼン役の方がよかったのでは」とメールをいただきましたが、私もその方がよかったと感じました。
今回、若手成長株、暁千星(あかつき・ちせい)さんがフェルゼンを演じたのですが、アントワネットの愛を受け止める男性としてはまだ若々しくて初々しい暁さんではそぐわないように思いました。二人の役を入れ替えるとぴったりくるかも・・。
ただ暁さんの、龍さん、愛希さん、海乃さんとの四重唱の舞台と銀橋を使った見せ場での歌唱はやはりただ者ではない、というオーラのようなものを感じました。

そして特筆すべきは娘役主演とも言えるくらいの役どころであるオランプを役替わりで演じていた海乃美月さんの演技、歌、そして舞台上の存在感でした。
もう素晴らしいのひと言。満点ではないでしょうか。このひともただ者ではありません。
ぜひ、早乙女わかば(さおとめ・わかば)さんが演じる役替わりも見てみたいと思いました。

今回、ソレーヌという龍さんの妹役も役替わりで、晴音アキ(はるね・あき)さんが演じていましたが、これも特に歌唱が素晴らしくて驚きました。
月組は娘役の成長株が次々と現われてファンとしてもうれしい驚きの連続です。

そして、“一本もの”だった今回の演目ですが、もちろんオマケのショー付きです。
美弥さんがセリから上がってきて銀橋でうっとりするような歌唱をすると、隣で見ている長女がまたウルウルと涙ぐみ・・私もそんな気分になっていた(^_^;)・・男役の群舞ではこれ以上カッコイイものはないでしょ!っていうくらいキザった男役達の「オラオラ」状態のステージが見られ、もう失神寸前(#^.^#)

ラスト、龍さんと愛希さんのデュエット・ダンスの綺麗なことといったらもう・・ヽ(=´▽`=)ノ
愛希さんは“お人形さん”みたい、可愛くて美しくて、龍さんのシュッとした立ち姿ととてもお似合いです。

というわけで、大満足の月組ロック・ミュージカルでした。
また行きたいっ!!


【Now Playing】 I Remember You / Guido Di Leone Quartet ( Jazz )

2015/07/13

ウイスキーを読む17篇

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『今宵もウイスキー/太田和彦・編(新潮文庫)』を読みました。
これは、このブログでも何度かご紹介した“居酒屋の達人”太田和彦さんがウイスキーにまつわる様々な短編や、エッセイなどを味わい深く集めたものです。

その顔ぶれを見ても山田風太郎、安岡章太郎、山本周五郎、山口瞳、沢木耕太郎、開高健・・どの先生も威風堂々、“一筋縄”ではいかないお歴々ばかり(^_^;)
無頼な感じの先生がいたかと思えば、繊細な印象のお話も有り、不思議なちょっと怖い話が登場したり、ワクワクしたかと思えば、深いなぁと思ったりの連続で素敵な楽しめる本でした。

“トリ”をつとめたのはなんとあの「竹鶴政孝」、そう・・あの「まっさん」の竹鶴さんです。
スコットランドに行ってスコッチウイスキーの勉強をすることになった時のお話や、もちろん異国でのリタとの出会い、そして日本での苦労話なども綴られていて、そこは特に食い入るように読みました。
ここでも、リタへの想い、湖畔で誓い合った将来の話、リタ亡き後のショックが続いた頃のこと、リタの好きだった余市工場の見える丘に墓をつくった話も書かれていて、しんみりとしてしまいました。

編者の太田さんが最後に語っておられるのですが、ビールは人を愉快にさせ、笑いたくなる健康さがいい、ワインは女を口説きたくなる背徳感がある、日本酒は人の情けに泣く人情の酒、焼酎は世をあきらめ達観した無常観がある、ビールに合う話題はスポーツ、ワインは恋愛、日本酒は人生の機微、焼酎は・・何も考えていない・・(^^;)

そしてウイスキーは何かを哲学的に分析し、正確に言語化してゆく気分がおきる、ゆえに男同士がふさわしく、男女の甘い会話、女同士のあけすけな(失礼)会話には似合わない、「情」よりも「理」、なんておっしゃっています。
これも深く、おもしろい解釈だ、と思いました。

