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2016/06/29

絶好調!雪組の「ローマの休日」を見て来た

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このあいだの神奈川芸術劇場の雪組・望海風斗(のぞみ・ふうと)さん主演の「ドン・ジュアン」に続いて赤坂ACTシアターで公演されている同じ雪組の『ローマの休日』を観劇してまいりました。
こちらは、雪組トップスターの早霧せいな(さぎり・せいな)さんと、咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんの今最も“ノっている”コンビが主役です。

ローマの休日はもちろんあの映画オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックの「ローマの休日」の宝塚版ミュージカルです。
ローマの休日を宝塚で、しかも雪組で、さらに“ちぎ・みゆ”コンビで、となれば面白くないはずがありません!d(^_^o)

誰もが映画で見て心に残っているシーン(二人が乗るヴェスパ、ジェラート、真実の口)も見事に宝塚版で再現し、さらに映画そのものの二人に、早霧・咲妃の持ち味を存分に加えて、素晴らしい仕上がりとなっていました。

あのモノクロの素敵な映画を、雪組の皆が色鉛筆で美しく仕上げたような印象でした。

終演後の挨拶で早霧さんが「今公演で初めての夜公演でしたが、お客様の雰囲気がいつもとちがっていて、私達もこれまでと異なる演じ方になりました」とおっしゃっていたので、それまでとはちょっと雰囲気が違っていたのかもしれませんが(やはり夜になると、お客さんも夜の気分で来ていますからね、幕間では一幕のセリフで出て来たシャンパンが飛ぶように売れ、飲まれていました)、非常に映画の舞台化らしいムードある舞台になっていたと思います。
それと、前雪組トップスターの壮一帆(そう・かずほ)さんが観劇されていたことも紹介され、それも手伝って、いい雰囲気の中で舞台が進行していたのかもしれません。

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今回の舞台では、美容師マリオ・デ・ラーニを演じた月城かなと(つきしろ・かなと)さんは愉快なキャラクター設定をご本人も楽しまれているかのように大胆にデフォルメし、客席を爆笑の渦の巻き込み、しまいには月城さんが舞台に現われただけで観客は早くも期待してクスクスと笑い出すという・・かつての Me & My Girl の 美沙のえる(みさ・のえる)さんのような状態をつくりだしていました(#^.^#)・・これってお客さんを楽しませ、笑わせる役どころとしては最高の状態ではないでしょうか。

さらに、彩凪翔(あやなぎ・しょう)さんは、主演早霧さんと組むカメラマンを演じ、こちらも笑わせたり、彼女には頭があがらない男をうまく演じたり、最後には男気のある友情あふれる勇姿を見せてくれたりで、こちらも大活躍でした。ほんと、最高っ!!

アン王女を演じたトップ娘役の咲妃さん、期待以上のものを見せてくれました。
日々の公務に嫌気がさしていた冒頭のシーン、大使館から逃げ出して早霧さんと出会うトンチンカンな会話の妙もとても自然に、そしてお客さんをその“ちぐはぐ”なやり取りで笑わせ、ローマの休日を早霧さんと過すめくるめくような経験も新鮮に表現し、ラストの記者との謁見シーンも成長した王女らしくふるまい、・・もうこの人、満点です(*^^*)

宝塚では主演となるグレゴリー・ペックが演じたジョー・ブラッドレイの早霧さんは、咲妃さんという相手役からさらに刺激を受けてますます演技に磨きがかかり、早霧さんならではのアメリカン・ニュースの新聞記者像をつくりあげていました。
王女の魅力にどんどん惹かれていき、特ダネで一攫千金という目論見なども忘れていく一人の男の姿、また劇中でみるみる魅力あふれる男になっていく姿も非常にきめ細かに演じていて素晴らしいと思いました。

もう早霧さん、堂々の“大トップ”ですね。雪組もどんどん大きく成長しているように思います。
またまた“ちぎ・みゆ”コンビの次回作が楽しみになってきました(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 Please Please Me / The Beatles ( Rock )

2016/06/28

誤用・重言・差別語狩り・嫌いな言葉など350語を連ねた本を読みました

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『頭の悪い日本語/小谷野敦著(新潮新書)』という本を読みました。
タイトルにあるような様々な語句について次々と著者がやり玉にあげ、(^_^;)私などもふだんは言葉について、ああだこうだこのブログに書いているものの、“たじたじ”になりました。私が間違って使っていた言葉もいくつもあって…σ(^_^;)いや面目ない。

中からちょっと気になったところをあげてみましょう。
私が苦手な<新語編>から・・(^^;)

【DQN】
「ドキュン」って読むんですね。だいたいどういう人かは分かっていましたが、読み方を知りませんでした。使うことは・・ないですね、私は。

【ディスる(disる)】
英語の「dis」という否定接頭辞から派生したものであることは想像がついていましたが、何か今どきの意地の悪い人たちがよく使っていそうな言葉です。
これも私は生涯使わない言葉でしょう。

【リア充】
もう、ネット用語そのものですね。
ネット世界に住む人たちが実は孤独だといわれているが、現実社会でも充実しているということを表わしているんですよね。
これについては、割と年配の人たちでも使っているように感じます。
でも、私にとっては、現実で充実、あるいはそうでない状態についてもネットにあげているのが実際の話なので、リアルとネットとの世界の区別はないのです。
だから、これまた私は一度も使ったことがない・・。

他に少しばかり気になったところでは<気持ちの悪い日本語>でした。

【降板・続投】
特に政治家が辞める時、続ける時、その他でもけっこう多く使われています。
私も著者と同じく感じたのですが、この語はもちろん野球用語で、投手が交替を告げられてマウンドを降りる時、または激励されて投げ続ける時などに使われるものです。
なんでこの野球用語を様々な場面で使うのか、あまり馴染まない場面もあるような気がするのです。
野球について誰でも知っているみたいな雰囲気がいやなのかもしれないです。
これは相撲用語が日常に使われいる時にも感じます。・・でも、まだ相撲用語の方が日本人としては馴染があるのかもしれません。

