仏映画「間奏曲はパリで」を見ました
『間奏曲はパリで(La Ritournelle)/監督:マルク・フィトゥシ、主演:イザベル・ユペール(2014年・仏)』という映画を見ました。
これは長年連れ添った夫婦(50代後半~60代手前くらいか)が、仕事の忙しさや、日常のルーティーンのなかでいつの間にか相手への情熱や思いやりが失われ(・・俺か…σ(^_^;)・・と、一瞬ひるむ)、そんな熟年夫婦の互いに気付いているようで気付いていない危機的な人生の瞬間を捉えた、そんな映画でした。
夫は主人公の妻に気をつかわない発言をし、仏・ノルマンディ地方で畜産業を営んでいて、もううんざりしている妻の様子に気づきません。
そんな妻にパリから来た姪の友人でハンサムな青年がパーティーの誘いをかけ、久しぶりに女ごころをくすぐられます。
そして、アバンチュールとパリという都会の誘惑に駆られて主人公の女性は夫に皮膚病の治療に二泊で出掛けると嘘をついてパリに出掛けるのです。
パリで再び青年に出会うのですが、そこでは一悶着、でもまた別の年配の素敵な外国人医師の男性と知り合い・・パリでの大人の素敵なひとときを過し、さらには目眩く一夜を・・(*≧∀≦*)・・もう、このあたりで女性は見に行きたくなってくるのではないでしょうか?!その期待は裏切られませんよ!d(^_^o)
そんな私の思いを裏付けるように、客席は年配の女性多数!(#^.^#)しかも、期待どおりのアバンチュール☆が・・あるかもよ・・。
パリの様々な街角、公演、駅、美術館、キャバレー、レストラン、アパレルブランド、クラッシックホテルなどで畜産農家の仕事に明け暮れていた主人公の女性は、素敵な時間を過します。女性のファッションも田舎の女性とは思えなく、しかもこの主人公の女性の性格、特徴が良く表現されていて、絶妙の感がありました。このファッションについても、ある意味見どころにもなっていました。
そして、妻の行動を不審に思い、パリまで車でやって来た夫。
ここからが、第二段階となり、熟年夫婦のそれこそ「夫婦」・「人生」の“機微”が胸を掻きむしるほどのシーンをつくりあげ、、さらに胸に熱いモノがこみ上げ、涙を流してしまうという大人の展開になります。
ここがこの映画のもっとも沁みてくるところでした。
ラストはなんと、イスラエルの死海に皮膚病の治療をかねて出掛ける夫婦の姿が幻想のように繰り広げられるのですが、まさに大人の男女にとって、素晴らしい、心に残る作品になっていたと思います。
これは超おすすめですよ、夫婦の危機を感じているのに気付かないふりをしている皆さんd(^_^o)
映画のパンフレットは、そのカバーをはがして、広げてみると・・なんということでしょう(*^_^*)、あぁ・・パリの地図となっておりました。
破壊、暴力、殺人、妬み、嫉み、呪怨、そんなものはお呼びでないあなたと私の映画です。
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