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2015/12/31

大晦日になっちゃった

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きょうは、家の外部、窓格子などがずいぶんと汚れていたのでそれらを掃除し、その後少しだけ仕事関係のことをして一日が終わろうとしています。

一年は早かったのですが、昨年一昨年のように父母が亡くなったりするような大きな事もなく、仕事でもかつてのように激動の一年、ひどいことの連続なんてことも無く、ある意味よい一年だったと思います。

来年も今年のように「自分」を前面に出していこうと思います。
その方がいいみたい。

このブログも来年には今の調子で行くと100万アクセスを達成できそうで、始めた頃には想像も出来ませんでしたが、ブログの“エンジン”となっている「宝塚関係」のお話を中心に今まで以上に楽しく書いていこうと思っています。

どうかまた来年もこのブログ、よろしくお願いいたします。
皆さま、よいお年を!


【Now Playing】 年の瀬ごめんねラジオ / 尾木ママ、キンタロー他 ( NHK-AM )

2015/12/30

ポスター、カレンダーも張り替えた

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自室の窓磨きや、妻自作の神棚、その他台所などに貼ってある御札も張り替え、自室ドアのガラス部分目隠し用のポスターも張り替えてみました。

部屋の内側にはDVD購入時にもらった映画「ヘルプ!」撮影中のビートルズと、今年の想い出となったビートルズ資料館が閉じられる直前の“切り絵作家”「横倉絹枝」さんのビートルズに因んだ作品展示を拝見したときに購入したビートルズ・ニャンコ・カレンダーも貼りました(=^ェ^=)☆

1月は「プリーズ・プリーズ・ミー」ならぬ「プリーズ・プリーズ・ミャオ」とアルバムタイトル部に書かれていますd(^_^o)


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ドア外側には、BBCのライブ・アルバムに付いていた若かりし頃のビートルズの演奏風景と、ジョンのソロ紙ジャケCDを揃えたときにもらったイマジンの頃のジョンの姿も貼りました。

新年もビートルズを楽しむ態勢が整いました(*^_^*)

今年はすこし自分を変えました。
イヤなことはイヤだとはっきり言い、間違っていることは間違っていると伝えるようにしました。
そして常に感謝の気持ちを外に出すことを心がけました。

それに、自分の趣味を隠すこと無く、それについて文句をつけるような人は相手にせず、マイペースも貫きました。やれば出来るものです。

心静かに新年を迎えられそうです。
今年お世話になった皆さん、ありがとうございました。
来年もいろいろお世話になりますけど…σ(^_^;)引き続きよろしくお願いいたしますね。


【Now Playing】 Be My Love / Lou Donaldson ( Jazz )

【はっPのアナログ探訪_0083: カントリー・ロード(Take Me Home Country Roads) / オリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John) ( Single )】

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今回はオリビア・ニュートン・ジョン。一世を風靡しました。
美人で、軽やかな歌声で、厭味のない、清々しいたたずまい、日本でも人気がありました。
この「カントリー・ロード」も彼女にぴったりの曲ではないでしょうか。


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このシングル盤は、カップリングされた、「たそがれの恋(Don't Stop Believin')」がA面となっていて、「カントリー・ロード」がヒットしたのち、ほとんど両A面扱いで出されたカップリング盤だと思います。


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ジャケットには、「おはよう700より」と書かれていて、TBS系の全国ネットの朝番組で掛っていた曲だったようです。
朝に聞くオリビアは、さわやかで、きっと番組にピタリと“ハマって”いたのでしょうね。

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今聞いてみても、淀みないスカッと晴れた青空のような曲が心を晴れやかにしてくれます。

当時数多くのアルバムを出していたと思いますが、LP盤は一枚も持っていないんですよ、私…σ(^_^;)

「水のなかの妖精」や「クリアリー・ラヴ」など、中古盤で探し出して、あらためて当時の雰囲気にひたりながら聞いてみたくなりました。

2015/12/29

談志の「まくらコレクション」を読んだ

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『立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし/立川談志著・和田尚久[構成](竹書房文庫)』を読みました。

“まくら”っていうのは、噺家が落語の本題に入る前の軽いお話みたいなものです。
で、それらを集めたもので、この本が出来上がったときには談志師匠は亡くなられていて、ご子息が内容確認したものだそうです。

この本に収録されている“まくら”は、談志晩年のものなので、やや愚痴っぽいところがあります。
それに以前からかもしれませんが、客と喧嘩になってしまうところまで文書化されていて、この人は“枯れる”ってこととは、あまり縁が無かったのかもしれません。

手術で喉をやられていて、苦しそうなことを言ってちょっと弱音をはいたりしてもいますが、やたら圓楽さんや木久蔵(現・木久翁)さんのことをひどく言ったりもしていて、本当はどう思っているのかは知れませんが、毒舌は相変わらずです。

私は談志師匠の噺は、けっこう元気でテレビに出て落語をやっていた頃が本当のことを言うと好きです。その頃は圓楽さんと二人で全国、世界も回っていたようで、高座でもそんなことを言っていました。
落語界の分裂前のことです。
談志さんと圓楽さんは二人の噺が終わると、舞台で熱くその日にかけた噺について、「あの部分は実はこんなことだったんじゃないだろうか」「それは発見だ」などと熱く語り合っていたことを思い出します。
それらはけっこうテープに録ってあって、今でも調子も滑舌も身振り手振りも生き生きして上り調子だった頃がそのまま聞くことができます。

「六尺棒」や「鼠穴」「人情八百屋」「明烏」・・泣いたり、腹を抱えて笑ったり、今聞いても素晴らしいのひと言です。圓楽さんの「中村仲蔵」なども良かった。

この「まくら」の中に、「不幸を知らない人間に、幸せなんぞ分かるもんか。飢えたことが無い者に、グルメもへったくれも、あるもんか。贅沢だよ、そんなの。・・・言っとくが、日本人、貧乏が一番よく似合う。」という部分がありました。

まったくの同感です。

私が子供の頃は、週末に奥さんが「あんた今週も頑張ったね、今夜は一本つけるよ」というと、「ありがたい、俺はしあわせだ」なんて会話があった時代でした。
それが「幸せ」だったのです。

今は「幸せ」の価値基準も“様変わり”したと思いますが、私などは上記のようなことがまだまだ“幸せ”だと感じるのです。
でも、その“ささやかなしあわせ”も麦酒が高いからそれに似たもの(発泡酒・第三のビールなど)で“せめてものしあわせ”を感じようとすると、それにも「まかりならん」と税金を掛けてくる恐ろしい人間が中央でこの国を司っているのです。
戦争もやりやすくして、相続税も重くして、人々皆に番号を付けて完全管理して、税金も取りっぱぐれがやがて無くなるだろうとほくそ笑んでいることでしょう。
一町人のささやかなしあわせなんて、そんな人には関係ないのでしょう。

話がそれました。
噺家は、そんな“町人”の生きて行く様子を語り、笑いのわからぬお上の目をかいくぐり、のらりくらりと、ちくちくとトゲを刺していってもらいたいものです。


【Now Playing】 Tomorrow Never Knows / The Beatles ( Rock )

2015/12/28

騙されっ放しなので読んでみた

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『政府はこうして国民を騙す/長谷川幸洋著(講談社)』を読みました。例によってブックオフで200円也。

この元となった文がWEBメディアで公開されたのは、まさに民主党政権時代のあの東日本大震災からあとの頃です。

文中、著者がずっと言っているのは、「メディアは政府ではないのだから、政府の大本営発表ばかりを大々的に報じるのはやめて、その裏側にある官僚の意図や、オフレコなどと言っておきながら、自らの発言ということが判らないようにしてうまいこと世間に伝えてほしいことを言い出す官僚の本来の意図・企みを読み取って書け」ということでした。

先に、民主党政権時代に書かれたものだと書きましたが、その後選挙により自民党政権になってからも著者が書いている構造そのものは全く変っていないと思いました。

あの大震災以後、当時、福島県だけでも16万人を越える原発事故の避難者(親類宅などに非難した自主避難を含まず)、故郷を失った人をどう救っていくのか・・と、著者は当時書いていて、「生活や仕事をどう支えていくのか、それはとてつもなく重い課題であって、これを解決せずして日本の未来はない」と言っています。全く同感です。

この本では、事故を起こした当事者である東電と当時の政府の救済案などにどんな“カラクリ”があるのかを、とことん追求しています。

国の予算編成で、官僚にやられまくっている当時の様子も書かれていますが、そこでもメディアが伝えているのは国や省庁のホームページを読めばわかることばかりと辛口(でも本当のことだ)の書きっぷりは変りません。

オリンピックの開催自体もそうですが、それに付随する国立競技場や他の会場の予算が、あの開催地立候補しプレゼンをしていた頃の三倍・四倍と膨れあがっている様子が報じられています。
「東京に決まってよかったぁ~」なんて、私はただの一度も思いませんでしたが、今になって「これでは開催しない方がよかった」なんて書いたり言ったりしている人もいます。
「予算なんて膨れあがるに決まってるじゃないのっ!開催さえ決めちまえばこっちのもの、と思うような人達がオリンピックを待ち望んでたんだからさ・・」

メディアも“おめでた報道”一色になっていましたが、これも大本営発表のひとつだと思いませんか?!

