「僕のビートルズ音盤青春期 Part 1 」これは面白かった(^^)
『僕のビートルズ音盤青春期 Part 1 1962-1975/牧野良幸:絵と文(音楽出版社)』を読み(見)ました。
いやもう、これは面白い、面白すぎる!
著者は私と同じくどちらかというと、ビートルズ後追い世代。
中学・高校と、友人が持つビートルズのレコードを貸したり借りたりしながらオープンリールのテープレコーダー(※これはカッコイイぞ)に録音したりして(運良く、著者の友達はビートルズを丁寧に初期のものから順に買って行き、ほぼ時系列にビートルズのアルバムを体験していく)、その“めくるめく”体験は、まるで私の中学・高校時代をほうふつとさせるというか、そっくりなのです。
それぞれのアルバムに対する感想については、異なる部分も多々ありましたが、特に「ラバー・ソウル」に対する驚きというか、感激したところなどはかつての自分の体験を再現したかのようでした。
友達やそのお兄さんが持っているレコードに、まだ知らぬビートルズの別の世界が潜んでいるかと思うと、聞きたくてたまりませんでした。著者もそんな感じだし、自分でもレコードを買ったり、ステレオセットを買ったりする時の気持ちも、あの時代を知っている人なら「そうそう、そうだった…σ(^_^;)」なんて思い出します。
著者が、リアルタイムでビートルズ・メンバーの新曲、ニューアルバムを体験するのは、ポールの「レッド・ローズ・スピードウェイ」、ジョンの「マインド・ゲームス」、ジョージの「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」、リンゴの「リンゴ」あたりなのですが、そう、もうビートルズは解散していない状態、メンバーはそれぞれソロ活動をしているのです。
ここらあたりも私と同体験です。
不思議なことに、ポールの「レッド・ローズ・・」が好きで、「ヴィーナス・アンド・マーズ」あたりから、「これはちょっとイヤな感じがする」という気持ちになったのも私と同じ・・。ポールらしい、ちょっとそれは無茶じゃないの、という曲や、理解不能な部分がアルバム中にある・・などという“らしい”部分が影を潜めたのをこの著者も感じ取ったのかもしれません。
おまけに、ジョンについても、「マインド・ゲームス」が、「自分達の方を見てくれている」という感覚で聞いていて、それも私の感覚と同一です。
それに、“音楽してる”っていうふうに感じているのも同じ。同世代体験と言えるのかもしれませんが、とても驚きました。
とにかく、懐かしい時代の様子が著者のイラストで描かれ、文もとても素直で真摯なもので、まるで自分の思い出アルバムのような本でした。
ビートルズ後追い第一~第二世代あたりにおすすめの素敵なイラスト入りの本でした。
おすすめしちゃいますd(^_^o)
【Now Playing】 我が心のジョージア / レイ・チャールズ ( ジョージア州歌 )
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