ほんとうの妖怪とは
漫画家の水木しげる先生が亡くなられたことを知りました。
私にとってはかなり本気で親しんだというか、怖かった漫画でした。でも夢中で読みました。水木先生とムロタニ・ツネ象先生の作品は子供の頃の私にとって二大恐怖漫画でした。
少年サンデーだったか、マガジンだったかで、水木先生の冒頭二色刷・四~五頁の妖怪特集などは食い入るように見ました、それこそ毎日。風呂についた垢をなめる妖怪、その他摩訶不思議、見たこともない妖怪達に怖れながらも興奮仕切って何度も何度もその特集ページを見ました。
それに、水木先生の作品についてはテレビで実写化された「河童の三平」「悪魔くん」が私を“虜”にしました。
両作品とも開始当初の頃がめっちゃ怖かったです・・…σ(^_^;)トイレに行けなくなった。
大人になっても、もちろん復刻版の「墓場の鬼太郎」を読み直したり、妻子を連れて鳥取の境港にある先生の記念館も訪れて、水木先生の世界にふれてみようとしました。
水木先生、あちらの世界でも妖怪と楽しく暮らしていくのではないでしょうか。子供の頃はお世話になりました。ありがとうございました。
さて、今度は現世の私の周りの世界にいる妖怪の話。
先日、現在の職場から三つ前の職場で一緒だった我が社の仲間と久し振りに縁あって酒宴を持ちました。
そこでは、一緒に仕事した二人から「はっPさん、今は窓口のある職場ですよね、トラブル、クレームなどしょっちゅうで大変でしょう。」と聞かれました。
で、私は即座に答えましたよ。
「いや、大変じゃないですよ。たしかに“言いがかり”と言えるようなクレーム、強烈な人もやって来ます。でもね、今まで様々な職場で出会った“我が社”の強烈な個性を持った人達を思い浮かべてみてくださいよっ!・・・ねっ、どんな苦情も恫喝まがいのことをする人も全然怖くない。」
・・一瞬シーン・・・で、「あ、なぁるほど」と二人ともうなずきましたよ(*^_^*)
理屈も何も通らない、寝業師のように、蛇のように人の話に絡みついて真綿で首を絞めるような人達・・居ましたねぇ(-_-)・・ま、それに比べたらよっぽど大丈夫d(^_^o)
という、我が社にはかなりの棲息数である魑魅魍魎みたいな妖怪のお話でした。
水木先生が描いていた妖怪っていうのは、実は我々の身の回りにいるそういう人や心や環境のことだったのかもしれません・・。
【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 千住真理子 ( NHK-AM )
« 1992年の瀬戸内寂聴さんの本を読んだ | トップページ | 【はっPのアナログ探訪_0079: 夢の旅人(Mull Of Kintyre) / Wings ( Single )】 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- Facebook その他SNSでよく見かける「リンクをただ張っただけ」で本人が嬉しがっているものについて。(2022.03.25)
- 怖いが、365日を振り返る。(2021.12.31)
- キーボードが必要な理由(2021.06.19)
- 『話術/徳川夢声』を読みました。(2020.08.12)
- こういうときにどうすればいいのか(2020.04.05)
「不思議&恐怖体験」カテゴリの記事
- 横芝光町のギャラリー『笑虎』が閉められることになった。(2023.06.17)
- 「死の向こうへ/横尾忠則」を読みました。(2023.04.21)
- 異空間に迷い込んだ話・後日談(2023.02.07)
- 昨年に続き、異空間に行ってしまったようです。(2023.02.04)
- 「美女という災難/日本エッセイスト・クラブ編」を読みました。(2023.01.30)
« 1992年の瀬戸内寂聴さんの本を読んだ | トップページ | 【はっPのアナログ探訪_0079: 夢の旅人(Mull Of Kintyre) / Wings ( Single )】 »
コメント