「シロクマのことだけは考えるな!」を読んだ
『シロクマのことだけは考えるな!/植木理恵著(新潮文庫)』を読みました。
著者はテレビなどでも最近見かける心理学者で、臨床心理士の植木理恵さん。
キャッチーなフレーズがいっぱいの音楽、なんていうのはあるけど、この本はすべての章、すべての項目がキャッチーであると思いました。
小難しいことなど一切書かない、言わない。私達が日頃「こういう時はどうしたらいいんだろう」とか、他人を見ていて「あの人にはなぜ皆が魅力を感じるのか」などというテーマに単刀直入、もったいつけずにズンズン書き進んでいるように感じました。
それは日頃、ご本人がクライアントと直面しつつ感じたり、研究している中で直に感じたことを素直に書いているからだろうと思います。淀みない書きっぷりにはただ感心してしまいました。
一刻も早くイヤなことを忘れる裏ワザ
アタマが真っ白!パニクる気持ちはこう抑える
なぜ次男、次女は「世渡り上手」なのか?
人をコントロールする心理術・カリスマホストもひそかに実践!
一度人気が落ちた芸能人が復活するマル秘テクニック(アンダードッグ効果で大逆転)
なぜ不倫カップルは長続きするのか?
などなど(*^_^*)興味が尽きない話題、テーマばかり。
特に今年“旬”となっております『不倫』については、誰もが納得の「心理的リアクタンスを煽って魅力倍増」の説明で、おおそうか、そうだよなぁ、やっぱりなぁ・・なんて、完全に著者の手玉に取られて読まされてしまった感がありました。確かにこの本、おもしろい!(#^.^#)
そして、多くの項目で耳慣れない専門用語が出て来た場合は、必ず“例示”と“図解”が添えられていて、これまた非常にわかりやすいつくりになっていました。至れり尽くせり!
お世辞抜きで面白く読めました。
楽しく読めてためになるなんて、ちょっと得した感じでした。さらに著者の別の本も探してみようか、なんて思っています。
【Now Playing】 明日、ママがいない / 羽毛田丈史 ( InstrumentalMusic )
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