その他「重言」「誤用」「差別語」などにもふれていて興味深いものばかりでしたが、作者のあまりにも掘り下げ過ぎな感じには逆に違和感を感じるくらいでした。
「それくらい許してよ」と思うことも多々ありましたd(^_^o)

言葉についていろいろ考えるのが好きな私には面白い本でしたよ。


【Now Playing】 嶌信彦 人生百景 / 阿木燿子 ( TBSラジオ )

2016/06/27

MUSIC LIFE の「ザ・ビートルズ日本公演1966」読んでいます

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シンコー・ミュージックから出たビートルズ日本公演から50年を記念して出版された「ビートルズ日本公演1966」を楽しく読んで(見て)(#^.^#)いるところです。

前座のブルーコメッツのジャッキー・吉川さんがローディーの目を盗んでリンゴのドラムを叩いちゃった話など、面白くてたまらない(*^^*)のですが、一番驚いたというか、うれしかった記事は、“きり絵作家”の『横倉絹枝』さんの武道館公演体験(なんと三回も!)記でした。

千葉県船橋市にある野口淳さんが運営されていたビートルズ資料館最後の見学をさせていただいたときに横倉さんにお目にかかりました。

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ビートルズをリアルタイムで経験された横倉さんは、あまりにも若々しくて私と同年代かと思ってしまいました。
そして、とても自由で、思われたことをスッとお話される様子がとても自然で素敵な方だと思いました。

チケット応募条件だったライオン歯磨の空箱を親戚も動員して用意し、大好きだったビートルズに会いに行く横倉さんの様子を読んでいて、こちらもドキドキ、わくわく、とても楽しい記事でした。そして当時の様子が浮かび上がってくるようでした。

橫倉さんは猫を使ったビートルズのアルバムジャケットの切り絵を当時資料館で展示されていて、もう私も夢中になって見てしまいました(゚ー゚*)。oO

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そのビートルズ・アルバム猫ジャケットのカレンダーを今年は私も自室に飾っていますよ(※写真)!下にはヘルプの頃のビートルズのポスターも貼ってd(^_^o)気分出るよぉ~っ!!

資料館でビートルズメンバーの誰のファンですか?と聞かれて、「もちろんリンゴですっ!」と私が答えたときの橫倉さんの反応がとても大きかったのも今回の記事を読んでわかりました。
橫倉さんもリンゴ・ファンなんですね(*^_^*)

当時の来日前の少年サンデーの特集記事などを見ても、人気はポールの次だったように見えます。
実際に海外でも常にリンゴは四人の中で他のメンバーの順位は変っても二番目に好きなビートルだったようです(^-^)彼の人柄やルックスによるところも大きいのかもしれないですね。私はそれに加えて彼のドラム・プレイの独特で圧倒的なところも大好きなのですが。

久し振りに橫倉さんのお姿を誌面で拝見して、またお会いしたくなりました。
きり絵展などが東京であれば伺ってみようと思っています。

まだ全部読み終わっていないのですが、今わくわくしながら読んでいるムックについて書いてみました。


【Now Playing】 Till There Was You / The Beatles ( Rock )

2016/06/26

望海風斗さんの「ドン・ジュアン」凄かった!

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宝塚歌劇・雪組 KAAT神奈川芸術劇場公演 ミュージカル『ドン・ジュアン』を、昨日見てまいりました。
モリエールの戯曲で、モーツァルト作のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」などでヨーロッパ中心に広く知られるスペインを舞台にしてフラメンコがふんだんに取り入れられたフランス産ミュージカルです。
初めて見る演目なのですが、期待十分でした。

物語は、主演・望海風斗(のぞみ・ふうと)さん演じるドン・ジュアンが女と酒、快楽・享楽を求め続けるスペインの貴族を演じます。
前半はその望海さんが妻であるエルヴィラ(役:有沙瞳/ありさ・ひとみ)をかえりみることなく酒と女をむさぼりつくす様子が描かれます。

“ものにして”しまった若い娘の父親である騎士団長まで現場に踏み込まれると殺してしまいます。そしてその騎士団の父親は亡霊としてその後舞台に登場し、望海さんを悩み苦しませることになります。

妻役の有沙さんは、歌唱力も演技力も群を抜いている感がありました。
もう観客をぐいぐいと引っ張って、ストーリー展開を怒濤の中に引きずり込む感じ、さすがです。

さらに舞台のほとんどを亡霊の姿で演じる香綾しずる(かりょう・しずる)さんの演技もダンスも雪組の層の厚さを感じさせてくれました。これほどの技量を持つ人が舞台を支えているのです、素晴らしい演技でした。

二番手的な存在の彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんも、前回の「るろうに剣心」から感じていましたが、男っぷりが上がりましたね、以前よりも骨太になった感じ。歌も力強くなりました。

そして今回望海さんの相手役となった、彩みちる(いろどり・みちる)さんは超若手ながら、前回のやはり「るろうに剣心」で見せた天性の輝きを今回も見せてくれていました。
前回は少年役でしたが、今回はヒロイン。
舞台に存在しているだけで誰もの目を引き、セリフも歌も観客の心を“わしづかみ”していく感じです。そうそう、かつての宙組トップ娘役・野々すみ花(のの・すみか)さんみたいな存在感!

