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2016/03/31

水木しげる先生の幸福論、読みました

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『水木さんの幸福論/水木しげる(角川文庫)』という本を読みました。
水木しげるさん、もちろんあの「ゲゲゲの鬼太郎」で有名なあの漫画家の先生です。
私の世代は水木さんの漫画にお世話になり、テレビ化された様々なアニメや恐怖ドラマなどが印象に残っています。

この本では、水木さんの幼少の頃の様子や、独特の水木さんのルールというか、生き方、存在の仕方が先ず紹介されていて、時代のせいもあるかもしれませんが、実にのんびりとした生き方をされていて、学校の先生もあきれるくらいの幼少期であったことがわかりました。

「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない」

「しないではいられないことをし続けなさい」

「好きの力を信じる」

「なまけ者になりなさい」

「目に見えない世界を信じる」

などなどまだあるのですが、水木先生の言うことには、今の私の歳になるとうなずけることばかりです。

仕事を転々として、どこでもその水木さんのゆったりとした生き方が受け容れられることはなく、大変な苦労の末に戦争に、しかもすでに形勢不利となっていた南方ラバウルに出兵となってしまいます。

そこでの上官からの仕打ちや、考えられない過酷な環境、死が常に隣り合わせになっているギリギリの軍隊生活。
読んでいるだけでこちらの胸が痛くなるのですが、それでも水木さんはそのペースをくずしません。

すんでのところで死をまぬがれたものの、左腕を失ってしまいます。
それでも、現地のトライ族の人達と仲良くなり、一族の、のんびりした生活が水木さんの生き方とばっちり合ったようで、終戦後もそのまま現地に残ろうとします。
まさにトライ一族は水木さんの大好きな生き方をしている理想的な姿を見せていたようなのです。

そして戦禍の中での摩訶不思議な体験などが後の「妖怪」ものの作品のきっかけとなったのだと思いました。

読んでいるだけで、どんなにか辛かったろうと思うのに、水木さんはなんとか生きていて、のんびりとした“水木さんのルール”の中にあるのです。
売れっ子になって忙しくなった後にも、売れなかった頃には貪欲に仕事を求めていたのに、トライ族に久し振りに逢いに行ったことをきっかけに仕事を減らして、本来の幸福を追求しています。
他の“売れっ子漫画家”とは一線を画している水木大先生(おおせんせい)の姿が私にはとても素敵に感じられました。

先生は亡くなられましたが、今でも先生の作品や、漫画週刊誌などで先生が描いていた“妖怪特集記事”などは鮮烈に心に残っています。

私も先生のように、そろそろ“私のルール”で生活したいな、なんて思ったのでした。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 医師・長尾和宏他 ( NHK-AM )

2016/03/26

Blog版『PEN散歩』・・きょうの庭

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Facebookでは写真をアップしたのですが、こちらブログでも寒いながらも庭で咲き始めた花々の様子をアップいたします。
タイムラグはありますが、Facebookにも巡廻アプリがアップしてくれると思います。


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今朝はかなり冷え込み、冷たい雨が一時雪に変ったりしました。
その後は晴れ間も見え、そのときに写真を撮ったのですが、春のきざしを感じて花々が徐々に庭で咲き始めました。


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これから咲こうとしているつぼみの様子も収めました。
暖かくなってくると、わっと咲き出しますが、そうなると草取りも大変になります(^_^;)
それがたいへんなんですけどね。


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【Now Playing】 ビートルズ・タイム / DJ FAB ( ゆふいんラヂオ )

2016/03/24

特ダネはご馳走じゃない

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今年に入ってから3箇月、次から次へと特に「B誌」が“すっぱ抜いた”というか、特ダネとして紙上に載せた記事に、世間が、社会が大きく揺れました。
毎週のようでした。

芸能人、スポーツ選手、コメンテーターから大臣まで・・。
B誌編集部は沸き返っているのでしょうか、沸き返る??それで喜んでいるんでしょうかね、なんだかその場にいたくないというか、見たくないと思います。

日本中が知っている有名な人や、功成り名遂げた人などは、きっとそうなるまでには人に知られたくないこともいくつかあったことでしょう。
やっと夢に見たところにたどり着いたと思ったら急転直下、その人に今まで興味が無かった人まで悪し様に言って喜んでいるようで、どんな気持ちかわかりませんが、私はその話題に加わりたくないのです。

きょうはスマートフォンがブーブー言ったので画面を見ると「S誌」が一矢報いたというか、あの有名な人(参院選に立候補しようとしている人)について“すっぱ抜き”記事をものにしたという・・。

どれもこれも別に知りたくもない話でした。
特に現在のネット社会では、皆で寄ってたかってあることないこと俎上に載せられた人を突っついています。
一気にボロボロにされますね。

それらを聞くたびに、いやな気持ちになり、何日も胃のあたりがどんよりと重いような感じになるのです。
要するにそれら“特ダネ”といわれるものは、私にとっては“ご馳走”じゃありません。
口にしたくもないネタです。

ショーンKという人がFMラジオで長いことやっていた番組「Make It 21」は、何年か前によく聞いていました。
彼の真面目な番組づくりと、ゲストとの会話、学生達を集めてのトークやイベントのようなものはとても興味深く、いい番組だな、と思って何年間か聞いていました。

