「定食と古本・ゴールド」という本を読んだ
『定食と古本・ゴールド/今柊二著(本の雑誌社)』を読みました。
著者は会社勤めのかたわら、日本全国の定食屋や立ち食いそば屋を訪ね歩いて「定食と文学」「定食と古本」「土曜の昼は中華街」「とことん!とんかつ道」など、著書多数のようです。
今まで著者を存知上げず、上記の著書についても読んでみたいと、今、思っているところです。
これはタイトルどおり、著者が東京のみならず、大阪、神戸、京都、鎌倉、沼津、千葉などに出掛け、そこで古本屋に寄り、戦利品としての本を紹介し、またその古書店近くの主に定食屋で食事する様子を書いたものです。
なんだそれ、と思うかもしれませんが、本好き、ちょっとした美味しい店も好きな人って、たぶん私を含めたくさんいると思うのですが、その本とご飯に飢えた…σ(^_^;)者にとって、素晴らしい本になっていると感じました。
そして、巻末に近づくと、著者の大学生時代の食事&古本事情が懐かしさを著者自身感じつつ綴ってありまして、・・この人の今があるのはこの時代の経験からなのだな、と思いました。
まだ定食屋にも、古本屋にも“人情”が残っている時代です。
写真入りで、次から次へと古書店、定食屋が紹介され、どれもこれも魅力いっぱい!読んでいるだけで行ってみたくなるお店ばかりです。
でも、残念なのは、それらのうち、現在では店を閉めているところがけっこうあることが、この本の文中にも添え書きされていて、個人店主がやっている古本屋や定食屋なども時代の波に呑み込まれているのだなと、しみじみとしてしまいました。
でもね、この本を開いて読んでいるだけで、それを“おかず”にご飯が食べられそうですよd(^_^o)
本好きのあなたなら、その気持ちわかるでしょう?!(*^_^*)
本を愛すあなた、安くてボリュームたっぷりで、それでもって美味しいものを出すお店が好きなあなたの本です。
読んでみてね(゚ー゚*)。oO
【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 牧田ゆき ( NHK-AM )
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