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2016/10/31

落語家がなぜ『噺』を忘れないのかという本

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『落語家はなぜ噺を忘れないのか/柳家花緑著(角川新書)』という本を読みました。
私も落語をよく聞きますが、たしかに「なぜ忘れないんだろう」と思うことがあります。
短くても10分、長ければ40分くらいにもなる様々なネタを落語家は高座でたった一人、誰の援護もなく語り切ります。
いつも思います、たいしたもんだ。

著者の柳家花緑師匠は、あの人間国宝・故柳家小さん師匠の孫にあたります。
その花緑さんがどうやってネタを自分のものにしていったかが書かれているのがこの本です。

この本に書かれている家禄さんの持ちネタは145本。
うち、いつでも高座にかけられるネタは24本、二~五回さらえば高座にかけられるネタは72本、高座にかけたことはあるが、作り直す必要があるネタは49本だそうです。

家禄さんはネタを覚えるときには一度全てノートに一語一句もらさず稽古してもらったとおり書き出しています。
そして、まずはそれを読み、何度もさらって身体に覚えさせていくのですが、文中には、そっくりそのままいくのか、それともギャグを交えたり、あるときはセリフを、またストーリーそのものに変化をもたらせたりしながら苦しんでいる様子が書かれています。

前座、ふたつ目までは師匠や先輩噺家から厳しいことも言われ、迷いに迷いながら自分の噺を作っていくのですが、祖父が師匠でしかも人間国宝となると、並みの噺家のようなわけにも行かず、突き当たる壁は大きなものであったろうと想像されます。

そんな家禄さんの特徴をこの本を読んだ段階で書くとすると、小三治師匠や、並み居る大師匠からの突き放されるような小言に対しても、落ち込むのはわずかな時間で、すぐに前向きにとらえ、自らの落語を作り上げるために色々な方法を考え出し、「家禄の落語」をより良くするために突き進んでいくところです。
高座から降りてすぐにガツンと言われても、「ではどうすればいいのでしょう」と食い下がる様子も書かれていて、先輩からは「大師匠にその口のきき方はまずいぞ」と言われるのですが、それでもいくのです。凄い人だとあらためて思いました。

まだ生で家禄師匠の噺を聞いたことがないのですが、ぜひ寄席に行って聞いてみたいと思いました。

巻末に「笠碁」という演目の全文収録が付いております。
我と思わん方は一席チャレンジしてみませんか!(#^.^#)


【Now Playing】 Gold Dust Woman / Fleetwood Mac ( Rock )

2016/10/30

【妄想対談第7弾】ジョージがディランに会いに来た

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かつて何度か書いてみた「妄想対談」。
今回はあっちの世界からジョージ・ハリスンがやって来て、ノーベル賞受諾の意向を示したディランと対談したということで・・妄想してみます(^_^;)

[ジョージ]超ひさしぶりだね、来ちゃったよ。

[ディラン]どうだいあっちは、ジョンやジョージ・マーチンとはうまくやってるかい?

[ジョージ]そんなこと言ってる場合じゃないっつうの、何?!今回の顛末は(´・_・`)

[ディラン]えぇ~っとね(^^;)最初は、どうしたもんかと思ってて、それで面倒くさくなってそのままにしてコンサートに回ったりしてたわけ。
そしたら、どんどん話はデカくなってくるわ、あっちのスウェーデン・アカデミーっていうの?そこから「無礼で傲慢だ」なんて言われるは、「ディランが取って当然だ」っていう、うかれた人と、「あれが文学なのか」なんていう賞が欲しくてたまらない人たちの意見がどんどん溢れるように出て来てさぁ、それで・・ま、はっきり言ってどうしたらいいかわかんなくなったわけ。

[ジョージ]…(^_^;)そうだと思った。ま、俺も生前からあんたのお世話を相当してきたけど、やっぱり気になって来てみたのね。思ったとおりだった(*^^*)

[ディラン]俺だってあんたのビートルズ時代はずいぶんお世話したんだけど・・ちょっと薬関係ではやり過ぎたかもしれないけど・・。ま、お互い様だな'(*゚▽゚*)'

[ジョージ](-_-)お互い様ってことはないと思うけど、で今回の「ノーベル賞受賞に言葉を失った。この栄誉に感謝する。」までは、まあそんなもんかと思ったよ、だけど「素晴らしいことだ。こんなことを夢みる人がいるか?」は、ちょっとねぇ・・とっちらかった発言に思えるよ。

[ディラン]・・(^^;)ま、いいじゃないの!なんとかなったんだから。それより音楽の話、しようや。

[ジョージ]じゃ、もう言わないけど、授賞式に出るんだったら突然の思いつきで変なことしないようにd(^_^o)
これ以上世間もファンも取り巻きも面倒見きれないよっ!わかった?!!