そんなこんなで、怒ったり、ため息ついたりしている間に読了。
「国民の騙し方」が細かに書かれていましたが、忘れないように、いつも気をつけていようと思いますよ。

これから増税が待っていて、「軽減税率」の話をして、まるで税金が一部安くなるような錯覚をさせておいて、ただ食料品だけ今のままの税率で、実際にはそのほか全部を増税しようしているのを、うまく騙しているのが現在。
正気になった方がいいぞ、と思いながら本を閉じました。


【Now Playing】 So Far Away / Gay Pearson ( Jazz )

2015/12/27

【はっPのアナログ探訪_0082: 幸せの黄色いリボン(Tie Yellow Ribbon Round The Ole Oak Tree)・ノックは3回(Knock Three Times) / トニー・オーランドとドーン(Tony Orland and Dawn) ( Single )】

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このシングル盤は「幸せの黄色いリボン」と「ノックは3回」のカップリング盤で、トニー・オーランドとドーンの両曲ヒット後の再発盤だと思います。
日本では「ドーン」とのみ呼ばれていましたが、私はこのふたつの曲が同じアーティストのものだとは当時知りませんでした。

「幸せの黄色いリボン」はニューヨーク・ポスト紙のコラムに掲載された話を元にした歌だそうで、刑期を終えて出所した男が妻のいる家に帰ろうとする。
そして、もし妻が待っていてくれるなら庭の木に黄色いリボンを結んでくれるはずだけど、もしそうでなければ・・・というものでした。


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とてもやさしいメロディーで、アメリカでは人々の共感を呼んで大ヒットしたようです。
私も大好きでした。
土曜の午後のひととき、FMラジオから流れてくるドーンの「幸せの黄色いリボン」は、私をハッピーな気持ちにさせてくれました。

日本でももちろんヒットして、山田洋次監督の映画「幸福の黄色いハンカチ」のモチーフとなったことはたぶん間違いありません。

今聞いてもあたたかくて、やさしく流れるメロディが当時と変らぬ曲の良さを感じさせてくれます。
「ノックは3回」も負けず劣らずの良い曲です。
今どきこんな感じの曲って、もうありませんね。心にふわっとやさしく、ジンとくる、そんな楽曲。

2015/12/26

酒場詩人・吉田類さんの「酒場歳時記」を読んだ

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『酒場歳時記/吉田類著(生活人新書)』を読みました。
吉田類さんといえば、“酒場と旅”。私はテレビをほとんど見ないので、YouTubeなどで吉田さんが酒場を訪ね歩く番組をよく深夜に見て楽しんでいます。

このブログでもよくその著書にふれているもうひとりの達人・太田和彦さんとはまた異なる酒場での風情を感じます。

この本では、下町の酒場を詠み込んだ「酒場八十八句集」などという沁みてくる酒場の詩句も載せられています。

〇舌鼓打たば新酒の神の舞ふ

〇酒瓶に秋の夕日の沈みけり

〇立ち飲みてビルの狭(はざま)の雨月かな

・・どうですか、特に facebook を通じてこのブログをご覧になっている全国にいる私の知り合いの呑兵衛の皆さん(^^;)・・なんかぐっと沁みてくるんじゃありませんか。


私が東京勤務時代に行った有楽町ガード下、東京駅寄りにある「鳥藤」のミルクワンタンの句も見つけました。色っぽいですよ(*^_^*)

〇ワンタン喰ふ春や乳房の舌触り

・・・エロス的な躍動感には春がふさわしく、他の季節ではイメージが湧かないと吉田さん、おっしゃっています。あのミルクワンタンで乳房を感じるとは・・さすが達人でございます、恐れ入りました<(_ _)>

上記のような風流な面が強調されている一方、体調が悪かったり、どうすすめていいかわからぬまま酒場を探訪する番組の収録をする苦しみのようなものも書かれていたり、訪ねていく酒場のあり方や主の様子などが割と距離を保った形で書かれているとも感じました。
太田和彦さんが店主や、その店で働く次の世代の人達と心通わせるような交流、その中で美味しいと感じた肴の数々をうれしそうに語るのとはまた違った腰を落とした視線を感じる文でした。

まさに吉田さんも酒場の達人。
こういう本を読んでいると、また私が師と仰ぐ“遊びの達人”や永遠の酒友・ヅカ友の“お酒の女神”達に会いたくなってくるのでした(*^_^*)・・さそっちゃおうかな・・。


【Now Playing】 Autumn Leaves / Wynton Marsalis ( Jazz )

2015/12/25

映画「マイ・ファニー・レディ」を見た

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映画『マイ・ファニー・レディ(She's Funny That Way)/2014年・米 監督・脚本:ピーター・ボグダノヴィッチ 主演:イモージェン・プーツ、オーウェン・ウィルソン』を見ました。

これはブロードウェイを舞台とした物語で、主人公の「イザベラ“イジー”パターソン」を演じるイモージェン・プーツがニューヨークのバーで記者からインタビューを受けて回想するという形で次々と回想シーンが繰り広げられていく“面白い作り”になっていました。

主役のイモージェン・プーツは独特の魅力ある女優でした。
コールガールからひょんなきっかけでブロードウェイ・ミュージカルのオーディションに合格、でもその演出家でオーディションの審査員の一人はコールガールとしてのお客だった男・・。
そんなびっくりなエピソードはこの映画のほんの軽い“振り”でした。
出てくる人、出てくる人、それぞれが何人もの登場人物と偶然というには出来すぎるくらい絡んでいて、間一髪のタイミングで最悪の遭遇を免れたり、免れずに女性からパンチをもらいKOされたり(^^;)、息をもつかせぬスクリューボール・コメディな展開が楽しいやら可笑しいやらハラハラするやらで、まさに大人のエンターテインメント映画でした。


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男は、女に関しては滅法ルーズでスケベな気持ちを隠せず、その場しのぎ、見栄を張り、でもロマンティスト・・。
女は、恋愛に身を焦がすのかと思っていると、いやいや打算的であり、女性同士では本性むき出しのバトルを演じ、男を信じることが出来ず、自らをグレードアップするためには手段を選ばない・・。
そんなエピソードが連射され、客席では笑いと、軽蔑のブーイングと、シニカルな咳払い、しょせん男と女はこんなもの・・という妙に安堵感あるため息がもれていました。
こりゃ素晴らしい出来上がりの映画でした。

今回も千葉劇場というマイナーな映画を主に扱うところで上演されている作品をご紹介したのですが、メジャーなシネコンなどは、大作主義、超娯楽作品主義、そしてメジャーな出演者のいる作品主義、・・そして破壊、暴力、戦闘なども主力を占めているようで、私など、この作品なんかは絶対に多くの人に“ウケる”と思うんですけど・・男と女のシニカルな大人のコメディなんてのはダメなんでしょうね。

引き続き私はいつもご紹介しているような作品を楽しみながら、せっかくですからこのブログでご紹介するつもりです。
次に見ようと思っている作品は1月まで待たねばならないのですが、見たらまたご紹介いたしますね。それも老夫婦がニューヨークで繰り広げる面白いお話みたいです。


【Now Playing】 アートドラマ 美女と巨匠・ヒッチコックを愛した女 / 戸田恵子 ( NHK-AM )

2015/12/24

明日海りおさんの「新源氏物語」を見ました

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宝塚歌劇・花組東京公演「新源氏物語(宝塚グランド・ロマン)/Melodia(グランド・レビュー)」を見ました。本年最後の宝塚観劇です。
劇場入り口には大きなクリスマス・ツリーが。

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この田辺聖子氏作のミュージカルは、かつて月組が1981年に榛名由梨(はるな・ゆり)主演、大地真央(だいち・まお)が随身の惟光役で準主演で、これが宝塚初演だったとのこと。
さらに同じ月組が1989年に剣幸(つるぎ・みゆき)主演、涼風真世(すずかぜ・まよ)が惟光役、天海祐希(あまみ・ゆうき)も出演という豪華版で再演されています。
実は私、この1989年の再演を旧宝塚大劇場と旧東京宝塚劇場で観劇しています。
この再演では、桐壺帝の役を初演で光源氏を演じた当時専科の榛名由梨さんが演じていました。天海祐希さんも出ていたし、今では信じられないキャストです。