最近テレビでお顔を知ることになり、こういう感じの人だったのか、などと思ってはいたものの、日常テレビをほとんど見ない私なので、そこでのコメントなどの様子は知りませんでしたので、テレビ出演後のことはよくわからないまま書いています。

どこでどう道が逸れていったのかわかりませんが、ラジオで地道にやっていた活動を続けていれば彼の持ち味が生かされて、本人にも、社会的にも良い状態になっていったのに・・と、残念に思ったのが正直な気持ちです。
※報道されている内容については何ともがっかりするようなひどいものだったのですが。

次から次へと人を引きずりおろすのを毎週のように見るのはもうごちそうさまです。
そしてそれを知って勇んで叩く人達を見るのもごめんです。

いい話題、楽しい話題、心から笑える話題、明るい話題、ないですかねぇ (・_・;
とりあえず、私はいつものようにマイペースでこのブログをなるべく楽しい話題で書き綴ろうと思います。


【Now Playing】 贈る言葉 / リチャード・クレイダーマン ( Instrumental )

【はっPのアナログ探訪_0092: TVの国からキラキラ / 松本伊代 ( Single )】

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今回は、最近テレビに登場する機会が夫のヒロミさんと共に増えたような気がする80年代アイドルの松本伊代さんのシングルレコードです。

「センチメンタル・ジャーニー」のあとくらいに出されたものだと記憶します。

糸井重里・作詞、筒美京平・作曲という“売れ筋”なレコードです。

あの鼻に掛ったような独特の声でちょっと甘えたアイドルっぽい感じで歌っています。
このあいだ、ご本人が志村けんさんとラジオで語っていたのですが、“鼻声を直すボイス・トレーニング”をするかどうか事務所でいろいろ頭を悩ませていたのだそうです(^_^;)・・「そんなトレーニングがあるのか」と志村さんが言っていましたが、伊予さん、「あるんですって」と笑いながら言ってました。


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サウンドは、当時のピコピコいう電子音がふんだんに使われていて(B面の「パタパタ」という曲も同様)、まさにタイトルどおり“キラキラ”な感じです。
なぜに私がこのシングル盤を所有しているかと今になって思い返してみるのですが、こういうのが好きだったんでしょうね(*^_^*)

歌詞カードの隅の部分にLPレコードの紹介と共にカセットも出ていると書かれています。
2800円で同一価格なんですね。
『★あなたのハートを私にください。伊予はもうすぐ17歳だから・・・。』なんてキャッチフレーズが添えられていました(#^.^#)
時代がしのばれて、いいもの見たなぁなんて思いましたd(^_^o)

2016/03/21

椎名誠さんの「死について考えた」本を読みました

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『ぼくがいま、死について思うこと/椎名誠著(新潮文庫)』を読みました。
私が読む椎名さんの本の多くは、割と楽しいキャンプや焚き火や全国津々浦々、または世界を旅したことを書いたものですが、今回は70代を迎える椎名さんが真剣に「死」を考えて書かれたこの本です。

私も身近な人達が亡くなることが多くなった今、自分の死についても考えることが多くなって、思わずこの本を手に取ることになりました。

前半は、椎名さんが旅した国々での風葬、鳥葬、水葬などの風習を、その国の人々の死、葬儀についての考えを含めて書かれていました。
それを読むと、現在の日本ではほとんど火葬し、墓石の下にある棚に骨壺を置いていくやり方がむしろ特殊なように思えてくるのでした。

死者の魂が抜けた状態の遺体はただの物体のように考える国もあって、その抜け殻のようなものを塔の上にあげて、禿鷹が食べに来る・・とか、逆に死者に寄り添い三日三晩死者を布でくるみ、ずっと家族が一緒に過すというような風習ある国も紹介されていました。
死、死者に対する扱いや感覚は国によってまったく異なる様相を見せます。

椎名さんは、子供の頃から何度も死と隣り合わせの危機に遭遇していますが、ご本人が言うように悪運が強いのか、すんでのところで死を回避しています。

掛かり付けの医師から「あなたは死について考えたことがないでしょう」と言われ、思わずうなって考えてみた・・のが、この本のようでした。

終盤に、椎名さんがもっとも仲良かったり、生涯の親友と言えるような人に「死」に対するアンケートを取っています。
そのアンケートについて、私も考えてみることにしました。

①どんなふうに死にたいか
 宝塚劇場で演目が終わり、幕が降り、客電が点いて「さよならみなさま」が流れる中、座席で満足そうに笑顔で亡くなっている・・(^_^;)
 実はこのブログに度々登場するヅカ友の女神も同じことを言っていました。
 係員が、「お客さま、どうなさいました」と、声を掛けている姿を思わず思い浮かべます。劇場にはたいへんな迷惑ですが、こうして死ねたら本望です。

