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2016/02/28

常識にとらわれないお酒の楽しみ方の本、読みました

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『赤ワインは冷やして飲みなさい/友田晶子著(青春出版社)』という新書版の本を読みました。
この本は要するに、皆が人から言われたり、古くからそうやれと言われてやっていることに対して、家で飲む安めのワインなどに対して律儀にそんなこと守らなくともいいのに、・・ちょっと冷やせば美味しいよ、赤ワイン・・というものでした。
そりゃそうだよね、その方が美味しいよきっと(#^.^#)と、私も同感しつつ読みました。

料理とお酒の合わせ方というのも、今までは「料理が美味しくなる」、そして「お酒が美味しくなる」の二つしか頭に思い浮かばなかったのですが、この本に書かれていた「同調/相乗効果/ハーモニー(つまり料理と同じ傾向のお酒を合わせてさらなる美味しさを出す)」、さらに「第3の味が生まれるマリアージュ(一見すると合わないように見えるのに合わせてみるとこれは意外な美味しさが味わえる)」などの“黄金ルール”に大きくうなづいてしまいました。

ワインに全く詳しくない私のような者への超初心者向け「味わいが見た目でわかる“ボトルの型”での見分け方」なども、“通”から言わせれば邪道かもしれませんが、参考にさせてもらいました。

日本酒の話の中でも「甘口古酒」とブルーチーズ、青カビがたっぷり詰まったゴルゴンゾラ・ピカンテなどとの組み合わせなども、やってみたくなるものが続々でした。

ビールの項では、クラフトビールとしてのおすすめの中に「COEDO」がありました。
川越の麦やサツマイモを使い、ドイツの技法を取り入れた職人魂の入ったものだというのです。
まだ私も飲んだことがないのですが、外国人からも高く評価されて人気上昇中だそうです。
川越は、私がIT関係の仕事についていたときに、M先生に大変お世話になり、愛着のある小江戸の風情あるいいところ(^-^)、今度ぜひ飲んでみたいと思います。

焼酎にもふれられていたのですが、焼酎は一回の飲みの中でも、ソーダ割で喉を潤し、次は水割りで料理とともに楽しみ、三杯目はオンザロックで原料の味を感じ、四杯目には温かいお湯割りやお燗で体にやさしくして、最後はストレートでキュッとしめる・・などという理想的で思わずやってみたくなる飲み方なども紹介されていました。まさにそういう飲みものですよね、焼酎!!

とにかく、楽しく、いろいろと想像をはたらかせながら読めました。
とりあえずクラフトビール「COEDO」を探してみようか!d(^_^o)


【Now Playing】 When We Was Fab / George Harrison ( Rock )

2016/02/27

映画「アンジェリカの微笑み」を見ました

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映画『アンジェリカの微笑み(O ESTRANHO CASO DE ANGELICA)/2010年 ポルトガル・スペイン・フランス・ブラジル 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 主演:リカルド・トレパ、ピラール・ロペス・デ・アジャラ』を見ました。

監督は106歳でこの世を去り、101歳のときにこの作品を作っています。
101歳にしてこの色彩感、そして匂い立つような美しさへの憧憬を感じ、驚きました。

舞台はポルトガル。ドウロ河流域の町。
ユダヤ人青年イザク(主演:リカルド・トレパ)が、雨の降りしきる深夜に名家ポルタス館の執事に写真撮影を依頼されるところから始まります。
もとはといえば、その町の写真館の店主がポルトに出掛けて留守であったために、写真を撮るのが趣味であった主役イザクに依頼が回ってきたものでした。


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で、その撮影対象は、ポルタス館の結婚したばかりだった若い娘アンジェリカ(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)の遺体。
亡くなったばかりで、死を悼む遺族が集まっているその場所に連れられて行ったのです。
もうここで、この映画の不思議な世界が始まります。

