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2015/10/31

blog版『PEN散歩』・・そろそろ寒くなってきました

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きょうは寒い一日となりました。
そんな中、庭に出てみると、まだまだ花々が寒さに負けじと咲いてくれていました。
でも、木々の葉は色づき始めているのです。そして、外に出るとちょっと寂しいような気持ちになるんですよねぇ・・。
facebookには既に何枚か写真をアップいたしましたが、こちらブログでも一挙別写真を大放出(^^;)いたします。


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【Now Playing】 1ami9 / 菊地亜美他 ( ラジオ日本 )

2015/10/30

「ガイズ&ドールズ」観てきました

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宝塚歌劇・星組東京公演『 GUYS AND DOLLS (ブロードウェイ・ミュージカル)』を観てまいりました。

このミュージカル・コメディは1950年、本場ブロードウェイで1,200回ものロングランを記録した作品で、日本の宝塚では、あの大地真央・黒木瞳のトップコンビが1984年月組公演でお二人の代表作とも言われるような成功をおさめています。

その後、同じ月組の紫吹淳・映美くららのコンビで2002年に再演され、これも好評だったようです。
そして今回は星組の北翔海莉(ほくしょう・かいり)、妃海風(ひなみ・ふう)さんの新トップコンビお披露目公演として東京にやって来ました。

最初に結果から言ってしまうと、素晴らしい出来でした。
実力派のトップコンビの“力”を存分に発揮されていたと思います。
舞台のセットも素晴らしく、もちろん楽曲も良いものばかり、組全体がフレッシュに生まれ変わったような印象でした。

苦節ン年、遂にトップスターとなった北翔さんは、私が宝塚を見始めた頃のトップスターのような堂々のトップスターぶりをステージで見せてくれ、組全体についても、稽古で、そして現在進行形の舞台上でもよく把握して、組全体を引っ張り、また皆がついてくる様子がよくわかりました。

北翔さんは、上記のように堂々として、かつての月組・剣幸(つるぎ・みゆき)さんのような王道のトップとしてのたたずまいを感じました。それだけでなく組子達にも慕われている様子も感じられ、そこでも剣さんのような人柄まで感じさせる存在感がありました。

北翔さんと共にトップ娘役に就任した妃海風さんは、歌には定評があり、しかも芝居ごころもなかなかのものを持っていて、パッと明るい存在感は天性のものを感じます。
必死で北翔さんに食らい付いてでもついて行こうという気迫を感じました。

二番手男役スターの紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんは、他の宝塚男役スターには無い、独特の“くずした”役作りで、観客から笑いを引き出し、またこのミュージカル・コメディにゴージャスな躍動感をもたらしていました。紅さんもかなりこのネイサン・デトロイトという役の研究をされてきたことがうかがわれました。

悪役なのに憎めないビッグ・ジュールを演じた十輝いりす(とき・いりす)さんも宙組にいたときのような余裕と幅をもたせたコミカルなアイデアあふれる演技が楽しく、素敵でした。

そして、今回は男役三番手でありながら、主役級の娘役・アデレイドを演じた礼真琴(れい・まこと)さん。かなり元気な娘役といってもいいくらいの娘役に徹し、かつて月組だった頃の明日海りお(あすみ・りお)さんが「ミー&マイガール」のジャッキー役で見せたような“娘役でもいいかも”などと思ってしまうほどの素晴らしいアデレイドを作り上げていました。
コミカルなシーンも、ソロで歌うシーンも、同期の妃海さんと二人だけで長尺で舞台を任せられたワン・シーンも素晴らしい出来でした。さすがだなぁと思いました。


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ベニー・サウスストリート役の七海ひろき(ななみ・ひろき)さん、ラスティ・チャーリーを演じた麻央侑希(まお・ゆうき)さん、はじめ星組の皆さんが、どんな役でもそれぞれが光り輝いていたと思います。端っこの方にいるひとり一人についてもです。
これって北翔さんが今まで専科などで主役を演じたときのそれぞれの組子達が突然キラキラと輝きだしたあの時と同じです。

これも北翔さん“トップ効果”と言えるのではないでしょうか。
星組の、体育会系で、“それぞれが個人経営”みたいに“オラオラ”と主張していたあの感じは鳴りをひそめ、逆に皆が自分の役割がこのミュージカルには確実に必要なものなのだ、という自覚のようなものを持ち、相乗効果的に組が良くなっているのではないかと思いました。

天寿光希(てんじゅ・みつき)さん、如月蓮(きさらぎ・れん)さん、愛水せれ奈(あいみ・せれな)さん、毬乃ゆい(まりの・ゆい)さん、壱城あずさ(いちじょう・あずさ)さん、音波みのり(おとは・みのり)さん、白妙なつ(しろたえ・なつ)さん、十碧れいや(とあ・れいや)さんら、皆が個々に輝いて、舞台全体もさらに輝きを増すのです。
素晴らしいことだと思いました。

残念ながらチケットは今回の一回分しか手に入れていないので、再度その進化を見に行くことはできませんが、さらにさらに北翔さんの星組、よくなっていくことでしょう。

素晴らしい仕上がりのミュージカル「ガイズ&ドールズ」でした。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 鶴岡市立加茂水族館シニアアドバイザー・村上龍男他 ( NHK-AM )

2015/10/29

杉浦日向子さんの「一日江戸人」読みました

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『一日江戸人/杉浦日向子《文・絵》(新潮文庫)』を読みました。
現代に生きていた“江戸人”と言える杉浦さんの江戸紹介本、楽しい本でした。

杉浦さんは2005年に亡くなられています。ほんとうに惜しい人をなくしたものです。
江戸風俗を語らせ、描かせたらこの人ほど愉快に、そしてご本人も楽しく案内してくれる人はいないでしょう。

大奥の構成や実態、また将軍の一日はけっこうハードなこともわかりました。

そして何よりも私が一番興味を持っている「長屋の生活」などの庶民の様子。
杉浦さんは、江戸の粋な庶民のひとりとして、わかりやすく語ってくれます。

江戸っ子の風呂好きな様子を絵と共に語ってくれた部分では、基本的には混浴で、何度かお上が混浴を禁じるのにもかかわらず、また元に戻ってしまうという話もありました。
それに、実際の銭湯内部の様子や、若い娘が混浴風呂に入ってきたときにはどうするのか、とか、これまた愉快に書かれています。
とにかく、江戸はおおらかです。

また、江戸の人々の道楽や、動物好き、縁起担ぎ、そして「江戸めぐり」のコースや土産物のおすすめなど、今でも“江戸”を楽しめる“とっておき”を紹介してくれるのです。

江戸の人々は休みを取るときにもゆったりとしていて、なんだか「一億総活躍社会」なんていって、国民全員を老若男女こき使い、搾り取るどこかの国の未来とは異なる良い社会です。

あの人も一回こういう本を読んだ方がいいと思うけど、・・ま、読まないね(^^;)、国民にとって重大な“〇PP”ってのを強引に取りまとめ、それについて説明もせず、国会も開かず、質問もさせず、国外に行っちゃうような人だから・・。

というわけで、私の大好きな江戸の庶民の暮らしについて書かれたこの本、いこいのひとときを提供してくれました。
杉浦さんのイラストを含め、とてもよい本でした。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2015/10/28