[ディラン]わかりました(*゚▽゚)ノもう言わんといて!
ところで俺のコンサートには浮遊して見に来てくれるの?

[ジョージ]いや、あんたの心配は終わったので、これから日本に行ってコンサート・ツアー中のリンゴのところに行ってみる。
日本は俺にとってもとても友好的で温かいファンが多いんだ。リンゴがそこでどうしてるか見てみたくなったのさ。

[ディラン]そうか、わかった。あっちに帰ったらジョンにもよろしく言っておいてくれ。
ビートルズ時代も解散後もヤツの詩、曲にはいつも注目していたんだ。会って話したいよ。

[ジョージ]わかったよ(#^.^#)よく言っておく。ジョンはけっこう寂しそうなんだ。ヨーコと離れてから長くなったからね。なぐさめつつ、言っておく。
それじゃ、また来る。言動には十分注意してね、じゃあね(^_-)

2016/10/29

映画「ダゲレオタイプの女」を見てきました

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映画『ダゲレオタイプの女(LA FEMME DE LA PLAQUE ARGENTIQUE)/2016年 フランス・ベルギー・日本  監督・脚本:黒沢清 主演:タハール・ラヒム、コンスタンス・ルソー、オリヴィエ・グルメ』を見てきました。
もう、予告編を見ていたときから怪しく不思議な雰囲気漂う、しかも映像がとても静かで美しい映画という印象でした。

監督は日本人で、その他キャスト、スタッフ、ロケ地全てがフランス現地製というこの映画。見た目はフランス映画そのものという感じなのですが、物語の底辺に漂っている妖気的な香りは日本古来のもの・・、という独特なたたずまいを感じました。


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そもそも「ダゲレオタイプ」というのは、世界最古の写真撮影方法で、ネガを作らず、直接銀板に焼き付けるもので、人物を撮影するためには長時間に渡り身体を拘束するため写真のように独特の器具を使用して70~120分も固定する必要があるというものです。


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その撮影方法に魅せられ、固執した男、ステファン(オリヴィエ・グルメ)は、自分の妻を撮影し、作品を作っていたがその妻は自殺してしまいます。
それでも、娘マリー(コンスタンス・ルソー)を同様に撮影するステファン。そのダゲレオタイプで撮影した映像が上記のものです。映画を見ていてあまりの美しさに我を忘れそうになりました。


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そんな状況下、撮影の助手に応募してきたのが、ジャン(ハタール・ラヒム)です。
ステファンの助手になり、マリーとも親しくなる中、撮影スタジオのあるステファンのお屋敷では自殺した彼の妻が見え隠れし、さらにマリーも階段から落ちる事故で・・。

その後は現実の出来事なのか、幻想なのか、亡霊が起こしている世界なのか・・作りようによっては単なるホラーになってしまうものが、深い精神世界の物語になって行ったように思いました。

そして何よりも哀しげな光の加減を実にうまく取り入れた映像と、役者の抑え気味な実に深く豊かな演技に感心しました。

昔は写真を撮ると命が縮まるなんて言っていたものですが、まさにダゲレオタイプの撮影方法は、モデルはある意味命懸け、そして被写体と撮影者の愛情交換、束縛という側面を感じさせ、そこからインスピレーションを得て作られた作品だと思います。
見る人にもよると思いますが、私には心の中に深く入り込んでくる作品でした。

以前、このブログでマノエル・ド・オリヴェイラ監督の映画「アンジェリカの微笑み」をご紹介したことがありますが、あちらは美しい女性の亡骸を撮影することで死者に魂を奪われるお話でした。
今回の「ダゲレオタイプの女」は、美しく現に生きている女性を撮影することによって、死に撮影されている本人も、やがて撮影している側も近づいていくという物語でした。
映像も内容も見応えあるものでした。


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦他 ( ラジオ日本 )

