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2016/07/31

ミー・アンド・マイ・ガール、最後の観劇に

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千秋楽の前日、午後の部に今回の「ミー・アンド・マイ・ガール」ラスト観劇に行ってまいりました。
予定では一週間前に見ることとなっていたのですが、日程が“ずれ”てこの日に。
でも、おかげさまで役替わりAパターンをもう一度見ることができたのです。

明日海(明日海りお/あすみ・りお)さんは主役のビルを名残惜しそうな感じで演じていられたような気がします。
私も名残惜しい。

いきなり最初の方、古いワインボトルを投げるシーンでボトルを取り損ない、組長と二人でころがるボトルを「あらら」と見送り、「大丈夫だ、割れてねぇ」ってアドリブ(^^;)、観客もあっけにとられながら大爆笑!

その他でも、マリア公爵夫人とパーティーのおもてなしのお稽古中に、いつも架空のお客様のスカートをめくり上げるところで明日海さん、マリア役の桜咲彩花(おうさき・あやか)さんのスカートをめくり上げ( ̄O ̄;)、桜咲さんびっくりしてとっちらかり、次のお客様のハリーの名をレディ・リンドと呼んでしまい、知っている観客は笑いだし、あわててフォローする明日海さん(*^_^*)、微笑ましいシーンでした。これも千秋楽間近の何だか楽しい時間でした。

さらにサリーを探しに行く明日海・ビルの幻想シーン前の級友の果物売りとの、リンゴを使っての軽快なダンスシーンでは、明日海さんリンゴをこれまたころころころころと遠くまで転がしてしまい、ステージ前の照明のところまで二人で拾いに行き、またまた楽しいハプニングでした。
でも、余裕たっぷり(#^.^#)明日海ビルはほんとうに明日海さんそのもの、楽しかった。
二度目ボトルを投げるシーンでは「今度は大丈夫だった・・」と明日海さん、観客一同ほっとしてまた笑いが(^-^)

明日海さんのビル役、見事に仕上がった感がありました。

そして、相手娘役の花乃まりあ(かの・まりあ)さん。
今回は、前回とは変化を見せ、とてもオーソドックスな台詞回しと、歌唱になっていました。試行錯誤の繰り返しがあり、結局原点に戻ってきたようです。
花乃さんのサリーは歴代のサリーの中でも、初代のこだま愛(こだま・あい)さんにひけをとらない好演だったと思います。
巻き舌のランベスの娘のきっぷのいい様子と、ラストで見事なレディーになったときの対比もとてもよく出ていました。ビルとの仲の良さも微笑ましくて満点だったと思います。

Aパターンのパーチェスター役、鳳真由(おおとり・まゆ)さんも工夫をこらした愉快なキャラクターをつくりあげ、今公演で退団されるのですが、何か思いが伝わってきてぐっときました。宝塚を見るってことのよろこびはこういうこともあると思います。
気になる生徒が懸命に演技し、歌い、ダンスを繰り広げ、今までの彼女の姿もオーバーラップして、うれしいような寂しいような気持ちになるのです。ほかの舞台では味わえないものがあります。

ジョン卿役の芹香斗亜(せりか・とあ)さんは、父親のようにビルを見守るというよりも、なにか“友人”のような感覚でビルと接していて、男と男の友情のようなものまで感じる役づくりでした。これも今までにない、新鮮な印象を受けました。

ジャッキー役は今回は柚香光(ゆずか・れい)さん。
一番最初の歌い出しで声が裏返りましたが、それ以降は問題なく、ツンデレ・ジャッキーをより強化した印象でした。
ご本人自体に“華”がありますから、こういう目立つ役は“もってこい”です。
力いっぱい演じていてたのもしく感じました。

ジェラルド役の水美舞斗(みなみ・まいと)さんは、水を得た魚のようにいきいきとジェラルドを演じていました。
お芝居もうまいし、“愛される”役者だなぁと強く感じました。
ジェラルドを演じることに喜びを感じていることがよくわかりました。

マリア公爵夫人は、今回のパターンでは、桜咲彩花(おうさき・あやか)さん。
重厚感あるマリアになっているにもかかわらず、愉快なシーンでは演技力とアドリブ力をフルに発揮して、“さすが”だと思いました。

きょうは千秋楽だと思いますが、どういう舞台だったのでしょう。
明日海・花組の「ミー・アンド・マイ・ガール」、とても楽しめました。
観客もいつも素敵な気分で劇場をあとにすることができたのではないでしょうか。
明日海さん、花組の皆さん、とても楽しい公演でした。ありがとうございました'(*゚▽゚*)'


【Now Playing】 都民の選択・都政の未来 / 外山恵理他 ( TBSラジオ )

2016/07/29

「東京かわら版」はイイ!!

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以前書店で見かけ、ちょっとおもしろい雑誌だぞと思いつつ手を出すまでにはいかなかった「東京かわら版」という落語・講談・浪曲に限った月刊誌。

このあいだラジオで落語ファンのベテラン・アナウンサーの方が紹介されていたので、あらためて書店に向かい、入手しました。
細長くて持ち歩きにも便利な丁度良いサイズ!(#^.^#)
その結果が、ついこのあいだ、このブログでご紹介した「上野・鈴本演芸場」でのお話につながりました。

この「東京かわら版」、おもしろい記事もあるのですが、何といってもその月の日付順で落語の出し物が網羅されているのがすごい。
さらに噺家別で、どの噺家がいつどこに出るかも五十音順に出ています。

独演会や、寄席ごとの出演者紹介、演目紹介などもびっしり、さらに関東圏以外についても別ページでふれているし、噺家が出演するテレビ、ラジオ、それから出版している書籍も掲載されているので、もうこれは選んでいるだけでも楽しくなってしまいます。

このあいだの鈴本演芸場では、この雑誌を持って窓口に出すと、300円引きになりました(*^_^*)、うれしい。

これから落語を聞いてみよう、寄席に行ってみよう、という方には強い味方になること請合いです。
私も7月号に続いて、本日8月号を手に入れました。
さて、8月はどこに行こうかと、わくわくしています'(*゚▽゚*)'


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/07/28

『宝塚夜話・第四十三夜 < 雪組が Me And My Girl を演ったら >』

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前回の宝塚関係の話題で、ロミジュリのベスト・キャスティングは?!というのを書いてみましたが、ちょこっと好評だったので(*^_^*)、今回は組限定で、もしミーマイを今まで演ったことのない雪組がやったら誰がどの役に?!なんてことを考えてみました。

まさに絶好調の雪組ですが、早霧せいな(さぎり・せいな)さんを中心に「ミー・アンド・マイ・ガール」を演じたら・・もうわくわくしてきたぞっヽ(=´▽`=)ノ

まず早霧さんのビルはもちろんですよね。とても人情味あってみんなが好きなるビルになるでしょうね。ギャグも今までにないギャグをたくさんアドリブでやってくれそうな気がします。

サリーはもちろん咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さん。
芝居巧者の咲妃さんですが、「一度ハートを失くしたら」を歌い出すと、また客席では涙・涙・・なんてことになるかもしれません。早霧さんとの恋人同士の役、ドンピシャです。みたいなぁ(^-^)

ジョン卿は望海風斗(のぞみ・ふうと)さんと、彩凪翔(あやなぎ・しょう)さんの役替わりでいかがでしょう?(#^.^#)
どっちも見たいねぇ(゚ー゚*)。oOお二人とも全然異なるジョン卿になるでしょうね。
ついでに彩凪さんには役替わりでパーチェスターもやっていただきたいっ!「るろうに剣心」でその際だったキャラを見せつけてくれた彩凪さん、ぜったいにやってくれるはずです。

役替わり、もう一人のパーチェスターは鳳翔大(ほうしょう・だい)ちゃんなどいかがでしょう(^^;)キラキラのかっこいいパーチェスター、そしてどかんと笑いもいただきな気がいたします(^-^)/☆

