写実画の魅力に引き込まれる
私が運営している千葉市を紹介する facebook page の方では既に何度かご紹介したことのある千葉市緑区あすみが丘にある「ホキ美術館」、何度も訪れているのですが、その魅力が薄れることはありません。
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、ここは世界でも珍しい『写実絵画』専門の美術館です。
創設者保木将夫氏個人の収集した作品が展示されています。個人と言えどもその規模は通常の美術館に見劣りするどころか、はるかに凌ぐ内容と言っても過言ではないと思います。
美術館の建物そのものが芸術の域に達していますが、ただただ驚くばかりです。
写実絵画のために設計された、ピクチャーレールのない展示室、天井に埋め込まれたLEDとハロゲンの照明、歩いても疲れにくい緩衝材入りの床のつくり、珍しい絵画をゆっくりと楽しんで鑑賞できる素晴らしい環境です。
今年も新年の企画があって妻と出掛けました。
チケットを買って、入館すると、いきなり創設者の保木氏が椅子に腰掛けて新年早々楽しげに入館してくる来館者をやさしい眼差しで見ているのに驚きました。
気づいた私(中に保木氏ご本人の写実画も有り、過去に見たことがあるのですぐにわかりました)は、妻にそっと伝えると、いったん中に入った妻は後戻りして保木氏に挨拶に向かいました。こんな素敵なコレクションを一般に見せていただいてありがとう、と伝えたとのこと。
今回のブログに掲載しているのは、ミュージアム・ショップで買い求めた「ポストカード」です。もちろん、館内所蔵の作品です。
最初に私が訪れたときには、「写実絵画って、写真みたいなものじゃないの・・それが鑑賞に堪えるの」なんて思いつつ行ったわけですが、それが大きな間違いであることは入って何作品かを見てすぐに気づきました。
写実絵画からこちらに伝わってくるインパクトは、ただものではありません。
写真でもない、通常の美術館で見る油絵やその他の絵画作品でもない、視覚だけでなく、何か人の思いに直接迫り来るような不思議な説得力が私にとって何よりの魅力となりました。
現在は企画展開催中で、展示内容も大幅に変更されているので、再訪される方もきっと満足されるのではないかと思います。
美術館が佇んでいる静かな環境も魅力のひとつかと思います。
その自然の景色を楽しみながらのティータイムやランチ、ディナータイムも楽しめる場が用意されています。
またしばらくしたら訪れることになると思います。
「ホキ美術館」、心安らぐ良い場所です。
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