②お葬式をやるか、やらないか
 やるかやらないかで言えば、やる。

③やるならどんなふうに
 妻と子供達でひっそりと、私とのことを思い出してもらって、“ほっこり”としたものにしてもらいたい。

④棺桶に入れてほしいものなど
 何かビートルズの音源を入れてほしい。あっちの世界でもビートルズを聞きたいから。

⑤お墓に入りたいか、否か
 寒そうで、悲しい感じがするのでいやなんだけど、でもお墓に行くと割と最近亡くなった人が立っているのを見ることがあるので、やはりお墓は死者にとって必要なんじゃないかと思ってしまう・・だから入った方がいいのかも。

以上が、私が考えてみた椎名さんの「死に対するアンケート」への回答です。
自分が生きているときにこうして考えてみるのもいいことなのかもしれないです。


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦他 ( ラジオ日本 )

2016/03/20

宙組「シェィクスピア/ HOT EYES ! !」最後の観劇

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宝塚歌劇・宙組東京公演『[ミュージカル] Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~/ [ダイナミック・ショー] HOT EYES !!』を観てきました。三度目、これが今公演の私の見納めとなりました。

休日ということもあって、会場はもちろん満員、そしてかなりの熱気が開演前から渦巻いているように感じました。

シェイクスピアの方は、前回、前々回よりもぐっと重心が低くなって、しっかりと地に足の付いたお芝居が繰り広げられました。
シェイクスピアを演じた主演・朝夏まなと(あさか・まなと)さんも、その恋人・妻を演じた実咲凜音(みさき・りおん)さんも円熟味を増しただけでなく、“みずみずしさ”もそのままで、とても良いと思いましたよ。

専科からの美穂圭子(みほ・けいこ)さん、沙央くらま(さおう・くらま)さんもさらに重厚さと、巧みな演技で舞台の質感を上げていたと思います。

真風涼帆(まかぜ・すずほ)さん、怜美うらら(れいみ・うらら)さんの、ちょっとダークさを感じさせる“夫婦コンビ”も、ますます息が合い、例の笑いを取る場面もバッチリでした。(きょうはご常連も多かったようで、もうみんな笑う準備をしていたようですが(^_^;))。

怪しい予言者エミリア・バッサーノを演じた若手娘役、星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんも、どんどん良くなっています。歌、表情、身のこなし、加えてダンスも「これは・・」とうなってしまうくらいでした。

ミュージカル全体もテンポが良くなり、しっかりと引き締まった力感あるものに進化していました。
組全体がストーリー展開に乗り、とても魅力的な共感できる作品に仕上がりました。
今回も得点高いです。


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ショー「ホット・アイズ」は、ちょっと前のめりに感じるくらいにグイグイとお客さんを連れて行ってくれる感じ。

私の好きな綾瀬あきな(あやせ・あきな)さんのダンスは今回もキレよく、美しく、さすがの感がありました。

それに、愛月ひかる(あいづき・ひかる)さんの歌声にはいつもシビれるのです。
あの、なんていうか、ふるえるような艶のある歌声で娘役を従えて銀橋で歌い踊る愛月さん、いい男役だよなぁ、とうっとりするのでありました。

そしてここでも真風、怜美の麗しい男女コンビのステージはあたりの空気が変るくらいの素敵なダンスを見せてくれました。これもいいなぁ、見に来てよかったと思いました。

もちろん、トップ朝夏・実咲コンビも絶好調!あの歌謡ショー的(*^_^*)シーンもガンガン乗り越えて行きました。私もガタガタ言わずに思いっきり手拍子を打って、今回はノリまくりましたよ(^-^)/☆

また、実咲、怜美、星風の娘役三人が男役三人とダンスするシーンは、もう、ただただ圧倒されました。素晴らしい娘役が揃ったな、なんだかもったいないくらい・・と、贅沢なステージに大満足でした。

幕が降り、客電が点くと、カップルで来ていた若い男性が「やばいよ、カッコ良すぎるよ」と大興奮していました。連れてきた女性の方は「初めて見せてあげたけど、良かったでしょう!」とうれしそうにこたえていました。

これが全てを語っているかもしれません。とにかく宙組のカッコよさが出ていたミュージカルとショーでした。
今回もうれしさいっぱいで劇場をあとにしました。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 後藤繁榮 ( NHK-AM )

2016/03/16

【はっPのアナログ探訪_0091: HOT MENU / 山下洋輔トリオ ( LP )】

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今回はジャズのアルバム、しかも日本の山下洋輔(ピアノ)のトリオです。ライブ・アルバムで1979年の“Jazz at the Symphony”での収録です。

A面には「うさぎのダンス・Rabbit Dance(作:中山晋平)」と「ミナのセカンドテーマ・Mina's Second Theme(作:山下洋輔)」の二曲、B面には「砂山・Sunayama(作:中山晋平)」の一曲、合計三曲のラインナップです。


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このアルバムは学生時代に買ったものですが、フリー・ジャズをほとんど聞いたこともなかった当時の私にとって「フリーっていいじゃんっ!」と思わせてくれた一枚です。

あの「うさぎのダンス」や「砂山」がジャズに、しかもフリーになるなんて、・・ものすごい轟音といえる演奏に血湧き肉躍りました'(*゚▽゚*)'