2016/10/28

【はっPのアナログ探訪_0115: 別れの朝 / ペドロ&カプリシャス( Single )】

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今回のアナログ探訪は「別れの朝」、ペドロ&カプリシャスです。
ボーカルは初代の前野曜子さん。オリコンでは4週連続1位を獲得したそうです。
売り上げは55.7万枚!大ヒットです。

別れの朝に二人がさめた紅茶を飲み干す、なんて、いきなり“物語”な詩です。
おぉっ!なかにし礼さんの作詞じゃないですか。

サビの

言わないで なぐさめは

涙をさそうから

触れないで この指に

心が乱れるから

なんて詩はもうこの世から消え去りました。
しかもこの部分のメロディーは秀逸です。


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今聞いてみると、当時“ドス”の聞いた声に聞こえた前野さんのボーカルは、なんだか若々しくて可愛い感じです、意外でした。

ストーリー性のあるこういう曲、もう新曲として聞くなんてことは今現在流行っているものを聞くと可能性はゼロです。
だから大事に聞いていたいです。こういう曲・・。

2016/10/27

「冥途のお客」を読んだ

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『冥途のお客/佐藤愛子著(文春文庫)』を読みました。
タイトルどおり、幽霊が作家の佐藤愛子さんの周囲に現われたり、現われずとも奇怪な現象を起こしたり、ちょっと怖い思いをしたりというお話ばかりです。

よくある泊まった宿に現われる幽霊、かつてその地で浮かばれないまま亡くなった人々が多々あるところに行き、連れてきてしまった幽霊などなど、私から言わせると非常に恐ろしいエピソードばかりなのですが、佐藤さんは震えあがるようなことはほとんどありません。

自身の別荘にいる幽霊にしても、祓ってしまうおうなどとは考えず、そこに“いさせる”ようなかたちで付き合っています。

また、自宅に現われる幽霊なども家族が見ているのですが、それほど驚いたりもしていません。
なんというのか、我々もやがては死に、信じるか信じないかにもよりますが、幽霊になるわけで、一定の場所に現われる幽霊などについても、「実はへそくりがあったのに死んでしまい、それが気になっていつまでも家にいる幽霊がいる。」というような(^_^;)そんな話も書かれていました。

私もこのブログで過去に経験した霊現象について何度か書いていますが、上記のようなことに思い当たるふしもあります。
帰宅するときにいつも同じ街灯の下にたたずむ作業服姿の30代後半くらいの男性の霊、何か理由があるのだと思いますが、ひょっとして些細な事が気にかかったまま毎夜ずっと現われているのではないか、などと思ったことがあります。

友人宅の庭で夜にバーベキューをやっていると少し遠くからずっとこちらを見ている着物姿の女性を見つけたこともありました。
これも一度ブログに書いたかもしれませんが、「江戸時代くらいにここで何かあったのでは」と、友人に“変人”じゃないかと言われるかも知れないけれど、恐る恐る聞いてみると、友人が真っ青になり、祖母から聞いたことのある話なのだが、祖母の若かった頃に、家によくないことが次々と起こり、見て貰ったことがあり、その人によれば、「ここの地で行き倒れになった女性が浮かばれないまま居着いている」との話だったとのこと。
そのときに供養して、今後も供養し続けるように、との指示があったのだが、いつの間にかそれも忘れられ・・ということでした。

そして、私が女性が立っている場所として指し示した場所がまさに過去に「この場所を供養せよ」と言われた場所だったのです。

・・・というわけで (・_・;私にとっても、霊は何度も何度も見たことのあるもので、佐藤さんのこの本に書かれていることは、とても身近に感じられることでした。

人にいくら迷惑をかけても平気でガハガハ生きているような人は心配ありませんよ、絶対に霊は見ないでしょう。
心配事がいつもあったり、心の中にいつも雲が垂れ込めているような状況の人・・気をつけてね( ̄O ̄;)だいたいそういうことになっています。


【Now Playing】 ニュース / NHk ( AMラジオ )

2016/10/26

【はっPのアナログ探訪_0114: ゲット・ダウン(Get Down) / ギルバート・オサリヴァン(Gilbert Osullivan)( Single )】

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今回のアナログ探訪は、ギルバート・オサリヴァンです。
有名なのはあの「アローン・アゲイン」という大ヒット曲ですが、これはその後の「クレア」というシングル盤のあと日本で発売された新曲だったと思います。