白い花嫁衣装で寝椅子に横たえられていたアンジェリカ。
輝くばかりの美しさです。

それをイザクが驚きながら撮影。カメラを構えた瞬間にアンジェリカがファインダーの中でイザクに微笑みかけました。それがイザクの幻想なのか、事実なのかはわからず、帰宅し、原像し、印画紙を紐を張った洗濯ばさみに留めて乾かし、それをイザクがあらためて見ると・・また微笑みかけるアンジェリカ!・・。

そこからはイザクの見る幻影なのか、それともアンジェリカの霊が現われるのか、見ているこちらにはわからぬまま深夜にアンジェリカが現われ、イザクの分身と共にドウロ河の上を浮遊したり、アンジェリカの気配を感じるのに振り返ると消えてしまうような経験をしつつ、イザクは遺体を撮影したのみのアンジェリカの虜になっていきます。

実体もなく、遺体の美しい記憶のみのアンジェリカがイザクの心に深く入り込みます。
この舞台が現代であるのに登場する人達は50年も前の人達のような振る舞いを見せ、その中でイザクはアンジェリカの囚われの身となり・・奇態な末路を迎えます。

101歳の監督が描いた映画全体に漂う不思議な感覚。
そして、美や宗教に対する独特のとらえ方、現代といにしえの人々の営みに対する対比の仕方、すべてが結論を得ぬまま霧のように物語りを支配し、見ているものに捉えようのないインパクトを与える・・そんな映画でした。

上映している映画館は限られているようですが、これはマニアックにして、映画好きな人の心をくすぐる作品だと思いました。特定の人におすすめですね(*^_^*)


【Now Playing】 さかさまの空 / スタジオUSEN ( Jazz )

2016/02/22

『解』を読んだ

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『解(かい)/堂場駿一著(集英社文庫)』を読みました。
この物語はバブル絶頂期に大学生だった男二人が主人公で、二人は「政治家」と「小説家」を目指しています。

読み進んで行くと、1995年の Windows95 の登場に乗って政治家を目指す学生は卒業後にIT企業を立ち上げ、プロバイダーからその他IT関連事業に手を拡げ、やがて政治家になるための資金を蓄えます。
その過程で殺人事件を引き起こし、長編社会派ミステリーとしてのこの物語が川が流れるように動き出します。

もう一人の主人公は、小説家を目指すのですが、最初は新聞社に入り、なかなか小説も書けず、書けても独り立ちがなかなか出来ない状況。
やがて編集者のアイデアを渋々受けて作った時代モノが受けて作家として一本立ちしたのですが、自分が新聞記者成り立てだった頃の赴任先での殺人事件が迷宮入りしてしまったことがいつまでも心に残っている・・、そしてそれについて調べ出すと・・IT長者から政治家に転身した大学の同期生の名が浮上してきます。

この物語の時代は、まさに私が経験してきた時空で、様々な当時の出来事がまるで自分の体験のように直に伝わってきて、楽しい思い出や、併せて苦い思い出なども蘇りました。

でもね、この二人の主人公にはどちらも共感するところが何もないのです。

政治家になった方は独善的だし、小説家の方はなんだか煮え切らない・・。

途中からちょっとイライラしつつ読んだのですが、この物語の最大のテーマ(事件)である殺人事件が“肝心要”のラストシーンでどうでもよいような扱いにコロッと変ってしまって・・。その理由が東日本大震災の発生なのですが、いくら政治家にとって震災後の政治家としての活動が大切なこととはいえ、だから殺人事件はもううやむやにしよう、みたいな結末がどうにもこうにも納得がいかないまま読了となりました。

あの震災事態に作者も混乱してしまったのか、460ページも読んだのに“尻切れトンボ”な結末を突きつけられたのでした(T_T)

読むのはテンポ良くいったのですが、なんともやりきれない思いです、今。
お勧めしたい気持ちもあるが、やっぱりやめておこう・・そんな感想です。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/02/21

「Shakespeare / Hot Eyes !!」を見てきた

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宝塚歌劇・宙組公演『ミュージカル・Shakespeare(シェイクスピア)~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~/ダイナミックショー・Hot Eyes !!』を昨日、見て来ました。