【はっPのアナログ探訪_0075: Catch A Fire / The Wailers ( LP )】

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今回は、あのレゲエの大御所、ボブ・マーリーのバンド「ウエイラーズ」のアルバム『キャッチ・ア・ファイヤー』です。
ジャマイカのキングストンにあるダイナミック、ハリー・J、ランディの三スタジオで録られたもののようですが、いやもうあらためて聞いて驚きました。音がイイッ!!(^-^)/☆

特にベースの音は他のアルバムでは聞くことのできない太く、芯のある、そして豊かな音です。
またサウンド全体のバランスも非常に良い。ガッツのあるバンド・サウンドなのに、とても聞きやすいd(^_^o)

ギターの音もいいですねぇ、たしかヤマハのギターを使っていたような印象がありますが、こちらもやはり一本筋の通った音と、フレーズです。
もちろんボブ・マーリーのボーカルは唯一無二の素晴らしさ!
聞き所満載のアルバムになっています。


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曲目もお馴染みの「コンクリート・ジャングル」や「スレイブ・ドライバー」、「嘆きの400イヤーズ」、「スター・イット・アップ」「キンキー・レゲエ」、「ノー・モア・トラブル」など充実のラインナップです(゚ー゚*)。oO

大好きなボブ・マーリーの曲、当時の私はドラマーなのでコピーをしようと思ったのですが、“難しい&わからない”!?・・どうなっているのか、その仕組みが解読不能でした。
理屈で叩けない、身体全体でリズムを感じて叩いていく、そんなふうに当時は感じましたっけ。


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アルバム・ジャケットはジッポーのライターになっていて、フタを開けると着火部分が顔を出すような楽しいものになっていました。
私が買ったものは、一定の期間を過ぎ、簡易的なつくりになっていましたが、オリジナルのジャケットは、たしかちゃんと蝶番のようなものがついていて、本当にライターのようにパカッと開いたものでした。

今回、聞き直してみて、こんなに素晴らしいアルバムだったのかと嬉しくなりました。
音もいいし(*^_^*)。
できればアナログ盤で聞いてほしい「Catch A Fire」のご紹介でした。

2015/10/26

【はっPのアナログ探訪_0074: ジュニアズ・ファーム(Junior's Farm) / ポール・マッカートニー&ウイングス(Paul McCartney And Wings) ( Single )】

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ポール・マッカートニー&ウイングスのシングル盤です。
時期によっていろいろとポールのファンにも好みのアルバムや楽曲があると思います。私にもサウンド含め好きな時期、好きなポールがありますが、このシングル盤のポールも大好きです。

あらためてアナログ盤で聞いてみましたが、“荒っぽい”感じがいいですねぇ(^-^)
ベースは大ボリュームでガンガン・グングンいわせてるし、ちょっと“ヤクザ”な感じのギターもたまりませんd(^_^o)
それにポールのボーカルは、なんかエフェクトが掛っていて、ちょっとやり過ぎな感じも好きっ!(*^_^*)

そうそう、このジャケット写真を見てもわかるようにリンダがいたのですよね、リンダはきっと大変な思いをしてバンドに加わっていたかと思いますが、リンダあってのあの頃のポール、という気もします。


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バンド・サウンドを感じさせる、やや荒っぽい感じのポールが好きな人はけっこう多いんじゃありませんか?!

久し振りに聞いた「ジュニアズ・ファーム」のアナログ盤でした。

2015/10/25

妻と県立美術館に

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昨日と今日は、87歳の叔父の通夜と告別式でした。
両日とも妻と、そして通夜には手伝いとして長女も受付の会計をやりました。
大勢の参列者で“てんてこ舞い”でしたがなんとか終え、帰宅すると、中学時代の担任の美術の先生から電話が。

千葉県立美術館で行われている「第27回平和を願う美術展」に先生も出展しているとのお話でした。
告別式は早朝9時からという珍しい開始時刻でしたので、全て終えてから帰宅しても午後に入ったところでしたので、思い切って妻とクルマで美術館に出かけました。

先生の作品が展示されている「平和を願う美術展」意外にも、「県展」、「二科会写真部展」なども開催されていて、見どころがたくさん!(^-^)

写真は「平和を願う・・」で、展示されていたあるコーナーで「ご自由に三枚までお取りください」となっていたカードで、いただいてきたものです。
もちろん、そばにあった募金箱にも妻と共にわずかですが入れさせてもらいました。

美術館の中なので写真は撮りませんでしたが、先生の作品は相変わらずの神秘さと輝きと驚きの光を放っていました。安心。

その他「県展」での展示は特に彫刻の部門で目を離せない作品が有り・・カバの頭に可愛い少女が乗り、その少女の頭にはふくろうがとまっている・・という作品。
その場での作者を知っている方の解説があり、作者は母子像をよく作られているとのことですが、父子像も作りたいのだが、ちょっと恥ずかしくて父である自分をカバに見立てたらしい、とのことでした。
で、この作品のあとに、実際に父子像を作られたというお話も出ました。

妻とふたりで、「これ、ほしいよねぇ」と顔を見合わせました。
人の背丈ほどもある大きな作品でしたが、「庭にあっても、玄関や家の中にあっても素敵だよねぇ」と見惚れてしまったのでした。

昨日、今日と夫婦して忙しかったのですが、疲れていた体にもう一度気合いを入れて行ってみて、よかったと思いました。
お天気もちょっと風はあったものの、穏やかな日和で、いい時間を過ごせました。


【Now Playing】 Thank You Girl / The Beatles ( Rock )

2015/10/24

「下駄でカラコロ朝がえり」を読んだ

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『下駄でカラコロ朝がえり/椎名誠著(集英社文庫)』を読みました。
これは椎名さんが「サンデー毎日」に連載していたコラムをまとめたシリーズ本です。

2010年11月から翌2011年8月にかけて書かれたもので、割と最近の椎名さんの様子が書かれていました。

そんな中で、気になった部分について少しふれてみます。

ブックオフに代表される新古本屋を見て育った子供達がそれを書店だと思って、やがて大学などに入り都会にやって来た時に、都会のあらゆるジャンルの本が揃っている大型書店や、神田などの本物の古書店を見たときに、そのめくるめく知識の多様性との遭遇がすでに知的好奇心を集約して吸収していける時期を逃しているという話でした。

その大事なときに何をしているかというと、携帯電話で無駄話をし、誘蛾灯に導かれてマニュアル食品のレストランに入り、ゲームセンターで無為な時間を過し、家に帰ってテレビを見る・・そこには「ただタレントが大笑い」していればいいという、クソの垂れ流し番組が放送されている・・。

というくだりでした。

あまりにも同感する部分が多くて、頷いたり、うなだれたり、・・でした。

文化の多様化に逆行してなにかわけのわからない「力と意図」によってますます単純思考と行動に集約されていく・・、そうだよ、そのとおり。

また、かつてドキュメンタリーの仕事で行ったアリューシャン列島のアムチトカという島での話。
ここは日本軍占領後に、アメリカ・カナダ連合軍に奪還され、その後アメリカが広島型原爆の250倍の核爆発の地下実験を行ったところだったのだそうです。
島は爆発で変形し、山がへこんでそこが湖になっていたとのこと。

