【はっPのアナログ探訪_0079: 夢の旅人(Mull Of Kintyre) / Wings ( Single )】
ビートルズ解散後、英国でのポールの最大のヒット曲はこの「夢の旅人」でした。
ポールのバンド、ウイングスは全米を、そして世界を制したと言ってもよい成功を収めた後、ニューヨークでは新しいムーブメントが起こっていました。
パンク・ロックという、原点というか、粗野というか、装飾を廃したようなロックが“ウケ”だしたのですが、その灯をロンドンに飛び火させたのが私の大好きな「ラモーンズ」だったのかもしれません。
そしてロンドンでもセックス・ピストルズを代表とする大きな動きに発展しました。
そんな中、不況にあえぐ英国にはバグパイプの音色も懐かしい、スコットランドで録音されたトラッド風なこの「夢の旅人」が逆に人々の心に沁みたのかもしれません。
「バーでビールを飲みながらクリスマス、ニューイヤーを迎えるのには持って来いだ」とポールも言っていたようです。
おかげさまで1963年のビートルズ「シー・ラブズ・ユー」が持つ英国国内シングル売り上げ記録を破り、200万枚のメガヒットですd(^_^o)
なんか、わかるような気がします。
少し“ほっ”としたかったんじゃないでしょうか、不況のさなかの英国人・・。
ただ、当時の私は音楽から離れ始めていた頃でした。
とても疲れていました。
この曲のヒットはもちろん知っていましたが、あまり何も感じなかったのです。
“懐メロ”やってんのか、ポール・・なんて、すっかり音楽を聞く気力も無かった数年を過していたのでした。
今、あらためて聞いてみると、「大ヒット曲だけのことはある」と思い直すわけです。病気がちで入院も何度か経験していたのも手伝ってか、あの頃にはこの曲を静かに聞く余裕も無かったのだ・・と、当時を思い起こしました。
さすがに、この曲がアメリカでウケるとは思わなかったポールは、このB面に入っているロックン・ロール「ガールズ・スクール」を持ってきたようですが、セールス的にはもうひとつだったみたいですね。他人ごとっぽいのは、やはり当時ほとんど音楽、ロックから離れていたからです。
今になって聞き返すのもなかなかいいです。
当時真剣に聞いていなかったので、曲もサウンドも新鮮だこと、新鮮だこと!(^_^;)
今回は、ポールの大ヒットシングル曲を聞いてみました。
アナログ探訪、さらに次回を待て(#^.^#)
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