【はっPのアナログ探訪_0052: Derringer Live / Derringer ( LP )】
リック・デリンジャーのバンド(ユニット?)、「デリンジャー」のライブ盤です。
かつてはアイドル、そしてジョーニー&エドガー・ウインター兄弟のバンドにも参加。
その後はソロ活動を経て、このバンド「デリンジャー」を結成。
私もリック・デリンジャーには詳しくないのですが、このライブ・アルバムを一聴して、彼のワンマン・バンドという印象を受けました。
自らリード・ギターを弾き、ボーカルを取り、プロデュースもしてしまう、そんなリック・デリンジャーの“パワフル全力ライブ”です。
とにかく、曲のテンポが異様なほど速い。
バンドも100メートル走を何度も繰り返すかのように次から次へとポップな衣装を纏ったロックン・ロールを連射、連弾するという感じ。
リック・デリンジャーのギターは目にも(耳にも)止まらぬ高速フレーズを何の苦も無く弾きまくり、聞いているこちらも追いつくのに大変なくらいの超スピーディーな演奏を繰り広げます。
いやもう、これはファンにとってはこたえられないライブであったのでしょう。
「これでもか」っていう“ダメ押し”的なねじ伏せるような演奏には私も平伏してしまったのでした…σ(^_^;)
また、デリンジャーのギターは、ハードなロックには欠かせぬ強烈なエフェクター類がふんだんに使われたサウンドとなっています。
まるでエフェクター見本市のように、このエフェクターはこう使うのが最高だ!とばかりに究極のエフェクター・モンスターのようなサウンドが広がります。
かつていた、たくさんのギター小僧たちには、まさに“カッコイイ”お手本になり得る教科書でもあると言えますd(^_^o)
どの曲も激烈カッコイイギター中心のロックですが、トドメはラストの曲、「ロックン・ロール・フーチー・クー」でしょう。
曲はもちろんのヒット・チューン、ギターはスピード違反の速弾き、天にも昇るような有頂天なハード・ロック・ギター・サウンドが炸裂し、聞いているファンは昇天してエンディングです(^^;)
録音されている音は、私には団子のように固まっているように感じ、今どきの分離よくレコーディングされたものとは大きく異なります。
ドラムの音は、パタパタと乾いた音で、近年にはない録音の仕方です。
エレクトリック・ロック・ギターを堪能したい、かつてのハードなギター・サウンドをもう一度思い起こしたい、そんなロック・ギター小僧・・だった人(^_^;)にはぜひまた聞いていただきたい一枚です(#^.^#)
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