どこもきれいに見えたのに、現地では食事用に水を汲むときはガイガーカウンターで放射能を測っている。
地下1000メートルのところで35年前に行われた核実験の影響はまだまだ残っていて、測定すると完全に危険ラインに入っていたとのことです。
そして、やはり椎名さんが行ったタクラマカン砂漠の楼蘭でも30年以上にわたって核実験を何度もやっていて、それによる死者数が数十万人と言われているが、それもうやむやに隠されているという話が書かれていました。

福島のことを楽観視している人達への椎名さんの書きっぷりは、激しいものでした。

自分で作っておいて、制御も思うに任せず、災害への対策がなっていなかったことがあの震災で判明し、しかも廃棄物も含めて将来的な見通しは立っていない原子力発電。
それを今後も稼働し、外国に売り込もうとまでする人がいる・・信じられない。

他にも印象に残るところはありましたが、上記ふたつの話が一番インパクトがありました。


【Now Playing】 Glass Onion / The Beatles ( Rock )

2015/10/22

野坂昭如さんの『エロ事師たち』を読んだ

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『エロ事師たち/野坂昭如著(新潮文庫)』を読みました。1963年、野坂さんの処女小説です。
この著作あることは知っていましたが、中身は知りませんでした。
今の世の中に出したら(・・出せない?)、大問題作、あるいは出版禁止になったかもしれません。

戦後のドサクサから生きる術を時代の激流・濁流の中から見いだし、それがお上の目をうまいことかわして、男というどうしようもない助平な生き物に享楽のあらゆる手管を提供するという仕事で、この物語の主人公「スブやん」と、その周りにいる「エロ事師」仲間が繰り広げる享楽と猥雑の世界です。

ある程度の金持ち、経営者などの間を営業して回り、猥褻写真や、フィルムを売ったり、上映したり、またスブやんや、仲間達が見つけてきた女性をいかにも見合いのように紹介したり、次々と新しい享楽の世界を生み出して行きます。

主人公・スブやんの妻はバツイチで女子高生の連れ子付き。
その妻が亡くなってしまったあとに、連れ子の女の子とどうにかなりそうになったところでは、“おいおい”と思いましたが、この出来事が後半のスブやんの生き方、エロ事師としての夢?のようなものの方向性を決めることになります。
前半も映画のラッシュを見るような速く、激しい展開でしたが、後半も怒濤の展開となり、最後まで息をもつかせぬストーリーでした。

エロ事師たちの自らの仕事を芸術であるという意気のようなもの、エロ事師たちの力を借りて自らの欲望の限りを突き詰めようとする男どもの様子、すべてが野坂さんの流れるような淀みない筆致で書かれ、正直言ってこんなに読みやすくユーモアもあり、ドロドロの男と女の話を厭な感じをさせずに読ませる小説を今まで目にしたことはありませんでした。

それに、女性の描き方も単にエロ事師たちの道具のようにはならずに、むしろ男よりもひとつもふたつも上の世界で生きているような、野坂さんの女性観の深さを感じるものでした。

う~む、これは・・これは凄い!と、うなってしまった小説でした。


【Now Playing】 We Can Work It Out / The Beatles ( Rock )

2015/10/20

模倣・・オマージュ・・パクり・・むずかしい。

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この前の土曜夜、ラジオ日本の「大人の JazzTime 」を聞いていたのですが、その中で掛ったウィンギー・マノーンという方の「ジャンピー・ナーヴス」という曲。
この曲、実は・・と紹介されたのですが、聞いてみると、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」に“瓜二つ”。

「イン・ザ・ムード」の“パクり”かと思いきや、この「ジャンピー・ナーヴス」の方が三ヶ月先に世に出ているのです。
番組の中では、その三ヶ月の間にアレンジャーがうまく作り上げたのが「イン・ザ・ムード」ではないかと話されていました。
いわゆる“パクり”っていうわけですが、近頃は音楽だけでなく、ロゴやその他のデザインの模倣が問題となっています。

それが作者が意識してのパロディーであったり、オマージュであったり、というパターンもありますが、誰でもネットで様々な検索が出来るようになった今、とてもデリケートな問題になってきました。いや、デリケートというよりも、ヒステリックに、エキセントリックなまでの人達が取り上げ、大騒ぎになります。

古くはジョージ・ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」の盗作訴訟や、ジョン・レノンの「カム・トゥゲザー」も色々と厄介なことになりました。

他にも、あの「ハッピー・クリスマス」も元歌のようなものがあるみたいだし・・。

でも、特に音楽に関しては難しいですよね。
そう言われれば、そう聞こえなくもない。とか、いや元歌と言われるものよりも明らかにこっちの方が素晴らしい曲だ。というのもあります。

山本リンダの「どうにもとまらない(作曲:都倉俊一)」は、ビートルズの「キャント・バイ・ミー・ラブ」だし、スパイダースの「エレクトリックおばあちゃん」は、ジャン&ディーンの「パサディナのおばあちゃん」が完全に下敷きになっているけど、これはどう判断したらいいんだろう。

最近、うまくパクってれば、それはそれでいいんじゃないの、という気持ちと、素知らぬ様子でパクっているような人に対しては、「それはないんじゃないの」という気持ちが交錯していて、こんなことを書いてしまいました。

まだまだずっと、はっきりとした結論が出せないままになるのだろうな、と思っているところです。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 遠藤ふき子他 ( NHK-AM )

2015/10/19

【はっPのアナログ探訪_0073: エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ ( Single )】

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いわゆるGS(グループ・サウンズ)と呼ばれたグループの大御所のひとつ、ザ・テンプターズの一番のヒット曲です。
この曲でボーカルをとっているのは“ショーケン”こと萩原健一さんです。この名前で、「ああ、あの人」と思う方も多いかもしれません。

湖に身を投げた女性を思い、その幻を追い続けるという男の物語、というような歌詞です。作詞は、なかにし礼さん。作曲は村井邦彦さん、編曲は川口真さんです。
どこか少女漫画チックな曲で、テンプターズを追いかけていた少女達には印象的な曲だったのではないかと思います。

今、あらためて聞いてみると、ぶ厚いサウンドかと記憶していた音は、意外とシンプルで薄い感じです。
ドラムもちょっと先を急いでいるというか、走り気味。
萩原さんのボーカルは少年っぽさを出しているのか、甘えたような声です。
記憶と実際に今聞いてみたギャップは、けっこう大きい・・。

ベースは当時らしく、ブンブンいわせてます。しかも当時の流行かもしれませんが、ビートルズのタックスマンの印象的なフレーズが所々に顔を見せています。
リードギターの音色は非常に特徴があって、これでもかってくらい高音を強調していて、間奏ではその伸びのある高音をふんだんに使ったソロがなかなか聞かせます。


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話はいきなり飛ぶのですが、先だって観劇した宝塚歌劇・雪組のショー「ラ・エスメラルダ(※エメラルドの意)」の中で男役スターの彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんが娘役二人を従えてこの曲をソロで歌っていたのを思い出しました。
客席ではGS体験者であろう年齢層の女性が「おぉっ・・・」と、曲が始まったときに反応していたのでした。
体に沁みていた記憶がいきなりよみがえった、みたいな感じ(^_^;)でしたよ。
宝塚って、けっこう大胆な選曲をするのですが、これにも驚きました。
ラテンのショーだったのですが、この曲をスパニッシュ風にして、さらにエレクトリカルなフレーバーも振りかけて、アップテンポにして・・(^-^)さすが宝塚だと思いました。