彩さんの恋人役を演じた永久輝せあ(とわき・せあ)さんも男役度がぐんぐん上がっていると感じました。ほんと、カッコイイわぁ・・(*^_^*)

最後に主演の望海風斗さん。
あまりの素晴らしさに私、泣いてしまいました。
享楽のさなかにあるドン・ジュアンの“放蕩し放題”みたいな退廃的で荒れた様子から、彩さん演じるマリアと出会ってからの初めて愛を知ったときの感動と、その後の穏やかな様子、そしてラストの胸が張り裂けるようなエンディングを持ち味の歌で一気に演じ切ったという印象です。

とにかく歌の素晴らしさにはただ驚くばかり、現行のトップスターでもここまで歌える人がいるでしょうか。
そしてますます磨きがかかった演技と舞台のたたずまい、もう文句なしの満点の公演でした。
最後の挨拶で、「毎日お客さまの反応がちがっていて、それも自分達にはいい影響がある」というようなこともおっしゃっていました。そして「いのちをかけて演じます」という言葉も、そのとおりな印象の舞台でした。

望海さんの舞台、ほんとうに見てよかった!!'(*゚▽゚*)'


【Now Playing】 歌の日曜散歩 / ヒロシ ( NHK-AM )

2016/06/23

『宝塚夜話・第四十二夜 < 久し振りに予想どおりの星組トップコンビ就任 >』

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宝塚歌劇星組の男役・娘役の次期トップスター・コンビの発表が先日ありました。
私が第一報を得たのは“ヅカ友”の“お酒の女神”からでした。
そして、妻からもメールが入り、男役は紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、娘役は綺咲愛里(きさき・あいり)さんが来年早々、1月6日から東京国際フォーラム「オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-」で、デビューするとのことです。

久し振りに予想していたとおりのトップ・コンビになりました。
紅さん、いろいろつらいこともあったかと思いますが、星組生え抜きのトップスターとして、星組の良いところを存分に伸ばして今までにないトップスター像を築いてほしいと思います。

綺咲愛里さんは、今までの宝塚娘役にない、とてもキュートでアイドル的、でも芯の通った印象も今までの舞台から感じていました。綺咲さんも他組のトップ娘役にないキャラクターが生きてくるような気がします。

正直、紅さんについては「メイちゃんの執事」や「オーシャンズ11」などのときにグングン成長し、男役としての力をつけたと感じていたのですが、その後私が見た範囲でいうと、これはという更なる飛躍とまではいかない状態だったのではないかと感じていました。・・ファンの方、ごめんなさい(´・_・`)。

でも、トップになったのですから、これからは紅さんの思うように様々な役に取り組んで、紅さんしかできないトップ男役像や、大作などが回ってきても今までの作品とは異なる世界をファンに示してもらいたいですね。紅さんならきっとできると思います。

個人的には、紅さんのセリフも歌詞も、いつもとても聞き取りやすくて、それは意外と気づかないけど、なかなか出来ないことだと思っていました。
こういう見えない努力や工夫も紅さんの持ち味だと思います。新しい星組、楽しみにしています。

そして、綺咲さんも可愛いだけでなく、月組の愛希れいか(まなき・れいか)さんのように、オンリー・ワンと言えるような新たな娘役像を見せてくれるとうれしいです。
さらに、紅さんを振り回すくらいの思い切りのよい演技や、ダンスを見せてくれれば、紅さんは確実にそれをうけて存在感がさらに増すのではないでしょうか。

現在の星組を見ていると、礼真琴(れい・まこと)さんが実質二番手になっているわけですが、紅さんのトップを宙組から来た七海ひろき(ななみ・ひろき)さんも対等なくらいの立場で支えてくれれば、星組、なかなかいい組になっていきそうな気がします。

紅さん、綺咲さん、素敵なトップ・コンビ期待しています(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/06/19

すっごいタイトル「殺したい蕎麦屋」を読んだ

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『殺したい蕎麦屋/椎名誠著(新潮文庫)』という椎名さんの感情的エッセイ集を読みました。
そもそもこの文庫に収録されていてる一編の「殺したい蕎麦屋」は、以前このブログでもご紹介したジャズ・ピアニスト、山下洋輔さんが選んだ蕎麦に関するエッセイ集にも収録されていて、数々の蕎麦好き達のエッセイをものともせずに、ぶっちぎりの面白さでした(#^.^#)

同じものがここにも収録されているのですが、あらためてちょっとご紹介すると、入ったときから“ひそやかな殺意”のきざしがあったとのこと・・。
店内はしんとしていて、BGMはビバルディ。
いちばん安い「せいろ蕎麦」が1260円。
メニューは手書きで“相田みつを”が入っている。・・・ここらへんで私でも警戒モードに入りますね。
待つことしばし、しずしずと運ばれてきたのは謎楕円せいろの上に“散らばる”蕎麦。
どう考えても二十本くらいしかない・・。
そして五回の箸の上げ下げで食い終わってしまいます。
計算すると、この蕎麦は一本で63円!三本分で駅のソバが一杯食える。
六本で二杯だ!九本で三杯!二十本で七杯はいく・・そんなに食えるかっ!!(^^;)

・・ま、殺したくなりますよねd(^_^o)

椎名さんに降って湧いた災難はまだ続きます。

南青山のイタリアン。
新刊本の装丁の打ち合わせに入った椎名さん。
夏で暑かったので、ちょっとビール飲みながらがいいね、とスパゲティとビールをたのむと・・・生ビールはやっていません・・んなら瓶ビールで、と言うと・・まもなくしゃれたグラスと一緒にビールが。

ヌルい、まったく冷えていない。
お店の人にそう言うと、「当店は本場のイタリアンどこそこの料理を提供していますので、本場の料理の味をそこなわないように本場のと同じようにビールは通年、常温でおだししています。」・・だと!

イタリアのどの地方がその本場なのか知らないが、我々は湿気があって暑い日本のトウキョーにいるんだ。日本のあたりまえに冷えたビールが飲みたいのだっ!・・椎名さん、魂の叫び(^^;)

ほかにも、信州で本格蕎麦とうたっている店に入ってしまい、せいろ蕎麦をたのむと、蕎麦猪口には「つゆ」が入ってなくて、“水”が!!
「当店は自信をもって本格的な信州蕎麦を提供しています。蕎麦の本当のおいしさを十分に味わっていただくためには渓流の水でじっくり蕎麦を召し上がっていただいております。」・・だと!