お酒好きのあなたのお酒の“肴”にぜひどうぞ。(^-^)


【Now Playing】 斉藤雪乃のイチバンセン! / 土佐くろしお鉄道・渡辺さん ( ラジオ日本 )

2015/07/12

【はっPのアナログ探訪_0043: ROCKS / Aerosmith ( LP )】

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超久しぶりにアナログ・レコードでこのアルバムを聞きました。
当時、もっと荒くれたような音で聞いていた印象があるのですが、あらためてレコード盤で聞いてみると、非常に制御された大人のロックという感じがします。
時代の流れと共に自らの感じ方も変わってきたのかもしれません。


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しかしこのアルバムは凄いですね。
ギター、ベース、ドラムなどのサウンドも音色も文句のないカッコイイロックなわけですが、楽曲についても全曲素晴らしい!!
ロック・ミュージックのある意味ひとつの“到達点”とでも言えるのではないかと思いました。


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枠にとらわれず、型にはまらず、チャレンジングな曲づくりをしているのに、破綻がなく、突き進んで行くエアロスミスの格好良さったらないですd(^_^o)


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ジョー・ペリーとスティーブン・タイラーの絶妙のコンビネーション、特に「Get The Lead Out」では、この世にこんな気持ちいいロックがあるのかね、(^^;)というくらいのショウアップされたロックな感じが最高です。
重厚なドラムもこのアルバムに“ピッタリ”(#^.^#)
排気量の大きなバイクで飛ばしている感じです。


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ロックミュージック界の中でも光り輝く金字塔的な存在のこのアルバム、何度も何度も今まで聞いてきましたが、今でも変わらぬ輝きを放っています。

2015/07/11

【はっPのアナログ探訪_0042: なのにあなたは京都へゆくの / チェリッシュ ( Single )】

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これもかなり古いシングル盤です。
チェリッシュはもともとグループでこの写真のとおり五人(最初は四人で、そこにボーカルの松井悦子さんが入ったらしい)いたのですね。
針を落としてみると、エレキギターの艶やかなイントロが印象的です。
時代がしのばれるベースのくっきりとした、そしてスネアのキレが良い歌謡曲サウンドがうれしい(^-^)

ボーカルの松井さんは、このすぐ完結してしまうような曲を、導入から何か感じさせながら入ってきて一気にサビに突入します。
とてもわかりやすい曲ですが、それだけにヒットにつながりやすいとも言えます。


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「だからわたしは北国へ(・・この曲の続編?(^^;))」というヒット曲も出し、「ひまわりの小径」という曲から後に夫となる松崎さんと松井さん二人のグループになったようで、その後のことをよく知る方も多いと思います。

「若草の髪飾り」という曲もヒットしたのですが、なんといっても「てんとう虫のサンバ」は結婚披露宴の定番曲として一世を風靡したミリオンセラーでした。
でも、レコードは持っていないんですけど・・…σ(^_^;)

レコード盤のレーベル面には、「流行歌」などと書かれていますね。
流行歌があった時代が懐かしく、好きです。

2015/07/10

【はっPのアナログ探訪_0041: 平和を我等に(Give Peace A Chance) / Plastic Ono Band ( Single )】

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今回はジョン・レノンのプラスティック・オノ・バンドが出した、今では有名な曲「平和を我等に」です。
ジョンと言えばイマジンと共にこの曲を思い起こす人も多いかと思います。
また、ヨーコとのベッド・インのイベント時でのこの曲の大合唱シーンが頭に浮かぶ人もいるかもしれません。

ジョンが早口でまくし立てる曲というと、この曲の他に「I Am The Walrus」「All You Need Is Love」などが咄嗟に思い浮かびますが、いずれもジョンのメッセージ性が強い曲であるようです。

もちろん、この「平和を我等に」も超メッセージ色の濃い曲ですが、Walrus や、All You・・とは異なり、サウンドや曲づくりにマニアックなほどの“凝った”部分は見受けられず、ギターと手拍子、足拍子のシンプルな構成になっています。