GSのアナログレコードはまだ何枚か所有していますので、また別のグループをご紹介しますね。今回はこれにて(*^_^*)

2015/10/18

映画「ナイトクローラー」を見た

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『ナイトクローラー(Nightcrawler)/2014年・アメリカ 監督・脚本:ダン・ギルロイ、主演:ジェイク・ギレンホール』を見ました。これまた「千葉劇場」での上映です。

場所はLA、人々が眠りにつく頃、警察無線を傍受し事件・事故現場に向かい、現場の悲惨な様子、被害者にカメラを向け、スクープを取り、ローカルTV局に報道映像のネタとして売りつける・・当たれば“一攫千金”となる、「ナイトクローラー」という職業に魅せられた男の物語です。

最初は、マンホールの蓋や、金網などをコソ泥して売るようなことをしていた男(主演:ルー/ジェイク・ギルロイ)が、偶然見かけた交通事故のスクープ・パパラッチをしている男達の不思議な仕事に興味を持ち、たちまち魅せられてしまうのです。

最初は、コソ泥で得た金で安い機材を買い、映像を撮り、一人でテレビ局に売り込みに行きます。
完全にプロ化している先達には映像のクオリティで劣り、現場に先を越されることも屡々、失敗と成功を繰り返す内にその世界に完全に魅せられ、虜になってしまう主人公。
その狂気をはらんでいるかのような表情にはゾクッとさせられるのですが、主演のジェイク・ギレンホールの演技力によるところが大きく、台詞回しもあまりにも見事で常軌を逸した主人公の様子が実にうまく表わされていました。

テレビ局の事件報道担当のニーナ(レネ・ルッツ)は、視聴者が何を求めているのかを冷酷に判断し、ルーに対し、どんどん過激かつ悲惨な映像を求めます。でも、それは私達テレビの前の人間がリビングのテレビの前で安全な状態で求めているもの、そのものです。
結局、人はこんなものなのか・・という気持ちにもなりますが、ますます苛烈さを増す主人公のルーの姿に客席の皆が完全に心を“持っていかれる”ようになり、ものすごいスピード感で突き進む物語に、飽きているヒマなど全くありませんでした。


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スクリーンに描かれているロスの様子は、まるで都市そのものが生き物であるかのような怖さを感じました。これもこの映画の映像の素晴らしさがよりいっそう物語の残酷さを強調していることになるのです。
また、主演のジェイク・ギルロイが途中で雇ったアシスタントへの冷酷かつ無機質な態度、周囲の人々への理解に苦しむような様子には、今の日本でも感じる“自己本位”“無関心”“手前勝手”な人間が巧みに描かれていて、これからの近い未来の多くの人々の具現化のようにも見えて胸が苦しくもなりました。

事件現場をスクープのために変えてしまったり、警察が到着する前に殺人現場の廷内に入り込み撮影する、また、悲惨な殺し合いが起こるようにセッティングしてカメラを持ち、待ち構えるような最悪の行動をするラスト近辺には、もうどうしたらいいのか、席で手をギュッと握り、足を踏ん張っているしかありませんでした。
そしてあまりにも今までの映画に無い、意外なラストシーン・・。

人の心の深部にある感覚、欲望、残忍さ、・・多くのことを考えさせられた映画でしたが、映像、キャスティング、演技、ストーリー、全てがうまく噛み合った秀作であると感じました。
内容が内容なだけに、おすすめはしませんが、でもクールであやしい映画でした。


【Now Playing】 How High The Moon / Freddie Red Trio ( Jazz )

2015/10/17

落語家に通信簿をつける?!

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『落語家の通信簿/三遊亭円丈著(祥伝社新書)』を読みました。
これは落語家で、かつて新作落語の旗手として春風亭昇太さんなどの新作落語家を引っ張ってきた円丈さんが書いたものです。

文楽、圓生、小さん、正蔵などの伝説の名人四人から、個性派の橘家円蔵(書いている今、訃報が入りました、かつてテレビで見ない日は無いくらいの人気者でした)、小三治らの個性派、笑点メンバーから若手、立川流の噺家、新作派、あの三平ファミリー、そして上方落語の名人まで、同業者であり、協会・団体の異なる噺家もいる中で、書きにくいことこの上ないと思うのですが、かなり踏み込んで、円丈さん正直に書かれていると思いました。

円丈さんというと、私には紋付きの「紋」のところにローリング・ストーンズの『べろマーク』を着けて高座に上がり、奇想天外な新作を披露している姿が思い浮かべられます。
近年ではあまりテレビでお見かけすることが無くなってしまいましたが、この本を読むと、まだまだ若い者には負けない、新作だってこれからも作るぞ、という気概が感じられました。

円丈さんが重視しているのは、「落語は笑うために聞きに来るもんだ」ということ。
面白くもなんとも感じない噺家、ネタにはズバッと斬り込んでいました。
そして、初代の林家三平師匠に対する近年のネタを文書化したものを読んで小馬鹿にしているような輩に対しても厳しい批判をしていました。
私も三平師匠の落語だけでなくあらゆる爆笑熱狂空間をテレビなどで見たことがあるのですが、寄席でもテレビの番組でも、その場所が笑いの空間として炸裂していたのを思い出します。

立川談志師匠については、割と冷静に観察し、古今亭志ん朝師匠と比べると劣る部分があるのではないか、また志ん朝師匠とのエピソードが書かれる中で、意外と闇の部分を抱えたまま亡くなったのではないか、ということも書かれていて、非常に興味深いものがありました。

私の談志師匠の印象はというと、あの落語界の分裂騒動の前、円楽師匠と組んであちこちを(海外を含め)回り、そしてテレビ、ラジオにも共演し、互いに芸を磨いていた頃の若々しく、おもしろくておもしろくてたまらなかった「六尺棒」「明け烏」などの高座を思い出します。もちろん、円楽師匠も「中村仲蔵」や「野ざらし」など、とても良かった・・。

同じ噺家から見たそれぞれの落語家に対する通信簿、見ているだけで寄席に行きたくなりましたが、とりあえず今、USEN放送で「落語チャンネル」を聞き、また自己の落語熱を少し復活させようかと思い始めました。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 小松みゆき他 ( NHK-AM )

2015/10/15

「木暮荘物語」面白いだけではなかった

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『木暮荘物語/三浦しをん著(祥伝社文庫)』を読みました。
木暮荘という築ウン十年の古(ぼろ)アパートの住人とその周辺の人物で繰り広げる人間物語ですが、ただの面白可笑しいお話では終わりません。

三年前に別れた彼が突然女性の部屋に現われ、しかも新しい彼は布団で裸状態、という話から始まりました。
金もないし、泊るところもないから今晩泊らせろと迫る元カレ・・。
仕方なく新しい彼が金を渡し、出て行ったかと思いきや、その金で料理の材料を買ってきて三人分のご飯を作り、仲良く?!食べる不思議な三人。
あろうことか、その後川の字になって三人で寝る( ̄O ̄;)という、摩訶不思議というか、笑ってしまうお話があったかと思うと・・。