そんなこんなで、椎名さんの疾風怒濤の感情的エッセイ集でした(*^_^*)
いつもどおり、おもしろかった(゚ー゚*)。oO椎名さんファンは買った方がいい、っていうか、買うよね。


【Now Playing】 嶌信彦 人生百景「志の人たち」 / 松本紘・理化学研究所理事長 ( TBSラジオ )

2016/06/18

映画「裸足の季節」を見た

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『裸足の季節(Mustang)/2015年 フランス・トルコ・ドイツ 監督:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン 主演:ギュネシ・シェンソイ』を見ました。今回は妻と千葉劇場で。

舞台はトルコ。両親を事故で亡くした美しい五人姉妹が祖母と叔父に育てられているというシチュエーションです。

彼女達が放課後、男子生徒達と楽しく水辺で戯れていたのを近所の厳格な人から“つげぐち”されるところから物語は始まります。

この映画の監督(女性)のインタビューなどを読むと、トルコではイスタンブールなどの都会では現代的な考え方になっているが、そこから1000キロも離れたこの映画の舞台になっているような古い考えの残っているところでは、女性は貞淑に、穢れなく親の言うことを聞いて育ち、やがては親のすすめる相手先に嫁ぎ、初夜は隣室に夫の家族が控え、シーツにについた血を確認するような慣わしがあって、まさにそのシーンがこの映画でも展開されます。

そんな“しきたり”に絶望しつつ、楽しく奔放な様子を見せる度に“監禁状態”に近い状況に押し込まれる姉妹。

映画の中程、最初のハイライトシーンは、その閉じ込められた家を五人が抜け出し、サッカーの試合の応援に行き、喜びに弾ける五人姉妹の様子がテレビに映ってしまう場面!
それに驚く家族の様子などは痛快で館内でも思わず笑い声が・・。

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女性監督が自らの体験をもとに撮っただけのことはあり、男の監督では、女性五人の姉妹が無防備に部屋で過す様子、あられもない姿や、むせかえるような少女達の“子供と大人の狭間”にある不思議な色気のようなものがあからさまに撮影されていて、その新鮮な感覚には驚きました。

男に都合の良い社会が形成され、それは女性にとっては理不尽きわまりないことであるにも関わらず、そういう社会で妻となり、母となった女性はその男性のための社会に加担することになる。それは自分の子供達に自分と同じ道を歩ませることになるのですが、それが人として、女性としてあるべき姿だと思い込んでしまえば連綿とそんなことが続いていくという・・、今の日本人があらためてよく見て考えた方が良いことがこの映画には含まれている、そう感じました。
今、私達が得ている環境は過去のそんな事実を踏み越えてのことだと・・。

私の亡くなった祖母が言っていたのですが、祖母の姉は親が決めた相手に嫁ぐことになり、祝言の日に初めて相手を見たというのです。
そして、新婚初夜、祖母の姉は嫁ぎ先を抜け出し、一人夜中にひと山超えて隣村から逃げて来たんだそうです。「あんな変な男いやだ。」ってことで(^^;)
それを笑いながら話す祖母も、その姉も、当時はそうとうファンキーだったようですd(^_^o)
まるでこの映画みたい(#^.^#)

ラストの息詰まるような場面は、ぜひ映画館でご覧いただきたい。
長編作品はこれが初めてとは思えない、監督の素晴らしい映画でした。映像もとてもきれいです。かなりのおすすめ度ですよ!


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦他 ( ラジオ日本 )

2016/06/15

薬や健康食品では長生きできないのか?!という本を読んだ

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『真面目な人は長生きする/岡田尊司著(幻冬舎新書)』という本を読みました。
著者は精神科医で医学博士、この本で書かれている内容の根幹となっているのが、百年ほど前のアメリカの心理学者が始めた「子供達の能力調査」と、その心理学者が亡くなった後、そのデータを使ってさらに調査対象者のその後、亡くなるまでを追った研究でした。

膨大で精緻な研究資料からは意外な結果が導き出され、それについてさらに著者がその他現段階で明らかになっているデータ等を加味してさまざまな興味深いことが書かれていました。

一般的に言われている「善人は早死にする」というのも間違いだった、と書かれていました。
思いのままに楽しみや快楽を追求した方がストレスが減って、喜びも増し、長生きできるのでは・・と、私も思っていましたが、実際の調査結果は違ったようです。
やりたいことだけをやって暮らし、人に大きな負荷を掛け、自分は悠々と生きて行く、そんな人は意外と短命だったりするのでした・・なぜかちょっとうれしい(^^;)

最初に書いたアメリカの心理学者、ターマンの研究対象者の中で最も長寿を享受したのは、人に優しく接し、思いやりがあり、進んで人の助けになろうとした人たちであった・・と聞いて、私は、ほっとしました。

エゴイスティックに自分の利益だけを優先し、思いやりや親切心に欠けた人は長生きできなかったということです。

友達や家族、隣人といった人とのつながりにおいて大事だったのは、愛されていると感じたり、楽しいと感じることよりも、ともに汗をかき、相手のために涙を流し、手をかけ世話をし、苦楽を共有することだった、という報告にもまったく意外な印象でしたが、これからもきちんと生きていこうという思いを強くさせてくれました。ちょっとありがたい思いです。

この本からは人の寿命って、身体的、医学的なことのほか、心理社会的なもの、家族との関係や婚姻状態、仕事ぶりや達成感、社会とのつながりや友情、物事に対する考え方や価値観が大きく関わってくるということでした。
けっこう、意外なことが続々と出て来て、新鮮な驚きを感じました。

