【はっPのアナログ探訪_0073: エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ ( Single )】
いわゆるGS(グループ・サウンズ)と呼ばれたグループの大御所のひとつ、ザ・テンプターズの一番のヒット曲です。
この曲でボーカルをとっているのは“ショーケン”こと萩原健一さんです。この名前で、「ああ、あの人」と思う方も多いかもしれません。
湖に身を投げた女性を思い、その幻を追い続けるという男の物語、というような歌詞です。作詞は、なかにし礼さん。作曲は村井邦彦さん、編曲は川口真さんです。
どこか少女漫画チックな曲で、テンプターズを追いかけていた少女達には印象的な曲だったのではないかと思います。
今、あらためて聞いてみると、ぶ厚いサウンドかと記憶していた音は、意外とシンプルで薄い感じです。
ドラムもちょっと先を急いでいるというか、走り気味。
萩原さんのボーカルは少年っぽさを出しているのか、甘えたような声です。
記憶と実際に今聞いてみたギャップは、けっこう大きい・・。
ベースは当時らしく、ブンブンいわせてます。しかも当時の流行かもしれませんが、ビートルズのタックスマンの印象的なフレーズが所々に顔を見せています。
リードギターの音色は非常に特徴があって、これでもかってくらい高音を強調していて、間奏ではその伸びのある高音をふんだんに使ったソロがなかなか聞かせます。
話はいきなり飛ぶのですが、先だって観劇した宝塚歌劇・雪組のショー「ラ・エスメラルダ(※エメラルドの意)」の中で男役スターの彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんが娘役二人を従えてこの曲をソロで歌っていたのを思い出しました。
客席ではGS体験者であろう年齢層の女性が「おぉっ・・・」と、曲が始まったときに反応していたのでした。
体に沁みていた記憶がいきなりよみがえった、みたいな感じ(^_^;)でしたよ。
宝塚って、けっこう大胆な選曲をするのですが、これにも驚きました。
ラテンのショーだったのですが、この曲をスパニッシュ風にして、さらにエレクトリカルなフレーバーも振りかけて、アップテンポにして・・(^-^)さすが宝塚だと思いました。
GSのアナログレコードはまだ何枚か所有していますので、また別のグループをご紹介しますね。今回はこれにて(*^_^*)
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