70歳を過ぎて真剣に「セックスがしたい」と思い詰める木暮荘の大家のじいさんの話。

次々に男を引っ張り込む女子大生。そして、天井裏からそれをのぞく男の住人。さらにその“のぞき”に気づいたにもかかわらず、天井の節穴に紙を貼って、のぞいていい時には紙を剥がしてのぞかせてやるその女子大生の話。

元カレと今カレとで川の字に寝る女性が務める花屋さんで喫茶店もやっているお店のオーナーの浮気の話。浮気をしている人間の淹れた珈琲は泥の味がすると言って去って行く女。

親にも内緒で赤ちゃんを産んでしまった大学の友達に赤ちゃんを預けられ、右往左往しつつも赤ちゃんに深い愛情も持ってしまう“部屋をのぞかれた女子大生”・・。木暮荘関係の皆で赤ちゃんの面倒をみたりします'(*゚▽゚*)'

その他にも怪しい女性が現われたりして、物語は深いところに沈んでいったりもします。
木暮荘そのものの、ひなびてほんわかした雰囲気の中で物語りは枝葉に別れて進行するのですが、ただ面白いだけの話ではなく、極端にデフォルメされてはいるものの、人間がそれぞれ潜在的に持っている“業”というか、“性”というか、“弱いところ”“卑屈なところ”などが、それぞれの物語の中に色濃く散りばめられていて、実は読み応えある物語でした。
しかも、面白すぎて、どんどん読んで行くスピードが上がりました。

読後も強く深いものが心に残る本でした。本の厚みよりも、もっと厚く重いものが残ったのです。


【Now Playing】 ザ・ボイス そこまで言うか! / 有本香 ( Podcast )

2015/10/13

小さなスピカーを手に入れました

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このブログで携帯電話が壊れ、iPhone を使い始めたことを書きました。
iPhone を手に入れたということは、iPod を同時に手に入れたということになります。

季節やシチュエーションに合わせたジャズのコンピレーションアルバムのセットを過去に購入していたものがあったのを思い出して、入れてみました。
自宅では、コンパクトな iPhone を電話として机の上に置いておくことが多いので、「気軽にこの軽めのジャズを聞きたい」と思い、写真のJBLの bluetooth を利用したスピカーを見つけ、使ってみました。

8㎝×7㎝ のコンパクトボディーながら、軽めのジャズを悠々と鳴らしてくれました。
試しに、カーペンターズなどのポップスや、チェット・ベイカーなどのボーカルものも鳴らしてみましたが、実に素直で、やさしく、耳に心地よい音を聞かせてくれます。


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これは“みっけもの”でした。
どこにでも、ポンッと置いて気軽に良い音で音楽が楽しめます。
因みに、電話が掛かってきたとは、上部にある電話マークを押すと、ハンズフリーで会話が出来るというのもいい感じ(^-^)

充電もかなりの時間保つので、これはいいな、と久し振りの良い買い物にかなりの自己満足をしております(*^_^*)

上部、側面はちょっと柔らかめの素材になっていて、パステルカラーのボディーにもマッチしています。
ちょっとした合間に気分の良い音楽を聞く、いい時間が持てそうです。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2015/10/12

Beatles Meets The Cats !!

船橋のビートルズ資料館に出掛けました。
今回は、切り絵作家の横倉絹枝さんの作品・・なんと切り絵ネコがビートルズのあのオリジナルアルバムにジャケットになって登場!!(^-^)/☆


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いやあもう楽しかったですd(^_^o)
最初の写真は「Beatles For Sale」のジャケット、ネコ版ですが、「For “Tale”」となっていて、洒落ているでしょう(゚ー゚*)。oO
そして一番左のジョージ・ニャンコの髪の毛の真ん中が“立っている”のを集まったファンは見逃しませんでした(^-^)
下の写真が丁度同じ写真を使ったシングル盤のジャケット。ジョージの髪の毛、“立って”ますねぇ'(*゚▽゚*)'
一同、大笑いになりました。館長の野口さんも「凝っているなぁ、気づかなかった」とにんまり(*^_^*)
横倉さん、してやったり!!


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もう皆さんお馴染みのビートルズのオリジナル・アルバムのジャケットが展示され、どれもこれも大力作なのですが、資料館に集った人達は“ニコニコ”です。
こんなに楽しい展示、見たことないです。
サージェント・ペパーズ・・などは、もちろんビートルズの後ろに居並ぶ名士、有名人達は有名ニャンコになっていて、あのネコ、このネコ、とみんなが知っているネコの名士達が隠れていますよ(^o^)今回の展示にこれから行かれる方は探してみてください、楽しいよぉ(^-^)/☆
そして作者の横倉さんのお話を聞きながら、BGMにビートルズの演奏が流れ、素敵なひとときになりました。


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展示室に入る前には館長の野口さんがもちろんアナログ盤で、今回のポールのリミックスされた「タッグ・オブ・ウォー」を聞かせてくださり、さらに当時のUK盤と、日本盤まで聞きくらべをしたのです。結果はねぇ・・・(^_^;)・・言わないでおこう。


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さらに「エボニー・アンド・アイボリー」の南アフリカ盤、という、あの当時「アパルトヘイト」の国での作製盤を聞かせていただきました。
すぐに放送禁止になったとのことですが、ものすごいガンガン・グングン・ガツンガツンとくるカッティングでした。圧巻!!

そして、ポールの「アイルランドに平和を」のシングル盤と、ジョンの「ザ・ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」というアルバムに入っていた曲を、なんとアイルランド盤で試聴!( ̄O ̄;)
特にポールのシングル盤の音は、私が持っている日本盤と比べると全く違うというくらいのど迫力でした。
現地アイルランドのカッティング担当は気合いが入っていたのでしょう。


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今回聞かせていただいた資料館のアナログ再生の音は、以前にも増して迫力ある音になっていました。ずいぶん手を入れられたのではないかと思いました。


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試聴後に一階の展示室で横倉さんと集まったファンの皆で楽しく語らったのですが、そのときに野口さんがここを移転したら寂しくなるね・・という話になったときには皆しんみりしてしまいました。
私も何度か訪れましたが、この船橋のビートルズ資料館は、日本のビートルズファンにとって、たいへん親しみやすくて、そして内容が奥深く、素晴らしいものです。
もし、この地を離れることがあっても、新しいところで新たな紹介の仕方でもいいので、ファンにこの野口さんの貴重な資料を見せていただけるよう願っています。


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今回のネコのジャケットとビートルズ資料館のコラボ、素晴らしい『出会い』となりました。
ネコ好きの私、横倉さん作成の「すごろく」まで買っちゃいました(*^_^*)家族とネコで楽しみます。

長くなりましたが、最高の午後になりました*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*野口さん、横倉さん、ありがとうございました。


【Now Playing】 ジョン・レノン10 / カンケさん他 ( ラジオ日本 )

2015/10/11

「池波正太郎直伝 男の心得」を読んだ

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『池波正太郎直伝 男の心得/佐藤隆介著(新潮文庫)』を読みました。
著者は広告代理店のコピーライターを経て、池波正太郎の書生を十年つとめた人。
旅・食を楽しみながら周りの人への気遣いに長けた人生の達人ともいえる池波正太郎直伝の酒、料理の愉しみ方、ちょっとした“粋”を感じさせる作法、家族・夫婦のあり方などを説いています。