たとえストレスがあっても、仕事に励み、自らを役立てることは、寿命にプラスだということに少し心を強くしました。
逆に、野心もなく、呑気に、心配もなく暮らすことが長寿に通じるわけでもないことを知りました。
今後の人生の心の支えにもなりそうなことが書かれている、今の日本人向けの本のような気もしました。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/06/12

映画「CITIZENFOUR」を見た

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『CITIZENFOUR・2014年 / アメリカ・ドイツ 監督:ローラ・ポイトラス ドキュメンタリー映画(本人登場:エドワード・スノーデン、グレン・グリーンウォルド、ユーウェン・マカスキル、ウィリアム・ビニー) 』を見ました。

エドワード・スノーデンという人物が、2013年に米国のNSA(国家安全保障局)が行っている米国民の膨大な通信データを秘密裏に収集しているという国家最高機密を告発した事件の、まさにリアルタイムで撮られたドキュメンタリー映画でした。

写っているのは、ほとんどがホテルでのスノーデンとジャーナリストの当時の様子と、当局から手が伸びてくるのではないかという緊張感ある空気でした。

NSAはメルケル首相の携帯電話も盗聴していたり、日本の安倍首相の電話も盗聴していたのはその後のニュースで報じられました。その時の日本の対応は盗聴の事実を確認したかどうかも曖昧なままです。説明を求めただけで、政府は主権を侵害されても、正式の抗議もせず、毅然とした対応さえ出来ていません・・。

スノーデンは自分が殺されても新たな自分のような人物が次々と現われてくるから、自分の名前が出ても大丈夫だ、とフィルムの中で言っています。
人間という生き物は、権力というものを得ると、どこまでも傲慢になり、世を支配したくなるようで、国民ひとり一人の動向をつぶさに収集し、不穏な動きを封じたくなるもののようです。
9.11のテロ以後にアメリカは特に陰で行われている不穏な動きに敏感になったわけですが、国民も、そして他国の人間とのやり取りまですべて傍受して収集し、検索・分析できるようなシステムを構築し、インターネット関連企業を含めた大企業のサーバーにも入り込み、そのやり方には恐怖以上のものを感じました。


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私達は、それこそが、アメリカ、そして世界が本来求めている「自由」の侵害になるのだということをよく認識する必要があるのだと心底思いました。

そして、そういう情報収集について私達は鈍感過ぎるのじゃないかという気持ちが上映中ずっと心の中を駆けめぐり、“ビッグ・データ”がどうしたこうしたといって無条件に収集した情報利用を礼賛することについても十分慎重な態度で臨むべきだと思ったのです。
ちょっと“脳天気”過ぎるのです、“上の方にいる人たち”。

この映画は、いわゆる「映画」というものとはちょっと異なる赴きのものでしたが、インパクトはかなりのものでした。音楽も、ストーリー展開を盛り上げるような演出も、もちろん無いドキュメンタリーでしたが、“ズシン”と応えました。

ジャーナリスティックな視線、また、人類の歴史の一コマのインパクトある事件を確認する視線など多様な見方のできる映画でした。


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦他 ( ラジオ日本 )

2016/06/11

梶原しげるさんの日本語本を読んだ

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『不適切な日本語/梶原しげる著(新潮新書)』を読みました。
梶原さん、文中で何度も「そんなことどうでもいいじゃないの」と言われている様子が書かれていましたが、私も同様、よく「つまんないことにこだわんない方がいいですよ」と言われています。もちろん、“言葉”についての様々なこだわりについてです。

身近な例でいうと、「お弁当あたためますか?」『大丈夫です』・・大丈夫ってなんだ?・・といつも思うようなことです。
「結構です」とか「十分です」「遠慮します」「間に合ってます」などという態度で相手を傷つけまいとしているらしい『大丈夫です』・・・。やっぱりおじさん気になりますよ。

『勇気をもらう』『元気をもらう』ってのも、使う気にもならないし、聞いただけでいやな感じが全身を走ります。
この最近の常套句は梶原さんの言うとおり、“陳腐”で“プア”です。
これを口にしておけば、誰からもおとがめがない、他人を傷つける事もない。言葉というより“印”。
これまた危ない橋を渡りたくない人、官僚や政治家のように無難な事しか言わない人向けの言葉だと私も思います。

『サプライズ』という言葉も、「驚き」や「意外」という意味を超えて、“驚かせ祝い”という事象をさす言葉に変化しているように感じます。
この言葉の使い方にも違和感がありますが、この意味での“サプライズ”をやられる人間のことをもちっと考えてみろっ!と言いたくなります。「迷惑なんだよ、サプライズ」。

ヒット曲が言葉をつくる、という章もありました。
おなじみのイルカさんのヒット曲、「なごり雪」は以前にも書きましたが、もともとそんな雪の表現は存在しませんでした。
せいぜい「名残の雪」という表現をするくらいしかなかったのですが、今や「なごり雪」は日本気象協会によって新しい三月の季節の言葉として選ばれています。ヒット曲の力はたいしたものです。
「花街」というのも三善英史さんのヒット曲から『はなまち』という読み方が普及していますが、もともとは“かがい”なのではないでしょうか。
「わたしの城下町」の二番冒頭で「家並が途切れたら」とありますが、これも「いえなみ」が現在普及していますが、この安井かずみさんの詩が出る前は、「やなみ」だったのだと思います。

決定的なのはグレープの「精霊流し」。『しょうろうながし』と読んでしまいますが、ほんとうは「しょうりょうながし」だったのだと思います。
これは「類音けん引」といって、「灯籠流し」と音が似ているのでそれに引っ張られて“しょうろう”になってしまったんでしょうね。でも、今や『しょうろうながし』の方が圧倒的優勢です。

