ピーター・フランクルさん流の生き方のすすめを読んだ
『ピーター流生き方のすすめ/ピーター・フランクル著(岩浪ジュニア新書)』を読みました。
例によりブックオフにて安価購入(*^_^*)
たぶん中高生向けの本かと思いますが、とてもためになった気がします。
自分を主人公に・・という項では、かつての高度経済成長期に見られた“人生の主人公は会社”というような生き方「会社人間」的な生き方はもう終わっているということが書かれていました。
人任せ、会社任せでは、もう幸せになれない時代になってきていることを認識せねば・・ということで、そのとおりの時代になったと感じました。
テレビなどで常にニュースなどを見たり、スポーツ番組にかぶりつきになっている人は、「臨場感中毒」にかかっていて、そういうものから離れないと、常に他の人が今見聞きしていることを同時に体感していないともうダメみたいなことになっているというようなことも書かれていました。
オリンピックが終わったばかりですが、普段は寝ているような時間まで起きていて、夢中になってテレビ観戦している人はそんな部類の人なのだと思いますが、やはり実に多い。
ピーター・フランクルさんは、日本に来た頃は、日本という国は結果(お金持ちになったり、それなりの地位を得たりという状態)よりも、その“過程”を大事にする国だという印象を持っていたそうですが、今や日本もアメリカ型の結果重視に成り下がってしまった、とも嘆いています。
それが証拠に最近では柔道などの武道でも、勝負の結果が重視されるようになってしまったと言っています。
今や、動作が多少汚くてもいいと考えたり、ずるい手を使ってでも逃げ回って、最後にはポイントで勝つことを目指すような傾向が見られるようになってしまったということです。
たしかに、今回のオリンピックでもそのような場面に遭遇しました。
他人との比較は不要。比較すべきは他人ではなく、きのうの自分、おとといの自分である・・・そうだよなぁ・・。
つまりきのうの自分、おとといの自分には誰にでも努力によっては勝ち目があります。
努力し続ければ、きのうの自分よりは少しだけ前に進むことができる・・と、そして自分より圧倒的に運動能力が高い人とか、生まれつき音楽のセンスがいい人に勝つのは、残念ながら極めて難しい、・・つまり比較すべきは、ライバル視すべきは、過去の自分だってことなんです。
今さらながら、心に響きました。
楽しく生きる秘訣は「自分の人生の主人公になること」、当たり前のようですが、そうでない人が多いこの世の中、私もあらためて肝に銘じました。
【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 萩谷由喜子 ( NHK-AM )
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