でも、そのシンプルさが逆にどんどんメッセージをズシンズシンと伝えてくれるのです。


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私が初めてこの曲を聞いたのは、AMラジオから流れてきたものでしたが、ビートルズのジョンとは全く異なる曲風に驚きつつも、深く感動したのを思い出します。
このダイレクトに伝わるシンプルな演奏、そして簡潔なレコーディング、いつでもどこでもいきなり大合唱できるような楽曲、とても魅力あるものと感じました。

ジョンが亡くなったあとも、ポール・マッカートニーが大きなライブ会場で演奏したりしていますが、何年経っても消えないメッセージ性とパワフルさが目立つ、ジョンの代表曲のひとつと言えるでしょう。

あらためてレコード盤で聞いてみましたが、音そのものはきれいな音で入っているわけではありません。
でも、伝わってくるものは大きいのです。
それに、まだジョンが生きているような気持ちにもなってくる・・。
これからも折に触れ聞いていこうと思います。

ジョンの魂はずっと私の心に残っています。

2015/07/09

【はっPのアナログ探訪_0040: 初夏景色 / 相本久美子 ( Single )】

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さあ、今回のアナログ探訪は歌謡曲です(゚ー゚*)。oO
相本久美子さんをご存知の方はいらっしゃいますか?(^-^)
今回ご紹介するような歌謡曲も歌い、ドラマ、司会、そしてスラリとした長い手脚のスタイルも生かして雑誌のグラビアなどでも活躍していたタレントでした。
日テレの「TVジョッキー」という番組で土居まさるさん司会、そしてそのアシスタントだった娘、・・と言えば思い出す方もいらっしゃるかも・・。

この「初夏景色」という曲は、TBS系テレビ水曜劇場「花吹雪はしご一家」の劇中歌だったのですが、実はこのレコードも兄が所有し、当時よく聞いていたものでした。
私もいい曲だと思って傍らで聞いていたのですが、前回の「西暦2525年」を中古レコード店で購入する際にこれも思い切って手に入れました。
曲自体もはっきりと覚えていなかったのですが、「絶対にいい曲だった」という記憶にまかせて買ってみたのです。

「花吹雪はしご一家」というドラマは、調べてみると、森光子主演、その子供達が左とんぺい、西城秀樹、そして相本久美子、川口まさみとなっていて、荒井注、加山雄三、泉ピン子、小沢栄太郎、鈴木ヒロミツ、浅田美代子、由利徹、五月みどりなどがレギュラーになっていたようで、すごいキャストです。


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そして、この曲は、作詞:阿久悠、作曲:森田公一、編曲:馬飼野俊一というスーパー・トリオが手掛けています。
実際にドキドキしながらレコード盤に針を落としてみると、相本さんの歌声は消え入りそうではありますが、丁寧に歌い、曲自体もとてもいい曲です。
あじさいの花が紫色になり、夏が近くなってきた・・もう私のこと忘れてくださいね、と始まります。
あの雨降りのあとはもう泣いていません。悲しい恋で泣きはらした目にも夏の色がうつります、・・などと情緒たっぷりに歌います。

去年の夏買った窓辺の風鈴に今ようやく気づきました・・(T_T)・・失恋の痛手は大きかったようです。

そんな感じの歌詞をしんみりと、そして相本さんの清楚さをまじえた優しい声で、森田公一さんの美しいメロディにのせて歌うわけです。
買ってみてよかった・・(*^_^*)・・もう今どきの曲には無い、素敵な手紙を読んでいるようなシングル曲でした。

そんな相本さんのことを調べてみたら、現在もご活躍中です!d(^_^o)
ご本人のブログを拝見すると、ライブをついこのあいだの6月末に行い、なんと、この「初夏景色」を歌ったことが書かれています。・・うれしいっ!!'(*゚▽゚*)'
もし、またライブがあったら行ってみようか、などと思ってしまったのでした。