マリア公爵夫人は、舞咲りん(まいさき・りん)さんと早花まこ(さはな・まこ)さんのダブルキャストで舞台をグッと締めていただきたい。

彩風咲奈(あやかぜ・さきな)さんには、ジェラルドとジャッキーの役替わりなんていいかもしれない。
ジェラルドは“まんま”いけそうだし、彩風さんのセクシー&キュートなジャッキーも見てみたい。早霧ビルを誘惑できるかね'(*゚▽゚*)'

もう一人の役替わりジェラルドは月城かなと(つきしろ・かなと)さんも期待十分です。これも間違いない感じ。

さらにジャッキーには役替わりで娘役の有沙瞳(ありさ・ひとみ)さんもいいですよね。“ひとすじなわ”ではいかないジャッキーになりそうです。
ラスト、ジェラルドに張り手を受けるところではやり返しそう( ̄O ̄;)
さらにトリプルキャストでジャッキーに今、伸び盛りの彩みちる(いろどり・みちる)さんのベリー・キュートなキャラクターを演じてもらっても楽しそうですよ(#^.^#)

なんかねぇ、考えているだけでも楽しくなってきます(^-^)

次は宝塚オールスターでエリザベートのキャスティングなんか考えてみようか(*^_^*)
ヅカ友の女神にも聞いてみたいです!


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 日本ランニング振興機構・高野進 ( NHK-AM )

2016/07/27

サービスのプロフェッショナルに迫った本

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『サービスの達人たち/野地秩嘉著(新潮文庫)』という本を読みました。
もともとは平成11年に刊行されたものを文庫化したものなので、すでに15年を経ているのですが、内容は色あせることなく本気になって読むことができました。

割と若い、現代的でちょっとオシャレなサービス業の人たちの様子が書かれているのかと思っていましたが、そうではありませんでした。

冒頭、ロールスロイスを売り続ける男性についても、ただ単にお金持ちにクルマを売りつける方法などが書かれているのだろうと思いつつ読み始めたのですが、著者は彼の家に出掛け、くも膜下出血で急逝された奥さんのこと、その後長女を育てつつ長男は一時親類に預けながらの生活にも迫り、二十歳になり立派に成長された娘さんとも話をしています。
ただのサービス業に生きる人たちへのインタビューではないのです。

プロフェッショナルの仕事と共に、その人の生き方、人生模様にまで迫っていくのです。
読み始めてすぐにこちらも心のギアチェンジをしてエンジンを吹かしながら気合いを入れて読みました。

戦後の闇市からさまざまな食い物商売をしつつ「天丼」で身を立てた人。そして息子が後を継いで、お客様からやっと褒められたその息子を見て“揚げ方としての仕事”を完全に譲ったそのときの様子も書かれていて、まさに人生の貴重な瞬間を切り取ったような文にも出会うことができました。

ウイスキーのブレンダーや、戦後の伝説のゲイバーを作り上げた男(女?)の波瀾万丈の人生と引退から葬儀の様子、銀座よりも新宿を愛したナンバーワン・ホステス、あの永田町にあったヒルトン・ホテルで靴磨きの達人になった人の話も書かれていて、どの人も根性の入った生き方をされていました。私も登場人物皆から気合いを入れられた感じです。

この本に書かれているプロフェッショナル達のような劇的な生き方は出来ないと思いますが、そのひたむきな様子には心打たれると共に、私も今からでも何かひとつくらいがんばれることがあるかもしれない、と強く思いました。

とても心に沁む本でした。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/07/26

お盆前に言っておきたい

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タイムリーな話題はさけることが多いこのブログですが、あまりに予想どおりで情けないので思わず書くことにしました。

あのポケモンのゲームに子供のみならず、いい大人が夢中のようです。
配信開始された初日に映画を見に街中に出掛けていたのですが、子供や20歳を過ぎたくらいの学生らしき大人が歩道にひろがってノロノロとスマホ(ふだんはスマートフォンと書くが、使っているのがアホっぽい人の場合スマホと書いています)の画面をのぞきこんで邪魔だったらありゃしなかった。
こうなるだろうな、と思っていたが、やはりそうなった。

そして、やはりそうなるだろうなと思っていたら、いい大人がはしゃいでネット上にゲームの様子をアップしている・・。

休日に子供も大人も公園などに大勢で集まり、公園のいい景色などものともせずに、皆が皆、スマホ(ふだんはスマートフォンと・・あっ、一回書いたね・・)の画面を夢中で見ていて、その様子は異様としか言いようがない。

さらに案の定、クルマを運転しているのにスマホの画面を見ながらそのゲームをしている者が何人も摘発されたらしい。
鉄道の駅ではポケモンが出現しないように申し入れをしているとのこと。それもこれも大人が子供と一緒になって大きな事故につながるかもしれないのに、ゲームに夢中になっているからでしょう。普通は大人が注意するもんだ。

お盆前に言っておきたい。
ご先祖様を迎えに墓に行ったときにそこでポケモンなんか探すな。それは最低の行為だ。
・・と、大人が注意するかと思っていると、一緒になって墓場でスマホをかざす馬鹿者(大人)がきっといるにちがいないと今から思っているのです。

もうそろそろ、自分の肉眼で美しい風景を見たり、そよぐ風などを感じるという体感的な喜びを完全に忘れる人々が現われ始める時期にさしかかったと思います。
人が夢中になっている様子を見たら、いったんそこから離れて、その夢中になっている人のみっともない姿をよく見てみるといいと思う。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 村上里和 ( NHK-AM )

2016/07/25

先のばしぐせを直すには・・?という本を読んだが。

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『先のばしぐせを直すにはコツがある/斎藤茂太著(集英社文庫)』を読みました。
というわけで、私は“先のばしぐせ”を自覚しており、それをこの歳になってまだ直せるんじゃないか…などとσ(^_^;)と思っている次第です。

読んでみましたけど、やはり難しいですねぇ(´・_・`)
気になったのは「忙しいのに“ゆったり”している人のヒケツとは?」というところでした。・・そうですよね、忙しいのにゆったりと仕事して、しかもうまく回している人っているんですよ。

結局、やらなければならない、ならないと思っていたが、よく考えてみればやらなくていいことが実に多くあるってことだと書かれていました。
・・そうかもしれないと思ったけれど、そうでもないかもしれない、とも思った(^_^;)

いろいろな仕事をスケジュール帳に書き込んで、その“びっしり”な状態に「よしよし」と思ったり、それで「おれは仕事やってるんだ」、と思ってしまうのがまずいけないんでしょうね。
つまりは、やる必要のない仕事をして、ムダなことにふりまわされ、何の意味もなくあちらこちらを飛び回る・・ (・_・;・・これじゃいかんのですよね。

あとは、たぶん人からよく思われたくて、「これ、やっておきますから」なんて安請け合いするのもよくないんですよきっと。

「多忙な人ほど“情報の選球眼”に優れている」ということも書かれていました。
「これは役に立つ情報だチェックしておこう」、とか、「これは自分には関係なさそうだな」、と取捨選択が早くて、その選球眼が確か、ということが必須条件なんでしょうね。
読んでいて、ますます「いかん・・」と思ったのでした(^^;)

仕方ないので、ぼちぼちやっていくことにしました(*^^*)
あまりにも、もっともなことが書いてあって、返って自分の不甲斐なさにちょっとしょんぼりしたのですが、そうも言っていられないので少しずつやってみます(^-^)それじゃまた。


【Now Playing】 スポーツ伝説 / 滝本沙奈 ( ニッポン放送 )

2016/07/24

上野・鈴本演芸場に行ってきました

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このあいだの朝のラジオ番組で、落語について「今、聞きにいくといいよ」っていうお話をやっていて、『東京かわら版』という冊子にあらゆる寄席、噺家の出演する場所、などが書かれているから一度それを見て行ってみるといいとのアドバイスがされていました。

