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2015/08/31

映画「彼は秘密の女ともだち」を見ました

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『彼は秘密の女ともだち(UNE NOUVELLE AMIE)/脚本・監督:フランソワ・オゾン(仏・2014年)』という映画を見ました。
大きな映画館などではやっていませんが、見てよかった心に残る映画でした。

幼い頃からの親友であった女性二人。最初に二人の出会いから愛し合っているかのような仲の良い少女時代、その後それぞれに彼が出来たり、悩みを乗り越えたりした後、その女性のひとりで主人公のクレール(アナイス・ドゥムースティエ)が祝福する中、親友のローラ(イジルド・ル・ベスコ)が結婚、それを見てクレールも結婚。

親友のローラは、子を授かりますが、その時点で病魔に襲われ、出産後に死去。
主人公クレールの夫ジル(ラファエル・ペルソナ)が葬儀後にまったく外に出てこないローラの夫ダヴィッド(ロマン・デュリス)と残された赤ちゃんを心配して様子を見に行った方がいい、ということでクレールはダヴィッドの家に行きます。

そこで見たのは・・亡くなった親友ローラの服を着て女装しながら赤ちゃんの面倒をみているローラの夫ダヴィッドの姿でした。


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「母親と父親の両方の役割をするためだ」というダヴィッドの言い訳を聞いたクレールは、「ほんとうは自分の快楽のためではないのか」と問いただします。
そして、ダヴィッドは素直にそれを認めます。
女装の趣味があったことは、亡くなったダヴィッドの妻ローラも知っていた事実があり、でもダヴィッドはゲイではないのです。

女装し、女として存在しているときのダヴィッド(映画の中では女性になっているときにはヴィルジニアと呼ぶ)の喜びに満ちた姿に最初は違和感を感じるクレールでしたが、やがて女装したヴィルジニアと共に女性同士として買い物に出掛けたりしている中で不思議な関係になっていきます。ここがこの物語の一番肝心な部分。

映画のつくりとしては、女装した時のダヴィッド(ヴィルジニア)は、まるで女性、というわけでもなく、しかし、女性としての凜とした様子もうかがわせ、微妙な設定が絶妙に感じました。


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クレールは夫に嘘を言い、女装したヴィルジニアとかつてローラがいた別荘に泊まり(何も起こらなかった)、女装のままドレスで正装してディナーをとったり、二人の関係が段々と複雑になっていきます。
そして、比較的地味な服装しかしなかった主人公のクレールもヴィルジニアと外に出掛けるなかで女性として生き生きとしてくるのです。

ダヴィッドとしてではなく、ヴィルジニアとしての男とも女ともつかぬ存在を愛し始めるクレールと、そしてダヴィッドの方もクレールへの想いを寄せる展開となり、ラストに向けて、クレールの夫、ダヴィッドの妻ローラの両親も絡めて急流を下るようなストーリーの進行となります。

ダヴィッドの思わぬ交通事故から、見ているこちらが思っていたような方向ではない方に方向転換して・・ラストは安堵するような、でも衝撃的なものになります。
しかも、映画の上ではどちらともとれるような曖昧・不思議な様子のままエンドロール。
見ている人の解釈はたぶん八割方こうだろう・・という感じはあるのですが・・これまた不思議なエンディングでした。

私自身もいろいろと衝撃も受けましたし、人の「愛」というもののとらえ方に、この歳になってまた新たな発見がありました。
とても良い映画だと思いました。
千葉県では柏市のキネマ旬報シアターと、千葉市の千葉劇場のみの上映のようです。
見て損はない素晴らしい作品、気になったらぜひご覧ください。


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