最後に、私が同感した言葉づかい。『そうなんですね』。
インタビューしている女性アナウンサーが多用しているのを聞きます。
「そうなんですか」と、『か』を付ければ、「そうなんですよ、・・・」と話が続くものと思うし、聞かれた方も話が盛り上がるかと。
ほとんど機械的に誰かが何かを言ったら「そうなんですね」・・(´・_・`)
会話がつながらず、「ズドン」とそこで終わってしまうのがわからないのか、といつも思っていました。
これも疑問形で問いただしたら“失礼だ”とでも思っているらしい・・。相手の失望にも気づいていないのでしょう。
前出の『大丈夫です』と同じように、相手に気を使いすぎるばかりに逆に失礼なことになっているのです。

・・あぁ、久し振りに言いたいことを言ってすっきりした感じ…σ(^_^;)

今や周囲の人たちがほとんど何も感じなくなっても、最後まで私は上記にあげたように、いろいろ感じていようと、あらためてこの本を読んで思ったのでした。


【Now Playing】 ジュークボックスのバラード / エリック・ギィユトン ( Pops )

2016/06/08

「シロクマのことだけは考えるな!」を読んだ

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『シロクマのことだけは考えるな!/植木理恵著(新潮文庫)』を読みました。
著者はテレビなどでも最近見かける心理学者で、臨床心理士の植木理恵さん。

キャッチーなフレーズがいっぱいの音楽、なんていうのはあるけど、この本はすべての章、すべての項目がキャッチーであると思いました。
小難しいことなど一切書かない、言わない。私達が日頃「こういう時はどうしたらいいんだろう」とか、他人を見ていて「あの人にはなぜ皆が魅力を感じるのか」などというテーマに単刀直入、もったいつけずにズンズン書き進んでいるように感じました。
それは日頃、ご本人がクライアントと直面しつつ感じたり、研究している中で直に感じたことを素直に書いているからだろうと思います。淀みない書きっぷりにはただ感心してしまいました。

一刻も早くイヤなことを忘れる裏ワザ

アタマが真っ白!パニクる気持ちはこう抑える

なぜ次男、次女は「世渡り上手」なのか?

人をコントロールする心理術・カリスマホストもひそかに実践!

一度人気が落ちた芸能人が復活するマル秘テクニック(アンダードッグ効果で大逆転)

なぜ不倫カップルは長続きするのか?

などなど(*^_^*)興味が尽きない話題、テーマばかり。
特に今年“旬”となっております『不倫』については、誰もが納得の「心理的リアクタンスを煽って魅力倍増」の説明で、おおそうか、そうだよなぁ、やっぱりなぁ・・なんて、完全に著者の手玉に取られて読まされてしまった感がありました。確かにこの本、おもしろい!(#^.^#)

そして、多くの項目で耳慣れない専門用語が出て来た場合は、必ず“例示”と“図解”が添えられていて、これまた非常にわかりやすいつくりになっていました。至れり尽くせり!

お世辞抜きで面白く読めました。
楽しく読めてためになるなんて、ちょっと得した感じでした。さらに著者の別の本も探してみようか、なんて思っています。


【Now Playing】 明日、ママがいない / 羽毛田丈史 ( InstrumentalMusic )

2016/06/07

【はっPのアナログ探訪_0101: MONK'S DREAM / THELONIOUS MONK QUARTET( LP )】

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今回もアナログ探訪はジャズ。セロニアス・モンクのLPです。
このレコードは、ジャズを聞いてみたくて、いつの時代のどんなものを聞けばいいのかもわからずレコード屋さんに行き、セロニアス・モンクの名前を知っていたからたまたま買ったというものでした。

今にして思えば、これはジャズ初心者にはかなりきついレコードでした。
なんだかモンクのピアノはギクシャクしていて、“乗ろう”としても身体中の関節が逆に曲がってしまったようなかなりの違和感がありました。

何十年も経た今、盤に針を落としてみても・・それは基本的にあまり変らないなぁ(^^;)

様々なジャズをその後聞いてきた今、あらためて聞きましたが、ちっとも滑らかでない演奏はデコボコのゲレンデでスキーをしているようで、聞く側にもある程度“体力”がないと最後まで持ちこたえられない、そんな感じです。

でも、あの頃は「ジャズをこれからたくさん聞くんだ」なんて、燃えておりましたから、がんばって何度も聞いていたのでしょうね、今数十年を経ても曲はほとんど頭の中に保存されておりました。次の展開を覚えているのです。


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これを買った数年後にホレス・シルバーや、ルー・ドナルドソン、ホレス・パーラン、ウィントン・ケリー、ウエイン・ショーター、ハンク・モブレー、マイルス・デイビス、ハービー・ハンコックなどを一気に経験してジャズの深みに“はまる”こととなるのでした。

そしてフリーなコルトレーンに出会ってしまい、またまた地獄池の深みに再びはまった私…σ(^_^;)
でも、それはそれでジャズがますます好きになるきっかけとなるんですから、不思議な音楽です、ジャズって。

ただいまB面に突入しましたが、A面よりは聞きやすい感じの曲があるかな、という感触。
で、聞いていると不思議な気持ち良さがあり、聞き終えるとまたいつか「もう一度聞きたいな」となるのです。
おそるべし、セロニアス・モンク。

2016/06/06

星組「こうもり/ THE ENTERTAINER ! 」続いて二回目の観劇!!