山下さんのピアノはガスン、ガスンと力強く、時には繊細に、そして坂田明さんのアルト・サックスとアルト・クラリネットがもんどり打ってかろうじてメロディの原形を感じさせながらフリーキーに突き進み、小山彰太さんのドラムがドッシャン、ドカンと叩き付けられる・・まだ若かった私には魅力いっぱいのフリーなジャズに聞こえました。


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今回、あらためて聞き直してみたのですが、やっぱり“いい”(^-^)/☆
体力的にもたないかも、とか、あのフリーキートーンに耐えられるのかという心配はいらぬものとなりました。
今聞いても、この“攻め”のジャズは魅力いっぱいです。

他の山下さんのアルバムも聞き直してみようかと思っているところです。

2016/03/15

三島由紀夫の「若きサムライのために」を読んだ

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『若きサムライのために/三島由紀夫著(文春文庫)』を読みました。
これは昭和四十年代前半に、雑誌に掲載された三島の文をまとめたもので、単行本としては日本教文社から昭和四十四年に刊行されたものです。

若きサムライのための精神構造という章では、

勇者とは
作法とは
肉体について
信義について
快楽について
羞恥心について
礼法について
服装について
長幼の序について

・・三島は自らの信ずるところに何の迷いも躊躇もない様子で書いています。
そもそも“国”というものは戦わねばならないものだと信じて疑うことなく、“一点の曇りもない” (・_・;書きっぷりに、昭和四十年代という時代を差し引いてもかなり怖いものを感じました。

肉体や性衝動などについても一方的な論理として書かれていて、この文庫本は1996年の第1刷から2013年まででも28刷まで重ねているわけで、こういうのを読みたいと思う人がいるのだな、と別の意味で感心してしまいました。
・・ま、私も読もうと思った者の一人なわけですが・・、ここまで書いているとは思わなかった。

対談も掲載されていて、相手は三島が東大を卒業後、大蔵省に入省し、かつては同じ職場でもあった後の総理大臣、福田赳夫です。これも驚いたし、かなり二人ともフランクな感じで話をしています。
当時の若者に対する批判というか、嘆きというか、注文をつけるというか、そんなことになっています。

こうあらねばならない  とか  〇〇というものはこういうものだ  とか その硬直的というか、一方的な論理にはこの平成28年の世の中にいる私はただただ無言で、「はあ、そうですか」という感想しかありませんでした。
当時の天皇、皇太子に対してもずいぶんな表現で書かれている部分があって、“こわいものなし”なのか、虚勢を張っているのか、目を伏せたくなることもありました。

現在の政権政党が成立させた「平和安全法制整備法案」のこと、三島はどう思っただろう、などとも思いましたが、この本を読む前からも私が思っていたことは、国には戦いが必要だと思っている人は最初から戦うことを理想としていて、それに向けて何とかして法解釈を変えたり、法そのものを変えようとするのだということです。
何だかんだ論理をこねくり回しても、結局は“戦いたい”人は戦いを常に求めているのだとあらためて思ったのです。

三島の考えの一端を知るために読むのにはいいと思いますが、“ぞっこん”みたいになってしまうような人はやめた方がいいと思いました。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 須磨佳津江他 ( NHK-AM )

2016/03/14

宝塚『日比谷会談Ⅱ』挙行いたしました

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先だって、私が宙組公演を観劇したあと、このブログでは何度も登場している私と同様、“熱い”宝塚ファンの「女神」と「マダム」に日比谷シャンテ・キャトルレーヴで待ち合わせし、久し振りに日比谷で語り合おうじゃないかということになりました。

お二人は2015年の観劇記録を表にまとめ、持って来てくれました。それを“肴”に一杯やりながら語ろうってわけです(#^.^#)ヅカ・ファンに生まれてよかった!!と、思いますよねぇ。

ついでに、2015年の演目の中から優秀作や、個人的に誰が良かったか、などを挙げていって三人の2015年を振り返りました。

けっこう飲んだので・・…σ(^_^;)、記憶があいまいなため、私の手元に残っているお二人からいただいた資料を参考に書きたいと思います。
そうとう記憶があやふやなので・・。

2015年最優秀作については、芝居もショーもマダムは観劇演目を限定したので選んでいません。
女神は、「1789~バスティーユの恋人たち~」を選んでいます。これは納得ですね(^-^)私も素晴らしいと思いました。月組の良さがとても出ていたと思います。
私は、宙組・凰稀かなめ(おうき・かなめ)さんの「白夜の誓い~グスタフⅢ世、誇り高き王の戦い~」を選びました。
何と言ってもあの緊張感あふれるステージが今でもピリピリと心臓に突き刺さるように思い出されます。相手役の実咲凜音(みさき・りおん)さんは倒れてしまうのではないかというくらいの息詰まるような舞台を見せてくれました。

個人的優秀者MVPは、マダムは光源氏の花組・明日海りお(あすみ・りお)さん。娘役では宙組・怜美うらら(れいみ・うらら)さん、あの王家に捧ぐ・・でのアムネリス役の素晴らしさからということでした。
どちらも大納得ですよねd(^_^o)
明日海さんはもう別次元にいて、光の君をまるで自分そのもののように演じ、怜美さんの胸に迫る演技はまだ瞼に焼き付いています。

