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2016/01/23

「ここだけの話」を読んだ

20160122_makoto_shiina01

『ここだけの話/椎名誠著(PHP文庫)』を読みました。単行本から15年を経て文庫化されたものです。

この本を書いた当時の椎名さんは50代半ば、元気一杯怖いものなしの状態かと思ったら、意外とそうではなくて、懐古的です。
小さい頃の様子(千葉市の幕張にいた)なども、他の椎名さんの著作ではけっこう苦々しい想い出を語ったりしているのに、懐かしい友達のニックネームまであげてちょっとうれしそうに思い出しています。
こういう部分を読むと“ほっ”とします。

椎名さんが当時の幕張の海を思い出している部分もありました。
今は千葉ロッテの本拠地「QVCマリンスタジアム」や、幕張メッセなどがある一帯です。
「アサリ、ハマグリが無尽蔵に獲れた」と書かれていて、私の記憶の中にも遠浅の幕張の海岸で潮干狩りが出来たことが残っています。

「我々地元の子はアサリなんかバカにして獲らず、高給な赤貝やトリ貝、マテ貝を獲った」と言っています。
それに、「潜っていってハマグリも獲った。」「南風の強い日には、波打ち際にカレイが岸の方に頭を向け、じっとして並んでいる。そこへ銛(もり)を持って行き、スキーのストックのように突いていくと逃げ遅れたカレイがそこに刺さる」なんてことも書いてありました。
今の埋め立てられ、人工的な印象の都市となった幕張からは想像も出来ません。

カレイだけでなく、アカエイもカレイと同じように波打ち際にやって来るとも書かれていて、私が小さい頃潮干狩りに出掛けたときに、そのアカエイがくるくると足にシッポを巻き付けてきて、潮干狩り用の砂をほじくる道具で捕まえたことを思い出しました。
よく毒トゲに刺されなかったものだと思いましたが、この記憶は椎名さんと共通です。

この本で椎名さんは日本中の海岸がコンクリート化されてきて、東京湾では川崎から木更津までの海岸線で自然のかたちで地面が露出しているのは0.3%しかない、あとは全部人工化されていると書いていて、・・それは悲しいことだと昔の記憶をよみがえらせつつ、しかも残念だ・・と思いました。
消波ブロックを置くと海流が変わり、自然の形態が壊れ、今まで砂を浜に向かって運んでいたものが逆に砂州を海に流してしまうことになっている、“護岸”するのでなく、自然の海岸線を削って変形させ、破壊していくのだ、とも書かれていて、そういうことを考えていると、「どうしたらいいのだろう」とやるせなくなりました。

その他「西瓜と蚊帳と暑い夏」など、想い出たっぷりで、年配者にはあの風化しかけていた記憶を呼び起こさせてくれる懐かしい話がいくつもありました。
昔の幕張の記憶のある方にも読んでいただきたい楽しい本でした。

【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 北川フラム ( NHK-AM )

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