2015/07/08

『宝塚夜話・第三十五夜 < 週刊ダイヤモンドにタカラヅカの変革力と人材育成力の特集が掲載された >』

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たまたま本屋で見つけたのですが、表題のとおり、経済誌「週刊ダイヤモンド」に宝塚の特集記事が・・。

宝塚という組織全体と経営状態などを解析し、演出家や大道具、衣装、その他様々な部門にいる人達にインタビューし、歌劇団の生徒としては明日海りお(あすみ・りお)さんを中心とする花組の主要な人達にも話を聞いています。

とにかくどの部署にいる人に聞いても、舞台に立つ組子(組長、副組長、トップスター、トップ娘役、二番手男役、三番手男役)に聞いても、舞台に対する、そしてお客様に対する一直線に向かう無償の情熱が感じられます。

この雑誌はビジネス誌であり、どちらかというと経営者向けのものであると思うのですが、これは一般の会社、企業に、果たして参考になるのだろうか、読物としてはなかなかうまくまとめられていたものの、経営者にも、その下で働く人達にも、初めて知るその世界は、ある意味“ちんぷんかんぷん”なことではないかと思いました。


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歌劇団の生徒、そして色々な部門にいる全ての人達が、舞台成功のためにほとんど自分の時間など持てないほどの様々な無理難題、大きな負荷に真っ向から取り組み、後輩に対する指導(宝塚は一年でも先輩であれば、その先輩が後輩の面倒を見、その先輩の先輩がまたまた面倒を見、組長や副組長が全体を、トップスターが舞台を成功させるために中心となって組を引っ張る、一般の職員も、他部門からの注文に全力で対応していく)も行い、どんな立場の人も稽古中も公演中も雑事をせっせとこなしています。

「イヤになったことはありませんか」とか、「辞めようと思ったことがあるでしょう」などとインタビューで水を向けられても、誰もが「宝塚が好きで入ったのです、それに代々先輩方がそうして築き上げたものを私が引き継いでいくのは当然です」とあっさり答えて、インタビュアーも拍子抜けしている様子がうかがえます。


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私も劇場でいつも感じているのですが、とにかく舞台を良いものにしようという心構えが、どんな場面でもヒシヒシと感じられるのです。
“良いもの”にして素晴らしい瞬間を感じたいというのは、歌劇団のあらゆる部門の人達、そして各組の歌劇団員はもちろん、実は観客もそれを願い、劇場での素晴らしい瞬間、空間を共有したいと舞台を見つめているのです。
こんな不思議な劇団は他にないと思います。

ずるいこと、立ち回りの“うまい”人、要領のいい人、意地の悪い人、出し抜く人、そんな人が得をするっていうのがほとんど無いのが不思議劇団宝塚ではないかと思います。
だから、また行っちゃうんです・・d(^_^o)

今回の週刊ダイヤモンドの特集記事、宝塚に最近興味がある、という人には初歩的な知識と歌劇団員の心意気を知るうえでは良いものだと思います。ちょっと書店で手に取ってみてはいかがでしょう?!


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 須磨佳津江他 ( NHK-AM )

2015/07/07

【はっPのアナログ探訪_0039: 西暦2525年( In The Year 2525) / ゼーガーとエバンズ(Zager & Evans) ( Single )】

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今回のアナログ探訪は、けっこう古いシングル・レコードです。
小さい頃、兄がこのレコードを掛けていて、とてもいい曲に聞こえていたのです。
兄がよく聞いていた日曜日の午前中のAMラジオ番組、ロイ・ジェームス司会の「不二家ポップス・ベストテン・・(だったと思う)」でもよく掛っていたと思います。

その曲をもう一度アナログ・レコードで聞きたくて、中古レコード店を探し、手に入れました。当時にしてもなんだか古くさいようなジャケットの写真、でもこの二人、ゼーガーとエバンズ、思い出してきました。

アコースティック・ギターとテンポの速いロック調のドラムが何だか人を不安にさせるような感じで曲を展開させます。
もちろん、子供で歌詞などもわかりませんが、西暦2525年には人々はどうなってしまうんだろう・・みたいな気持ちで子供心に“ハラハラ”しながらこの曲を聞いていたことを思い出します。