さて、今をときめく花組の、そして宝塚歌劇のスター、明日海りお(あすみ・りお)さんが光源氏を演じている今回の公演、悪かろうはずがありません。まさに“ぴったり”の役ですね。
1989年の再演で光源氏を演じた剣幸さんが「普通に今の世の中にいたら“とんでもない男”ですけど」なんて、言っていたことを思い出しますが(*^_^*)、源氏物語という枠にはめられた光の君となれば、女たちが夢中になり、それをあたりまえのように振る舞い、自らの信ずることに猛進する不思議な魅力ある男・・明日海さんしかいないでしょう!'(*゚▽゚*)'


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劇場入り口では写真のカードが全員に配られていました。
これはうれしいプレゼントです。主演お二人からのメッセージが添えられていました。

“宛書き”かと思えるくらいのはまり役を、明日海さん堂々と美しく演じていました。
また、目まぐるしく登場する様々な女たちの役どころに事欠かない層の厚さをみせてくれた花組の充実度にも感心しました。

主演の花乃まりあ(かの・まりあ)さんはじめ、桜咲彩花(おうさき・あやか)さん、仙名彩世(せんな・あやせ)さん、城妃美伶(しろき・みれい)さん、花野じゅりあ(はなの・じゅりあ)さん、そして男役三番手ながら、今回二役を演じ、六条御息所を演じた柚香光(ゆずか・れい)さんと、実力者ばかりでなんの揺るぎもない重厚で華麗なな舞台が繰り広げられました。
・・柚香さんの発声が女性を意識してかなり細く、たよりなげだったのがちょっと気になりましたが。

かつての月組の公演よりも、華やかで、ファンタジー的要素も現代的に強調されているように感じ、とても見やすく楽しめて、私は「満点」だと思いました。
芝居、歌、全体の雰囲気、衣装、舞台装置など、どれを取っても満足のいくもので、不満は何ひとつなかったなぁ・・素晴らしい!

ショー「メロディア」も、花組らしく円熟した宝塚本来の躍動感と美しさを存分に感じさせてくれる豪華なものとなっていました。
明日海さんはどのシーンでも“うっとり”するたたずまい、こんな魅力的な男役、なかなかいませんよねぇ・・(*^_^*)なんかほめてばかりですが、そうなんだもの仕方ない。

二番手男役の芹香斗亜(せりか・とあ)さんも、カッコイイ男役になりました。
それに独特の色香が漂い、こりゃもうたまりません。芹香さん中心のダウン・タウン・ジャズのシーンなんか、見ているこちらがジ~ンとしびれてくるようで素敵過ぎる男役ぶりでした。

源氏物語では女役の層の厚さにあらためて驚きましたが、こちらショーの方では、次から次へと現われてはステージで、銀橋で、“キザる”カッコイイ男役の皆さんの層の厚さにまたびっくり!!

明日海さん、芹香さん、柚香さんと割と若い主要男役を実力を十分に備えた男役達が万全に支えている構図が感じられ、花組は今最高の状態にあるのではないかと思いました。

宝塚のいい年の締めくくりとなりました。
来年はどんな舞台を見せてくれるのか、また楽しみにしたいと思います。
そして、今年もこのブログを見ていただいた皆さんにも「ありがとうございました」*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


【Now Playing】 篠田麻里子のお悩み相談室 / 大塚万紀子,小酒部さやか他 ( NHK-AM )

2015/12/23

我が家の猫、マロンさん、なぜか私になつく・・。

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今年もあとわずかとなりました。
今年は捨て猫から我が家の猫となった二匹のうち、14年間共に過したオス猫の「サンド」が5月に亡くなり、とても悲しい思いをしたのですが、もう一匹、4年間一緒に過しているメス猫の「マロン」が一匹で私達家族に愛嬌を振りまいてくれました(*^_^*)

亡くなったサンドが健在だったときには、ほとんど私に目もくれなかったマロンですが、サンドがいなくなってからは、なぜか私に“べったり”となりました・・不思議です。

平日は私が仕事から帰り、部屋に入ると、ずっと私のそばにいて離れません。
15分間も声を掛けないとと、「ニャ~ッ」と声をかけてきて、私のデスクに飛び乗り、体をすり寄せてきます。
私が部屋を移動すると、ずっと着いてくるのです、トイレまで・・。

休日は私とずっと書斎で一緒。
平日も休日も私が寝室に入ると布団の中に入ってきて、朝まで私にべったりとくっついているのです。
それまでは、まったく私のそばにも寄らなかったのに・・つくづく“謎”なのです。

何が理由なのかわかりませんが、甘えるマロンに出来るだけ声を掛け、いつも抱いて撫でてやっています(今までは抱いただけで“激怒プンプン丸”だったのですが・・)。
なにか寂しいのでしょうかね(*^_^*)、猫の気持ちは人間にはわからないのですが、仲良くやっているところです。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / NHK ( AMラジオ )

2015/12/21

【はっPのアナログ探訪_0081: Yesterday And Today / The Beatles ( LP )】

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今回のアナログ探訪は、ビートルズのアメリカ・キャピトル盤として出されていたLPレコードです。

実は、このあいだの日曜日にテレビ番組「なんでも鑑定団」を再放送をしていて、あの、いわゆる“ブッチャー・カバー”と呼ばれているこのアルバムの初期出荷?(回収されたからどう呼べばよいのか)バージョンはジャケットが全く異なり、ビートルズが血まみれの状態で肉とバラバラになった人形を笑顔で持っているという醜悪なものでしたが、それが鑑定に出ていたのでした。

それを見ていて、回収後のこの大人しいジャケット(トランク・カバーと呼ばれている)のアルバムをもう一度聞いてみようか、と思ったのです。


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当時のアメリカは“メチャクチャ”と言えば、“滅茶苦茶”で、ビートルズのオリジナル・アルバムがだいたい14曲入りであったのを10曲でアルバムにして、残り4曲をとっておいて(^^;)寄せ集めて別のアルバムを作り、早い話が「一儲け」していたわけです。

だから、それに反抗してビートルズは醜悪なジャケット写真をわざわざ撮ったなんて話もあります。とにかくひどいジャケットでした。・・おかけで、その“回収漏れ”及び上から新たなジャケット写真を貼り付けたセカンド・ステイトと呼ばれるものまで今ではマニアが高値で取引しているという・・私にはまったく関係のない世界が繰り広げられているのです。


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で、このアルバムは、「ヘルプ!」から2曲、「ラバー・ソウル」から4曲、「リボルバー」から3曲、シングル盤から2曲という“寄せ集め”状態となっていますd(^_^o)

あらためて聞いてみると、あれっ?!意外といいじゃん(*^_^*)

保存状態も良かったせいか、まったくスクラッチ・ノイズ無しのクリアな音で、艶やかなサウンドが全体を通して聞くことができました。
私が所有している盤は、アメリカ・キャピトル盤の曲順で日本の東芝EMIが製造しているものですが、“盤起こし”などではなく、きちんとマスター・テープから作られているもののようです・・ほんとは当たり前だけど・・(^_^;)


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ただ聞いていて、ラバー・ソウルに入っていた曲と、シングル盤から持って来た曲については、スピードを上げているように感じます。ポールの声も“高っ調子”で、もちろん聞いた感じは“走り気味”。昔のレコードってこういうことやっているんだと、アナログ・プレイヤーを買い換えて聞き出してからはっきりと気づきました。

ラバー・ソウルからの「What Goes On」などは、リンゴのボーカルはスピードが上がって子供っぽく聞こえているのですが、でも右スピーカーから出てくるギターの音は格段に良いです。素晴らしいエレクトリック・ギター・サウンドで入っています。CDではちょっと聞けない音です。


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アメリカの善意とは言えない、悪意?!の編集レコードかと思ってあなどってしまうと、あれま、素晴らしいアルバムっぽく聞こえてくる不思議を経験できる、持ってて損のないレコードでした(#^.^#)以上です。

丸谷才一さんのベストセラー小説・・とてもよかった

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『女ざかり/丸谷才一著(文春文庫)』を読みました。
1993年の単行本(文庫化1996年)ですが、そのたたずまいは昭和初期のような風格がありました。文も旧仮名遣いで書かれているのですが、流れるような文体で、とても読みやすいのです、これには驚きました。まったくよどみの無い文には舌を巻くばかり。

主人公の女性は大新聞の論説委員、そこで書いたコラムがもとで政府から圧力がかかり、その座を追われそうになります。
友人、家族、親戚、周囲にいる独特の個性を持つ一筋縄ではいかないような人達の力を借りて窮地を脱しようとするのです。