ミュージカル・シェイクスピアの方は、シェイクスピア(朝夏まなと/あさか・まなと)が妻となるアン・ハサウェイ(実咲凜音/みさき・りおん)と知り合う18歳のところから始まり、劇作家としての才能を買われ、パトロンである貴族ジョージ・ケアリー(真風涼帆/まかぜ・すずほ)が取り立て、やがて野心を持つジョージが政治目的を反映させた戯曲を書かせ、シェイクスピアは悩みの淵に落ち、妻も子も失う・・そしてそれから・・という展開に作り上げられていました。

主演の朝夏さんと実咲さんは共に歌えるトップスター。このミュージカルはシェイクスピアが作る劇中の台詞(言葉)に対する繊細さを二人の歌で表現する部分が多く、まさに“うってつけ”!'(*゚▽゚*)'
お二人の歌と、愛の表現は群を抜く出来であったと思います。とても良かった。

パトロンのジョージを演じた真風さんは実に演技に深みが出て来たように思いました。
台詞にも重みがあります。さらに後半のちょっとドタバタする愉快な展開では、観客席を笑いの渦に!d(^_^o)
さらに、その妻・ベスを演じた怜美うらら(れいみ・うらら)さんは、相変わらずの美貌で、しかも演技もここのところどんどん良くなっているのですが、さらに艶っぽくもあり、また真風さんとのコミカルシーンもうまくこなして、立派な娘役になったなぁ、うれしいなぁ・・(別に私がうれしがる必要はないんだけど…σ(^_^;))、なんて思ってしまいました。

また、真風・怜美コンビが並ぶと、すっごぉ~いっ!!ゴージャス'(*゚▽゚*)'
なかなかこんな素敵な並びはないな、とあらためて思いました。ショーでも二人の並びはそれを見るためだけに出かけてもいいくらいっ!と感じましたよ(^-^)/☆

専科から出演のエリザベスⅠ世/美穂圭子(みほ・けいこ)さん、リチャード・バーベッジ/沙央くらま(さおう・くらま)さんはさすがの演技で舞台をビシッと締めていました。この二人のこの演目に対する比重はとても大きかった。素晴らしいです。

その他、愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんの人を惹きつける魅力ある演技と舞台姿も印象に残りましたし、若手の和希そら(かずき・そら)さんが男役も女役もいくつもこなしていて大忙しだったと思いますが、安定した演技と確かな実力を感じました。
桜木みなと(さくらぎ・みなと)さんも、相変わらず光輝いていました。華があるんですよね。

この演目は、見ていて、まだまだ荒削りな印象があり、改良したり、添加したり、変化したりする余地がたくさんあるように感じました。まだ始まったばかりなので、どんどん良くなると思います。
この公演はまだ見る機会がありますので、進化の具合をまたご報告いたしますね。

さて、ショーでは、藤井大介先生らしい“イケイケ”なスピード感あふれるステージでした。
ちょっとヒット曲や誰でも知っている曲を次から次へと持ってくるのは“あざとい”という感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも爽快感みなぎる宙組らしい清々しい印象が残るものとなっていました。

こちらでも、ミュージカルで八面六臂の活躍をされていた和希そらさんが桜木さんらと銀橋で歌い踊ったり、ロケット(ラインダンスのこと)のときに、一人「ロケット・ボーイ」として舞台・センターで踊ったり、さらにフィナーレではこれまた桜木さんらと三人でエトワール・トリオとなり、歌いだしをしたりと活躍されていました。
フィナーレ銀橋でも組長の寿つかさ(ことぶき・つかさ)さんの隣で挨拶をしていましたので、これからの活躍が期待されているのだろうな、と強く感じました。

また、ショーでも真風・怜美コンビは素敵過ぎて、ファンは“メロメロ”じゃないかと思いました(#^.^#)

全シーン、舞台には大階段が出ているという珍しいショーでしたが、ライティングも含め、舞台が煌びやかで贅沢な空間になっていると感じました。
こちらもまだまだ良くなっていく予感がありましたので、今後が楽しみです。

今回の宙組・東京公演も何度も行きたくなるような出来でした。


【Now Playing】 別れても好きな人 / ロス・インディオスとシルビア ( 歌謡曲 )