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フォーク・ロックと言えばいいのか、ちょっとイントロなどはフラメンコ混じりのギターだったりして、単調なメロディながら、人の心を引きつけて離さない不思議な曲です。

どうやら歌詞も人類の怖ろしい未来をさらに3535年、4545年、5555年、挙げ句には10000年の未来を殺伐とした世界として歌っているようです。英語がよくわからないので、そんな感じ・・に聞こえるのです。

そんなにいい音で録音されているわけではないのですが、でもそれが逆にこの曲の凄まじさを強調してるようにも感じました。

今回は、懐かしい人には、とても懐かしい「西暦2525年/ゼーガーとエバンズ」でした。

2015/07/06

「僕のビートルズ音盤青春期 Part 1 」これは面白かった(^^)

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『僕のビートルズ音盤青春期 Part 1 1962-1975/牧野良幸:絵と文(音楽出版社)』を読み(見)ました。
いやもう、これは面白い、面白すぎる!

著者は私と同じくどちらかというと、ビートルズ後追い世代。
中学・高校と、友人が持つビートルズのレコードを貸したり借りたりしながらオープンリールのテープレコーダー(※これはカッコイイぞ)に録音したりして(運良く、著者の友達はビートルズを丁寧に初期のものから順に買って行き、ほぼ時系列にビートルズのアルバムを体験していく)、その“めくるめく”体験は、まるで私の中学・高校時代をほうふつとさせるというか、そっくりなのです。

それぞれのアルバムに対する感想については、異なる部分も多々ありましたが、特に「ラバー・ソウル」に対する驚きというか、感激したところなどはかつての自分の体験を再現したかのようでした。

友達やそのお兄さんが持っているレコードに、まだ知らぬビートルズの別の世界が潜んでいるかと思うと、聞きたくてたまりませんでした。著者もそんな感じだし、自分でもレコードを買ったり、ステレオセットを買ったりする時の気持ちも、あの時代を知っている人なら「そうそう、そうだった…σ(^_^;)」なんて思い出します。


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著者が、リアルタイムでビートルズ・メンバーの新曲、ニューアルバムを体験するのは、ポールの「レッド・ローズ・スピードウェイ」、ジョンの「マインド・ゲームス」、ジョージの「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」、リンゴの「リンゴ」あたりなのですが、そう、もうビートルズは解散していない状態、メンバーはそれぞれソロ活動をしているのです。
ここらあたりも私と同体験です。

不思議なことに、ポールの「レッド・ローズ・・」が好きで、「ヴィーナス・アンド・マーズ」あたりから、「これはちょっとイヤな感じがする」という気持ちになったのも私と同じ・・。ポールらしい、ちょっとそれは無茶じゃないの、という曲や、理解不能な部分がアルバム中にある・・などという“らしい”部分が影を潜めたのをこの著者も感じ取ったのかもしれません。

おまけに、ジョンについても、「マインド・ゲームス」が、「自分達の方を見てくれている」という感覚で聞いていて、それも私の感覚と同一です。
それに、“音楽してる”っていうふうに感じているのも同じ。同世代体験と言えるのかもしれませんが、とても驚きました。

とにかく、懐かしい時代の様子が著者のイラストで描かれ、文もとても素直で真摯なもので、まるで自分の思い出アルバムのような本でした。
ビートルズ後追い第一~第二世代あたりにおすすめの素敵なイラスト入りの本でした。
おすすめしちゃいますd(^_^o)


【Now Playing】 我が心のジョージア / レイ・チャールズ ( ジョージア州歌 )

2015/07/05

「入れたり出したり」を読んだ

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『入れたり出したり/酒井順子著(角川文庫)』を読みました。
ブックオフで108円にて入手d(^_^o)

「食事、排泄、生死からセックスまで人生は入れるか出すか」・・という著者酒井さんの豪快なお説からスタートし、最初っから最後まで酒井節で突っ走る痛快?かつ、男の私にもちょっと赤面な本でしたが、面白かった(^_^;)