女神は、男役は同じく明日海りおさんと、雪組の早霧せいな(さぎり・せいな)さん。
娘役は、月組・愛希れいか(まなき・れいか)さんと、雪組・咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さん。
これもいい選択です。早霧さんは、次から次へと全く異なる役柄を完全にものにしていましたし、愛希さんは独自の娘役像を作り上げたと言えるのではないでしょうか。
そして、咲妃さんは、芝居の“申し子”のようです。私も何度も泣かされてしまいました(^_^;)

劇場でも配られている“チラシ”の大賞も挙げてくださいました。
女神は、花組「新源氏物語」。マダムは宙組「白夜の誓い」。私は雪組「星逢一夜」でした。
どれが一等賞でも文句のない、いいチラシでしたよねぇ'(*゚▽゚*)'これは三作品とも大賞ですね。最近の宝塚歌劇団のチラシはどんどん良くなってます(^-^)/☆

次に特別賞として女神が挙げているのが、雪組「アルカポネ」の望海風斗(のぞみ・ふうと)さんと、同じく雪組の「ルパン三世」で“銭形のとっつぁん”を演じた夢乃聖夏(ゆめの・せいか)さんでした。
望海さんは組替え後もどんどんその魅力と実力を増してます。これからがますます楽しみ。そして夢乃さん以外にとっつぁんを演じられる人がいたかと思うくらいの名演でした。夢乃さんが雪組に来ていてよかった(^o^)と、心から思いました。専科にに残ってほしかったなぁと、女神共々語ったのでした。

マダムが挙げてくれた“想い出賞”は、凰稀かなめさんとちえ・ねねコンビの退団でした。
凰稀さんの最後まで自らの美学を貫いたトップとしてのあり方は氷のように厳しく、独特でしたが、あの舞台の張り詰めた緊張感は見ているこちらも身が引き締まりました。
そして柚希礼音(ゆずき・れおん)さん、夢咲ねね(ゆめさき・ねね)さんの“ちえ・ねねコンビは、6年間に渡り宝塚ファンを楽しませてくれました。
私にとっても、柚希さん・夢咲さんのコンビは、初めて見るタイプのトップコンビでした。スケールの大きい豪華なコンビでした。

また、マダムは期待の新人として花組の柚香光(ゆずか・れい)さんを挙げています。
私も同感ですね。明日海さんが花組トップになってから、あっという間に頭角をあらわし、メキメキと実力をつけられています。“期待大”です!

私の期待する新人は宙組の桜木みなと(さくらぎ・みなと)さんです。
新人公演でも、本公演でもはつらつとしていて、何よりも明るく、“華”があります。
舞台上の姿を見ているだけでうれしくなるような方だと感じています。

実はもっともっと五倍も十倍もお話をしたのですが、紙面上で残っているデータはこのくらいなのです。
その場で受賞者・演目なども挙げていたのですが、“うろ覚え”の状態でいい加減に書くわけにもまいらず、手元にあるものだけでまとめてみました。

女神、マダムありがとうございました。
またお会いして語り尽くしましょう。互いに見られなかった演目についても色々と聞きたいです(^o^)

そしてブログをご覧いただいた皆さまも、お友達と「宝塚会談」なさってみてはいかがでしょうか。酒もすすみますよっ!!

それではまたお会いしましょう(^-^)/


【Now Playing】 嶌信彦・人生百景「志の人たち」 / ゲスト・沼尾ひろ子 ( TBSラジオ )

2016/03/13

JR飯岡駅へ先生の絵画を見に

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私の中学時代の担任で美術の先生だったM先生。
今年もJR飯岡駅併設の「ふれあい館」で作品展示をされているという手紙をいただき、先週電車に乗って行って来ました。
写真は館内に画材を持ち込んで即興で作品を描く先生の後ろ姿です。
小さな白紙?のキャンバスも用意されていて、訪れた人が勝手にいろいろと描いてもよいことになっていました。
私が行った日も何人か男子中学生が訪れて絵筆をとって描いていました。楽しい企画です。


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次のこの写真は飯岡駅をロータリー側から撮ったものです。
銚子に近いこのあたりは、空も澄み、心地よい、ほどよい?田舎です(^^;)


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館内の展示室は天井も高く、先生が掛けていたジャズのアルバムも良い音を響かせていました。先生の絵にはジャズがよく似合います。


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この写真は、先生の知り合いがお祝いに?と当日持ち込まれた箱に詰められた生きた花です。とても素敵だったので写真に収めました。
なかなかでしょう?!これも美術作品ですね。


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誰でも使ってよいと先生が持ち込んだ画材。
ふんふん・・と見ていたら、先生から「はっP、お前も描け!!」とおそれていたリクエストがっ・・…σ(^_^;)


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「まとめようとするな、どんどん描けっ、心の向くままに」と言われて、美術の成績があまり良くなかった私の生徒時代を覚えてか、覚えていないのか、もう私、心を決めて一気に5分程度で「どおりゃぁ~っ」と描いたのがこの作品です<(_ _)>
帰宅してから妻にこの写真を見せたら、「幼稚園生並みだね、先生あきれてなかった?!」と言われて・・ちと落ち込みました (・_・;