さっそく本屋に行くとその冊子を発見、もうありとあらゆる落語会などが網羅されていて、しかも噺家名で索引までついていて、どの噺家がいつどこに出るかまでよくわかるのでした。

とりあえず寄席に行って、日がな一日楽しんで来ようというわけで(*^^*)、上野の鈴本演芸場に行ってまいりました。
しかも、その「東京かわら版」を窓口に出すと“300円引き”になりました。


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入場したときにはもうお昼、さっそく売店で「志の多寿司」のかんぴょう巻きといなり寿司のお弁当を買い求め、準備は万端d(^_^o)さあ、楽しむぞっ!・・ということになりました。今回は意外と行動が迅速(^_^)

いやもう面白かった。
見たことのない漫才師や、ギター漫談の方、太神楽曲芸なども含め、落語の方はけっこうお馴染みの演目でしたが、それぞれに個性があって笑いました。
客席もいい具合にあたたまっていて、ほぼ満席だったし、雰囲気もとても良かった(#^.^#)

中でも三遊亭歌之介さんの噺は、最初から最後までアクセル全開、フルスロットルの笑いの手榴弾が次々と炸裂する感じヽ(=´▽`=)ノ
もう息もできないくらい笑いました。ひいこらいって笑っているうちに次の笑いがやってくるのでもうこっちの笑いが追いつかない…σ(^_^;)

いい噺もあったし、浮気の噺もあったし(最近の不倫流行りの勢いもあってお客さんもくすくす笑いっ放し)、浮き世離れしたおかしな人も登場したり、モノを知らないおかしさの噺もあり、15組ほどの演者が入れ替わり立ち替わりで、あの入場料でこれだけ楽しめれば今の時代、コストパフォーマンス的には満点以上ではないでしょうか(゚ー゚*)。oO


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寄席に行ったことのない人、ぜひ一度行ってみてください。
テレビで見たことのない人の話なんか、などと思っていると損しますよ(^-^)
満足の一日となることうけあいです。
ただし、ストーリーばかり追って、“人そのもののおかしさ”に気づかないと、楽しめませんよ、それだけはご注意を!(*^^*)
んじゃ、行ってみてねぇ~(^-^)/


【Now Playing】 嶌信彦 人生百景 / 中村元(水族館プロデューサー) ( TBSラジオ )

2016/07/23

映画「太陽の蓋」を見ました

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『太陽の蓋/2016・日本、監督:佐藤太 主演:北村有起哉』を見ました。
この映画は東日本大震災により福島原発事故が発生、その直後からの官邸と東電の動き、そして映画の主役は新聞記者なのですが、その報道の様子が淡々と首相はじめ“実名”で描かれている映画でした。
それが妙にリアルで、「誰かを悪者にして」溜飲を下げるような物語的な映画ではありませんでした。

当時私は東京に勤務していましたが、あのときの緊張感、怖れ、その後のテレビでの枝野官房長官の会見を昨日のことのように思い出しました。
嘘を言っているのではないか、本当のことを誰が知っているのか、テレビで爆発している原発の画像を見てこの報道はおかしいのではないか・・と、次々と起こる事象についていけない自分がいました。

実際の官邸の人たちの動きと、ちっとも現地の状況を伝えない東電、現実の状況に追いつけない首相、官房長官、副官房長官らのあせりと、映画の中でも表現されていましたが、まるで怪物のように事態をどんどん悪化していく原発に絶望感さえ漂わせる官邸の当時の様子が不気味なくらい冷静に描かれていました。

そして、福島で非難を余儀なくされた人々、原発で仕事をしていた若者が非番であったにもかかわらずいてもたってもいられず、現地に向かう様子、さらに東京の人々の不安感、国外退去する外国の人たち。
「何も知らないのは日本人だけ」という退去する人の言葉にもドキッとしました。

映画では一年経ち、二年経った段階で主役の新聞記者が当時官邸にいた人たちや、福島の人たちから聞き取りをするシーンがあるのですが、原発で働いていた若者の「まだ何も終わってないんですよ。あのとき、日本中でテレビを見ていた人たち、今はどう思ってるんですかね・・・」という言葉に一番インパクトを受けました。

「原発はコントロール下にある」と言い切ってオリンピック開催という結果を得た人間がいました。何をコントロールしているのでしょうか。オリンピックをやれるくらいの余力があるならコントロールしているはずのものをもっと何とかできないんでしょうかね。
その後熊本・大分でも震災があったのです、オリンピック開催自体を返上して、その予算も使って全力で復興に取り組んだらいいのではないですか?私の言っていることはおかしなことなんでしょうか。

原発を動かさなくては日本の成長はないと言っている人たち。
人口がどんどん減っていくのになぜ成長が未来永劫続くと幸せな考え方ができるのでしょうか。
あれだけ、原発というものは事あれば人間というちっぽけな存在にはどうにも出来ないものであるとわかって、懲り懲りしたと思っていたのにわずか数年で忘れちゃうんですね。

忘れちゃうで思い出しましたが、第二次世界大戦が終わり、人々は死に、日本中が焼け野原になり、もう戦争は懲り懲り、永久に放棄しましょうと憲法を作ったのに、どこかの政党の憲法改正草案には第二章の「戦争の放棄」という言葉がまるまる削除されていました。
70年経ったら「人間は戦争してはいけない」というあのときの人々の慟哭のような願いも忘れられてしまうんですね。人間がいかにおろかな生物であるかということがよくわかりました。

この映画は130分の長さを感じさせない緊張感ある、しかも見ていてあのときことを思い起こさせるつくりになっていました。
喉元過ぎれば・・と、自分がそんなことになっているかもと感じるあなたは映画館に行かれるとよいと思います。そうでない人にも行ってほしいけど・・。


【Now Playing】 銀座の恋の物語 / 石原裕次郎・牧村旬子 ( 歌謡曲 )

2016/07/22

【はっPのアナログ探訪_0104: Some Girls / The Rolling Stones( LP )】

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今回アナログ探訪するのは、ローリング・ストーンズの「サム・ガールズ」。
このアルバムに関してはリアルタイムで購入、けっこう聞きまくりました。

アルバムジャケットは色々な“ガールズ”写真の顔の部分が切り抜かれていて、中ジャケットを入れるとそこに顔が入るという楽しいものでした。
中ジャケを裏返して入れると、これまた違う顔が入るという“着せ替え”?的な企画が遊び心を感じさせました。※写真参照。


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ストーンズはそれこそビートルズと同時代から現在まで存続している息の長いロックンロールバンドですが、特に70年代以降、ビートルズがいなくなってからは、時代の流れ、時代の音に敏感に反応して、それらにストーンズ流の濃い味付けをして次々と作品を生み出してきました。


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このアルバムはディスコの影響も受けているし、アメリカの明るい感じのカントリーな感じの曲もあるし、サウンド的にもくっきりとした印象を受けます。
時代の受取り方がうまいんでしょうね、いいところは取り入れるけど、譲れないところは頑固に守り、かっこいいストーンズはいつも健在!!

