【はっPのアナログ探訪_0059: It's Only Rock'n Roll / The Rolling Stones ( LP )】
このアルバムも久しぶりに聞きました。
全体の印象は、アルバムを通したサウンドも、エレクトリック・ギターの音色も“電気的”です。
アルバムタイトルと同名曲もストーンズらしいロックンロールですが、やはりギターもボーカルの音の録り方も“電気”な感じ。
アルバムに入っている曲にしても、「ベガーズ・バンケット」や「レット・イット・ブリード」のようにアコースティックを極度に意識させるものがあるわけでなく、当時の流行りの音をストーンズらしいコーティングで仕上げた感じがします。
A面ラストの「タイム・ウエイツ・フォー・ノー・ワン」は、イントロがまるで日本のムード歌謡のよう・・(^_^;)。
と、思っているうちに、メローなギターサウンドで浪々とソロが続き、ストーンズじゃないみたい(#^.^#)
そこにニッキー・ホプキンスのピアノがキラキラと入って来て、時代を感じさせる懐かしい曲調が、今のこの時代に聞くと当時を思い起こして胸がキューンとなりました。
このアルバムには、上記のニッキー・ホプキンスと、ビリー・プレストンというビートルズのレコードでもお馴染みのキーボードのお二人が参加しています。
ビリーのキーボードもガッツのある、ソウルを感じる素晴らしいものです。
B面に入っても、このアルバムを通しての一定のトーンが保たれ、当時のストーンズがこれだっ、と描いたロックというものを強く感じます。
そう言えば、この頃はギターにミック・テイラーがいて、そのサウンドの変化もうなずけるような気がします。
ライブなどでもよく取り上げてきた「フィンガープリント・ファイル」もカッコイイのですが、やはりこのサウンドも今ではあまり耳にしないものです。
あらためて聞いてみると、ストーンズはその時代のショート・スパンなとらえ方が上手く、流行のいいところは取り入れ、巧みに自分達の姿勢をくずすことなく、独自の世界を作り上げています。
レコードで聞くそのサウンドも、その“エレクトリック”な感じが妙にマッチしています。
いい時代のいいレコードといった印象です。
ストーンズについてもアナログ盤は多々所有していますので、今後もこの「アナログ探訪」でご紹介していきたいと思います。
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