【Now Playing】 Mad About The Boy / Benny Golson ( Jazz )

2016/03/12

映画「シェル・コレクター」を見ました

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映画『シェル・コレクター/監督:坪田義史 主演:リリー・フランキー 助演:橋本愛、寺島しのぶ 原作:アンソニー・ドーア』を見ました。
なんとも不思議な映画でした。

主演のリリー・フランキーさん演じる孤独を愛する盲目の貝類学者は、孤島で学者としての生活をしているのですが、そこに流れ着いた寺島しのぶさん。
貝類学者が助けるのですが、謎の奇病を患っていた寺島さんが偶然にもイモガイの猛毒で治ってしまうという事態になり・・。

その後むりやり同じような奇病で苦しむ娘(橋本愛)を治してくれてと暴力的な有力者に脅され、仕方なくイモガイに噛ませ、毒による治療?をすると、またも奇跡的な回復。

奇跡的な治療を求める人々が島に訪れてしまい、噂を聞きつけた疎遠になっていた貝類学者の息子(池松荘亮)までもが島にやって来るのでした。

沖縄県渡嘉敷村をロケ地とした映像は果てしなく美しく、また海中や心のイメージ像なども非常に美しい映像処理がなされていて、まさに大人のファンタジーを感じさせるものでした。


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リリー・フランキーさんのあまりにも無防備で自然な演技には、ほんとうにこの人は実在の人物じゃないのか、などと思ってしまうほどでした。
また寺島さんの観客をググッとたぐり寄せるような艶麗な演技は他の人ではかわることのできないものだったと思います。

橋本愛さんのあどけないような、妖しいような、不思議な女性の存在感もよかった・・。
学者の息子役、池松さんも現代の人間にいかにもいそうで、ありがちな姿がやはりとてもリアルな感じで演じられていて、なかなかの役者だと思いました。

物語はストーリーそのものを追うよりも、むしろ貝類学者の内面を通して、人の生き方にせまってくるようなものであったと私は感じました。

人はなぜ生き、何のために自らの行動を起こしているのか、何がこの世で大事なものなのか、いろいろと考えてしまいました。
それぞれの登場人物が私達の人生に登場してくるあるパターンを持ちながら学者に近づいてくるので、思わず身構えてしまいました。

美しい映像と不思議なストーリー展開、独特のキャラクターが相まって映像詩的な作品となっていました。これもいい映画でした。


【Now Playing】 オー・クラウディア / ケニー・ジェイムス・リオ ( Jazz )

2016/03/09

ジョージ・マーティンが亡くなった

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ビートルズのデビューから解散まで、多くの作品をプロデュースしてきたジョージ・マーティンが亡くなりました・・。ラジオ、ネットでその訃報を見聞きし、今、ジョージ・マーティンのことをあらためて思っているところです。

ビートルズの4人が奇跡的に出会えた最重要人物は、下積み時代のビートルズを見いだし、マネージャーをかってでたブライアン・エプスタインと、ビートルズの魅力をいち早く察知し、最大限の音楽的表現を提供し、ビートルズの“兄と父の中間的”な存在であったプロデューサーのジョージ・マーティンの二人であると思います。

この写真を見ると、リバプールの若者があっという間に英国を席捲した当時の躍動感と誇らしいジョージ・マーチンを含めた彼らの様子がわかります。

数々の名プロデュース作品は、もちろん忘れることのできない素晴らしさとみずみずしさを今も感じさせてくれます。

ビートルズ解散後のポール作品、「Live And Let Die」のあの素晴らしいプロデュースも私が最高に好きなもののひとつです。

もうジョンやジョージ、そしてブライアン・エプスタインに天国で会ったでしょうか。
かつてのように紅茶などを飲みながら歓談しているのでしょうか(*^_^*)
「君たちをプロデュースするためにこっちの世界に来たよ」などと、ジョンとジョージコンビで新作を、なんて話をしているかもしれませんね(T_T)

かつてのインタビューなどを聞いていても、いかにも英国紳士らしい語り口と、丁寧な説明、そしてウイットに富んだ人柄が印象に残りました。
イエスタデイ、エリナー・リグビー、ア・デイ・イン・ザ・ライフ、ストロベリー・フィールズ、ペニー・レイン、そしてアルバム、アビー・ロードなど、感動と思い出は尽きません。

どうか安らかに、そしてジョンとジョージによろしく言ってください。
ありがとう、あなたのプロデュースした作品は毎日聞いていますよ、そしてこれからも私の宝物です。
心からありがとうございました。


【Now Playing】 The Night Before / The Beatles ( Rock )

2016/03/08

宙組「シェイクスピア/ホット・アイズ」二度目の観劇

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宝塚歌劇・宙組東京公演「Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~(ミュージカル)/Hot Eyes ! !(ショー)」、二度目の観劇をしてまいりましたので、ちょっと感想を。

書き下ろしのシェイクスピアを主人公としたミュージカルは、だいぶ組子達にも馴染んできたようで、舞台運びは前回見たときよりも軽やかでした。
主演の朝夏まなと(あさか・まなと)さん、恋人・妻役の実咲凜音(みさき・りおん)さん、ともにそれぞれのキャラクターがよりはっきりと出て来たように感じました。

