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2015/08/30

【はっPのアナログ探訪_0057: 鋼鉄(ハガネ)のロック魂(Clear Air Turbulence) / イアン・ギラン・バンド(Ian Gillan Band) ( LP )】

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今回は、あのディープ・パープルで、ギターのリッチー・ブラックモアと共にバンドを支えてきたボーカルのイアン・ギランがディープ・パープル脱退後、ソロ活動二作目のアルバムとしてリリースしたものです。

脱退後は事業をするので、ロック界への復活はない、とのことでしたが、そこはやはりあれだけのボーカリストです。「チャイルド・イン・タイム」というソロ一作目は聞いていないのですが、ディープ・パープルでやった同名曲を彼なりの解釈でもう一度作り直したものだったらしい、そんな作品で復活しています。


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で、今回ご紹介するソロ二作目が、バンドとしてのメンバーを決め、イアン・ギランのソロとしてがっちりと取り組んだもののようです。実質上のソロ第一作と言っていいものだったのかもしれません。


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「鋼鉄のロック魂」という邦題は、実際にこのレコードを聞いてみると、まったく“そぐわない”という感想を持ちました。実際の英語タイトルは「Clear Air Turbulence」です。
彼のディープ・パープル時代のシャウトを連想させ、かつてのファンにも買ってもらおうという日本側の気持ちもわからないでもないが、それを期待して買ったら、まったく異なるものに出会うこととなります。

今、あらためて聞いた感じでいうと、プログレッシブ・ロックとフュージョンを融合させたもの・・、そんな印象でした。
中には一曲、彼のシャウトを聞かせるディープ・パープル・ファンにもウケるような曲もありましたが、アルバム全体のコンセプトとしては、上記の融合的音楽をきっちり、スキ無く作り上げた力作といえるものです。


20150829_ian_gillan04

当時流行りの音だと思いますが、サウンド的にはその頃のフュージョン・バンドのものに近いような気がします。
そして、もうひとつ気付くのが、黒人音楽にかなり寄っていて、ファンキーな楽曲、演奏がかなり強く聞いたあとに残るな、というものでした。

まったくディープ・パープルのロックとは異なる世界のイアン・ギランのソロ・アルバム、久しぶりに聞くと、スピーカーと対峙して聞くというよりは、ちょっと気軽にBGM的に聞きたいような感じの曲に、自分の印象も変化していました。

今回は、たぶんあまり知られていないかもしれない、イアン・ギランのソロ二作目のアルバムをご紹介しました。

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