けっこうスマッシュ・ヒットだったように記憶しています。
買いたいと思いつつ“おこづかい”が足りなくて、「ようし」と思い切ってビートルズのシングル盤「ヒア・カムズ・ザ・サン/オー・ダーリン」と友達のこの盤を交換したのでした。


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家に持ち帰り聞いたこの曲の軽快さは“とびきり”でした。
バスドラムのドスドスいうのがあの家具調ステレオのスピーカーから出てくると、もううれしくてたまらなかったものです。
ピシーッと入るハイハットのオープン・サウンドもめっちゃカッコイイ。

さらにブレイクの時のドン・ドンというバスドラムの合いの手みたいなリズムがまたまたいいっ!d(^_^o)

ブンブンいってるベースも最高っ!!

なんといっても全編に渡っているリフがこたえられんっ!!'(*゚▽゚*)'

たいした才能の持ち主でした。もう一人のポール・マッカートニーみたいでもある。

2分40秒と短い曲なので、今回これを書くために駆けつけ4回聞きました(#^.^#)

2016/10/25

「蕎麦屋のしきたり」を読んだ

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『蕎麦屋のしきたり/藤村和夫著(生活人新書)』という本を読みました。
著者は元「有楽町・更科」の四代目店主。
蕎麦屋で酒を呑み、そして食う、それだけのことだが、今まで知らなかった暖簾の向こう側の話を知ることで、また一段と蕎麦への興味がわいてくるという本、楽しく読みました(゚ー゚*)。oO

蕎麦の楽しみ方ばかりが書かれているのかと思ったら、蕎麦屋が一日どういうことをしているのかということまで事細かに書かれていました。
大店になると店主は割とゆるい仕事が出来そうですが、でもそうでないと一日はけっこう大変な作業、作法が伴い、えらいこっちゃというくらいの忙しさです。

蕎麦屋の酒はもとはどういうものだったのか、蕎麦屋独特のつまみはそもそも蕎麦屋にある程度の具材でこしらえるもので居酒屋風な蕎麦屋でなければけっこう似たようなものになる、なるけれどそれぞれの店で独特の工夫があり、それらを行った先で楽しむ・・なんていう蕎麦屋の楽しみ方も書かれていました。

そして蕎麦屋の天麩羅の変遷についても書かれていて、それは天麩羅屋のそれとは違うのだ、なぜかというと・・と話が進んでいくと、こちらも身を乗り出してしまうのですd(^_^o)

さらには自家製粉のやり方から、薬味の話、蕎麦湯というものは本来こういうもの、などなど(*^^*)蕎麦好きにはもう話題満載です!

これを読んでいると次に蕎麦屋に行くのが楽しみになってきます。
ここに記された藪や更科、砂場などの汁の違いについての蘊蓄なども知っていて蕎麦屋に行くとけっこう今までとは異なる味わい方ができるかもしれません。
蕎麦好きの方、読んでみてはいかが!(#^.^#)


【Now Playing】 井戸の茶碗 / 金原亭馬治 ( 落語 )

2016/10/24

ディラン、そりゃそうだろう

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この原稿を書いている10月23日夜の時点で、ノーベル文学賞受賞のボブ・ディランが沈黙を続けています。
写真の新聞記事では、賞の選考主体のスウェーデン・アカデミーのメンバーが「無礼かつ傲慢だ」と強く批判したとのことです。

その人はさらに「この事態は予測しなかった」と続け、「ノーベル賞を欲しくないのだろう。自分はもっと大物だと思っているのかもしれない。あるいは反抗的なイメージのままでいたいのかもしれない」と発言しています。

・・まあ、勝手に表彰しておいて、無礼だとか、傲慢だとか、どっちが無礼なんでしょう。

この事態は予測しなかった、と言ってますけど、審査したんでしょう?!だったらディランの代表的な「時代は変わる」の歌詞の中で、「今ある価値を信じているならそれはいずれ逆さになっているぞ、せっかちに決めつけるな・・」と言っています。
その他の楽曲様々な歌詞もよく読んだんでしょうか、ディランが何を考えて曲を、詩を書いているかに思いを馳せればディランがどういう態度を取るかなんてわかりそうなものです。

