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2015/09/08

東京に来た「星逢一夜/ La Esmeralda 」【注意:ネタばれ】

20150905_hoshiai_hitoyo01

宝塚歌劇・雪組東京公演「ミュージカル・星逢一夜/ショー・La Esmeralda 」を観ました。
まだ、雪組が東京に来て二日目です。
【注意】これから観劇する人はネタばれのある内容なので、読まない方がいいです。

前回は本場大劇場を観ての感想でしたが、今回はそれが東京に来てどうなっているか。
まずは、“和もの”時代劇ミュージカル「星逢一夜」。
ストーリーについては、前回書いたものをご参照ください。

まだ東京に来て二日目だというのに、雪組全員がスロットル全開状態、しかも宝塚大劇場でも素晴らしいと感じたのですが、さらにさらに良くなっていました。

冒頭、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さん演じる泉(せん)の幼い頃の出だしの部分、幼い頃に母を亡くし、父も一揆の罪で処刑され、幼い弟を育てながら田んぼをつくっているまだ子供の泉。
近隣の村から悪い奴らがやって来て、泉の田んぼから堰を外して自らの村に水を引き、泉は止めさせようとして、暴力を振るわれ、田んぼに叩き付けられ泥々に。泉の田んぼは干上がってしまう。
もう今年は稲は実らないと悲嘆にくれるシーンで早くも咲妃さんの目からは涙が・・。

さらに長男の死去により江戸に向かうこととなった三日月藩主次男の少年天野晴興(早霧せいな:さぎりせいな)と、山の上に皆で作った櫓で星を観察する中、村の子らとすっかり仲良しになり、その中の泉とは淡い想いを抱き合い、泉をいつも心配している源太(望海風斗:のぞみふうと)とも親友になった中での別れのシーンでは、「みんな嬉しがっているふりをしているけど、本当は別れるのが辛いだろう」という、ちょび康(彩風咲奈:あやかぜさきな)のひと声で堰を切ったように子供ら皆が泣き出し、早霧さんにもここで涙が頬を伝います。もう、完全に“成りきって”の本気の演技です。

江戸に行き、すっかりえらくなってしまった早霧さんの天野晴興が理由を付けて村に一時帰ってきたときの泉との再会と、望海・源太のあまりに優しい心に観客もぐぐっと来て涙のダム崩壊寸前。

時を経て、源太と泉は結婚し、子供も三人。
だが、早霧・晴興が吉宗の命により江戸から起こした改革が村を飢饉寸前に追い込み、村人を主導する望海・源太と早霧・晴興は闘うことに。
大好きだった人が優しい自分の夫を殺し、咲妃・泉は悲しみの底・・、ここでも咲妃さん渾身の演技でまたも涙が頬を伝っていました。

さらにラスト子供の頃皆で仲良くしたあの櫓の上で逢った早霧さんと咲妃さん。
ここからは幼い頃に早霧さんから別れのかたみとしてもらった短剣で咲妃さんが早霧さんを・・、そのシーンは劇場でお確かめください。
もう、会場はすすり泣きの洪水です。
そして、主演お二人も涙、涙、涙・・(T_T)私も嗚咽しそうになるのをこらえるので必死でした。

咲妃さんの幼い娘時代から、今度は自分の生んだ子供達を育て、そして夫を労る母親の姿、どれも咲妃さんならではの素晴らしい演技でした。
早霧さんも吉宗の命に従わねばならない時の心を鬼にする時の表情や、感情を露わにする場面での迫真の演技、名演でした。

幕が降りる直前では、またあの頃の姿に戻った子供らが楽しそうにしていた回想シーンとなり、それがまた「あんなに素晴らしい幼少時代を共有した子らが・・」と、また泣いてしまいました。
もう、100点満点の2,500点(^^;)でした。文句なしっ!!

そして、ショー「ラ・エスメラルダ」は、打って変わって、強烈なラテンショー!'(*゚▽゚*)'
これでいいんかいっ、というくらいの先ほどの悲しい物語からの豹変ぶりに観客は笑顔でノリノリ(#^.^#)

望海さんの華麗な歌、彩凪翔(あやなぎ・しょう)さんら、男役のオラオラ状態のカッコイイ、ダンス。
咲妃さんのキレの良いステージング。
早霧さんの大きな心で皆を掴んでしまうような雄大なステージ姿。

どのシーンも全力、全開であっという間の一時間。
幕が降りてしまうと、私の周囲の団体観光客らしき人達は大笑いして「これはすごい、こんなんありなんだ」と互いに顔を見合わせて大喜びでした。

泣いて笑って、そしてショーで楽しませてくれて、とても宝塚らしいいい演目でした。
雪組、凄いことになっていますよd(^_^o)


【Now Playing】 セプテンバー / アビア ( Pops )

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