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宝塚歌劇・星組東京公演「こうもり/ THE ENTERTAINER ! 」を前回に続いて、間が短かったのですが、二回目の観劇をいたしました。

「こうもり」は、日々進化しているのでしょうね、今回も特に紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんが目立ったのですが、舞台で起こるハプニングなども含めてどんどんアドリブで飛び越えるように進行していく様が、“生で舞台を見ている”感が増してよかった'(*゚▽゚*)'

後半で刑務所に出頭した紅さんが看守と手錠で繋がれ、鍵が無いシーンでは、ハプニングで手錠が外れてしまい(^^;)、「開放~っ、開放~っ!!」と、紅さんが叫びだして場内爆笑ヽ(=´▽`=)ノ

紅さんと、ロシアの皇太子役・星条海斗(せいじょう・かいと)さんとの“ガチ”なアドリブのやり取りは二人とも一筋縄ではいかないタイプなので、ワクワク・ドキドキの楽しさがありました。

主役の北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんは、もう「こうもり博士」に成りきっているかの如く、優雅で自然な演技とギャグとアドリブ、そして力強く美しい歌唱を見せてくれ、彼女の素晴らしさをつくづく感じました。

トップ娘役の妃海風(ひなみ・ふう)さんの圧倒的な歌声にも舌を巻きました。次の東京公演で退団されることが決定していますが、・・・もったいない・・・。

その他、礼真琴(れい・まこと)さんら、主要なメンバーは生き生きと舞台せましと活躍し、舞台全体としても構成力の素晴らしさを今回も感じました。

少し残念なのは、壱城あずさ(いちじょう・あずさ)さんや、音波みのり(おとは・みのり)さんなど、かつて舞台の中心で八面六臂の活躍をされていた方がやや後方に行ってしまったな、と感じたことです。ちょっと寂しいような気持ちに・・。


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ショー「THE ENTERTAINER !」は、もう満点のショーですね。
次から次へと繰り広げられるショー・ビジネスの世界のきらびやかさを存分に感じさせる数々のシーンは、いかにも宝塚らしいショーでした。

いきなりロケットをやってしまったかと思っていると、ラスト近辺では、星組総員でシルクハットを被り、黒と白のコントラストも鮮やかに超豪華ロケットをもう一回!
しかも、バックは大きなミラーで覆われ、星組の皆さんの舞台上の姿がダンスと共にくるくると回り出して、これはもう感激以外の何ものでもない感じ(゚ー゚*)。oO

途中の北翔さん得意のアドリブコーナーで紅さんとのやり取りをする場面では、今回北翔さんが畑をやっていて、「きょうの雨はいいお湿りになった」という話(^^;)や、「獲れたキュウリと相性のいいものは何だ」という北翔さんから紅さんへの質問にとまどう紅さん(*^_^*)

「あんた、味噌でしょ。もろきゅうって最高だよ、誰が考えたんだろ」みたいな話になり、尺を気にしてそわそわする紅さんに「キュウリと味噌、組み合わせが大事だよ。あんたと私のみたいにね」と北翔さんが言うと会場は大拍手ヽ(=´▽`=)ノ
もう、ジョンソン106歳の扮装は、北翔さんの十八番となりましたd(^_^o)

最後の最後まで、どのシーンも素晴らしい満点以上のショー、まだ見ていない宝塚ファンは見た方がいいよぉ~っ!!(#^.^#)


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦他 ( ラジオ日本 )

星組「こうもり/ THE ENTERTAINER ! 」一回目の観劇

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チケットが手に入らない、などと困っていると、ひょんなことから観劇のチャンスが回ってきて、そうしたらまたもうひとつチャンスが続いて、二回も見ることができるようになっちゃった(*^_^*)

というわけで、一回目の「こうもり」。
ヨハン・シュトラウス二世の傑作オペレッタ、数々の名曲が含まれていて、トップスターの北翔海莉(ほくしょう・かいり)さん自らが望んでこの演目が決まったらしいので、あの「メリー・ウィドウ」を思い起こさせるように丁寧で、豪華で、熱い、北翔さんが好きなタイプの宝塚版ミュージカルとして作り上げられていました。

私が見た回では、予定時間をオーバーしましたが、とにかく北翔さんだけでなく、二番手スターの紅ゆずる(くれない・ゆずる)さんも、臨機応変、アドリブがどんどん飛び出し、お二人の即応演技と愉快なセリフに「こうもり博士の愉快な復讐劇」という副題どおりの愉快なステージになりました。

そして前回の北翔さんの星組に対する感想時にも書きましたが、実に組全体がうまくまとめられている印象を持ちました。
そして、多くの組子で同時に歌い上げるシーンが多いのですが、その際の力強さときめ細やかな合唱には驚きました。
かつての星組は主要メンバーが単発で大きな波を起こすような印象でしたが、現在は潮が満ちてくるように全体でワァ~ッと押し寄せて来る感じです。
演技についても、舞台運びについても組子それぞれがひとり一人輝いているように感じました。


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トップ娘役の妃海風(ひなみ・ふう)さんも、生き生き溌剌とした舞台をつとめ、得意な歌唱では圧倒的なところを見せてくれました。

専科の汝鳥伶(なとり・れい)さん、星条海斗(せいじょう・かいと)さんの巧みな演技も観客の目を釘付け状態にしていました。さすがです。ユーモラスなところも“年季”が入ってますねぇ、お見事でした。

紅さんの侍従役をつとめた礼真琴(れい・まこと)さんも、だいぶいい男役になってきました。他組の主要男役にはない軽快な印象もあり、これからどんな男役に成長するのか楽しみです。歌もうまいですからねぇ・・。

ただ七海ひろき(ななみ・ひろき)さんの使い方は勿体ないと思いました。もっと大きな役があれば七海さん、きっと大活躍をしてくれたと思うのです。

舞台全体としては、非常に綺麗なまとまりを見せてくれ、数々の名曲も堪能できるほど歌の出来も良かったと思いました。星組というよりも月組を見ているみたいな気が・・(^^;)

今回はショーもあるのですが、「ザ・エンターテイナー」はいかにも宝塚のショーらしいさまざまに充実したシーンが用意されていました。
組子70人がシルクハット姿でラインダンスを行うシーンは圧巻!!北翔さん、絶対にこういうショーが好きなんだと思います。
豪華で圧倒的で、娘役はたおやかで、昔の骨太トップスターがいた頃の宝塚を思い出しました。北翔さんはそんな空気を残している最後のトップスターかもしれないです。

途中コミカルなコーナーがあるのですが、私が見た回では、客席に蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんがいらしていて、すかさず「オーシャンズ11」のジョンソン医師に扮した北翔さんがあの伝説の8分オーバーのアドリブを復活させたのかと思わせる大爆笑のアドリブを見せ、観客席は“どぉっ”とウケていました。紅さんはそばでどう突っ込もうかという感じで、“生”の舞台の面白さを味わえて“しあわせ”でした(゚ー゚*)。oO

もう一回見ることができるので、またすぐに感想をアップできると思います。
それでは次回まで(#^.^#)


【Now Playing】 Yesterday / The Beatles ( Rock )

2016/06/05

「語源遺産」の旅の本、おもしろい!