読んで行くと、今や“昭和の忘れ物”のような男の世界が語られていて、現在の男がそれを具現化したならば、家を追い出されること間違いなし!・・そんな池波正太郎譲りの頑固な“男の世界”が章立てで書かれています。

蕎麦屋で酒を飲まずしてどうするか、酒を飲まないくらいなら蕎麦屋へなんぞ入るな

ウイスキーを嗜まぬような男とは男とはいえない
男が一人静かに飲むための酒である

・・などと、いきなり冒頭からとばしていきます(^_^;)

また、ポチ袋の使い方や、手みやげをどうやって選ぶか、名刺のつくり方、使い方などの細やかな気遣いについてもご本人が楽しむかのように書かれていて、読んでいてそのあたりではリズム感さえ感じました。

父としての二人の息子への接し方では、反省や、自分の息子達への対峙の仕方などについて真摯に書き綴られていて、著者の“真っ正直な頑固さ”に心が揺すぶられました。
そして奥さまとの結婚から今までの人生の歩みについても、男の心得というよりも、威張っているようでいて、いかに妻に良い思いをしてもらうか、感謝の気持ちを表わすか、などが書かれていて、著者の頑固だけれど実は優しいところが垣間見られ、そこではしみじみとしてしまいました。

それから仕事柄、旅から旅へと全国、世界を歩き回る著者と師匠の池波正太郎さん直伝の“旅のコツ”なども披露され、ちょっと私達には出来ないような旅の様子がとても楽しいのでした。

締めは、どうやって男の生涯を終えるか、それまでの過ごし方は、と、著者自ら人生を振り返るような感じで締めくくっています。同級生の例なども挙げていますが、私もこれを読んで自分のこれからの人生の終盤をどうして過そうか、などと神妙になってしまいました。

今のご時世では考えられない男女のあり方なども書かれていて、そのまま若い人が読むと反発も感じるかもしれませんが、でも、その基本的なところは心に響くものがありました。
もう一冊、同じ著者の本を同時に手に入れたので、それも読後にまたこのブログでご紹介したいと思います。

さあ、次はどの本にしようか。


【Now Playing】 Stardust / Nat King Cole ( Jazz )

2015/10/10

「三つの月」を見ました

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先だってテレビ放映された原田知世さん主演の「三つの月」を見ました。
原田さん演じる主役の女性は、音大を出たのち、山あいにある観光地の土産もの屋の主人と結婚、高校生の子供がいて、亭主は土産もの屋だけでなく食堂にまで手を拡げ、食堂は妻の原田さんにまかせきり、赤字は拡がる一方、夜には誘われるがままに飲みに行ってしまい、経営と家庭にはあまり目を向けない・・。妻にもあまり興味はなさそう。

二人の間には高校生の子もいるが、僻地のため、学校の寮に入っているという状況でした。
さらには、夫の母親(八千草薫さん)は入院中、夫は実の息子であるにもかかわらず、母親の見舞いにも行かない。原田さんは献身的に行き来します。


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そんな中で、淡々と暮らしている主演の原田さんが出会ったのが、学校が併合されるため校歌をあらたに作ることとなり、東京からやってきた音楽家(谷原章介さん)。
ふとしたことから関わりを持つことになって・・二人は・・淡い、大人の恋というにはあまりにも純粋な恋に落ちます。

川の流れる山あいの静かな町での、気付かれることもない静かな恋。
知世さんにぴったりというか、ほかにこれを厭味無く演じられる人がいるかな、と思いました。


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そして義母を演じた八千草さんの年老いて病床にあるにもかかわらず、“恋”を匂わせる出来事と、娘のような生き生きとした表情。さすがだと思いました。
そこで寄り添い、恋をキーワードに心通わせる知世さんの様子はこれまたピュアでした。誰もこの二人の様子を再現できないかもしれない。


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物語は月のようにひっそりと展開し、失礼だけどあの年齢でこういう邪念のない恋物語を演じる知世さんにあらためてうなりました。
見ているこちらの心も浄化されるような小さな物語に、せつなくもほのかな温かみを感じて、心地よく見終えました。

そうそう、劇中で歌のシーンもあり、これも“もうけもの”でした。
素敵な歌唱でした。

ちょっと余韻があり過ぎてアップに時をいただきました。
よかったなぁ・・(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 Early Autumn / Franco D' Andrea ( Jazz )

2015/10/09

【はっPのアナログ探訪_0072: 異邦人 / 久保田早紀 ( Single )】

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このシングル・レコードも大ヒットだったと思います。
もとはCMソングで、そのために久保田さんが通学していたときに電車から見た風景を歌った曲を一気にシルクロード風に書き換えたものだそうです。

それにしてもよく出来た曲です。
イントロの派手な感じから、久保田さんのちょっと揺れるようなボーカルがふわっと入ってきて、一気に物語り的な展開に。

中近東風なパーカッションの音が随所に散りばめられ、弾むようなピアノが気分を盛り上げ、オーケストラも異国情緒溢れています。

サビは、雄大な曲調に大きく振って、これまた素晴らしい!
文句の付けようが無い素晴らしいヒット曲でした。


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TBSテレビの「ザ・ベストテン」に初出演した久保田さんを見て、久米さんが「きれいだ、きれいだ」とデレデレしていた(^_^;)のを思い出します。

曲も詩も久保田さん本人、ピアノ演奏も久保田さん、もちろんボーカルも久保田さん、歌謡曲のベストテン番組もこの頃からさまざまなジャンルや、演奏形態、そして曲作りも自らという新しい形が定着してきた頃だったかもしれません。

今聞いてもいい曲でした(*^_^*)

スマートフォンはスマートか?!

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先週末に突然携帯電話の画面がブラックアウト!
何度も何度も直したり交換したりして使ってきたのですが、ついに観念しました。

ただの携帯電話、長いこと使いました。
通話が出来てメールのやり取りが出来ればそれでいいと、いわゆるガラパゴス携帯・・ガラケイとは言わない、発音が汚らしい音だから・・を使っていました。
iPadは使っていましたが、実はあまり持ち歩きはしませんでした。人に何かを見せようというときに主に使ったり、あとはラジオでリアルタイムに聞けない番組をPodcastで聞いたりしていたくらい。
他は、というと・・・くつろいでいる時にブルートゥースを利用して小さなスピーカーでBGMを聞いたりしたのがせいぜいでしょうか。

今回も直そうとしたのですが、お店の人の話を聞いていて、「もうそろそろいいか」と思い、買い求めました。

買えば買ったで、新しい使い途を見つけていろいろやるとは思いますが、きょうも中華料理屋さんに入り、気になった“物を食べながらずっとスマートフォンの画面を見ている人”、そんなふうにはなりたくないと思いました。

ついでに、帰り道では歩道上をスマートフォン(・・スマホと言わないのも、この発音が“ラブホ”みたいで汚らわしいからです、すいません、めんどうくさいヤツで・・)を見ながら爆走する学生がいました。毎日何人も見かけます。あれはいかんっ!!