自分はもっと大物だと思っているのかもしれない・・だって。
つまりね、その“大物”とかそういうことがどうでもいいことなんですよ・・って言ってあげたい(^_^;)
“傲慢”ていうのは、そういう物言いなんじゃないの、逆に・・と、思いました。

ディランは御年75歳だそうです。今も吟遊詩人よろしくあちこちを歌って流浪しています。それでいいんじゃないですか。ディランにとっての価値は、今感じたこと、そしてずっと感じていることを歌い、死ぬまでそれを続けて行くことなんだと思います。

新聞を読んで、なんだかなぁと思ったので、ちょっと書いてみました。

・・・・・と、ここまで書いておいてアップ寸前までいったら、 facebook友 がシェアした記事が目につきました。
そこには、「無礼かつ傲慢だ」のあとに以下のように話が続けられたというのです

【以下、引用】

「でも、それがボブ・ディランという人間だ」

「この事態を予想してはいなかったが、彼は気難しいようだから驚きはなかったよ」

「我々は待つ。
彼が何と言おうと、彼が受賞者だ」

「これは特殊な状況。
もしかしたら、彼は式典ぎりぎりまで返事を引き延ばすかもしれないね」

・・・・・というわけで、どこまでが本当のことなのかわかりませんので、とりあえず気づいた今の段階で付け加えました。
また、事実がわかってきた段階で意見の修正等をしたいと思います。
お騒がせいたします。


【Now Playing】 A Day In The Life / The Beatles ( Rock )

2016/10/23

田部井淳子さん亡くなる

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世界最高峰のエベレストに女性として初めて登頂した登山家の田部井淳子さんが20日、亡くなられたことを知り驚きました。

なぜ驚いたかというと、私、毎週土日の午前中に長距離の散歩をしつつ、スマートフォンのラジコで文化放送の「キャンサーカフェ ~みんなでガンを考えよう~」という番組を聞いていて、先週の放送で田部井さんが元気いっぱい力強く、楽しい放送をしていたからです。

田部井さんについては、私、山登りも何もしないのですが、ラジオ等様々な機会でお話を聞いたことがあり、その度になんだかとても元気が出て、しかもうれしい気持ちにさせてくれるのです。
田部井さんの前向きで明るい生き方がそうさせてくれたのだと思います。

今回のラジオ番組でもおっしゃっていたのですが、田部井さんは07年に乳がんを発病。12年に腹膜がん、14年に脳腫瘍を患い、闘病しながらも精力的に登山を続けていました。
ラジオでも田部井さん本人が悲観的なことを考えず、ベッドの上よりも山へという気持ちを持ち続けていたことがよくわかりました。
13年からは東日本大震災の被災者を元気づけようと、東北の高校生たちと富士山を登る活動を開始され、今年7月に富士山の7合目(3010メートル)まで登り、頂上へ向かう高校生を見送られました。それが最後の登山だったとのこと。
そのときのうれしい気持ちをラジオで笑いながらお話しされていました。
なんというか、田部井さんは外泊許可でこの登山をされたと笑いながらおっしゃっていました。周りの理解あってのことだと思います。


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そして、きょうの放送はその続きでした。体調の関係できょうは自宅で聞きました。
田部井さんはきょうの録音放送でも、元気いっぱいでした。
今まで聞いてきた田部井さんの様々なお話を思い出しつつ、田部井さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。


【Now Playing】 夢の酒 / 柳家さん喬 ( 落語 )

2016/10/22

DVD「エリザベート 雪・星・宙 3組名場面集」を見ました。

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表題のミュージカル・エリザベート、3組名場面集の DVD をいつもの“ヅカ友”の女神からお借りしたものを見てみました。

雪組は、日本で宝塚が初めてエリザベート公演をした 1996年、主演:一路真輝(いちろ・まき)さん、花總まり(はなふさ・まり)さんのもの。
フランツ・ヨーゼフは高嶺ふぶき(たかね・ふぶき)さん、ルキーニは轟悠(とどろき・ゆう)さん、ルドルフは香寿たつき(こうじゅ・たつき)さん、子ルドルフはなんと安蘭けい(あらん・けい)さんでした。

星組は同じ 1996年、主演は麻路さき(あさじ・さき)さん、白城あやか(しらき・あやか)さん。
フランツ・ヨーゼフは、稔幸(みのる・こう)さん、ルキーニは紫吹淳(しぶき・じゅん)さん、ルドルフは絵麻緒ゆう(えまお・ゆう)さんでした。