2016/02/15

【はっPのアナログ探訪_0089: オール・マイ・ラヴィング(All My Loving):ラブ・ミー・ドゥ(Love Me Do) / The Beatles ( Single )】

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今回はビートルズの日本でのシングル盤となった「All My Loving」と「Love Me Do」のカップリング盤です。
この私が所有するレコードはA・B面ともにモノラルです。
当時のレコード盤では、ポールのベースの音が後ろに引っ込んでいてあまり良く聞こえないですね。
それでも、ビートルズの飛ぶ鳥を落とす“勢い”のようなものは強く感じます。
ポールのダブル・トラックのボーカルは生き生きとして、ジョンの“バラバラ”と弾く三連のギターカッティングはバンドの意気込みを加速させ、間奏のジョージのチェット・アトキンス風ギターがこれまたカッコイイ!!(^-^)/☆

高校生になって初めて同級生二人と他校の生徒一人を加え、バンドを組んだ時に真っ先に私がやろうと言ったのはこの曲でした。
ベース担当のクラスメートが「譜面を買ってきてそのとおりに弾いてみたんだけど、これってすごくメロディアスなベースで驚いた。ベースが歌っている感じ。」と言っていたことを思い出します。
けっこう、ベースの彼はいいところを突いていたんだなぁと、あらためて今にして思います。


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「Love Me Do」は、当時の雑誌や、レコード盤の解説に、ビートルズのデビュー曲だと書かれていて、とても興味深く聞いてみたのですが、「オール・マイ・・」や、その他既に知っていた何曲かのビートルズの曲と比べると見劣りする曲だよな、と思ったことを思い出します。
一本調子でいまいちメロディもキャッチーでない、そんな感じだったのですが、・・今聞いても・・そんなにいい曲じゃあないですよね(^_^;)ビートルズ・ファンは怒るかもしれないけど、私もビートルズ・ファン、やはり他の同時代のビートルズ曲と比べるとちょっとねぇ・・という感じ(*^_^*)

このレコード盤は、まだまだビートルズの曲をそんなに知らなかった頃に買ったもので、けっこう思い入れがあります。
ビートルズに夢中になり始めた頃のワクワクする気持ちがよみがえってくるのです。
「オール・マイ・ラヴィング」は、アメリカを制覇した時のエド・サリバン・ショーで最初にビートルズが演奏した曲で、ビートルズ自身も「どうだっ」と自信を持ってアメリカの人たちに聞かせたのだと思います。
永遠の名曲ですね。

2016/02/14

音の“前割り”

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「何をバカなことやってんだ」と言われそうですが、私・・土曜日の夜、ラジオ日本の番組「大人のジャズタイム」を聞くのに、わざわざいったんカセット・テープに録っておいて、翌日それを再生して聞いております(^_^;)

焼酎に“前割り”ってあるのをご存知ですか?
あらかじめ焼酎を水で割っておいて、何日か保存しておくと、マイルドになって、おいしく飲みやすくなるっていうやつです。

そのまま飲んでもいいし、「燗」にして飲むと、さらにマイルドでやさしくていいんだそうです。
けっこう現在では前割りを用意している居酒屋もあるようですよ。

で、私は「音の前割り」d(^_^o)
リアルタイムで聞くよりも、「大人のジャズタイム」でかかる1940~50年代のジャズはカセットで再生したテープの回転を感じさせ、ちょっと円みをおびたようなやさしい音が似合うのです。
ま、“自己満足”ですけど、でもリアルタイムで聞くよりは“感じ”が出るんですよねぇ(*^_^*)うそだと思ったらやってみて!・・カセットなんか再生できるかって声が聞こえるけど。

それと、聞き逃した部分をもう一度楽に巻き戻して再生できるっていうのもいいです。
「停止」を押して、「巻き戻し」でほどよいところでまた再生すればよいのですから。
今のデジタルな録音などですと、それがスッと出来ないもんね、便利そうで便利でないのが文明というものです。