カップルでちょっと洒落たレストランに入ってきて、案内されテーブルに着くやいなや、二人ともスマートフォンの画面しか見ずにてきとうに会話している光景も見ました。
男同士などで昼食を取りに入った店で、そんな状態の二人も見たことがあります。
目の前にいる、一緒に食事をする人と会話せずに、画面に表示されている誰かと通じているというのは、自分で違和感を感じないんでしょうね・・感じるくらいならそんなことしないと思いますけど・・。

よく行く東京駅では、京葉線に降りていく深く長いエスカレーターをものすごい勢いで駆け下りながらスマートフォンを見ているヤツが何人もいます。

それがいやさにスマートフォンを手に入れることなく過してきましたが、いよいよいくらなんでも“年貢の納め時”でしょう。
便利ではあるが、そもそも依存症のようにしょっちゅう見なくてはならないものは何もない、といつも思っていました。

そうだな、それから何かを見つけたとき、美しいものなどに出会ったときには先ず肉眼で心に焼き付け、すぐさま内蔵カメラで撮影をしたりするのもやめておこうと思います。
自分の心に格納して、じわじわと熟成させてから必要あれば撮りましょうか、今までデジタルカメラで撮っていたときもそんな気持ちでした。

電車内で夢中になってスマートフォンをいじるのも、傍で見ていて“みっともない”と見えていたので、それもやらないと思います。いつも文庫本を読んでいます。これからもそれでいこう。

こいつ、バカじゃなかろか、とお思いかと存じますが、こんなヤツがひとりくらいいてもいいでしょう、ご容赦ください。

そういうわりには、ブログなんかガンガン書いてるじゃないか、とおっしゃるかもしれませんが、ブログは自室で心を落ち着けて、そして心を込めて、だいたい夜11時頃に集中して書いています。
それが一番心の安まる時かもしれません。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 中村雅俊 ( NHK-AM )

2015/10/06

[安井かずみがいた時代]・・“重い”本だった

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9月末のこのブログに「優雅の条件/加藤和彦著」の読後感を書きました。
それに続いて加藤さんの配偶者であった安井かずみさんについて、彼女と深い関わりを持った人達のインタビューを通じて安井かずみ像、そして安井さんと加藤さん夫婦の実態に迫った『安井かずみがいた時代/島﨑今日子(集英社文庫)』を読みました。

400という頁数も重いが、内容もヘビーでした。

安井さんが訳詞家から作詞家へと翼を広げ、大躍進、売れっ子になり友達である加賀まりこ、コシノジュンコ、大宅映子らとキャンティというイタリアン・レストランを拠点のようにして財界、芸術家、様々な世界の一流の人達が集まる中で私達常人には考えられない世界を体験していく若い頃の彼女。
そのサロン的な役割を果たしていたキャンティで安井さんと出会った人達のインタビューの内容は、まさに独自のかっこいいファッションで、ロータス・エランや、メルセデスに乗り、男が安井さんを通り抜けていくのでなく、安井さんが数々の男を乗り越えていく・・そんな颯爽とした様子を語っていました。

そのときの怖い物なしの安井さんの様子は、当時としては最高に素敵な、時代をリードする女性として語られていました。
キャンティが時代の最先端をいく人達と、若者を結びつけるサロンとして機能していたことが書かれていましたが、安井さん自身がまたサロン的な役割を果たしていた人物だったのではないでしょうか。

作詞した作品群もすごい。4000曲に及ぶのです。
「恋のしずく」「シー・シー・シー」「経験」「わたしの城下町」「ちいさな恋」「折り鶴」「赤い風船」「危険なふたり」「草原の輝き」「古い日記」「よろしく哀愁」・・キリがありません。
どの曲も聞いた瞬間にその世界が広がります。特に私には「私の城下町」や、「草原の輝き」などがそう。
面白かったのは、タイガースの「シー・シー・シー」。

♪愛のピエロがかぞえた♪
♪愛のこころをかぞえた♪
たして引いてもかけても
ABC and ABC and
シーシーシーシー・・・・

沢田研二さんが歌ったこの曲。
歌詞について加瀬邦彦さんから突っ込みを受けたら、
「いいのよ、これで。これ言葉の遊びなんだから。言葉って色がついてるでしょ。」とこたえています。
そのとおり、小学生だった私にはその遊びが楽しく伝わってきました(゚ー゚*)。oO

そして、安井さんと加藤さんの結婚。
多くの安井さん、加藤さんとの関わりが深かった方達のインタビューでは、幸せそうだった、安井さんが加藤さんを下に見てしつけていた、逆に加藤さんが安井さんを厳しく叱りつけていた、互いが無理をしていた、理想のカップルだった、・・もう全員が全員異なることを言うのです。
でも、それはその個々の方達の前ではそうだったのでしょう。それぞれが夫婦のある面を見て、それが全て事実だったのだと思います。

安井さんの若くてブイブイ言わせていた時代の様子に私は惹かれました。
でも、夕食は二人で着替えて必ず一緒に・・というような、夫婦の様子には、世間的には人も羨む最高のカップルだったのかもしれませんが、私には何か違和感が残りました。

安井さんが55歳で亡くなったあとの、それまで看病に看病を尽くしたのに、自宅に遺体を運ばず、4日間も病院に安置した加藤さんの様子。
葬儀を終え、日にちもわずかしか経っていないのに、二人で買い求めた絵画を処分し、家具なども全て捨て、家の前の路上には安井さんの衣服や写真、愛用の品などが透き通ったビニール袋に入れて捨てられていた・・という話を聞いて驚きました。
安井さんとの関わりのあった人達とも全て関係を絶ち、安井さんのお母さん、妹さんともそれまで仲良くしていたのにやはり関係を絶ってしまった加藤さん。

遺骨の一部を海外で散骨したときにも、式を終えると参列者をおいてイタリアにいる新しい彼女のもとへ飛んで行って、皆をあきれさせた話にも・・・(-_-)。

一周忌を待たずして再婚、「あれだけ尽くしたのだから許してあげて」という人と、「許せない」という人がいて、真っ二つです。

吉田拓郎さんの語った、“大人になりきれていない”加藤さん像が、私には一番現実に近いものではないかと映りました。

好きになった女性に尽くすだけ尽くすことで自らの位置を保っていたのではないかと思いました。だから、“型”にはめるような結婚生活を頑なに続け、二人ともそれまでの良い関係をもっていた人達と疎遠になったようです。
そんな窮屈なことしなくてもいいのに。安井さんは自由にして、世界を飛び回ってもらうのが一番だったのでは・・、と重い気持ちで最後の方は読みました。

安井さんの最後の様子も様々な人が語っていますが、終盤・・読むのがつらかったです。
でも、安井さんの数々の作品と、安井さんが輝いていたときの様子、これは私にとって今まであまり知らなかったことで、読んでよかったと思いました。
また、安井さんという類い希な光り輝く存在があったということを知ることができてよかったと正直に思いました。
重く、心に残る本でした。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2015/10/05

『宝塚夜話・第三十八夜 < なんのための組替えか >』

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風のたよりに月組全国ツアーの主演が珠城りょう(たまき・りょう)さんと愛希れいか(まなき・れいか)さんで回るという知らせを聞きました。

宙組が全国ツアーでトップ娘役の実咲凜音(みさき・りおん)さんと、男役スター・朝夏まなと(あさか・まなと)さんが回り、その後二人のトップコンビが実現し、今に至った経緯があります。
・・・ということは、月組の次期トップスターは珠城りょうさんで決定ってことですか。