ミックのボーカルも多彩なところを見せてくれるし、チャーリー・ワッツのドラムもクリアで歯切れ良く、キース、ロンのギターも泥臭い曲をやってもブライトな音色です。

しかも、このアルバム、“捨て曲”が無いです。
楽曲それぞれに力がはいっているし、アルバム全体の統一感もなかなかです。

私の好きなストーンズのアルバムのひとつですが、久し振りにアナログで聞いてみると、さらにストーンズの良さが引き立っているように感じました。


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私が当時気に入って聞いていたのは、「ジャスト・マイ・イマジネーション」「ファーラウェイ・アイズ」」「ビフォア・ゼイ・メイク・ミー・ラン」「ビースト・オブ・バーデン」でした。
今聞いてもいいねぇ(゚ー゚*)。oOミックのちょっと軽めに歌い、共感を呼ぶようなナイスなボーカルにうっとりでした。

あらためて聞いて、古くさく感じたらどうしようと思ったのですが、そんなことありませんでした。
ストーンズの“いいアルバム”、堪能いたしました。

2016/07/21

椎名誠「うれしくて今夜は眠れない」を読んだ

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いろいろなことに疲れたり、飽きたり、つまらなくなったり、泣きたくなったり、おもわずため息をつきそうになったりするときが・・・よくあります。
そんなときに体に力を入れず、ただリラックスして読む本が椎名誠さんの肩の凝らないエッセイです。

今回は『うれしくて今夜は眠れない/椎名誠著(集英社文庫)』を読みました。

ま、だいたいが釣に行き、キャンプをし、焚き火をして仲間となにかうまいものをつくり、皆でビールを飲んだり、その他焼酎などで大騒ぎ、いい大人がああでもない、こうでもないと言い合い、また草野球をしたりゲームをしたりというのがいつもの楽しい内容です。
これもずっと変らない。

読んでいると椎名さんの基本は家で仕事をしていても、やはり晩酌・・もちろんビールで始まる・・は毎夜欠かさないようです。
それがうれしい。
健康のため、あれもやめた、これもやめた、なんて話を学生時代から読んでいる椎名さんの口から(文面から)聞くのは悲しいことです。

そしてこの2015年の文庫本においても変らずの“椎名流”の生活にぶりに安心したのでした。

そんな椎名さんの“焚き火仲間”が亡くなったり、「怪しい探検隊」と称してあちこちで大人の“大人げない旅”、探検をしていた年下の仲間が亡くなったりする寂しさも書かれていました。
椎名さんだって、もう40年も文筆稼業を続けられているわけで、そんな別れも経験され、しんみりとされたり、死についてこのブログでもご紹介しましたが、別の本でかなり深い内容で書かれたりもしています。そこでこちらもちょっとしんみりとしたのでした。

かつてカヌーで様々な川を一緒に下った野田知佑さんと久しぶりに会う話もありました。
野田さんもまったくの白髪になっていて椎名さんも驚くものの、元気な姿で安心されていました。私もなんだかうれしい。

1944年生まれの椎名さん、いまでも旅に出て、そして焚き火も、釣もやり、いろいろな地方でいろいろな人や祭りや出来事に遭遇し、そこをずんずん進んで行く姿は私にとっても頼もしく、励みになります。

また読んでいて少しずつ元気になったのでした。


【Now Playing】 A Felicidade / Paul Joseph Trio ( Jazz )

2016/07/20

【はっPのアナログ探訪_0103: The Beatles At The Hollywood Bowl / The Beatles( LP )】

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今回のアナログ探訪はビートルズの「ハリウッドボウル」ライブ盤です。
だっていきなり、このアルバムのCDがリリースされるなんてニュースをFacebook(ビートルズ資料館の野口さんの記事から)で知り、驚いたもので( ̄O ̄;)

もう出ないんじゃないか、なんて思っていたこともありましたが、そうですか、出るんですか、ずいぶんと待ちましたよ、もうつれない人・・、っていう気持ちでした。


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あらためてレコード盤に針を落としてみました。
このレコードが実際にリリースされたのはビートルズが解散して7年くらい経っていたのではないでしょうか。
レコードから聞こえる少女達の歓声がもの凄いのですが、ビートルズが現役のときにこの少女達に向けてライブアルバムがリリースされていたら、もう大興奮だったでしょうね。
実際にはビートルズはもう解散して存在していなくて、少女達も大人になってからのリリースになってしまいました。

ポールが「聞こえるかい?」と観衆に呼びかけるシーンがありますが、もう存在しないバンドが、大人になった女性達にあらためて「聞こえるかい?やっと聞いてもらえるようになったよ」と言っているかのようです。

演奏はレコード発売当時に聞いたときよりも迫力を感じます。
あのときは、音質を含め、批判的に聞いてしまっていた自分がいたのかもしれません。
聞き直してみると、けっこういい演奏しています。ベースの音もかなり聞き取れるように入っています。とにかく勢いがある。


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そうこうしているうちにB面の「BOYS」に突入。リンゴのシャウトと“しばく”ようなドラムが素晴らしいっ!

「ハードデイズナイト」のジョンとポールのボーカルなんて、聞いていて“血湧き肉躍る”感じです(#^.^#)ジョージの間奏もいいぞっ!!

「オール・マイ・ラヴィング」のジョンのギターカッティングも超高速だったんですね。
ポールの「イエイッ!」のカッコイイ叫び声のあとのジョージのソロもいいなぁ・・ライブなのでポールのダブル・ボーカルでないコーラスのかぶりも素敵です・・もう、ほめてばっか!(*^^*)

ラスト「ロング・トール・サリー」はポールの“十八番”!
たたみかけるねぇ♪'(*゚▽゚*)'
たぶんジョンのギターがこれでもかってくらいガンガン弾かれています。

あっという間でした。
疾風怒濤のライブ盤、CDでリマスターされた音はどうなっているのでしょうか。
楽しみに待ちましょう(゚ー゚*)。oO

2016/07/19

東海林さだおさんの“脱力の魅力”本を読んだ

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『さらば東京タワー/東海林さだお著(文春文庫)』を読みました。
東海林さんのこういった本のファンは多いと思いますが、いつも感じるのは微妙な年代差による“面白がり尺度”の違いでしょうか。
ちょっと違うんだよなぁ(^^;)・・ま、でもテーマによってはチャンネルが合うので、やはり買ってしまうんですけどね。

たとえば「漬け物石」について、はたしてこの石は仕事をしているのか、ただ漬け物の上に乗っているだけで仕事をしているわけではないんじゃないか。なんて話ですが、・・どうでもいいんだけど・・って…σ(^_^;)思ってしまい、半分スルー。
カレーを食べるときに手づかみで食べるとスプーンなどと違って指から何か感じる・・ってことで、じゃあ納豆を手づかみで食べたらっていうのを実況し、人類で初めて納豆を手で食べたのだ、なんてけっこう意気盛んに書いている部分にも・・もうなんだかまったく理解不能でした。

1937年生まれの東海林さん。この期に及んで「モテの三か条」なんてのもありました。
対談相手がその三か条を伝授するところでは、身を乗り出す東海林さん。

①自慢話ばかりしている男はダメ。女の子から話をさせるように仕向けろ!
特に自分の興味あることだけを話す男はダメ。だからオタクはモテない。“オタクツボ”を押すと壊れたレコードみたいに永遠に話続ける・・これはいけないと。鉄道やサッカーの話を延々やられてもねぇ・・ということでした。

②会話の最初の話題は食い物に限る。
スイーツ好きな子にはスイーツの、イタリアンの好きな子にはイタリアンの話題をしろ。
ゴルフも野球も知らない子、興味のない子がほとんどだ。ごはんを食べない子はいない、万人が興味を持つ話題を探すと食べものに行き着くぞ。・・という教え。

③とにかく褒めて会話を続けろ。なんでもいいから会話に引きずり込む。・・こんなの私には無理ですが・・だからとうとうモテなかったんだね…σ(^_^;)

モテよう!っていう東海林さんのバイタリティーにはただ驚いたのでした。
というわけで、なんとなくちょっとおもしろくページをめくろう、なんて人にはいいかも、って本でした。


【Now Playing】 Run,Run,Run / Yoko Ono ( Rock )

2016/07/18

やっと「ロミオとジュリエット」宝塚版四公演を確認できました

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フランスのロックミュージカル「ロミオとジュリエット」の宝塚版。
今までに星組(梅田芸術劇場・博多座)、雪組(本公演)、月組(本公演)、星組(本公演)が行われていて、本公演の三公演は実際に舞台を見ていたのですが、初演の星組公演は場所が遠いこともあって見ていなかったのです。