しかも、単なる女性論説委員と政府、会社のお偉方の目論見の攻防だけではなく、本人の子持ちバツイチ、そして妻子ある男性との長い恋愛模様を抱えているという境遇、そこに言い寄ってくる男の面白さ、政府との攻防に協力してくれる叔母が映画女優で現在の首相とかつて“なさぬ仲”であった物語まで語られ、それがやがて首相公邸で深夜二時に叔母と共に首相、そして精神を病んでいた首相夫人との再会と摩訶不思議な遭遇・・ここが最大のクライマックスシーンになっていた・・。

息をもつかせぬドキドキするような展開に、440頁にも渡るこの小説を一気に読んでしまいました。当時かなりのベストセラーだったそうですが、それもうなずけます。面白い小説でした。そして“文”そのものに味わいがありました。
なかなか今の小説でこんな魅力のあるものはないと思いました。
登場人物それぞれにも抱えている“ストーリー”があり、またそれぞれが魅力ある人物に描かれていて、「男と女の物語」として読んでも深いものになっていたと思います。

読み終えて、清々しい充実感のある本でした。


【Now Playing】 火焔太鼓 / 橘家圓蔵 ( 落語 )

2015/12/20

再び「笑虎」へ

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この土曜日は思い立って、先週行った横芝光町の「笑虎」というギャラリーに、再び中学時代の担任で美術の先生の個展に出掛けました。

思い立った理由は、先週うかがったときに、たぶんかつての先生の同僚であろう女性がいらして、娘さんも連れてお二人でみえていました。
先生含め、皆で話が盛り上がったのですが、そのときその娘さんが自分の描いた絵を何枚か持って来て、先生に見てもらっていたのです。

先生は、「おもしろいから額に入れて一緒に展示しよう」とおっしゃって、きょううかがったら三枚の彼女の絵が飾られていました。


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私も衝撃を先週受けたのですが、まずはこの絵。
描かれた女性の手と足は・・。
そして胴体は二つに分かれ、その切り口というか、別れた部分が・・。
衝撃と共にかなりの新鮮さを感じ、けっこう動けなくなりましたよ。


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この「二人」という小さな作品についても、なにか「いろいろな人格が一人の人間の中にいる」・・そんな印象で、これも深く考えさせられるような作品でした。


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そしてこちらは、人と馬のような動物と楽器が一体となって、なんだかアンドロイドみたいな人物も不思議な感じです。

彼女のシャープでシャイな、不思議な魅力がそのまま絵に表現されているようでとても驚きました。
帰り道でも、先生の作品と共に、ギャラリーに母娘で現われた彼女の作品が頭から離れなくなりました。

もうひとつ、この夏に彼女が家族と共に訪ねた伏見稲荷で着想を得たという、身体の一部が鳥居となり、空間に伸びていく・・というような作品もあったのですが、それは彩色前であったので、また色が着いてから、という話になっていました。これが一番すごかった。

「笑虎」再訪は、先生の作品に再び出会うことと、彼女の作品が館内に展示されてどう輝いているかを確かめたいということ、それに・・先週、彼女は筆談で先生とも私とも会話を交わしていたのですが、理由も聞かないまま別れ、筆談時にメモ帳を何度もめくっていたのを見て、私が職場の窓口で筆談が必要なお客様との会話のために自腹で用意している「Boogie Board」という何度でも書いてスイッチで消せる電子黒板のようなものを使ってもらおうとちょっと小ぶりなパーソナル・ユース仕様のものを持って行ったのです。

先生からは「直接送ってあげた方が喜ばれるよ」と言われ、お送りすることにしました。
また、彼女と、彼女のお母様と、再び楽しい会話をしたいな、と思いつつ、またあの作品のような更なる作品も見てみたいと思っているところです。


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最後の写真はふたたび先生の可愛い作品です(^-^)/


【Now Playing】 In My Life / The Beatles ( Rock )

2015/12/19

『宝塚夜話・第四十一夜 < 今までに、そこまでするのと思ったこと >』

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宝塚ファンとして何年か過していると表題のように「えっ、そんなぁ、それはないでしょ」なんて思うことが何度かありました。
ファンにとっては、そのときの衝撃なども、時を経ると“想い出”になったりすることもありますが、時には具合が悪くなるくらいの思いをするものです。
その時にあれやこれや互いに話をするのもファンのある意味楽しみ?でもあるんですけどね。

思い出すのは、蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんが宙組二番手時代。
大和悠河(やまと・ゆうが)さんの退団が決まっている状況で、蘭寿さんは東京・日本青年館で「逆転裁判」の舞台も大好評の内に千秋楽。
いよいよ、蘭寿さんのトップ就任発表か?!と思っていたら、よりによってその日に花組から大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さん、野々すみ花(のの・すみか)さん二人が落下傘で降りてきてまとめて宙組トップ・コンビに就任。
蘭寿さんの気持ちはいかばかりか・・と、思いました。
私は大空さんもその時点で大好きでしたが、それでも、蘭寿さんのことを思い、胸が苦しくなりました。
きっと、宙組の娘役、花影アリス(はなかげ・ありす)さんも、「自分のトップ娘役はなくなった」と思ったことでしょう。いい娘役でした。

そして前にも書いたことがありますが、月組・龍真咲(りゅう・まさき)さんがトップスターに就任したとき。
同時に明日海りお(あすみ・りお)さんが“準トップ”というあまり聞き慣れない役職に就いたと報じられました。
本公演が開けてみると、トップの龍さんが明日海さんと交代で主役を演じ、トップ娘役の愛希れいか(まなき・れいか)さんは相手役が二人いるような状態で午前・午後で別のロミオの恋人ジュリエットを演じなければなりませんでした。
「こんなん、ありかいっ!」と劇団のやり方に憤りましたが、きっと龍さん、明日海さんのファン同士も複雑だったんじゃないでしょうか。
あんなこと、やっちゃいかん。
しかも、その後明日海さんが花組に異動したときには、「準トップ」という肩書きは忽然と消えてしまいました・・・。どうなってんでしょ、歌劇団、とここでまた???

そうこうしているうちに、蘭寿さんがめでたくトップに就任、と思いきや宙組から花組に異動となり、そこには堂々の二番手として実力を遺憾なく発揮されていた壮一帆(そう・かずほ)さんがいました。またもや落下傘!!
壮さんは、真飛聖(まとぶ・せい)さんトップの下で、実に素晴らしい活躍をされていました。真飛さんの退団を受けて、いよいよかと思っていたら同期の蘭寿さんがトップで、壮さんはそのまま二番手で同期の蘭寿さんを支えることに・・。
またまたなんてことすんのっ!って思いましたが、ファントムでの壮さんの蘭寿さんを支える姿はあまりにも尊かった(T_T)

書き出すと、まだまだいろいろと思い出すのですが、きょうはこのくらいにしときます…σ(^_^;)

次は明るい宝塚の話題でお会いしたいと思ってますけど・・(^^;)どうなることか・・。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / NHK ( AMラジオ )

2015/12/18

ドラムのお手本

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先日のラジオ日本「ザ・ビートルズ10」の中で司会のカンケさんが、「日本を代表するドラマー“村上ポンタ秀一”さんが“ドラムを叩く人の中でこれはすごい、というドラムを叩くのはリンゴ・スターと森高千里だ”と言っていた”というお話をしていました。

びっくりです。
学生時代からドラムを叩いてきた私も全く同じなのです。

リンゴはとにかく私がドラムを叩くきっかけとなった魅力あるドラムを叩くドラマー。
アイデアが素晴らしく、またムチのようにしなるアップ・テンポの曲での右腕でのシンバル・ワーク。
とにかくリズム、音色、フィル・イン、何をとっても私のお手本でした。
私の、誰にも教わらなかった自己流のドラムは、ビートルズでのリンゴのプレイをレコードで聞いて「こう叩いているのだろう」と、勝手に真似してきたものです。よく、そんなんでバンドなんかやっていたと思いますが…σ(^_^;)

写真は我が社のミュージシャンズ・クラブに入って叩いていた頃の懐かしいもの。
友達が撮って残してくれていたものです。残念ながら自分がステージ側にいるのでバンド演奏の写真はほとんどない。


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そして、森高千里さん。
彼女がドラムを叩いている曲は多いのですが、どれを聞いても「何も足さない、何も引かない」、シンプルで、これ以上何も必要ない、そんなドラミングです。
一打一打を丁寧に。
スネア、ハイハット、バスドラ、タムタム、どれもひとつひとつがはっきりとストロークされ、カッコをつけない真摯な演奏が心を打ちます。
「これでいいんだよな」と、いつも思い、自らの余分な装飾の入ったドラム、不要なフィルインを恥じるのです。

最近、また電話でバンドへのお誘いをいただき、ライブハウスでどうだ・・という話になっていますが、ブランクも出来てしまったので迷っているところです。
もう一度、リンゴと森高さんのドラムを聞き直して考えてみようと思います。


【Now Playing】 クリスマス・イブ / 山下達郎 ( J-Pop )