きょうも“前割り音楽”聞いて、いい気分でした。
それではまた次の話題で(^-^)/☆


【Now Playing】 橋幸夫の地球楽団 / ゲスト:寺川綾 ( TBSラジオ )

2016/02/12

「舞音 -MANON-(Musical) / GOLDEN JAZZ(グランド・カーニバル)」二度目&見納め

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宝塚歌劇・月組東京公演「舞音 -MANON-(Musical) / GOLDEN JAZZ(グランド・カーニバル)」二回目の観劇を11日にしてまいりました。

前回の観劇記では、もうひとつ脚本・演出の植田景子先生の意図が読み切れませんでした。
今回観劇して、私に伝わってきたことは、以下のようなものでした。

主役二人[龍真咲(りゅう・まさき)、愛希れいか(まなき・れいか)]が突然恋に落ち、溺れ、転落していく姿は、男と女の愛には当事者にとっての真実しかないのだということ。

私はよくこのブログでも書いてきましたが、宝塚の良いところは「愛」と「正義」と「真実」が舞台上に存在していることであり、その三つの要素を自らの心の中に持ちうるものでなければ劇場に足を運ぶことに至らないのではないか、ということでした。

龍さん、愛希さんお二人のトップ・コンビが演じた二人の愛は、愛し合うことになった二人にしかわからない「愛」であり、「真実」も二人の中にある。
劇中、フランスの側に立つ登場人物とインドシナの側に立つ登場人物では、それぞれにもっともな「正義」がありましたが、それは双方にとって正反対の正義でした。
また、こうあるべきだという人の生き方、愛、などについても、これが正解などというものはもちろんなく、客観的な真実などというものは存在しないのではないか、と舞台を見ていて深く、強く感じたのです。

人生の中で人が得る、そして育む「愛」「正義」「真実」は、相対的なものではなく、個々の絶対の中にあるのだということ・・、それに気づかされました。
そしてそれが人にとって尊いものであるということにも。
それだけに、人は“問題”を抱える中で生きていかねばならず、時には自らが信じる愛や正義や真実に忠実に生き、行動したばかりに“艱難辛苦”を味わわなければならなくなるわけです。
最近、そういうニュースばっかりですが・・。
※愛も正義も真実も無いのに有る“フリ”をしている人も多く見受けられますけど・・。

というわけで、二度目の今回はかなりずっしりと深くミュージカル「舞音」を味わうこととなりました。
今回特に好演と感じたのは宇月颯(うづき・はやて)さんと、海乃美月(うみの・みつき)さんでした。
それに、珠城りょう(たまき・りょう)さんは、前回の“共感できない役どころをやっている”感は影を潜め、金、女を中心とした悪者的な生き方をする登場人物をかなり入り込んでうまく演じていました。


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そして、ショー「ゴールデン・ジャズ」は、前回にも増して圧倒的なショーでした。
ここでは特に美弥るりか(みや・るりか)さんの品があって、あまりにも魅力的な男役としての姿がステージ場で“満開状態”でした。
素晴らしくて、見ていて涙が出ました。こういう上品で妖しいような雰囲気を漂わせる男役は、現在他組にもいないと思います。

さらに凪七瑠海(なぎな・るうみ)さんも、躍動感をステージでキラキラと発散させていました。この“やさしい雰囲気”と“キリッ”としたたたずまいの同居する男役像も貴重なのではないかと思いました。

組子皆が紫の衣装でグイグイとお客さんを引っ張り、乗せてくれる Sing Sing Sing のシーンなどはあまりの素敵さに胸が熱くなりました。

いいショーでした。大満足。観客も終演後は興奮冷めやらぬ様子でしたよd(^_^o)

今回の月組、最初はちょっと“探り気味”に見てしまいましたが、心を平にして見ると、とても出来の良い演目二つが並んだ印象でした。
また宝塚がさらに好きになりました(#^.^#)月組、ありがとう~っ!!