朝夏さんの溌剌として戯曲を作る様子や、悩みの淵にいる様子、悲しみの底に落ちた様子なども表現力が増し、どんどん良くなっている印象です。ただ、歌いまくる舞台なので、喉の調子がちょっと今がきつい時期なのかな、と思うようなところもありました。

実咲さんは、台詞のひとつひとつ、特に夫シェイクスピアが仕事に没頭してしまい、やがてロンドンを離れ、子供まで失ってしまう悲しみの表現も細やかな演技への心配りを感じました。
ラスト近辺のクライマックスでの迫真の演技もさすがだと思いました。

シェイクスピアのパトロン役、真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんもよりその人物像に深みが出て来たように思いましたし、笑いを取るような軽いシーンもグッドタイミングでこなしてみせ、役者として一回り大きくなったようにも感じました(生意気言ってすいません…σ(^_^;))。

また、真風さんの妻を演じた怜美うらら(れいみ・うらら)さんは、いやもう堂々としたもので、真風さんを褒めたり、鼓舞したり、うまく夫をコントロールする婦人の様子をうまく描いていました。
真風さんとの絶妙のコンビネーションで会場を笑わせるシーンもあるのですが、もう余裕でやっているように感じましたよ(^-^)二人はいいコンビになりそうです。

シェイクスピアの子供役を演じた遥羽らら(はるは・らら)さん、可愛くていい演技をしているのも目立っていました。
子役をやった(特に少年役)生徒がやがて開花するのを何度か見ていますので、この方の成長も楽しみのひとつになりました。

また、超若手娘役、星風まどか(ほしかぜ・まどか)さんは組の主要な方達との重要なシーン[欲の目覚めるとき]で、物怖じしない演技と歌唱を見せ、大物ぶりを発揮していましたし、私から見ても魅力ある娘役だと即座に感じました。

ショー「ホット・アイズ」は、宙組らしく爽やかに、疾風のように目まぐるしい舞台展開で、今回もさらに楽しめました。
ここでも真風・怜美コンビは光っていましたねぇ、美しい堂々としたコンビです。今、宙組はトップ・コンビが二組あるみたいな状態で、組の安定感、重厚感も出ています。

今回は全編に渡り大階段が舞台上にあるのですが、階段の照明の使い方もなかなか見どころがありました。
そして、朝夏さんのたっぷりと時間を取った裸足でのダンス場面も大きな見どころでした。手足の長い朝夏さんの魅力が十分に発揮されていました。

また、トップ、二番手以外の銀橋での歌やダンスも多く、バラエティに富んだ配役とショー構成もうれしく感じました。

問題・・というか、あの“歌謡ショー”的シーンは・・ちょっとサービスが過ぎて演芸会風なところもあり・・大丈夫っ!!ぎりぎりです(^^;)

今回の宙組、まだ見る機会があるのでそのときにはまた感想をご紹介しますね。
それではまた。

P.S.観劇後、このブログに度々登場する“女神”と“マダム”に合流、「日比谷会談」を挙行いたしましたので、後日その様子もご紹介します!(#^.^#)


【Now Playing】 ハート・ストリングス / 川井郁子 ( ニッポン放送 )

2016/03/06

「ドビュッシーとの散歩」を読んだ

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『ドビュッシーとの散歩/青柳いづみこ著(中公文庫)』を読みました。
ピアニストで文筆家。ドビュッシーの演奏・解釈の第一人者です。

私にとってドビュッシーは、とても幻想的で、物語り的、色彩感あふれ、最初に聞いたときには現代にまだ生きている人なのかと思っていました。つまり、それほど現代に聞いても違和感のない音楽でした。

とにかくドビュッシーの数々の作品について著者のあれこれとエピソードを注ぎ込んだ解説、解釈、演奏作法の手ほどきのようなもの・・などが次から次へとなされていて、とても読んでいて面白い本でした。

「沈める寺」という曲は、かつて栄華を誇った街にあった寺院が、街ごと寂れ、森の中に沈むように廃墟化している・・というようなことだと思っていたのですが、まったく違っていました。
イスというとても栄えた実在の街があり、そこにあったカテドラル。
四~五世紀頃、悪魔にそそのかされた王女が水門をあけたために一夜にして海の底に沈んでしまった・・そんな話が元にになっていたのですね、この本で初めて知りました。

今も水辺にたたずむと、波間からかすかに僧侶の読経と鐘の音が聴こえてくる。
そうかそうだったのか、次回からこの曲を聞くときの気持ちの持ちようが変りました。
また新たな世界が見えてきそうです。

ちなみにイスという街は花の都パリの語源だそうで、「パール・イス」つまりイスを超える街になりたいという願いが結実したのがパリという街の名なのだそうですよ、知らなかったぞ・・。

また著者によると、ドビュッシーは崩壊しつつあった機能和声にかわるものとして、東洋的な音階や美意識をよりどころにしていたようです。
絵画でいえば遠近法にあたる機能和声をできるだけあいまいにして、ほわんと宙に浮いているような音楽を書こうとしていたのではないかと書かれていましたが、そうかもしれないと思いました。