このあいだの月組トップスター・龍真咲(りゅう・まさき)さんのコンサートで、フィナーレのときに階段を降りてくる順番が美弥るりか(みや・るりか)さん、珠城りょうさん、龍真咲さんの順だったときに・・?!?!となった私・・これは?と思ったのですが、やはりそういうことなんでしょうね。

でもね、美弥さんは星組からわざわざ組替えで来て、ロミオとジュリエットの時には当時の準トップと呼称されていた明日海りお(あすみ・りお)さんに続いて完全な三番手扱いでした。そして銀橋での美弥さん、光り輝いていました。たいへんな張り切りようでしたよ。
そこへ来て、宙組から美弥さんと同期の凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんが月組にやって来て、この二人の扱いはどうなってるの、とも思いました。
そして「バンディート」での珠城さんの主演・・。
美弥さんと凪七さんは二人で主演という公演がありました。これも変な感じ・・。

もっと言うと、トップの龍さんと同期の沙央くらま(さおう・くらま)さんをわざわざ雪組から組替えさせて月組にもってきたかと思うと、今度は専科に異動・・、何で月組に来てもらったのか意味不明でした。

この間、凪七さんも美弥さんも何か不始末があったわけでもなく、お二人とも充実した舞台を繰り広げてきたと私は思います。
珠城さんから見て先輩にあたる凪七さん、美弥さんは、今後月組でどういう立場になるのでしょうか。それともまたまた組替えでしょうか。
でも、どの組に行ってもお二人が“座りよく”収まるような場所があるのかなぁ・・。


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なんだかいやな気持ちがしています。
胸騒ぎがします。

この気持ちは、かつて瀬奈じゅん(せな・じゅん)さんが相手娘役・彩乃かなみ(あやの・かなみ)さん退団後、相手娘役のないまま長いあいだ公演を続け、そのまま卒業してしまったとき、龍さんがトップになったのに準トップといって、明日海さんが龍さんの役を役替わりで演じてトップお披露目公演なのにトップスターが主役でない公演があったとき、雪組の音月桂(おとづき・けい)さんがトップスターになったのに、相手トップ娘役を決めずに公演したとき、そんな時に感じたいやな気持ちと同様のものです。
胸騒ぎは、心の中でぐるぐると黒いもやのようなものが渦巻く感じ。ほんとうにいやな気持ちです。

どうか、ファンにとってひどい思いをさせないことになりますように。
私が何を思い、どう考え、やきもきしても、どうにもならないわけですが、とにかく悲しいことにならないことを祈ります。


【Now Playing】 斉藤雪乃のイチバンセン! / 斉藤雪乃 ( ラジオ日本 )

2015/10/03

【はっPのアナログ探訪_0071: 恋のアドバイス(You're Going To Lose That Girl) / テル・ミー・ホワット・ユー・シー / ザ・ビートルズ(The Beatles) ( Single )】

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若々しいビートルズの姿が印象的なジャケット写真。
映画「ヘルプ」の撮影時、バハマ・ビーチでの一コマでしょうか。

そしてこのシングルレコードに収録された二曲は、いつも感じるのですが、“ビートルズっぽいなあ”(゚ー゚*)。oOと素直に思うのです。
A面「恋のアドバイス」は、ジョンの声がカッコイイです。若々しくて、男っぽい。
荒々しい声でどんどん曲を引っ張っていきます(^-^)。そしてポールとジョージがきれいなハーモニーでジョンのボーカルを追いかけます。
まさにビートルズの真骨頂!と言えるイキのいい曲です。

そしてB面「テル・ミー・ホワット・ユー・シー」も小気味よいリズムときれいなギターの音色が素晴らしいっ!d(^_^o)
途中のブレイクっぽいところなんか、うわぁいいねぇ!!っていつも思います。
この二曲のカップリングは、なかなかのものです。
私のビートルズお気に入りのシングル盤です。


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前から気になっていたのですが、A面の「恋のアドバイス」はなぜか通常はB面に使う“リンゴを切った絵柄”のレコード面に刻まれています。


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そしてB面の「テル・ミー・ホワット・ユー・シー」はリンゴを切っていない側のサイドに刻まれているのです。
A・B面のレーベルデザインがが逆になっている・・これは何か意味があってのことなのでしょうか?

ジャケット写真のバンド名のところも[☆ビートルズ BEATLES BEATLES BEATLES]となっていて、ちょっと“クドい”です(^_^;)

ビートルズの良い時代の良い曲のカップリング盤、今でもわくわく楽しめました(*^_^*)

2015/10/02

『編集手帳の文章術』を読んだ

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『編集手帳の文章術/竹内政明著(文春新書)』を読みました。
著者は読売新聞の看板コラム「編集手帳」の6代目執筆者です。

新聞のコラムというと、著者も言っていますが、新聞全体が料理のフルコースだとすると、「食前酒」にあたるという、そんな最初は口当たりもよく、でも「これは?!」という今後の料理に期待させるような意外性も必要、実に難しい文章ということになります。

私も拙い文章ですが、ほぼ日々ブログを書いていてあれこれ悩むことがあります。
例えば「使いたくない、使えない、使わない」言葉。
著者とはかなり一致するものがありました。

「生きざま」・・死にざま、というように“ざま”とは悪い意味にしか使わない。
「〇〇的」ばかり使う表現・・ようするにはっきり書けないからこう言う。
「ちょっと待って欲しい」・・ほんとうに“ちょっと待って欲しい”(^_^;)こんな陳腐な表現使わないで欲しい。
「スパコン」・・妙な縮め方しないでほしい。耳に馴染まない、気心知れない言葉です。
「定番」・・著者も言っているが、もともと小売業者の内輪の符丁だと思います。寿司屋で「アガリください」とか、「ムラサキを」と言っているような感じに聞こえるんだよな。
「立ち上げる」・・これも大嫌いな言葉。「NPOをつくった」、「パソコンを起動した」でいいじゃないの。
「上から目線」・・“目線”は、このブログで何度も再三唾棄すべき言葉遣いとして取り上げてきました。テレビ、映画、演劇の業界用語です。

そして、私が使わない、むしろ嫌いな言葉としては、
「スピード感をもって」・・急いでやっている風を装って、という意味にしか取れない。
「利活用」・・これも耳に馴染まない。使っている人が皆うさんくさい。
「とらまえる」・・なんすか、これ。とらえると、つかまえるの混合語でしょうか。
これもイヤ~な感じの人が壇上や、部下に向かって使っているのをよく聞く。

嫌いな言葉だけで終わっちゃうので(^_^;)次行きます。
著者は耳で聞いたときの“音”は、どう聞こえるか、とか、接続詞「が」の使い方、ひらがな、カタカナ、漢字のどれを使うか、また漢字でも複数のものが使える場合の選択、そして「子供」か「子ども」かという現代の使い方についても悩みつつケースごとに判断し、漢文調や文語調(ときどき私も使う、使いどころによっては効果大)、などなど様々な観点から推敲を重ねていて、私もこれを読んでいて、そのきめ細かい文章作りへのひたむきさに“穴があったら入りたい”と、小さくなりました<(_ _)>

この本はテキストとして、模範として、今後何度も頁を繰ることになりそうです。
読んでよかった、文章への対峙の仕方についても、とても勉強になりました。


【Now Playing】 Birk's Works / Red Garland ( Jazz )

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