それをとても悔やんでいたところ、生涯の“ヅカ友”、女神からDVDをお貸し頂くことができ、初めて目の当たりにしました。
予想どおりの迫力ある舞台で、星組の体当たりしてくるような迫力を感じました。

で、この梅田芸術劇場だけは実際の舞台を目にしていないのでそれについては申し訳ないのですが、それぞれの役どころのベストは誰か、なんて愚考いたしました。
※これは私独自の感じ方なので、ご覧の皆さんそれぞれがベストはこの人だっ!というものがあると思います。
せいぜい話のネタ程度にご覧ください。これをもとに皆さん、回りのヅカ友と語り合うのもいいかもしれません。

パリス伯爵は天寿光希(てんじゅ・みつき/星)さんがいちばんあの役にあっているように感じました。イヤなやつ、あまりお利口でない伯爵、そんなところを強調し過ぎず、実に絶妙なスタンスで演じていました。

ヴェローナ大公は大凪真生(おおなぎ・まお/雪)が、堂々として、皆をさばく姿が非常に大きく見えてよかったと思います。

キャピュレット夫人は音花ゆり(おとはな・ゆり/星)さんが群を抜いていたと思います。今回見た初演での演技もど迫力だし、この役を非常に大きな、貴重な役に音花さん自身が引き上げているように感じました。

ジュリエットの乳母はこの演目では、かなり大事で、難役であったと思うし、演じた人たちもうまい人ばかりでしたが、私は沙央くらま(さおう・くらま/雪)さんが一番感動を観客に与えたと思いました。次点はまったく本来のキャラクター的には似合わないのに抜群の歌唱力と演技で抜擢に応えた白華れみ(しらはな・れみ/星)さんでしょうか。DVDでも渾身の演技に心打たれました。

ティボルトは、今回初めて見た凰稀かなめ(おうき・かなめ/星)さんのバージョンがぶっちぎりでした。今までは当時雪組の緒月遠麻(おづき・とおま)さんが一番だと思いましたが、同期の凰稀さん、こりゃあ“ヤバい”感じです(^^;)こんなあぶない男を演じられるのは凰稀さんしかいない!と激しく思いました。ダントツです。

ついでにキャピュレット卿も一樹千尋(いつき・ちひろ/専科)さんで決まりでしょう。もう、キャピュレットにしか見えない(^_^;)・・妻に愛されず、ジュリエットにあなたたち夫婦のようにはなりたくないと言われて嘆きながら歌うシーンは全国のお父さんが涙した・・…σ(^_^;)ことでしょう。


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ベンヴォーリオは、涼紫央(すずみ・しお/星)さんと、未涼亜希(みすず・あき/雪)さんがそれぞれがそれぞれにあった演じ方をしていて前半なら未涼さん、後半は涼さんが良かったかなぁ・・。ロミオと仲良くしている未涼さんの姿は実にシェイクスビア劇らしくて良かったし、後半怒濤の展開に強い演技で魅せる涼さんの迫力ある舞台も素晴らしかった。

マーキューシオは、美弥るりか(みや・るりか/月)さんが良かったと思います。月組に組替え後、抜擢に応えて勢い余るくらいの張り切りぶりに見ているこちらも胸おどりました。
次点は壱城あずさ(いちじょう・あずさ/星)さん。これは私好みの素敵な印象のマーキューシオでした。完全に私の好みです…σ(^_^;)

「死」の役は、異論があるかもしれませんが彩風咲奈(あやかぜ・さきな/雪)さんです。真風さんだと思ったでしょうd(^_^o)
でも、彩風さんの「死」は怖かった・・。雪組のロミジュリを見ていて一番目を引き驚いたのがこの役だったのです。音月さんとの間隔、間合いの取り方が絶妙だったし、彩風さんの工夫が目立ちました。

「愛」は礼真琴(れい・まこと/星)さん。これもぶっちぎりだと思います。
表現、表情、やわらかな印象のダンス、どれを取っても他を圧倒していたと思います。

ジュリエットは、この「ロミオとジュリエット」という演目全体を考えると愛希れいか(まなき・れいか/月)さんが、まだ16歳、何も知らない女の子として完全一致していたと思うし、あの初々しさは最もジュリエットらしいと感じました。
ただし、ロミオがティボルトを殺してからのジュリエットの迫力ある演技に関しては夢咲ねね(ゆめさき・ねね/星)さんが素晴らしかった。

最後にロミオ。
心不安定で、優しい若者、恋に恋して、一度感情が盛り上がると一気に行ってしまう・・そんなロミオが本来のロミオだとすると、音月桂(おとづき・けい/雪)さんがトップお披露目公演ということもあって、ハラハラ緊張感ただようステージ姿が逆に効果的で実にロミオ的であったと思います。というわけで、一番は音月さんです。これも異論あるかもしれないけど・・(^_^;)・・でも、歌も良かったし、演技も繊細で実際はなかなかのものだったと思います。

ただし今回のDVDを見て、柚希礼音(ゆずき・れおん)さんの後半の激流を下るような展開のところの演技は、やはり他の追随を許さないものがありました。あそこらへんは、龍さんも明日海さんもまったくかなわない感じです。

以上、とても長くなりましたが、星組梅田芸術劇場でのロミオとジュリエットDVDを見ることが出来て、それをふまえての駄文を書いてみました。

皆さん、怒らずに(^_^)、こんなネタでロミジュリ・ベスト・キャストなんて“ヅカ話”にお友達と花を咲かせてみてはいかがでしょうか?!

【Now Playing】 今晩は吉永小百合です / 吉永小百合 ( TBSラジオ )


2016/07/17

漢字についての本を読んでみた

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『漢字に託した「日本人の心」/笹原宏之著(NHK出版新書)』を読みました。
日頃、特にこのブログを書いているときに「どの漢字を使おうか」と悩むことがあります。
また、漢字を使わずに平仮名にするか、あるいは漢字・平仮名混合にするか・・なども。

この本に書かれていますが、新聞はその辺のところを割とはっきり決めていて、この場合はこう、というのがかなり綿密に取り決められているようです。

私も最近、共同通信社が出している「記者ハンドブック(新聞用字用語集)」を買い求め、ブログなどを書くときの参考にすることにしています。

そんな堅苦しいことを抜きにしても、「卵」と「玉子」って、みなさんどう使い分けていますか?
「たまごかけごはん」のときは、“卵”だし、「たまごやき」のときは「玉子」でしょうか。(*^^*)

生のときは「卵」で、加熱され料理となると「玉子」だなんて説もあります。
それはそれで“有り”かな、などとも思いました。

「輿論」が「世論」と書き換えられたのは戦後だと書かれていました。
私は別の言葉なのだと今の今まで思っていました。意外な事実です。

やがて読みまでが“よろん”から“せろん”に変ってきたようで、私は「輿論」が“よろん”で、「世論」が“せろん”、そして別の言葉なのだと思っていたのでした。

「恰好」も、「格好」に抵抗感なく世に広められたものなんだそうで、今さら「そうだったのか」なんて気づいたのでした。

でも、「風光明媚」はとうとう「風光明美」にしようとする人たちがいたようですが、そうはならなかったのだそうで、そりゃそうだ、なんだかしっくりきません。

「瓦礫」は、もともと瓦や小石がイメージされます。そもそも瓦が砕けたもののことを指していたようです。

「がれき」と平仮名で表現されることも多いと思いますが、大震災が続いた昨今、人の住む建物や日常使う家具、家庭用品、想い出のアルバムまでをその名で呼ぶのもなんだか胸にいやなものが残ります。
別の表現はいまだ使われていないようなのですが・・。

そんなこんなでこの本を読んでいると、時代によって、人々の考え方によって漢字の使い方は刻々と変化していることがわかりました。
この本に書かれていることは時代の資料的にも貴重なものだと感じました。