2015/12/17

たまには書いてみようと思ったこと

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毎日いろいろなことがあります。
我慢せねばならぬことも多々ありますが、近頃では「ああそうですか」と、ムキにならずにいられる自分がいて、歳を取った故でしょう。

ちょっとばかり過去のように自分の奥底にあるイライラのようなものを吐きだしてみるのもたまには生命維持のためにはいいかも、と、今回書き始めました。

まったくランダムに思いついた“イライラ”な事象についてイライラしながら書いてみたいと思います…σ(^_^;)

今年の漢字が「安」だって!
いろいろと「安全保障関連法案の是非が議論された」とか、「テロなどで安全が脅かされた」などと理由をつけているけど・・全然駄目だと思う。
選んだヤツが悪いと思う。・・投票数で決まるんだっけ、それだとしたら投票した人の気がしれない。
世の中、どんどんひどいことになっているのに「安」なんて漢字は全く思い浮かばない!最低の選出だ!
「安」の字から連想されるのは“安らか”とか“安心”ていう気がする。
その正反対の世の中に違和感も何も感じない神経が信じられない。
以上思いついた一つ目。

次!!
国立競技場の建設デザイン、二つの案に対して、またあの出しゃばりな人が「B案がいいと思う」と余計な発言。頼むから第一線から引っ込んでくれ。それで批判されると自分が可哀想みたいなことを言って・・もうあの人見たくもない。・・見とうもない・・みっともないだ!
はい二つ目終わり。

次っ!!
「マ〇ナン〇ー」ってのを振られて、「ふざけるなっ!」ではなく、「〇人番〇カード作らなきゃ」っていうのは、完全に国の管理下、下僕に成り下がることだと思ってしまう。
公には「作りましょう(*^_^*)」と私の体に植え付けられたテープレコーダーのようなものがそういうふうに口から発せられるようにプログラミングされた状態に今現在なっているが・・。私は公にはロボットのようにそう言うようにセットされている・・。
うれしそうに手続きしたがってるのはいったい何ものだ。
誰がどう考えても“税金の取りっぱぐれ”を無くそうと役人が考えていろいろと「いいことありますよぉ」と、「こっちこ~い」みたいに手招きしている姿に不気味さを感じないのかね。
近未来には、独裁者の手中に自分の学歴、病歴、財産、収入、読書歴、観劇歴、外出歴、婚姻歴・離婚歴・子供関係の認知歴等、犯歴、職歴、宗教などがなるのはわかっている・・というか、権力を得た人間というものは、そういうものを利用するようにセットされているのだ。人間ってそういう情けない生き物だってことをよくわかった方がいいと思う。
“奴隷”一歩手前に私達は今立っている。
うれしそうに推進し、推奨している人は、自分がコントロールし、管理する側にいると思っているんだろうけど、違うよ・・あんたはトカゲの尻尾だ。

じゃ、次。
自分のところで原子力発電が不始末を起こし、今後その施設を増やすことが困難になったら、よその国に“事故が起きても対処できない”って震災時のあの“ありさま”で証明してしまったのに、“廃棄物の処分がどうやったら出来るのかも誰にもわからない”のに、それを売り込む死の商人が自分の国にいることに愕然とする。
よその国の人間だったらどうなってもいいのだということとしか受け取れない。そういう人間が売り込みを掛けているのだ。今、まさに苦しんでいるその国がそういうことをしているのだ。
人道とかそういう言葉は、もうこの国には無いのだ。皆無、絶無だっ!

ほんとうにイライラしてきたので、これで最後!
「軽減税率」って言葉だけに気をとらわれ、軽減ではなく、“今のまま”になるのが食料品で、今から残り全部を『増税』するんだって、どうして思わない。
安くなるわけではないぞっ!何を考えてるんだ。

以上でした。
気に入らない方はどうぞよそのブログ等に移動なさってください。
それがあなたのイライラのつのりを防ぐことになりますので。
そういう方はここでさようなら。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / NHK ( AMラジオ )

2015/12/15

『宝塚夜話・第四十夜 < 龍真咲さん退団の報 >』

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きょう宝塚友であり、酒友でもあり、東京での仕事同期の女神からメールが届きました。
宝塚歌劇・月組のトップスター、龍真咲(りゅう・まさき)さんが来年の9月で退団されるそうです。
ということは丸々四年間のトップ在位ということになります。
最初の頃は準トップだなんていって今は花組のトップスター明日海りお(すみ・りお)さんが公演のほぼ半分で主役を演じるなど、私としては「こんなことしない方がいい」と歌劇団に対して思った変則的なスタートでした。

でも龍さん、今や同時に娘役トップになった愛希れいか(まなき・れいか)さんと共に堂々たるトップスターとなりました。

かつて龍さんが宝塚を見て憧れていた役「PUCK」も演じ、素晴らしい作品に仕上げ、フランス・ミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」は「PUCK」と共に龍さんの代表作とも言えるものにしました。
ソロ・コンサートでは龍さんの持ち味を遺憾なく発揮し、歌心あふれるものを魅せてくれました。
相手役、愛希さんもソロでショーをしたりと、すっかり立派なトップ娘役になりました。

愛希さんは新しい二番手となった(・・ですよね)珠城りょう(たまき・りょう)さんと全国ツアーを回ることとなっていて、今後も宙組の実咲凜音(みさき・りおん)さんのように娘役として月組に残るのか、はたまた龍さんと同時退団となるのか、まだまだわかりません。

で、もし龍さん退団、愛希さんも、ということになると・・。

そのまま珠城さんがトップに?!
珠城さんは初舞台が2008年だから、通常だとまだトップにはならないような気もするのです。

そこで、普段はこのブログでは滅多にやらない“大胆予想”をしてみようかと思います。


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珠城さんが二番手としてお勉強している間のトップスターは・・現段階で2003年初舞台の二人、凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんと美弥るりか(みや・るりか)さんは逆転で月組内でトップになる可能性はないので、他組である星組から現在二番手の紅ゆずる(くれない・ゆすずる)さんが“落下傘トップ”!!!・・(^^;)なんてね。「あるわけないだろっ!」という突っ込みもあるかと思いますが、何をするかわからないのが歌劇団の“アコギ”なやり方です、今まで何度も見てきました…σ(^_^;)

紅さんがトップになったとすると、相手娘役は星組で一緒だった早乙女わかば(さおとめ・わかば)さんが急浮上してきたりして・・(*^_^*)・・いろんな人をいろいろ“贔屓”している人怒らないでね、たんなる“戯言(たわごと)”ですよ、くれぐれも・・ねっ(#^.^#)。


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そして難しい立場になった凪七さんと美弥さんのいずれかが星組の二番手に、なんてのはどうでしょうか。
二番手にならなかったおひと方は、沙央くらま(さおう・くらま)さんのように専科へ、あるいは退団の道を選ばれるのかもしれません。・・戯言ですよ、怒っちゃだめですよ。

全然わからなくなってきましたが、今頃、“ヅカファン”の皆さま、ああでもない、こうでもない、とやってるでしょうね。ま、それもファンの楽しみのひとつでもありますからね。

そうなってくると、さらに娘役で足踏み状態の宙組・怜美うらら(れいみ・うらら)さんや、星組・綺咲愛里(きさき・あいり)さんなどの組替えもあるやもしれませんよ。月組・海乃美月(うみの・みつき)さんも絡んでくるかもしれない。

どうなるんでしょう、とにかく多くのファンがいやな思いをするような結果にだけはならないように・・と祈るばかりです。


【Now Playing】 You Are Here / John Lennon ( Rock )

2015/12/14

「パリ3区の遺産相続人」を見た

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『パリ3区の遺産相続人(My Old Lady)/2014年英・仏・米合作映画 監督・脚本:イスラエル・ホロヴィッツ』を見ました。

主人公マティアス(役:ケヴィン・クライン)はアメリカ人で疎遠だった父の遺したパリのマレ地区一等地にあるアパルトマンを相続。
それを売却してどこかで自由に暮らすつもりでパリに乗り込むのでしたが・・。

そこには、マティルド(役:マギー・スミス)という92歳の老女が住んでおり、ヴィアジェというフランス伝統の住居売買制度(売り手は死ぬまで自分の家に住んで買い手から毎月定額を年金のように受け取れる)がマティアスの“売っ払ってハイさよなら”という企ての障害となるのでした。

そこには老女マティルドの実の娘で独身のクロエ(役:クリスティン・スコット・トーマス)も住まっており、なんとかして“売り払おう”というマティアスと、居座り、年金を受け取ろうというマティルドとクロエの不思議な駆け引きのようなものが展開されます。

