タイの映画「すれ違いのダイアリーズ」を見ました
『すれ違いのダイアリーズ(The Teacher's Diary)/2014年・タイ 監督:ニティワット・タラトーン 主演:ビー(スクリット・ウィセートケーオ)、プローイ(チャーマーン・ブンヤサック)』という映画を見ました。
タイにある水上の小学校の先生の実話の物語と、ある男性が女性の日記を発見して二人の日記上の交流が行われる、これも実話のふたつのエピソードを組み合わせて作られた映画だったそうです。タイでは大人気だったとのこと、日本では私が見た小さな映画館のようなところでしか上映されないようですが・・。
物語はそれこそ湖上に住む小集落の小学生達、水上の分校に赴任してくる先生のお話です。赴任してきた男性の若い先生は、教室の高いところに隠すように置かれていた前任の女性の教師の日記を見つけます。
そこには、前任教師の生徒達との日々の格闘するような様々な出来事と交流が書かれていました。
それを読みながら男性の新任教師も生徒達に真っ正面から向かっていくのですが、いろいろな事が起こります。
そして、それに合わせるように、前任の先生のエピソードも“うらおもて”のように映像は進行していって、前任のエーン先生(美人(*^_^*))、後任のソーン先生(体育会系で情熱あふれる)の二人に見ているこちらは完全に感情移入してしまいます。
二人にはそれぞれ失恋物語がついていて、それも完全に携帯も繋がらない奥地の小学校で、しかも水上の孤独な生活・・。女性教師の方には恋人がいたのですが、わざわざ僻地に赴任する女性の気持ちがわからず二人の恋の行方は急降下・・。
男性教師の方も僻地に行っている間に恋人に裏切られ・・。
二人には、問題も起こすし、学習意欲のない子もいる中での水上教室が自らの心の灯火のようになり、体当たりで取り組みます。この様子が美しい湖と周囲の山々という風景と溶け合って大きな感動を呼びました。
映画の最後の最後まで二人は互いに最初女性が書いた日記と、それに添え書きされた男性の日記を読むことで心のつながりを持つだけの状態。
それがまた二人の純粋な気持ちをよりいっそう引き立てて、ラストに向けて大きな感動を呼び起こしてくれました。
それに、生徒達の健気な様子がまた涙を誘います。
映像も音楽も美しく、ほんとうに素敵な映画でした。
強力におすすめしたい作品です。
とりあえず、妻と長女にすすめて、本日二人は見に行き、「とても良かった」と、感想をもらいました'(*゚▽゚*)'
現代の人たちが生きているこの世の中が、何か変な方向に動いているんじゃないか、などと感じているような人には漢方薬のようにじわっと効く映画かもしれません。
【Now Playing】 You're My Thrill / Kenny Drew Quartet ( Jazz )
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