そして、知っておくと自分が文を書くときにも役立つように思いました。漢字を意識して過している人には興味深い本ですよ。


【Now Playing】 新日曜名作座「大事なことほど小声でささやく」 / 西田敏行・竹下景子 ( NHK-AM )

2016/07/16

花組 Me And My Girl 東京二回目に行って来ました。

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宝塚歌劇・花組東京公演『ミー・アンド・マイ・ガール』、今回は長女と観に行って参りました。
生協の抽選に見事通っての「生協貸切公演」です(^_^)、なので開演前には組長の高翔みず希(たかしょう・みずき)さん、終演後にはトップスターの明日海りお(あすみ・りお)さんの挨拶がありました。それもいつもと雰囲気が異なり、ちょっとわくわくしましたd(^_^o)

今回の東京公演は、キャストが前回のAパターンと異なり、本場宝塚大劇場で観てきたBパターンです。

ということで役替わりのあった方々の様子についてちょっと書いてみますね。

ジョン卿役の瀬戸かずや(せと・かずや)さん。渋くて、人間味があって、優しくて、主役ビルのランベスの恋人サリーを思いやる様子がとても情感溢れ、よかったです(゚ー゚*)。oO
ビルとの懐中時計を使ってのやり取りも、うまい“間(ま)”の取り方で客席の笑いもバッチリ取っていました。

ジャクリーン役の鳳月杏(ほうづき・あん)さん。歌唱も安定感あり、ジャッキーのちょっとずるい感じや、可愛らしい部分までとてもうまく表現されていました。
今までのジャッキー像に、さらに魅力を増したキャラクターを作っていたと思います。

ジェラルド役の芹香斗亜(せりか・とあ)さん。ちょっと“おっちょこちょい”で軽い感じ。さらに憎めない可愛さを感じさせるジェラルドはこのミュージカルの舞台となっているヘアフォード家にとって、とても良い雰囲気を感じさせる役割を果たしていました。そして上品!

マリア公爵夫人役の仙名彩世(せんな・あやせ)さん。キャラの立ち方が非常にくっきりとしていて、ビルや、ヘアフォード家の人たちに対する厳しい様子を見せつつ、がんがん笑いも取り、さらにラストでは甥のビルへの愛情を渾身の演技で見せてくれるなど、さすがの演技巧者ぶりでした。

弁護士パーチェスター役の柚香光(ゆずか・れい)さん。
前回の大劇場で見たときとはかなりの変化を見せ、セリフも身のこなしも、とても大きくしていました。ギャグもどの観客席から見てもわかりやすく表現していて、生き生きと演じている様子に好感を持ちました。薔薇の一輪挿しが出てくると柚香さんがギャグをかましてくれるサインになっていますが、観客も次は何をやってくれるか楽しみにしいてるのがわかりました。


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主役ビルの恋人サリーを演じた花乃まりあ(かの・まりあ)さん。今回はセリフにも歌にもメリハリをつけ、特に独唱となるサリーの気持ちを素直にあらわす部分では花乃さんのサリー像が出ていたと思います。歌の表現力もさらにアップした感じです。
ギャグも決まっていましたし、一幕ランベス・ウォークの直前の“たんか”を切るようなセリフ回しはなかなかのものでした。花乃さんのサリー、とてもいいです(#^.^#)

そして主役のビルを演じる明日海りお(あすみ・りお)さん。今回はセリフも演じ方もかなり力強くなったと思いました。大劇場から東京に来て丁寧に作り上げてきた「ビル」をさらに人間的に強く魅力を増そうとしているかのようです。

今回は生協貸切公演ということで、この演目を初めて見る人もかなりいたようで、割といつもの決まり切ったギャグを飛ばしても“バカウケ”状態だったのですが、さらに客席の空気を読み、タイミングよくギャグを繰り出し、しかも前回、前々回見ていてセリフが流れるようになって聞き取りずらい部分があったのですが、それも修正されていました。
どんどんビルが明日海さんそのものになっていくようで、明日海さんがこの役を好きなわけがよくわかります。

一幕最後に客席降りがあるのですが、間近に見た明日海さん。華奢ですが、あのエネルギー溢れる様子にこちらも心強く、うれしい気持ちでいっぱいになりました。

まだまだこの演目、進化していきそうです。
たぶんもう一度見られると思うので、そのときはまた最新リポートをお届けしますね。


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦他 ( ラジオ日本 )


2016/07/14

『PEN散歩』・・ブログ版と共に最近の気持ちを

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Facebookでは最近の庭の様子を何度かアップしましたが、ブログのみをご覧になっている方にはPENで撮ったその様子を掲載していませんでしたので、残っていた写真ですが、アップいたします。


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暑かったり、雨が突然降り出したり、天候の変化も一日の中で急激なものがあります。
そんな中で庭の草木も毎日変化を見せています。


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そして日々、心の中にもいろいろな変化、出来事がありました。

考えられないミスやうっかりを繰り返し、それでも何ら改善しようともしない、反省しようともしない人に対して今まではそれとなくやんわりと注意していましたが、まったく聞いているのかどうだかわからないのです。

3ヶ月も経ち、一日の中で数度もうっかりを繰り返したのに「これ以上は事故になる」とはっきり注意したら“逆ギレ”され、「もうあんたとはうまく行くことはないな」などと“高ビー”な返答を受け、・・あきれました。そして人として見限りました。


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最近はこういう人に巡り会うことがけっこうあります。
自分のことを見つめるということが出来ないというか、今まで一回も反省したことがないのでしょう。本人だけにとれば“いい人生”過していますね、と思います。
今後も注意は繰り返さねばなりませんが、人としてはもうまともな付き合いは、はっきりとやめました。一生やっててくださいな、という気持ちです。
近頃はこんなふうに考えることも出来るようになりました。
若い頃は真面目に考え、身体の調子をくずしてしまいましたが、そんなことやってると身が持ちません。


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自分で自分の心の中のもやもやするイヤな気持ちをどう処理するか、難しいものです。

人生経験を積んできても、いつもそれは難題です。


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様々なジャンルの本を読むことでも一部ヒントを得ることもできますが、本だけでは解決に結びつくことはなかなかありません。
何かいい方法はないものでしょうかね(宗教をのぞいて) (・_・;

ということで、愚痴を書いて少しイヤなものを吐きだしたところで今日のブログはおしまいっ!じゃあね(^_^)


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 佐賀県有田町・今泉正子他 ( NHK-AM )

2016/07/12

【はっPのアナログ探訪_0102: ヤア!ブロード・ストリート(Give My Regards To Broad Street) / Paul McCartney( LP )】

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久し振りのアナログ探訪は、ポール・マッカートニーの「ヤア!ブロード・ストリート」。発売当時に買ったものです。
同名映画のサウンドトラック盤です。テレビでもその映画は放映されましたが、深夜だったような記憶があって、あまり記憶がないのです…σ(^_^;)面目ない・・。

あのジョージ・マーティンがプロデュースし、有名ミュージシャンも参加していたと思いますが、なんといっても6曲に及ぶビートルズ・ソングがちりばめられていることが当時の話題だったと思います。

でも、どのビートルズ・ソングもイマイチ軽く、あっさりしているような気がします。
それは今聞いても同様な印象です。
サウンドトラックということもあるのでしょうが、渾身の演奏というわけにはいかなかったようです。
また、当時のポピュラー・ミュージックの流行のサウンド、曲作りもそんな感じだったのかもしれません。


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「ひとりぼっちのロンリー・ナイト」など、CD以外で聞いたのは20年以上ぶりでしたが、アナログの音がこんなに心地よいものだとは思いませんでした。
角がとれた“まろやか”な音質にほっとしましたよ。

