『宝塚夜話・第四十一夜 < 今までに、そこまでするのと思ったこと >』
宝塚ファンとして何年か過していると表題のように「えっ、そんなぁ、それはないでしょ」なんて思うことが何度かありました。
ファンにとっては、そのときの衝撃なども、時を経ると“想い出”になったりすることもありますが、時には具合が悪くなるくらいの思いをするものです。
その時にあれやこれや互いに話をするのもファンのある意味楽しみ?でもあるんですけどね。
思い出すのは、蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんが宙組二番手時代。
大和悠河(やまと・ゆうが)さんの退団が決まっている状況で、蘭寿さんは東京・日本青年館で「逆転裁判」の舞台も大好評の内に千秋楽。
いよいよ、蘭寿さんのトップ就任発表か?!と思っていたら、よりによってその日に花組から大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さん、野々すみ花(のの・すみか)さん二人が落下傘で降りてきてまとめて宙組トップ・コンビに就任。
蘭寿さんの気持ちはいかばかりか・・と、思いました。
私は大空さんもその時点で大好きでしたが、それでも、蘭寿さんのことを思い、胸が苦しくなりました。
きっと、宙組の娘役、花影アリス(はなかげ・ありす)さんも、「自分のトップ娘役はなくなった」と思ったことでしょう。いい娘役でした。
そして前にも書いたことがありますが、月組・龍真咲(りゅう・まさき)さんがトップスターに就任したとき。
同時に明日海りお(あすみ・りお)さんが“準トップ”というあまり聞き慣れない役職に就いたと報じられました。
本公演が開けてみると、トップの龍さんが明日海さんと交代で主役を演じ、トップ娘役の愛希れいか(まなき・れいか)さんは相手役が二人いるような状態で午前・午後で別のロミオの恋人ジュリエットを演じなければなりませんでした。
「こんなん、ありかいっ!」と劇団のやり方に憤りましたが、きっと龍さん、明日海さんのファン同士も複雑だったんじゃないでしょうか。
あんなこと、やっちゃいかん。
しかも、その後明日海さんが花組に異動したときには、「準トップ」という肩書きは忽然と消えてしまいました・・・。どうなってんでしょ、歌劇団、とここでまた???
そうこうしているうちに、蘭寿さんがめでたくトップに就任、と思いきや宙組から花組に異動となり、そこには堂々の二番手として実力を遺憾なく発揮されていた壮一帆(そう・かずほ)さんがいました。またもや落下傘!!
壮さんは、真飛聖(まとぶ・せい)さんトップの下で、実に素晴らしい活躍をされていました。真飛さんの退団を受けて、いよいよかと思っていたら同期の蘭寿さんがトップで、壮さんはそのまま二番手で同期の蘭寿さんを支えることに・・。
またまたなんてことすんのっ!って思いましたが、ファントムでの壮さんの蘭寿さんを支える姿はあまりにも尊かった(T_T)
書き出すと、まだまだいろいろと思い出すのですが、きょうはこのくらいにしときます…σ(^_^;)
次は明るい宝塚の話題でお会いしたいと思ってますけど・・(^^;)どうなることか・・。
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