「馬鹿女」は、電車内で化粧をし、「女馬鹿」は出掛ける前に何時間も化粧をし、持ち上げたマツゲの角度やその他をミリ単位に入念にチェックする・・というような面白いけどどうでもいい話ばかり・・(^^;)

「見られるために大枚はたいて買う勝負パンツも、大抵の男は見ることがない」というお話もありましたが、これは・・酒井さん、“がっついた”男と付き合うことが多かったのかも・・(#^.^#)

「若々しい」と言われたら、もう若くないのだ、というのもうなずけました。
「お若いですよねぇ!」なんてのも、実はそれほど若くないと思われているってことだよと、酒井さんはおっしゃって、自分がそう言われる日をおそれているのです (・_・;

「元気をもらう」とか「勇気をもらう」という表現への違和感についても書かれていましたが、これにも同感したのですが、その説は以下のとおり。
昔は、「誰それさんと話すと、元気になります」とか、「長島茂雄さんに触発されて、自分も将来への夢を持ちました」などと言っていたと思います。
誰それさんや、長島さんが無料で配っていたものをもらう、という形式で「元気」や「夢」を得ていたのではなく、誰それさんや長島さんの影響を受けつつも、あくまで元気に「なる」とか、夢を「持つ」ことの主体は、自分だった・・と酒井さんは書いています、激しく同感。

「もらう」には、馴れ馴れしい印象がある、大きな存在から恵みとして何かを与えられるというのであれば、「もらう」ではなく、「いただく」とか「頂戴」する、ではないかというわけです。私も今まで折に触れてそう感じていました。

「元気をもらう」には、受動的なフリをする態度にその気持ち悪さがあるという説には、そうだよなと素直に思ったのでした。

というような、なかなか思っていてもあらためて思い直すことや、人に言うことのないようなことが満載のこの本、とても面白かった(゚ー゚*)。oO
人の行動や、言葉に対して敏感な人には読んでみる価値のある本でしたよ。


【Now Playing】 トーキングウィズ松尾堂 / パッくん他 ( NHK-FM )

2015/07/04

【はっPのアナログ探訪_0038: Let It Be / The Beatles ( LP )】

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今回のアナログ探訪は、私が生まれて初めて買ったLPレコードで、生まれて初めて買ったビートルズのアルバムである「 Let It Be 」です。

ジャケットはもう横の部分が裂けていてボロボロですが、それだけ多く聞いたアルバムということです。もう夢中になって聞いたものです。

さあ、久しぶりにレコード盤で聞いてみると・・、とても“角の取れた”丸い音です。
しかも、とても落ち着いている感じ。
なおかつ懐かしさも手伝ってか、このフィル・スペクターが手掛けたアルバムが捉えたビートルズ自体が終焉に向かっていく姿が妙に物悲しくて、しみじみとしてしまいました。


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でも、ジョージの「 I Me Mine 」が始まると、リンゴのキレの良いハイハットとスネアが刻むリズムは生き生きとしていて、ジョージの若々しいボーカルも素晴らしいものがあります。
かっこいいロック・ワルツに、この2015年の今でさえ、胸躍り、体が動いてしまいました。

そして、タイトル曲「 Let It Be 」は、今でもみずみずしい印象です。
それに、リンゴのドラムはスネアを叩くと同時にオープンにするハイハットが紡ぎ出すリズムが深く、重く、素晴らしい。
間奏のジョージのギターは、屈指の名演です。
ポールの声も若く、甘い感じがたまりません・・(T_T)・・、まさかレット・イット・ビーをあらためて聞いて涙するとは思いませんでした。
アナログの威力おそるべし。


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続いてB面に突入。
「 I've Got A Feeling 」、ジョージのテレキャスターがめりはりを効かせて、これまた超カッコイイのです。そして、バンドを煽る煽る。
ポールのシャウトのあとに、ジョンが軽々と歌い出し、ポールが合いの手を入れる、こんな素敵な曲だったんですよねぇ・・言うことなしだ。