元々は My Old Lady という戯曲があり、舞台で三人が繰り広げる濃密なお芝居だったもののようですが、この映画では舞台がパリということもあって、実に愁いある風景の映像、街並み、アパルトマンとその庭の古く重厚感のある佇まいが、ストーリーをより深みのあるものにしています。


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単にアパルトマンをめぐる三人のやり取りがメインの話かと思いきや、三人それぞれが今までの人生で抱えてきた苦悩が浮き彫りになってきます。
それというのも、老女マティルドは主人公マティアスの父親と生前愛人関係にあったことがわかってくるのです。
父親との関係、自分の人生への傷、そして母親がどんなに苦しんでいたのか、さまざまな思いをさせられた張本人がアパルトマンに居座る老女・・。

そして、そういうことであればマティルドの娘クロエは同じく母親の不倫を10歳のときに知ってしまい、こちらでも不倫された父と自分、母親との関係で苦しんで来たのです。
しかも、今やそのクロエ自身が英語を教えている妻子ある男性と不倫関係にある・・。

反目するマティアスとクロエの残された子供?同士。
でも、いつしか互いにその境遇からも惹かれ合うことになるのですが、ここでまた問題が・・、ひょっとして二人は“兄妹”かもしれない。
しかも、マティルドは「そんなことわからない」と知らぬふり。
でも、マティルドも自分の心に正直に生きてきた誇りと、それとは逆に子供達、不倫相手の配偶者の人生を大きく狂わせてしまったことに苦悩を持っていて・・。

あとは映画を見てください。
三人の人生、心の襞のようなもの、それらがパリの美しい景色と共に描かれていて、素晴らしい作品となっていました。

これも千葉劇場での上映作品、やるなぁ千葉劇場。


【Now Playing】 長野祐成の医療界キーパーソンに聞く / 北島明佳氏 ( ラジオ日本 )

2015/12/13

横芝光町のギャラリー『笑虎』へ

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毎年12月には恒例となった私の中学時代の担任で美術の先生の個展に行ってきました。
場所は横芝光町の「笑虎」というギャラリーです。
写真のとおり、日本建築の建物で庭園も味わえる素敵な場所です。


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ギャラリーに入ると来年の干支「猿」の絵が出迎えてくれました。


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先生の作風もさらにまた変化しているように感じました。
この作品などは宇宙的というか、ファンタジーな感じ。


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こちらは人物画ですが、右の作品は「額」が木材を切り出して作ったようなものでおもしろい!


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近年は皿やカップなどにも絵を描かれるようになって、これも独自の風合いが楽しめました。


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喫茶もできる部屋もあり、そこにも先生の作品が展示されていて、照明や調度と調和を保って展示されている様子もまたいいです。珈琲をいただきながら鑑賞ってのも心落ち着きます。そして、先生、奥様、ギャラリーに集まった人達と石油ストーブを囲んでのお話、楽しかったです(#^.^#)


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喫茶室のある展示室入り口の赤い作品、そしてその下に置かれたオブジェもおもしろい(*^_^*)

先生とは今回3時間もお話することができました。
三年前大病をされた先生ですが、手術後は奥様と共に摂生され、かなり健康を取り戻されていて安心しました。
年の瀬にお会いできて、お元気な様子を拝見できて、奥さまとも楽しく過されている姿に「よかった」と、ほっとしたのでした。
片道40キロの道のりを帰ってくると、先生から「ありがとう」の電話がありました。
メールじゃない、ってのがいいですd(^_^o)


【Now Playing】 地球楽団 / 橋幸夫 ( TBSラジオ )

2015/12/12

「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」を見た

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映画『創造と神秘のサグラダ・ファミリア(SAGRADA EL MISTERI DE LA CREACIO)/2012年スイス 脚本・監督:ステファン・ハウプト』を見ました。

映画といっても、誰か主演がいて物語があるわけではなく、あのガウディの建築プロジェクトで、完成までに300年はかかると言われてきたサグラダ・ファミリアという教会の建築をドキュメンタリー的に追ったものでした。

スペイン・バルセロナにあるそのサグラダ・ファミリア、既に建築開始から130年以上を経過していますが、戦禍で設計図やガウディの作ったモデルなども多くを失い、残った資料や発見されたモデルの破片などからその完成形を創造しつつ徐々に立ち上がり、コンピューターの導入などにより予想を上回った進捗状況で、2026年には完成するのでは・・というニュースも最近流れてきました。

映画には実際の現場監督や、主任建築家、彫刻家(なんと日本人が担当しているのですね)、ほか様々な関係者の証言や思いが建築作業の様子と共にドキュメンタリーとして収められていました。

私も子供の頃から、このプロジェクトが営々と進められていることを何かで見て「自分が生きているうちに完成されたサグラダ・ファミリアを見ることはないだろうな」と思っていました。


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今回のこの映画では、なかなかカメラが入れないサグラダ・ファミリアの内部の様子をかなり克明に見ることができます。
それに実際に進められている建造の様子、彫刻しているところ、ステンドグラスの作製やそれを実際に高い窓にはめ込むところなどなど・・単なる作業というよりも何かガウディの想像したサグラダ・ファミリアに立ち向かう崇高な様子が見てとれました。
それだけでもこの映画を見る価値があったと思います。

あらためて見て、自分で驚いたのですが、着工から130年をも経ているのに、私には“とても新しい感覚”の建造物に見えました。
それに、建造物というよりも、何か“生き物”あるいは「ガウディ」の魂のようなものと、今まで建築に携わった人々の気持ちが有機物のようにそびえ立っているように見えたのです。

過去の反対派の行動などにより、ガウディが考えていた正面への導入部には住宅が建ってしまったりしていて、まだまだ問題は山積のようですが、黙々と続けられている作業と、それを見守る世界中からの観光客(年間300万人!とのこと・・おかけで建築費はこの入場料収入でまかなえるらしい)が、サグラダ・ファミリアの完成を後押し、見守りをしているように思います。

淡々と映像とインタビューが流れていく映画ですが(ローマ法王が訪れるシーンがクライマックスか)、美しい映像と“ドッシリ”とした重厚感も感じる静かで落ち着いた内容でした。
生きているうちに完成したサグラダ・ファミリアを私は見ることができるのか。
映画中では「完成するということは、やがて人には死が訪れるということを示すようなものだ」と表現されていましたが・・予定よりもまた長引くような気もするし、ひょっとして誰も完成を実は望んでいないのかもしれない、などと思ったのでした。


【Now Playing】 clover / WHY@DOLL ( J-Pop )

2015/12/11

「うまくいっている人の考え方」を読んだ

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『うまくいっている人の考え方/ジェリー・ミンチントン著[弓場隆訳](ディスカバー携書)』を読みました。というか、流し読み・・。

ブックオフのベストセラー・コーナーで200円で売っていたものです。
ふだんはあまりこういうコーナーには近づかないのですが、ちらっと立ち読みして気になる部分があったもので買ってみました。

気になった部分というのは、・・人間、長くやっているといろいろな人に出会うもので、“自己中心的な人”についてふれている部分がそれでした。

いつも誰かの世話になっておきながら、いっさいお返しをしない一方的な関係を築く人。
「あなたも何度か不快な思いをしたことがあるかもしれない」と書かれていましたが、そんな人は「不公平なことをしてきた」などと“反省&顧みて”頼み事をしなくなった・・などということはまずない!と、書かれていました(^_^;)

こういう人からの今後「再度の頼まれごと」については、答えは簡単「ノー」と言えと。
詳しい理由を求められたら「私が助けを必要としているときに、あなたは助けてくれないからです。」と言えばいいと・・'(*゚▽゚*)'書かれていました。なんでそうしてこなかったんだろう。

「友人を慎重に選ぶ」という一文では、友人として好ましくないのは以下の人と挙げ連ねています。

〇あなたにうそをつく人
〇あなたをいじめる人
〇自分が間違っているときでも支援を求める人
〇あなたをトラブルに巻き込む人

・・いっぱいいました・・(-_-)

「バカにされても相手にしない」という文もありました。これもあまりにも思い当たり、やれやれこんな人がいたよ、たしかに・・と思いました。

〇相手が不愉快な思いをしているのをおもしろがる。
〇自分と違っている人をバカにすることで優越感に浸る(・・我が社にたいへん多かった)。
〇精神的苦痛を相手に与えれば、自分の苦痛が減るような気がする(・・今も身近にいるような気がする)。
〇自分がバカにされるのを避けるために、人々の注意をそらそうとする。
〇自分がバカにされると深く傷つくが、相手は自分ほどには精神的苦痛を感じないと思っている。

上記のような、思い当たるふしがあるようなことがたくさん書かれていて、少しは今までと考え方を一部変えてやっていけそうな気のする本でした。
流し読んだので、時々パラパラともう一度めくりながら、さらに生きて行くうえでのピンポイント的なヒントを得られればと思いました。


