「麦酒主義の構造とその応用胃学」を読んだ
『麦酒主義の構造とその応用胃学/椎名誠著(集英社文庫)』という本を読みました。
15年も前に発行された本ですが、私が今まで読んできた椎名さんの本とはちょっと毛色の異なるものでした。
何編ものお話が書かれているのですが、それぞれがエッセイとして始まるのに、途中からそこまでのお話がスクリューボールのように“くるくるぐるぐる”とまるで夢の中に落ちて行くように奇想天外な物語に変化していくのです。
なので、途中までこちらはエッセイを読む態勢でいたのに、後半はモードを変えて、時にはSFにも感じるようなお話を読むことになるのです。
私自身も、よくこの本と似たような経験をすることがあります。
日常起きている事象の中で、頭の中でそのことをずっと考えていると、自らの考えをまとめようとしているうちに、勝手に頭の中にいたキャラクター達が動き出し、自分でも想像し得なかったストーリーが展開し(^_^;)どうしたもんだ・・と困ってしまうような(勝手に困っているんだけど)ことになるのです。
しかも、ここ2~3年は歳をとったのが影響しているのか、昼休み、食後に“うとうと”していると、あっという間に夢の中に落ちて行って二時間にも三時間にも及ぶような出来事を経験してしまうのです。
はっと気付くと自分が今どこにいて、いつなのかもわからない事になっていて…σ(^_^;)あわてて時計やカレンダーなどを見て正気に戻るのですが、二時間にも感じた夢の出来事はわずか10分程度の間に見ていたのだと驚くのでした(*^_^*)
こんな感じなんです、この本に書かれているそれぞれの「エッセイ+夢へのスピンオフ的な物語」の様子。
この不思議な感覚を“お試し”経験してみたい方、ちょっと古い本で探しにくいかもしれませんが、ブックオフや古本屋などで探してみては?!d(^_^o)
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