そして「心のラブ・ソング」のセルフカバーも、軽くて逆にいい感じです(#^.^#)
軽快過ぎて、ちょっと軽薄なくらい・・(^^;)


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B面に入り、またまたビートルズ・ソングが登場しますが、やはりサウンドトラック的なオーケストレーションが入ったりして「エリナー・リグビー」も軽やかに流れるような曲調になっています。
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」もムーディー・ソングみたいな感じです。ベースも線の細い、軽く柔らかい感じ。
ポールも軽く歌っています。イントロと間奏のサックスはムード歌謡的な盛り上げ方で、サウンドトラック・アルバムを聞いているつもりならこれもOK!ってところでしょうか。

ラストの「ひとりぼっちのロンリーナイト/プレイ・アウト篇」は、いつ聞いてもちょっとウキウキしてくる、いい感じd(^_^o)
アルバム全体を通してもポールの多彩さを感じさせてくれました。
久し振りに針を落としたけれど、聞いてみれば心地良いアルバムでした。

2016/07/11

永六輔さんが亡くなって

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11日、昼頃に永六輔さんが亡くなったことを知りました。
小沢昭一さん、野坂昭如さんが亡くなり、永さんも・・。

永さんのお仕事や活動についてはすでにネット上でいろいろ紹介されていて、その功績や、作品などについてもテレビなどで報じられていることでしょう。

なので、私個人の持っている永さんについての思いを少しばかり書いてみます。

私にとっての永さんは、長く続いたTBSラジオの「永六輔その新世界」という番組での永さんです。毎週楽しみにしていたものでした。
永さんそのもの、という番組でした。それにゲストで登場する人達も永さんに叱咤されたり、褒められたり、番組中に感激して永さんが泣かれたり、いろいろなことがありましたし、リスナーも気持ちの入った熱心な人が多かったと思います。

永さんご自身も「ラジオで語りかけるというのは、テレビでのそれとは異なり、聞いている人それぞれに語りかけている気がする」と、おっしゃっていました。
聞いている私もまさにそんな気持ちで聞いていました。

あるときにはちょっと偏屈で、頑固な印象もありましたが、でも永さんの人柄、考え方にふれた私は、永さん世代ジャストではありませんが、その晩年の様子に大きな影響と刺激を受けました。

「戦争を二度としてはならない」というのも永さんが毅然とした態度でおっしゃっていたことのひとつです。
この七夕に亡くなられたとのことですが、今回の参院選の結果を知ったら、永さんどんな気持ちだったでしょうか。

大勝した政党の憲法改正草案を調べましたが、第九条について真っ先に見てみると、第二章の『戦争の放棄』が丸々削除されていました。第二章『安全保障』と変えられています。

「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」という条文からも「永久にこれを放棄する」という部分が削除されています。簡単に「用いない」としています。余程鈍感な人でなければただ事ではないと気づくはずです。

さらに同条2項にある「目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない」という部分も全削除されています。

さらに新設された第九条の二では、「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する」と明記されていまして・・皆さん、よく投票したものだと思いました。

11日の夕刻からの永さんの番組の継続版でのTBSの放送では、永さんはきっと「いつもどおりやれ」というに違いない、ということで明るく(でも途中で皆泣いてしまい、泣き笑い放送になっていた、そして葬儀を終えたばかりの永さんの娘さんも加わってなんだか素敵な放送になっていた、最後にはお孫さんまで登場して・・)永さんの思い出を語っていました。

私もたくさんのことを教わりました。
永六輔さん、ただの一リスナーでしたが、ほんとうにありがとうございました。


【Now Playing】 上を向いて歩こう / 坂本九 ( 歌謡曲 )

2016/07/09

映画「フラワーショウ!」を見てきました

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映画『フラワーショウ!(Dare to be wild)/2014年・アイルランド 監督:ヴィヴイアン・デ・コルシィ 主演:エマ・グリーンウェル、トム・ヒューズ』を妻と見てきました。

アイルランドからやって来た娘が英国王立園芸協会が主催する世界最高峰のガーデニング世界大会《チェルシー・フラワーショー》に挑戦するお話です。
しかも、野草とサンザシの木だけで構成するという型破りな設計で!
さらに実話をもとにしている・・という、いきなりおもしろそうな内容を予告で見ていたので、妻も乗り気で一緒に見ることになりました。

まずは主人公メアリー・レイノルズ(エマ・グリーンウェル)の幼少期における美しい自然の中で育つ様子から始まるのですが、それがまた美しすぎるくらいの映像で、自然のままの草木の様子に、その見事なまでの美しさにうっとりしました。

自然が大好きなメアリーはガーデニングの大御所の女性の助手見習いになるのですが、それまでに描きためておいたガーデニングデザインの設計をその大御所に盗られてしまい、しかもその後に解雇されてしまうというひどい事態に。

悲嘆にくれるメアリーでしたが、紆余曲折あって、「チェルシー・フラワーショー」に出ようという決心をするのです。2000件のエントリーがあり、本番のショーに出られるのは8件だけという難関もちょっと楽しいやり方で切り抜け、本番に出ることとなるのですが、先立つものも協力者もなく、途方にくれるメアリー。

フューチャー・フォレストという自然保護団体に協力を求め、その中にはすでに見知っていたクリスティ(トム・ヒューズ)という“イケメン”男性がいました。
砂漠の緑化に力を入れていて、クリスティの知識と技術がなければテーマである「ケルトの聖域」というガーデニング設計の具現が出来ないのですが、なかなかチェルシー・フラワーショーに参加する意義を認めてくれません。

クリスティがエチオピアまで緑化のために旅だってしまうとメアリーも追いかけて行き、そこでの得がたい経験のあと、クリスティの協力も何とか得られ、しかもラジオ出演してうったえてきた後援をしてくれるスポンサーも現われ、いよいよフラワーショーの舞台に!

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わずかな期間で「ケルトの聖域」というガーデンを造り上げるのですが、そこでも意地悪されたり、かつて助手見習いをしていた大御所の女性から妨害が入ったり、アクシデントであやうく審査の対象から外れそうになったり、・・・最後まで映画としても面白い展開がなされていて、しかも実在の人物メアリー・レイノルズの自然に対する考えにもふれることが出来、映像もガーデンも美しくて見入っているあいだに、あっという間に終わってしまう感じでした。おもしろい作品ってみなそうですねd(^_^o)

役者さんが演じているのですが、チャールズ皇太子も登場し、英国の大会らしい気品も感じさせてくれ、しかもメアリーの創ったガーデンはとても魅力的なものでした。
ほんとうに良かった(#^.^#)

上映館は限られているのかもしれませんが、ガーデニング、英国庭園、自然の草花木が好きな人にはおすすめな映画です。


【Now Playing】 Our Story Begins On A Mountain / Julian Shore ( Jazz )

2016/07/06

「断る力」を身に付ける!という本を読んだ

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『「断る力」を身につける!/斎藤茂太著(集英社文庫)』を読みました。
2012年に文庫化されたものです。著者・斎藤茂太さんは2006年に亡くなられていますが、何か“断りきれない”自分に対してのヒントが書かれているかも、と手に取ったものです。

読んでいると「断ることで信用され」、「断らないで信用を失う」ことがあるということを私の実経験上のことも含め、そうかもなぁ・・と思いました。

特に最近の人たちは「ノー」とは言わず、「うん、いくいく」と言っておいて、予定の何日か前になるとメールを使って「都合が悪くなった」というのだそうです。これって、いかにも回りくどいやり方ですが、私も何度かこういうことをやられました。ダメージ大きかったです・・ (・_・;

面と向かって断ると人間関係がまずくなるとでもお考えか・・・。
日本人的ですよねぇ(^_^;)

「友達には金を貸さない」という言葉にも納得してしまいました。
借金の頼みを断ることで友を失うことはないが、金を貸せば簡単に友を失う・・。
そうなる人も多いと思います。