【Now Playing】 Love For Sale / Stanley Turrentine ( Jazz )

2015/12/09

【はっPのアナログ探訪_0080: ハッピー・クリスマス-戦争は終わった(Happy Xmas (War Is Over)) / JOHN & YOKO and the PLASTIC ONO BAND with THE HARLEM COMMUNITY CHOIR ( Single )】

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ジョン・レノンの命日は12月8日、日本時間では9日だったのですが、そのニュースを聞いたときには実感がまるでありませんでした。
ジョンのミュージシャンとしての長い沈黙のあと「ダブル・ファンタジー」というアルバムが出て、いよいよジョンが活動を始めた・・と思っていましたが、まだアルバムも買っていなかったのです。

中学時代の一緒にロックをよく聞いた友人からその夜に電話が掛かってきて、長い間ジョンについて話をした記憶があるのですが、そのときもまだジョンが亡くなってしまったという気持ちになれずにいました。
そして「ダブル・ファンタジー」をその後に買い、徐々に感覚が戻ってくるような感じで少しずつ「なんてことになったんだ」という気持ちが湧いてきたのでした。


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このシングル盤「ハッピー・クリスマス」は、1971年頃のリリースだったのでしょうか、発売の時期が微妙にクリスマスからタイミングが外れて、当時はあまり売れなかったようですね。
翌年に英国でヒットしたりしています。

私は初めてこの曲を聞いた瞬間に心を“わしづかみ”にされたように感じました。
胸がいっぱいになり、スレイベルの音と、たっぷりとためたスネアの音、サビに入るときの雪崩を打つようなドラムのフィルイン、ヨーコと子供達のコーラスにぐっときたものです。録音の良い、悪いなんて全く関係ない、素晴らしい楽曲と演奏です。
子供だった私も涙がとまらなくなりました。

ジャケットには、ジョンの似顔絵とサイン、そしてヨーコが書いたのでしょう「イマジンで示した切なき平和への願いを今また、クリスマス・ソングに託して・・・世界に限りなき平和を・・・」と記されています。

クリスマスがやって来ます。
この曲がラジオから流れてくると、また胸がジンとしてくるのです。

ジョン・レノンを大好きな気持ちは今もまったく変りません。

2015/12/08

ナマコのからえばりシリーズ「人はなぜ恋に破れて北へいくのか」を読んだ

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『人はなぜ恋に破れて北へいくのか/椎名誠著(集英社文庫)』を読みました。
“ナマコのからえばり”と呼ばれているシリーズのエッセイ第4弾です、ま、いつもと変わらず楽しい本でした。

特に気になったのは、電子書籍について世間が騒ぎ出し、このまま『紙』の書籍は衰退していくのだ、という当時の風潮についてふれている部分でした。

読書を単なる「知識の獲得」や「一時の退屈しのぎ」と考えている人はそれ(電子書籍のこと)で十分だろう・・と、おっしゃっていますが、さらに、音楽を聴くのにヘッドフォンでは満足せず、マーラーなどちゃんとした交響楽をいい音で聴きたい人はスピーカーで空気を振動させて重奏して伝わってくる旧来のリスニングに固執するようで、人によりけりの道具のひとつだと思う、と電子書籍などの新しい読書形態などについて語っていました。

これは食事に話を変えてみると、もうちょっとわかりやすくなるかもしれません。
食事が単なる“栄養摂取”の方法だと考えるのであれば、宇宙食のようなもの、サプリメントみたいなものをいくつか口にするだけで済んでしまうわけです。
でもねぇ、食事は料理を目の前にし、酒なども飲みながら、人のとの会話を楽しみつつ・・っていうのがいいわけで、そんな要素を排除して簡易・簡潔に済ませてしまうと、人生そのものの楽しみも減ってしまうんじゃないでしょうか。

話を読書に戻して、ページをめくる感触や、手にしたときの重さや風合い、読み進めたときの残りページの感覚、本棚に収まったときの風景、そんなのがいいわけですよ、私のような読書好きにとってはねd(^_^o)

ただし、カメラなどはもう多勢に無勢で、デジタル化が進み、フィルムを使うカメラは防戦一方、音楽ではテープ、レコード盤が後退し続けてきたのですが(・・最近アナログ盤が少し盛り返しているんですよね・・)、より簡易簡便に進化するに連れ、音楽はBGM化し、“お安い”ものとなり、消耗品となり果てました。

そんなこんなで、この本の椎名さんに“同感”するばかりでした。

次第に“進化”というものを妄信する人々は、誰も頼みもしないのにテレビを全てデジタル化して“大人しく文句も言わない人達”をだまくらかしてしまいました。

椎名さんは、『「国民」全体が常にいろんな仕組みや物に「動かされている」という不快感と不信感はついてまわる』と言っていて、これも激しく同感するのでした。

今、頼みもしないのに、また全国民になんとかナンバーというものを強制し、勝手に人に番号を付けておいて、「マイナンバー」だとぬかしている。
勝手に付けたんだから「ユア・ナンバー」じゃないのかっ、と激しく憤っている私でした。ほかにもそういう人、いないのかね。

・・死にそうになりながら、この制度のために日々がんばっている市町村の方々には敬意を表するし、立派な人でなければ文句のひとつも言わずに昼夜を問わぬ仕事など出来ないことだと思った上で言っているのです・・。
世の中、いったいどこに向かっているのか・・。
もう、きょうはこれでおしまいっ!!最後は怒っちゃった・・。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2015/12/07

【2/2】1966 QUARTETのコンサートに行ってきました

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前回のコンサート前のロビーでのビートルズ関係資料展示のご紹介を経て、いよいよ1966カルテットのコンサート本編について感想を。

今回のコンサートは『The World Lover Legend Big 3』というタイトルで、クイーン、マイケル・ジャクソン、ビートルズの伝説のアーティスト・ビッグ3の曲をカルテットで三部構成で演奏するというものでした。

第一部のテーマ、クイーンでは、ウィー・ウィル・ロック・ユー、ボーン・トゥ・ラブ・ユー、伝説のチャンピオン、バイシクル・レース、ドント・ストップ・ミー・ナウが演奏されました。
2~3曲目、客席が“温まって来る”と、カルテットの演奏も“乗って”きました。
想像はつくけど、クイーンは弦楽が“合い”ますね(*^_^*)
どちらかというと、勢いのあるロックな曲目が多いのですが、実にピッタリとマッチしていました。
そして1966カルテットは、演奏力、客席を自分達の世界に“持って行く”技術なども兼ね備えるなかなかのグループだと感じました。
この時点で、早くもいいコンサートの予感がしてまいりました。

第二部は、マイケル・ジャクソンのコーナーです。
スムーズ・クリミナル、スリラー、ビート・イット、バッド、ビリー・ジーンなど、お馴染みの曲ばかりが並び、体が思わず動いてしまうくらいの躍動感でした。
メンバー四人も衣装を替え、デザイン学校の学生にデザインしてもらった“カッコイイ”衣装で客席にも降り、会場内を盛り上げました。クラシックの楽器を演奏するカルテットですが、ここではキュートで、しかもダンス向きのハードな面も見せてくれました。


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そして、第二部ラストでは、プロダンサーの PInO さんがステージに登場し、フランスで開催されたダンスバトル最高峰のコンテストで優勝したその見事なダンスをカルテットの演奏をバックに披露!!(゚ー゚*)。oO
まるでマイケルなダンス、そしてステージ上手から下手に一気にムーン・ウォークで移動すると客席からは「おおぉぉっっ!!」と、驚きの歓声が'(*゚▽゚*)'
大興奮の素晴らしい第二部でした。


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そして、第三部はもちろん、1966カルテットの本領発揮、ビートルズ・コーナーです。
幕が開くと、そこには地元の「大宮少年少女合唱団」が並んでいて、またも客席から「わぁっ」と声があがりました。小さな子も含め、可愛らしい合唱団です。
実は私の長女もこの合唱団に中学時代まで入っていたことがありました。
「歌が与えてくる感動」は、その頃にずいぶんと感じましたが、ここでまた再会することに。

イエスタデイを合唱団単独で歌い(小さな子も含めて皆英語で歌って、さらに驚きが増しました)、それだけでも客席は胸がいっぱいになったのですが、次は1966カルテットも入ってオブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダの合唱です。
楽しい合唱と演奏になりました。最後に「やっ!」と皆でポーズを取ると、拍手はなりやまず、何度も挨拶して上手に・・。
カルテットの皆さんも「小さな子が英語でイエスタデイを歌うなんて・・」と、ふるえるように感動していました。