「 One After 909 」もバンドとしての力量がもろに発揮された強烈な演奏です。ここでもジョージのリードが冴え渡ります。それに、ポールのベースも“歌い出している”感じ(*^_^*)、ジョンの“やくざ”な歌い方も超カッコイイ'(*゚▽゚*)'


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「 The Long And Winding Road 」は、当時“壮大”なサウンドに聞こえましたが、今聞くとそうでもなく、抑えめなオーケストレーションのように感じます。不思議なものです。
ポールもフィル・スペクターのこのアレンジに当時激怒したようですが、なかなかいいですよ、もう許してあげて・・(^_^;)。
ポールの熱唱と、ここでもリンゴの隠し味的なドラムが光りました。いい曲です。

「 For You Blue 」は、いつ聞いても映画を思い起こさせます。
映画、レット・イット・ビーの雰囲気って、私にはこの曲なんですよね。
スクリーン上で動くビートルズ達に興奮したことと、中学生の頃、彼女とこの映画を見たときの様子が昨日のように思い起こされます(゚ー゚*)。oO


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最後、「 Get Back 」は、映画のハイライト・シーン、屋上での演奏が思い出されます。
ビートルズのバンドとしての存在感がバッチリと感じられます。
ポールの声も若いなぁ、ジョンの刻むリズムも激烈にかっこいいし、間奏のギターも渾身の演奏です。
ジョージのコード・カッティングも“キレキレ”です。
リンゴのドラムは、アイデア抜群で、バンドを引っ張りまくっています。

ああ、もう終わってしまった、レット・イット・ビー。
演奏後のジョンのひと言「これでバンドはオーディションに合格できましたでしょうか?」で、皆が大笑いして、このアルバムは終了、・・こんな『満点』なアルバムからビートルズをどんどん好きになることができて幸せでした、今まで。
これからも・・聞くぞぉっ~!!(#^.^#)ビートルズ!!!

2015/07/01

貴重な出会いとなった「少年譜」

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『少年譜/伊集院静著(文春文庫)』を読みました。
これは、わずか200円ほどでブックオフで手に入りました。
人生に数度あるかという本との出会いとなりました。

伊集院静氏の七篇に渡る短編が綴られたものです。
いずれも、真っ直ぐに前を見据え、ひたすら「励む」少年、そして生きて行くことが避けることのできない苦しみとの遭遇であることを登場人物の少年、そしてその周囲に生きる善良な人達の人生から感じ取ることができました。

初っ端の「少年譜」にしても、主人公の少年が、こんなことに耐えられるのかという経験をします。今の時代では想像もできない艱難辛苦と対峙し、身の処し方に迷いつつも“真っ直ぐ”な方向を選び、進み、、人生の大切なものをやがて見つけます。
その感動といったら、胸に棘のあるものがグサグサと刺さりながら身体中に静かで熱いものが広がるかのようでした。痛みを伴う感動というのでしょうか。

そして多くの篇に登場する師と仰げるような人物。
さらに、少年を絶えず励ます無償の愛を注いでくれる母親やその他母親代わりの人たち。

二篇目の「古備前」という話では、少年時代に寿司職人になろうとして苦労した主人公が、今度は“不器用”で覚えの遅い少年を鍛え、その少年に自らの姿を投影し、店にとって大切な「古備前」の器を割ってしまった少年に対してどう処遇するか・・、あまりにも美しい物語に、一篇目に続いてまた涙してしまう私・・。

また、各篇の主人公である少年に大人の女性がついて、世話を焼き、そして不思議な、女性としての魅力や、怪しさなども魅せ、これも物語が只の“いい話”に終わらないということになっていて、深く人生の陰日向の部分を感じさせてくれるのです。

心の奥底が揺すぶられるような本で、読後の今も一種の感動の余韻がまだまだ残っています。

もっと若いうちに読むことができたら、少し人生が変わっていたかもしれないと思いました。
そして、ぜひ今の若い人にも読んでもらいたいと思いました。
・・読んでよかった「貴重な出会い本」でした。


【Now Playing】 スターズ・フェル・オン・アラバマ / ジョアン・チャモロ・プレセンタ・ラ・マヒア・デ・ラ・ベウ ( Jazz )

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