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『ぷらり日本全国「語源遺産」の旅/わぐりたかし著(中公新書ラクレ)』を読みました。
これは、私達が普段使っているお馴染みの言葉の語源を調べ、その“ゆかり”の地を訪ね、あらためてその語源のおもしろさにふれる、そんな語源探索旅の本になっているものです。

例えば、「べっぴん」。
何か京都あたりの華やかな世界で使われていた言葉かと思いきや、実は鰻の蒲焼きが語源だったりします。

愛知県豊橋市にある東海道五十三次の「吉田宿」をめざす著者。
そこにあった一軒の割烹が都立中央図書館で調べた文献から発見されます。
「織清(おりせい)」というお店。
鰻の蒲焼きを品書きに加えるときの宣伝文句が「頗別嬪(すこぶるべっぴん)」。
当時はやっていた「頗る(すこぶる)」は最上級の「とても」の意。
「別品」は、絶品、逸品などのように別格の品の意味です。

そしてこのキャッチコピーが大流行り、やがて通人たちのあいだで、「別格の美人」をあらわす言葉として「べっぴん」が定着したのだそうです。まったく知らなかった。

そしてその「織清」という店を探していくと、その流れをくむ店を遂に発見!!
そこで当時の蒲焼きを食してみると、皮が上になっている蒲焼きはそのままで提供されていて、やはり「頗る別品」(#^.^#)な味だったのでした。

・・なんていうお話と旅がびっしりと詰まった楽しい本でした。

よく“やぶ医者”なんていうけど、「やぶ」は、兵庫県の養父(やぶ)という地が実は名医が腕をふるっていた場所であり、本来は逆の意味だったのに、あちこちで「わたしは、“やぶ”から来ました(消防署の方から来ました的な言い方(^^;))という“やぶ医者”が増えて、「やぶから来たって言ってるけどいかがわしい医者なんじゃないの」ということになって、“やぶ医者”は現在使われている意味に変化してしまった・・そんな話題も書かれていました。

実際に養父を訪ねてみると、今も養父には立派なお医者さんが医師会会長をしていて、素晴らしい施設を作り、他にはない心ある医療を行っていて、連綿と続いている養父の医療に驚かされたりするのでした。

17のエピソードと旅、どれもが「そうだったんだ」というもので、最後まで興味深く読みました。
これはおすすめしちゃう“いい本”でした。


【Now Playing】 Out On The Road / Norah Jones ( Pops )

2016/06/02

【はっPのアナログ探訪_0100: IN EUROPE 1983 / YOSUKE YAMASHITA TRIO + 1 ( LP )】

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安モノですが、レコード用のターンテーブルを買い換えてから、このブログを利用してアナログ・レコードを久し振りに聞き直してその様子をお伝えしてまいりました。
遂にそれも100枚目になりました。

今回はジャズ。
「山下洋輔トリオ + 1」の“ノリまくって”いた頃の1983年のドイツ、ハイデルベルグでのライブレコーディングです。
ピアノはもちろん山下洋輔。テナー・サックスが武田和命、ドラムは小山彰太、アルト・サックスが林栄一です。


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このアルバムを本気で真っ向から対峙するように聞いていた頃には体力を失うくらいの気迫をもって聞いていましたが、すっかり“オトナ”になった今は、割と細部に渡ってそれぞれの楽器のプレイ、音色を探りながら、山下さんの圧倒的なジャズを楽しめるようになりました(#^.^#)


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あっという間のスピードでA面は完了。山下さんのピアノにはサックスの絡みがベスト・マッチします。今聞いても色褪せることなどありませんでした。
そしてB面は、山下さんのオリジナル「ピカソ」一曲。
これもピカソのように奔放!
アルトのフリーキー・トーンが冴えまくりです。そして、ピアノが煽る煽る!

あの頃はこういうの聞きまくっていたなぁ・・(゚ー゚*)。oO
今は素直に楽しめます。ロックも大好きですが、ジャズもこれまた大好きな自分を再確認いたしました。

2016/06/01

【はっPのアナログ探訪_0099: BANGLA-DESH / George Harrison ( Single )】

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アナログ探訪、前回に続いてジョージ・ハリスンのシングル・レコードを聞いてみました。
1971年にジョージはリンゴ・スター、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、レオン・ラッセル、ラビ・シャンカールらの参加を得てマジソン・スクエア・ガーデンでバングラデシュ難民救済コンサートを開きました。
ロック・ミュージックの歴史においても大きな出来事となりました。
なにしろ全員ノーギャラだったんでしょ?!

ビートルズ時代はジョンとポールの陰に隠れていたようなイメージもありましたが、“男ジョージ”その人望は三人の中では一番であることがわかりました。


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この曲は、その難民救済のテーマ・ソングであり、ジョージ渾身の作と言える力作です。
初めて聞いたときにも、今まで聞いたことのない切迫感があり、だんだん後半に盛り上がってくるところで、幼い頃の私は興奮のるつぼ状態になったのでした。

独特のねばりあるリズム隊がこの曲の普遍性をより感じさせてくれます。
うねるように、塊となって押し寄せてくるようです。
そしてガンガン押してくる。
当時、ジョージの胸の内がわかるような気がしたのです。

少しも色褪せることのない、ジョージの名作のひとつだと思います。

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