【Now Playing】 エボニー・アンド・アイボリー / ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー ( Rock )

2016/02/10

【はっPのアナログ探訪_0088: ウィザウト・ユー(Without You):うわさの男(Everybody's Talkin') / ニルソン(Nilsson) ( Single )】

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今回はニルソンの二大ヒット曲をカップリングしたシングル・レコードです。
「ウィザウト・ユー」は、あのビートルズのアップル・レコードに所属した人気グループ「バッド・フィンガー」のレパートリーだった曲です。

1972年にキャッシュ・ボックスで1位を記録しています。
バックには、やはりビートルズと縁の深い、ジム・ケルトナーやクラウス・ヴーアマンなどが参加しています。
ニルソンはジョン・レノンと“飲んだくれ”の日々を過していたことでもビートルズ・ファンには記憶に残っていると思いますが、まさに酒でミュージシャン生命も、自らの命も縮めてしまった形になってしまいました。
この曲は、感動的な名曲です。歌もうまいっ!一時、ジョンが解散後のビートルズにポールの代替としてニルソンを入れようとしたなんて話がありましたが、果たして本当のことだったのか・・。


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もう一曲の「うわさの男」は、1969年の映画「真夜中のカーボーイ」の主題歌で、大ヒット曲になり、グラミー賞も獲得しています。
キリン・ライトビールのCMに使われたことでご記憶にある方も多いかもしれません。
これもまた大名曲!(^-^)/☆
やさしいギターのイントロから高いニルソンのボーカルが聞こえてくると、もうその世界に引き込まれます。これも素敵な曲です。ニルソンのボーカルには他のボーカリストでは得られない魅力があります。
“駆けつけ三回”聞いちゃいました(#^.^#)

2016/02/07

映画「愛しき人生のつくりかた」を見ました

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映画『愛しき人生のつくりかた(Les Souvenirs)/2014年仏 監督:ジャン・ポール・ルーヴ 主演:ミシェル・ブラン、アニー・コルディ、マチュー・スピノジ』を見ました。

葬儀から始まり、葬儀で終わる・・そんな映画でしたが、決して暗い映画ではなく、どこにでもある家族、人々の暮らしの中にあるそれぞれが自分の置き場を常に探しているような様子を描いた静かでやさしい人生物語でした。

映画冒頭で夫を失った老人。ひとり暮らしを心配し、息子は老人ホームに入ってもらうことにします。
その間に内緒でその年老いた母親の住まいを売ってしまうという展開。
映画の主役は年老いた母とその息子(郵便局を定年退職、まだ仕事をしている妻とはうまくいっていない、人生暗中模索・・)、そして祖母を慕い、心配する孫の三人が主要人物となって物語は進んで行きます。


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活発でユーモアとウイットの効いた祖母はやがて老人ホームを抜け出して行方不明になってしまいます。
送られてきた葉書の消印から祖母の居所を突き止めた主人公の孫息子は、祖母がかつてその地の小学校に通っていたことを聞き、三年生のときに戦争の状況から学校をやめて別の地に戦禍を逃れるため移動することになったことを知ります。

そして、まだ残っていたその小学校の先生にお願いして祖母に小学生と一緒に一日授業を受けさせてもらえるようにします。祖母は子供達と勉強し、遊び、昔のことについて質問を受け人生の光輝く瞬間を取り戻すような一日を経験します。

その一日のあとの急展開は、“ネタばれ”になるのでここでは書きませんが、哀しいのにうれしさの涙を流すような映画になっていました。私も涙をこぼしてしまいました。

老母を心配する定年退職したばかりの男(ミシェル・ブラン)のユーモラスで、かつ悲哀を感じさせ、妻との関係に悩む姿はどこにでもいる“お父さん”の姿でした。
これがまた絶妙の加減で素晴らしい演技を見せてくれました。

孫にあたり、全編に渡り祖母、父母、周囲の人たちとの関係、そして一目惚れした女性とのこと、おかしな友人との関係、深夜勤務のバイト先の主との不思議なやり取りなどを自然に演技したマチュー・スピノジ。憎めない彼の演技も、やさしい現代の若者の姿をうまく見せてくれていました。


