映画「白い帽子の女」を見ました
映画『白い帽子の女/2015年 米国 監督・脚本:アンジェリーナ・ジョリー・ピット 主演:アンジェリーナ・ジョリー・ピット、ブラッド・ピット』を見てきました。
今、離婚問題が話題となってしまった二人が、2014年にかつての自分達のハネムーンの地マルタ島で撮りあげたものです。ちょっと皮肉な結果に・・。
アメリカの小説家という設定のブラッド・ピットは妻のアンジェリーナ・ジョリー・ピットを連れ、南仏にヴァカンスに訪れます。
夫のブラッド・ピット扮するローランドはその地のカフェに入り浸り、妻のアンジェリーナ・ジョリー・ピット扮するヴァネッサはほとんどの時間をホテルの部屋で過し、過去二人に間に起こった不幸な出来事に向き合うことが出来ずにいます。
ヴァネッサは精神的にもろく、壊れる寸前という状態、それを優しく受け容れる小説家の夫ローランド・・妙に優しくて、こんな男いないんじゃないかと思った・・。
心が離れてしまった夫婦の物語、というのがこの映画の中心にあり、それがどう動いていくかがストーリーの肝心かなめなのですが、現実にも夫婦のふたりが心の通わぬ演技をしていると、“実際にもこんな状態なんじゃないの”と思ったり、“なんか、あまり見たくないなぁ”などとも思ったりしました。要するに途中で、あまり乗り気じゃなくなってしまったのです。
映画のロケ地はまるでこの世の楽園のように美しく、静かで素敵な海辺の風景。そして実に素敵なクラッシックホテルが舞台となっていて、それ自体がこの映画の価値を大きく上げていると思うのですが、映画の中身は二時間以上もやるか、これで、という平坦な内容。
隣の部屋に新婚夫婦がやってきて、それをのぞき穴を見つけ、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット夫妻があられもない様子を二人でのぞき、少しストーリーは動きが出ますが、それでもなんだか煮え切らないつまらなさ・・。
いったいぜんたい、この夫婦は何をどうしようというのか、途中で興味がなくなってしまったので、もううんざりです。
アンジェリーナ・ジョリー・ピットの趣味に付き合うのにも限界がありました。
珍しくメジャーな映画が千葉劇場に掛ったと思ったら、あまり観客動員が見込めないから小さな映画館で様子を見た、というのが本音のところかもしれません。
久し振りに辛口な感想になってしまいました。
二人のファンなら最後まで耐えられるかもしれません。
【Now Playing】The Heart of Saturday Night / Tom Waits ( Pops )
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