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2016/07/27

サービスのプロフェッショナルに迫った本

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『サービスの達人たち/野地秩嘉著(新潮文庫)』という本を読みました。
もともとは平成11年に刊行されたものを文庫化したものなので、すでに15年を経ているのですが、内容は色あせることなく本気になって読むことができました。

割と若い、現代的でちょっとオシャレなサービス業の人たちの様子が書かれているのかと思っていましたが、そうではありませんでした。

冒頭、ロールスロイスを売り続ける男性についても、ただ単にお金持ちにクルマを売りつける方法などが書かれているのだろうと思いつつ読み始めたのですが、著者は彼の家に出掛け、くも膜下出血で急逝された奥さんのこと、その後長女を育てつつ長男は一時親類に預けながらの生活にも迫り、二十歳になり立派に成長された娘さんとも話をしています。
ただのサービス業に生きる人たちへのインタビューではないのです。

プロフェッショナルの仕事と共に、その人の生き方、人生模様にまで迫っていくのです。
読み始めてすぐにこちらも心のギアチェンジをしてエンジンを吹かしながら気合いを入れて読みました。

戦後の闇市からさまざまな食い物商売をしつつ「天丼」で身を立てた人。そして息子が後を継いで、お客様からやっと褒められたその息子を見て“揚げ方としての仕事”を完全に譲ったそのときの様子も書かれていて、まさに人生の貴重な瞬間を切り取ったような文にも出会うことができました。

ウイスキーのブレンダーや、戦後の伝説のゲイバーを作り上げた男(女?)の波瀾万丈の人生と引退から葬儀の様子、銀座よりも新宿を愛したナンバーワン・ホステス、あの永田町にあったヒルトン・ホテルで靴磨きの達人になった人の話も書かれていて、どの人も根性の入った生き方をされていました。私も登場人物皆から気合いを入れられた感じです。

この本に書かれているプロフェッショナル達のような劇的な生き方は出来ないと思いますが、そのひたむきな様子には心打たれると共に、私も今からでも何かひとつくらいがんばれることがあるかもしれない、と強く思いました。

とても心に沁む本でした。


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