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ちょっとした脇役として出てくる、ドライブインの店員(なぜか人生のキーワードをレジ向こうからいとも簡単にアドバイスしてくれる)、マチュー・スピノジの“超軽い”友人(とにかくいい加減だが、でも“いるいる”こんな男、でもいい人だよ基本的にみたいな人)、そしてマチューが深夜バイトしていたホテルの主も人生のターンテーブルがくるっと回り、通常の人たちとはどこか視点が異なっているような角度からしみじみと深い言葉をくれたりします(実はこの映画の監督、ジャン・ポール・ルーヴそのひと)。
ちょっとした脇役まで細かな“振り”がなされていて、素敵な映画でした。
そして画面に現われるパリと、祖母が行方をくらまして向かったノルマンディー地方の素晴らしい海辺の景色を持つエトルタの風景も映画をよりいっそう魅力的なものにしていました。

どこにでも、だれにでもある人生の身の置き場への悩みのようなものを描いた作品でした。
よかったです。


【Now Playing】 さかさまの空 / スタジオUSEN ( Jazz )

2016/02/06

【はっPのアナログ探訪_0087: Frampton Comes Alive ! / Peter Frampton ( LP )】

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今回は懐かしいライブ・アルバムです。
ピーター・フランプトンの「フランプトン・カムズ・アライブ」です。

このアルバムは当時 Diskunion に行くと中古盤が山積みでしたね(^^;)
ものすごい大ヒットアルバムなのに、「みんな売っちゃうの?!」と不思議な気持ちになりました。
まあ、それだけ売れた量が半端ではなかったということでしょう。

このアルバムをきっかけにアメリカではライブ・アルバムというものが爆発的セールスのきっかけに成り得るという考え方が定着したのではないかと思います。


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ピーター・フランプトンは、若い頃から頭角を現していたようですが、アイドル的な扱い嫌さにスティーブ・マリオットとハンブル・パイを結成したりしています。
その後は自分の求める方向にと進み出して、地道なライブ活動がやがて実り、このライブ・アルバムの大ヒットにつながります。
全米1位、全世界で1,000万枚のセールスを記録したそうです。

このアルバムからの大ヒット曲「Show Me The Way」は、テレビ、ラジオでもよく目に耳にしました。
トーキング・モジュレーターを使った間奏がとても印象的で、何かアメリカン・ドリーム的なフランプトンのステージ上の姿がとてもまぶしく感じました。

このライブ・アルバムを聞いていると、彼と観客の相互に渡る楽曲、バンドの意気のようなものの伝わり方が手に取るようにわかります。
良い雰囲気でコンサートが行われていて、ちょっとゆったり目のテンポの曲などもくつろいだ感じで楽しく聞けます。


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フランプトンといえば、あのブラックのスリー・ピックアップのレスポールを携えた姿が目に浮かびますが、アコースティックな曲も好きみたいで、このアルバム中でも素敵なアコースティック・ギター・プレイを聞かせてくれます。このやさしい感じも彼の魅力のひとつではないかとあらためて思いました。

二枚組という長編アルバムですが、年月を経た今、聞いてみると、いい時間をライブ・コンサートで過している雰囲気にひたれてとてもいいです(^-^)/☆

2016/02/05

太田和彦さんの「ニッポンぶらり旅」の本、また読みました

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『熊本の桜納豆は下品でうまい/太田和彦著(集英社文庫)』を読みました。
いつぞやもこのブログでご紹介した“居酒屋達人”太田和彦さんの「ニッポンぶらり旅」シリーズ本です。
今回は、大阪、熊本、伊勢、浅草、仙台、神戸、松江、米子を訪ねています。

この本のタイトルは、熊本を訪れたときの『居酒屋・天草』で「これは良さそうだ」と注文した<桜納豆>の項の表題をそのまま持って来たものです。
納豆と馬刺しでエイヤとかき混ぜ、竹箸がしなるくらいの重さにして、甘い醤油をさしてさらに混ぜた・・たしかに下品だがうまそう!d(^_^o)
こういうものを全国の居酒屋を歩いて見つけるのも楽しいでしょうね。