もう、このあたりで素晴らしいコンサートになったな、と思ったのですが、さらにヘルプ、ハード・デイズ・ナイト、愛こそはすべて、レット・イット・ビー、ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード、ヘイ・ジュード、サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド、ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス、ハロー・グッドバイが演奏され、「愛こそはすべて」などは、「こんなにメロディアスな曲だったんだ」と思うくらいの表現力豊な演奏にただただ感動の嵐が私の胸中を吹き荒れました。

「ザ・ロング・アンド・・」では涙が自然とこぼれ・・、「来てよかった」と思いました。


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リーダーの松浦梨沙さんの曲間のトーク、仲間との絶妙なボケと突っ込みのやり取りも楽しかったのですが、この日の企画が盛りだくさんでカルテットの四人の方々も特別な盛り上がりを感じたとおっしゃっていました。
客席もそれを感じて素晴らしい盛り上がりをみせたと思います。
とてもいいコンサートでした(^-^)


【Now Playing】 Another One Bites The Dust / Queen ( Rock )

2015/12/06

【1/2】1966 QUARTETのコンサートに行ってきました

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表題の「1966 QUARTET」のコンサートが千葉市若葉区の「千葉市若葉文化ホール」で開催され、行ってまいりました。
二回に分けてその様子をご紹介いたします。

1966カルテットは、1960年代にビートルズの東芝での担当者であった髙嶋弘之さんがこの2000年代に入って手掛けたクラッシックのテクニックをベースにビートルズやその他洋楽アーティストのカバーをする女性カルテットです。
楽器はヴァイオリン二人、チェロ、ピアノです。


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で、コンサートの感想の前に、自ら社長となり、ビートルズ担当時代からの念願であった「クラシックのフォーマットでビートルズを聞いてもらいたい」という夢を実現させた髙嶋さんのビートルズ・コレクションがコンサートと共に会場ロビーで展示されていましたので、そちらについて先ずはご紹介いたします。

何と言っても髙嶋さんは本物の当時のビートルズ担当者であり、ビートルズを日本で必死に売り込んだ方ですので、その所有物はまさに貴重なものばかりです。


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開場してロビーに入り、展示物を見ているとすぐに髙嶋さんがやって来て皆に話しかけてくださいました。因みに髙嶋さんはあのヴァイオリニスト・高嶋ちさ子さんのお父様です。ついでにあの高島忠夫さんはお兄さんにあたります。


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どんどん楽しい話を皆にしてくれて、しかも iPad を手に、今回持ち込めなかった貴重な品々を画面に映して紹介までしてくれました。大サービス!!d(^_^o)


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写真は髙嶋さんがビートルズのデビュー盤として選んだ「抱きしめたい」の当時のレコードとジャケットです。
一部に「プリーズ・プリーズ・ミー」が日本のデビュー盤であるという人がいるが、ブリーズ・・のジャケットにそういう印刷がされてしまったためで、実際は「抱きしめたい」なんです、と髙嶋さんが語られていました。

銀座にビートルズ・ルックで闊歩する若者登場という“ネタ”を作るために強力してもらったテーラーの宣伝がジャケット裏面に印刷されています。もちろん“ネタ”づくりに協力してもらったお礼だそうです(#^.^#)


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こちらの写真右上に移っている高嶋さんと外国の老紳士の写真額は、一年前にビートルズのプロデューサーであったジョージ・マーチン氏と会ったときのものだそうです。
アビーロード関係のぶ厚い本が近年出版されたのですが、その本にジョージ・マーチンのサインも入っていました。御大ジョージ・マーチンご健在です。


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そしてこの写真がビートルズ・マニアのあいだでは、あまりにも有名なビートルズ来日を記念して髙嶋さんが出そうとした「ベスト盤」です。
結局、EMI側からは許可が出ずに日の目を見なかったのですが、このテスト盤が残り、数枚プレスされたものの、現存して確認されているものはこの一枚だけらしく、“世界に一枚~二枚”の幻のレコード盤、もちろん本物です。

選曲も素晴らしく、髙嶋さんの好みもかなり反映されていて、発売されていれば日本で作られた名盤となったのではないでしょうか。

髙嶋さん、「私はビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインと同い年ですよ。」と大きな声でお話されていましたが、だとすると81歳になられます。
とてもお元気でお顔の色つやもよく、かくしゃくとして、滑舌もアナウンサーみたいです(゚ー゚*)。oO
1966カルテットを始め、ますますご活躍されることを願ってやみません。

・・(^_^;)ここまで1966カルテットのコンサート内容がまだ出ておりません。
二回目にその素晴らしいコンサートの内容をお伝えします。
期待して待て!!


【Now Playing】 日曜喫茶室 / 逢坂剛・松坂健他 ( NHK-FM )

2015/12/02

「チーズと塩と豆と」を読んだ

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『チーズと塩と豆と/角田光代・井上荒野・森絵都・江國香織著(集英社文庫)』を読みました。
上記四人の直木賞作家が《角田/スペイン・バスク》、《井上/イタリア・ピエモンテ》、《森/フランス・ブルターニュ》、《江國/ポルトガル・アレンテージョ》を舞台に、登場人物も日本人ではなく、それぞれに食べもの・味覚を人々の愛とからませて描き出した極上の四編が収められていました。

どれもこれも上質の映画を見ているような感覚になり、・・映画にしたらこれまた素敵だ
、とも思ったのですが、読んでいて味も素っ気もない田舎独特の食べものが“key”として登場し、小説の内容と共に深い味わいとなり、読んでいるあいだ中、素敵な時間を過すことができました。

特に自分の育った田舎の環境が、食べものというのは生きるためのものであり、そういう食事しか認めない、日々同じようなものを食べ、“しきたり”を守り、という窮屈な世界を飛び出した青年の話などは、のちのち青年が料理人となり田舎に帰ってきてからの「ああ・・死んだ母の言っていたことはこういうことだったのか・・」という、それまでの“仕掛け”が巧みだったので感動的な衝撃を受ける話などもあり、物語ラストで主人公が大地にひざまずき、慟哭するシーンには、私も涙が思わず流れてしまい、想像以上の感動を味わいました。

・料理人の父に反発し故郷を出た娘

・意識の戻らない夫のためにミネストローネを作りつづける妻

・(先に書いた・・)生きるための食事しか認めない家に育った青年

・愛し合いながらすれ違う男同士の恋人たちの晩餐

それぞれが心にさわやかな風のような感動を与えてくれました。
これも“おすすめ本”だなぁ。


【Now Playing】 In Love With Being In Love / Julia Farino ( Jazz )

2015/12/01

【はっPのアナログ探訪_0079: 夢の旅人(Mull Of Kintyre) / Wings ( Single )】

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ビートルズ解散後、英国でのポールの最大のヒット曲はこの「夢の旅人」でした。
ポールのバンド、ウイングスは全米を、そして世界を制したと言ってもよい成功を収めた後、ニューヨークでは新しいムーブメントが起こっていました。
パンク・ロックという、原点というか、粗野というか、装飾を廃したようなロックが“ウケ”だしたのですが、その灯をロンドンに飛び火させたのが私の大好きな「ラモーンズ」だったのかもしれません。
そしてロンドンでもセックス・ピストルズを代表とする大きな動きに発展しました。

そんな中、不況にあえぐ英国にはバグパイプの音色も懐かしい、スコットランドで録音されたトラッド風なこの「夢の旅人」が逆に人々の心に沁みたのかもしれません。

「バーでビールを飲みながらクリスマス、ニューイヤーを迎えるのには持って来いだ」とポールも言っていたようです。


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おかげさまで1963年のビートルズ「シー・ラブズ・ユー」が持つ英国国内シングル売り上げ記録を破り、200万枚のメガヒットですd(^_^o)

なんか、わかるような気がします。
少し“ほっ”としたかったんじゃないでしょうか、不況のさなかの英国人・・。

ただ、当時の私は音楽から離れ始めていた頃でした。
とても疲れていました。
この曲のヒットはもちろん知っていましたが、あまり何も感じなかったのです。
“懐メロ”やってんのか、ポール・・なんて、すっかり音楽を聞く気力も無かった数年を過していたのでした。

今、あらためて聞いてみると、「大ヒット曲だけのことはある」と思い直すわけです。病気がちで入院も何度か経験していたのも手伝ってか、あの頃にはこの曲を静かに聞く余裕も無かったのだ・・と、当時を思い起こしました。


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さすがに、この曲がアメリカでウケるとは思わなかったポールは、このB面に入っているロックン・ロール「ガールズ・スクール」を持ってきたようですが、セールス的にはもうひとつだったみたいですね。他人ごとっぽいのは、やはり当時ほとんど音楽、ロックから離れていたからです。

今になって聞き返すのもなかなかいいです。
当時真剣に聞いていなかったので、曲もサウンドも新鮮だこと、新鮮だこと!(^_^;)

今回は、ポールの大ヒットシングル曲を聞いてみました。
アナログ探訪、さらに次回を待て(#^.^#)

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