レインボーカクテルという比重の異なるリキュールを重たい順に注ぎ、下から段々に層をなしていくお酒があるのですが、ドビュッシーの「十二の練習曲」中「対比音のための」を弾くとこのカクテルのようなそれぞれの層が水平に展開して全体としてひとつの音響宇宙が形づくられている・・というくだりなどを読んでいて、思わずうなってしまいました。
うまい表現です。
この本では数々の音楽を文に表わす表現が出て来ますが、わかりやすいのに細部にわたって詳しく書き表されていて、私も音楽についての文を書くときの参考にしたいと思いました。・・こんな達人の領域には足もとにも及びませんが・・。


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦他 ( ラジオ日本 )

2016/03/04

【はっPのアナログ探訪_0090: オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(OB-LA-DI,OB-LA-Da) / The Beatles ( Single )】

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ビートルズ自身は当時英国でシングル・カットしていない曲で、日本での独自シングル・レコードです。
おそらくこの曲を知らない人はいないと思いますが、謎の呪文「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」の繰り返しの部分はこれでもかの“キャッチー”なメロディです。

作者のポール以外は、「乗り気じゃなかった」ようなことが色々なところで書かれていますが、あのビートルズ解散後の「赤盤」「青盤」のシリーズにも入っているし(・・ということは選者のジョージも認めていた?!)、やっぱりいい曲です。

演奏も私には“ノリノリ”に聞こえますよ…σ(^_^;)

このレコードは、私が生まれて初めて買った(買ってもらった)ビートルズのレコードです。
ものすごくうれしかった!(*^_^*)・・小学6年生でした。

すごく“イキのいい”演奏に聞こえましたし、今もそう思います。
聞いてみると、私が所有しているものはステレオでした。イントロでモノラルには入っていない手拍子も聞こえます。
全体の“勢い”はあるのですが、音自体はそんなにきれいには入っていません。子供の頃に何度も何度も掛けたせいかもしれませんが・・。

ジャケット写真を見ると、「遂に実現したビートルズの本命盤!」なんて書かれています。
日本側の気持ちとしてはそうかもしれませんが、ビートルズ側が聞いたら“びっくりポン”でしょう(*^_^*)


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そしてB面には、ジョージの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」がカップリングされています。
これを当時の小学生だった私が聞くと、「怖かったぁ~」(^^;)
おそろしくヘビーでメタルに聞こえたのです。当時の小学生には刺激が強すぎました。
もちろんリード・ギターはジョージの親友エリック・クラプトンが弾いていることなど知るよしもありませんでした。

ポールらしいオトナの童話と、ジョージの出世作のカップリング盤。
偶然かもしれませんが、“いい日本盤”だとあらためて思いました。

2016/03/03

「夜の一ぱい」を読んだ

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『夜の一ぱい/田辺聖子著・浦西和彦編(中公文庫)』を読みました。
これは田辺聖子さんの1966年から2004年までの数ある著作の中から「お酒」に関する一文を集めたものです。

酒そのものからその“アテ”について、酒にまつわる男と女のお話、酒と共にある仲間や様々な“酔っ払い”(^_^;)、とにかくあらゆる酒の話題が満載の本でした。

中でも特に私にピピ~んと来たのが、田辺さん、ものすごい“宝塚歌劇好き”だったんですね。宝塚の主題歌のレコードを聞きながらお酒を飲むのが美味しいのだ・・という、「宝塚を肴に酒を飲む」まさに私のようなヅカ・ファンでなければわからない世界も語られていました。・・わかるっ!わかるんだよねぇ…σ(^_^;)そうだろう、そうだろうと深く同意いたしました。

お酒にまつわる川柳にもふれられていました。

「飲んでほし、止めてもほしい酒をつぎ」

麻生葭乃(あそう・よしの)さんという女流流人(りゅうじん)の作が紹介されていました。
酒好きの夫につぐ酒は、妻としてはまことに飲んでもらいたいし、そうかといっていわれるままについでいては体のためにも悪い、そのへんでやめてほしいが、またいかにも美味しそうな、上機嫌なさまを見れば、とても「もうお止しになったら」などといえない、喜ばせてあげたいと思うから、機嫌良くもう一本つけたくなる・・そんな一句。
私のこころにも響いてきましたよ。

上記のような粋な話題も交えつつ、田辺さん、飲む・飲む・・(^_^;)特に日本酒のぬる燗を亭主と共に毎夜とことんやっている様子が「文壇呑兵衛番付」三役に食い込むだけのことはある、という感じでした。

ほとんど蘊蓄を傾けるというようなことはなく、ただお酒を楽しい仲間や、愉快、そしてどうしようもない人達と飲んでいく様子が面白く、時代を感じさせる“飲み過ぎ”な感じも今となっては懐かしく、とても楽しめましたこの本。

“楽しい酒”を感じながら読む、という感覚でした。
呑兵衛には“心の友”的な本になるでしょう(^-^)


【Now Playing】 Blue Friday / Kenny Dorham ( Jazz )

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