各地の居酒屋の戸を開けると、「オッ、太田さん」「あら、太田さん」と店の大将や女将さんに迎えられる太田さん、いいなぁうらやましい(^_^;)

前回このシリーズ本をご紹介したときにも書きましたが、太田さんは通りすがりの呑兵衛ではなく、お店の方とお話をして、地元の方ともお話をして、すっかり地の人たちの心の中に入ってしまい、さまざまなエピソードと共にその居酒屋での時間を共有し、うらやましいほどの素敵な想い出を紡いでいるように感じます。

太田さんの紹介する居酒屋には、私の行ったことがある店があったりして、今回も松江の「やまいち」を先代のご主人の思い出と共に紹介。たしかに素晴らしい店でした。料理の美味しさもピカイチ!
「トビウオの刺身」「しめ鯖」「しじみ汁」どれも今まで食べたことのない新鮮ではげしくうまい逸品でした。

浅草では、明治二十年創業の老舗「大黒家」に天ぷらを食べに向かう太田さん。
私も大黒家に行って、蕎麦と天ぷらをいただいたことがありますが、さすがにうまいっ!うまかった・・。小上がりでは炭火で海苔を焼きながら燗で酒をやっている老夫婦がいたりして、「たたみいわし」や「板わさ」「卵焼き」などを次々と注文するその姿にうなっちゃいましたっけ。
太田さんはこの日、天丼を注文。よく揚がった硬めの衣がつゆをくぐり、じっとりと濡れ、海老尻尾は丼からはみ出す・・好物のそんな様子を書かれています。

近年、外国からのお客さんも多くなったらしい浅草。私も再度行ってみたくなりました。
ついでに落語なども聞いてくるとより楽しくなりそうです。

とにかく、太田さんの愛溢れる地方の様子の紹介、お店と店主、店員の様子を微笑ましくエピソードと共に綴るその巧みな文、美味しい料理とお酒への類い希な麗しい描写には今回もただ惚れ惚れとするばかりでした。

まだ太田さんの著書は何冊か買いだめてあるので、また読むのが楽しみです。
そして、読後にはまたこのブログでご紹介しますね(#^.^#)


【Now Playing】 Sailing / Christopher Cross ( Pops )

2016/02/03

【はっPのアナログ探訪_0086: One Man Dog / James Taylor ( LP )】

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アナログ探訪、今回はジェイムス・テイラーです。
「ワン・マン・ドッグ」というこのアルバムはA、B面合わせて18曲入りという多曲構成です。
なんか、やりかけで終わっちゃったみたいな曲もあるし、インストゥルメンタルで短~い曲もあるし、どういう意図で作られたものなのか測りかねる部分もありますが、素直にレコード盤に針を落として聞いていると、実に自然に心の中に入ってくる曲ばかりです。


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ロスやニューヨークで録音されたものもあれば、テイラーの自宅で録音された曲もあるようで、全体としてもアットホームな印象が強くなっています。それにプライベートを感じさせるひっそりとした感覚もあります。

サウンドも過剰なエコーなどを掛けず、まったくの自然な音です。
ドラムも残響音の少ないしっかりとした乾いた音で、これまた心を落ち着かせてくれます。
サックスの音などもリバーブなども掛っていない、ナチュラルなもの。これを聞いていると自分はけっこう“アコースティック好き”なんじゃないかと思ってしまいます。


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1分や、1分ちょっと、20数秒なんて超短い曲もあるのですが、目くじら立てずに聞いていれば、これはこれでいいアルバムです。
細野晴臣さんがこのアルバムに対して、当時のニューミュージック・マガジンで「感想を書けと言われても数行で終わってしまう。全部同じような曲だし」みたいなことを書いていて、「そう聞けば、そう聞くこともできるけど、いいんじゃないの自然なところが」というのが2016年にあらためてこの1970年代前半のアルバムを聞き直しての感想です。

やさしい感じもありますね。こういう音楽、今は皆無といってもいいでしょう。
ひとりの人間らしく、素直に聞いて、素直にささやかな音楽の喜びを知る・・そんなアルバムでした。

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