上司からの無理な頼みごとをうまくかわす方法なども書かれていて、若い頃読んでいればとあらためて悔しくなりまし(^^;)

とにかく、訪問セールスや、友だちからの気のすすまないお誘いをお断りする“テク”、「それちょうだい」と厚かましい人をギャフンと言わせる断り方等など、様々なシチュエーションでの「断り方」が例示されています。
著者もきっといろいろな場面で断ることについての技術が必要になるほど様々な“断る場面”に出くわしたのでしょう。
私も断れずに結局、その場で安請け合いしてしまい、今まではたいへんな目に遭うことの繰り返しでした。
最近は割とはっきり断るか、相手の出してきた条件を事細かに再確認し、出来るだけハードルを低くした状態で話を請けるように変ってきたのですが、もうちょっと若いときに、この“テク”身につけたかったなぁ・・…σ(^_^;)


【Now Playing】 Birk's Works / Red Garland ( Jazz )

2016/07/05

納棺夫日記を読んだ

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『納棺夫日記 -増補改訂版- /青木新門著(文春文庫)』を読みました。
大学中退後に富山市内で飲食店を経営したが倒産、新聞の求人広告を見て冠婚葬祭会社に入り、納棺の仕事を始めたところからの著者の貴重な経験談が書かれ、話は途中からまるでワープするように宗教的な話に展開します。

私が引き込まれたのは前半の納棺夫という仕事を始めてからの様々な経験談と、その経験から著者の心持ちがどう変って行くのか、という部分でした。

とても気になったのは、大学中退後地元に帰ってきたときに付き合い始めた女性の父親の葬儀を担当することになったときの話。

コンサートなどに行き、父がうるさいからといつも午後十時には家まで彼女を送っていた著者ですが、あるとき別れ際にキスを求めると、「父に会ってくれたら」と拒絶され、それからも父に会ってほしいと言われつも結局会うこともなく別れてしまったのだそうです。

その彼女の家に行き、納棺の作業を始めると額から汗が落ちそうになり、気づくと彼女が隣にいて額を拭いてくれていた・・という話。
澄んだ大きな目に涙を溜めた彼女、作業が終わるまで横に座って額の汗を拭いてくれたとのこと。
全ての作業を終え、退去するときには彼女の弟が深々と頭を下げ、そのとなりで彼女は何かをうったえかけるかのように立っていた・・という話。
その様子が目に浮かんでくるようでした。

著者が納棺の仕事をしながら感じ始めたのは、人は恐いもの、忌み嫌うものについてはなるべく見ないようにする・・、でも死者の顔を気にしながら仕事で日々接しているうちに死者の顔のほとんどが安らかであるということに気づきます。
生きている間の善行、悪事、信仰の篤い・薄い、宗教が何派か、など、そんなことに関係なく死者の顔は安らかであるという事実。
死って結局そういうことなのかもしれないと思うと、だんだん死が怖れるようなことではないのではないか、と私も思い始めました。

今の葬送儀礼様式や作法は、死んでも死者の霊魂がさまようことが前提になっていて、釈迦や親鸞の思いとはほど遠いものではないか、と著者も書いています。死のとらえ方が死を忌み嫌うものとしての要素が強くて、僧侶までもがそのような意識のもとに儀式を行っているのではないかと著者は感じ、私もそれについては“目からウロコ”のような気持ちになりました。

人は死と徹底的に戦い、最後に生と死とが和解するその瞬間に、不思議な光景に出会うのか・・と著者は言い、人が死を受け入れようとした瞬間に、何か不思議な変化が生じるのかもしれないと結んでいます。

歳を経た私にもこの本に書かれていることが、たぶんもっと若い頃読めばそうは感じなかったと思いますが、今となっては何か小さなヒントのようなものがチラチラと光って遠くに見えたような気がしました。

特に前半は、著者が納棺を始めたときのリアルな日記に肉付けしていったものであるらしく、食い入るように読んでしまったのでした。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/07/04

花組「 Me And My Girl 」東京公演に行って来た!!

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宝塚歌劇・花組東京公演『 Me And My Girl 』に行って来ました。

本場宝塚大劇場で一度“先乗り”して見てきたのですが、今回は役替わりのAパターンの方を見ることができました。前回はBパターンでしたが、主演のビル(明日海りお/あすみ・りお)、サリー(花乃まりあ/かの・まりあ)以外は大劇場で見た配役と異なります。

ジョン卿役の芹香斗亜(せりか・とあ)さんは想像以上の渋さとかっこよさを見せてくれて、二番手男役としてもさすがの演技を見せてくれました。明日海さんとの懐中時計を使った楽しい絡みや、図書館での歌のシーンも若々しい二番手には似合わず、なかなかの渋さみ見せてくれてとても良かった。

弁護士パーチェスター役の鳳真由(おおとり・まゆ)さんは、Bパターンの柚香光(ゆずか・れい)さんのイケメンなのに意外と愉快なパーチェスターとは異なり、どちらかと言えば本来の観客を笑いの空間に誘い込む役どころを全うしている感じでした。
そして、パーチェスターの人間性まで感じさせ、観客も鳳さんが出てくると早くも「やってくれ~」と期待している感じになっていました。これも良かった。

主役のビルを誘惑するジャッキー役は柚香光さん。
ふだんはイケメン男役の柚香さんですが、女性となってもキリッとして、魅力あるジャッキーになっていました。
冒頭の「トップへ昇るわ」と歌うところでは声がふるえ、音程もややおぼつかず、時々声がひっくり返りそうになったりしてハラハラしましたが、ビルをソファで誘惑するシーンではぐっと落ち着いて演技も歌もうまくいっていました。なかなか男役が女性に成りきるのは難しいでしょうね。でも、このジャッキーもよかったですよ。

マリア公爵夫人を演じたのは桜咲彩花(おうさき・あやか)さん。以前から芸達者でキレの良い演技をするのは感じていましたが、今回はBパターンの仙名彩世(せんな・あやせ)さんの早口で面白い感じ増量なマリアとは異なり、やや重厚感のあるマリアでした。
しかも、ラストの感動的なシーンの盛り上げ方は仙名さんと同様、明日海さんがねらっているであろう本来の泣き笑い的なミー・アンド・マイ・ガールを見事に実現していました。
この方も素晴らしい娘役です。

ジェラルド役の水美舞斗(みなみ・まいと)さんは、実に純朴な感じで、このジェラルドもかなり本来のミー・マイらしい役作りでした。
細かいセリフや所作も、一見しては気づきませんが、注意してみるとかなり研究しているように感じました。
男役としても懐の深さを感じました。

トップ娘役でサリーを演じた花乃まりあさんは、メリハリのある、しかも感情表現豊かな演じっぷり。歌も初演のこだま愛さんを彷彿とさせる高音も見事に出し、ランベス・ウォークなどの“巻き舌”系も達者にこなし、ビルから引き離されていく悲しさを歌うシーンでも繊細な表現が素晴らしいと思いました。いいサリーでした。

そして最後にビル・ヘアフォードを演じた明日海りおさん。
大劇場で見てからもどんどん進化しているのを感じました。
セリフやギャグも前回から大幅に変って(配役のパターンや、日々の打ち合わせによっても変化させているのかもしれません)、今まで見て来た「ミー・アンド・マイ・ガール」の中でもその洗練された印象は一番だと思います。
何より、明日海さんの演じるビルは、明日海さんの魅力なのか、ビル本来の魅力なのかわからなくなるくらいピッタリとはまっているように感じました。
明日海さんの舞台づくりの素晴らしさを今回は強く感じさせてくれます。

ますます進化するであろうこの演目ですが、次回は大劇場で見たBパターンを再度見ることができるので、どれだけ変ってくるのか楽しみです。

ミー・アンド・マイ・ガール、進化続行中です!!(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 Let Me Roll It / Paul McCartney & Wings ( Rock )

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