「Shakespeare / Hot Eyes !!」を見てきた
宝塚歌劇・宙組公演『ミュージカル・Shakespeare(シェイクスピア)~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~/ダイナミックショー・Hot Eyes !!』を昨日、見て来ました。
ミュージカル・シェイクスピアの方は、シェイクスピア(朝夏まなと/あさか・まなと)が妻となるアン・ハサウェイ(実咲凜音/みさき・りおん)と知り合う18歳のところから始まり、劇作家としての才能を買われ、パトロンである貴族ジョージ・ケアリー(真風涼帆/まかぜ・すずほ)が取り立て、やがて野心を持つジョージが政治目的を反映させた戯曲を書かせ、シェイクスピアは悩みの淵に落ち、妻も子も失う・・そしてそれから・・という展開に作り上げられていました。
主演の朝夏さんと実咲さんは共に歌えるトップスター。このミュージカルはシェイクスピアが作る劇中の台詞(言葉)に対する繊細さを二人の歌で表現する部分が多く、まさに“うってつけ”!'(*゚▽゚*)'
お二人の歌と、愛の表現は群を抜く出来であったと思います。とても良かった。
パトロンのジョージを演じた真風さんは実に演技に深みが出て来たように思いました。
台詞にも重みがあります。さらに後半のちょっとドタバタする愉快な展開では、観客席を笑いの渦に!d(^_^o)
さらに、その妻・ベスを演じた怜美うらら(れいみ・うらら)さんは、相変わらずの美貌で、しかも演技もここのところどんどん良くなっているのですが、さらに艶っぽくもあり、また真風さんとのコミカルシーンもうまくこなして、立派な娘役になったなぁ、うれしいなぁ・・(別に私がうれしがる必要はないんだけど…σ(^_^;))、なんて思ってしまいました。
また、真風・怜美コンビが並ぶと、すっごぉ~いっ!!ゴージャス'(*゚▽゚*)'
なかなかこんな素敵な並びはないな、とあらためて思いました。ショーでも二人の並びはそれを見るためだけに出かけてもいいくらいっ!と感じましたよ(^-^)/☆
専科から出演のエリザベスⅠ世/美穂圭子(みほ・けいこ)さん、リチャード・バーベッジ/沙央くらま(さおう・くらま)さんはさすがの演技で舞台をビシッと締めていました。この二人のこの演目に対する比重はとても大きかった。素晴らしいです。
その他、愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんの人を惹きつける魅力ある演技と舞台姿も印象に残りましたし、若手の和希そら(かずき・そら)さんが男役も女役もいくつもこなしていて大忙しだったと思いますが、安定した演技と確かな実力を感じました。
桜木みなと(さくらぎ・みなと)さんも、相変わらず光輝いていました。華があるんですよね。
この演目は、見ていて、まだまだ荒削りな印象があり、改良したり、添加したり、変化したりする余地がたくさんあるように感じました。まだ始まったばかりなので、どんどん良くなると思います。
この公演はまだ見る機会がありますので、進化の具合をまたご報告いたしますね。
さて、ショーでは、藤井大介先生らしい“イケイケ”なスピード感あふれるステージでした。
ちょっとヒット曲や誰でも知っている曲を次から次へと持ってくるのは“あざとい”という感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも爽快感みなぎる宙組らしい清々しい印象が残るものとなっていました。
こちらでも、ミュージカルで八面六臂の活躍をされていた和希そらさんが桜木さんらと銀橋で歌い踊ったり、ロケット(ラインダンスのこと)のときに、一人「ロケット・ボーイ」として舞台・センターで踊ったり、さらにフィナーレではこれまた桜木さんらと三人でエトワール・トリオとなり、歌いだしをしたりと活躍されていました。
フィナーレ銀橋でも組長の寿つかさ(ことぶき・つかさ)さんの隣で挨拶をしていましたので、これからの活躍が期待されているのだろうな、と強く感じました。
また、ショーでも真風・怜美コンビは素敵過ぎて、ファンは“メロメロ”じゃないかと思いました(#^.^#)
全シーン、舞台には大階段が出ているという珍しいショーでしたが、ライティングも含め、舞台が煌びやかで贅沢な空間になっていると感じました。
こちらもまだまだ良くなっていく予感がありましたので、今後が楽しみです。
今回の宙組・東京公演も何度も行きたくなるような出来でした。
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