そして宙組。1998年の公演で、主演は姿月あさと(しづき・あさと)さんと、再び花總まりさん。
フランツ・ヨーゼフは、和央ようか(わお・ようか)さん、ルキーニは湖月わたる(こづき・わたる)さん、ルドルフは朝海ひかる(あさみ・ひかる)さんという、けっこうイケメンな陣容です。

三公演とも、私の長い宝塚観劇のブランクの時期で、まったく見ていなかったものです。
なにしろ、私がエリザベートを最初に見たのが雪組の水夏希(みず・なつき)さんの公演ですから。そして、その頃もまだ観劇に復帰していたわけでなく、千葉市出身のトップスターを見た方がいいよ、という方から譲っていただいたチケットでした。


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初演、雪組の一路さんはほんとうに素晴らしい!今見ても一番、という気がします。
退団公演であったと聞きますが、一路さんの集大成というよりも、むしろまだ“攻め”の姿勢が強く感じられ、気力、迫力とも群を抜いたものでした。

そして、花總まりさん。この DVD では雪組と宙組で登場しますが、初演の時点ですでに完成されている感があります。
歌もいい、演技もいい、エリザベートとしての容姿もこのうえないもので、見とれました。宝塚だけでなく、日本のミュージカル界の宝のように思います。

ものすごく心に残ったのは、香寿・ルドルフの一路・トートとの「闇が広がる」でした。
これも宝塚エリザベート史上に残る胸に迫る名シーンだと感じました。
これで初演ですものね、宝塚おそるべし・・。

星組の麻路さん演じるトートは、この DVD を貸してくれた女神から“酷評”を聞いていましたが(^^;)(たしかに他のトートとは異なる演じ方に見えるし、歌がもうひとつの感があったが・・)、麻路さんが初めて月組から星組に来た頃に大劇場で見た「華麗なるファンタジア/ブギ・ウギ・フォーリーズ(※東京には来なかった)」でのキラキラ感を目の当たりにした経験のある私には、やはり人を引きつける言葉には出来ないものを持った人だという印象が強いのです。
この公演も人気であったと聞いたことがありますが、そういう何か麻路さんご自身の魅力がトートのまた異なる魅力を発揮していたのかもしれません。

姿月さんのトートは“歌い上げる”印象でした。声を張って、アグレッシブな取り組み方をしていました。これも今まで見たことのないトートでした。

そして今や歌劇団の理事となっている轟さんのルキーニは、この役の原形を構築したといえる見事なものでした。もうこの頃から貫禄出ちゃってますd(^_^o)

次から次へと名場面が出て来て、それも収録各組の同場面を比べられたりして、もうねぇ、お腹一杯になりました(#^.^#)
全身、エリザベートで満腹です!(゚ー゚*)。oO

またまた女神からいいもの貸していただいて、とても心地良い時間を過ごせました。
そして宝塚の魅力を“故きを温ねて”再発見いたしました。
宝塚はいつでも最高だ(^-^)


【Now Playing】 星の流れに / 木村充揮 ( 流行歌 )

2016/10/21

【はっPのアナログ探訪_0113: 小さなスナック / パープル・シャドウズ( Single )】

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今回はGSですd(^_^o)
もう知らない人は知らないでしょうが、この曲はヒットしました。

メロディも歌もいいのですが、何と言ってもリード・ギターの今井久さんの弾く聞いたこともない音色のエレキギターが“聞き物”でした。
何度聞いても“いいっ!”。そして何度でも聞きたくなる(゚ー゚*)。oO

また、サイド・ギターの綿引則史さんのチャッカ・チャッカいうカッティングも素晴らしいです(#^.^#)


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歌の舞台が「スナック」というのも昭和っぽくて、とてもよい(*^^*)

とても懐かしい雰囲気とサウンドがなんだか郷愁さえも誘います。
いい曲はいつまでたってもいいものです。

2016/10/20

[完全版]ビートルズ全曲歌詞集を楽しみにめくっています。

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『[完全版]ビートルズ全曲歌詞集/スティーヴ・ターナー著 日本語版監修:藤本国彦 訳:富原まさ江(YAMAHA Music Media Corporation)』を最近のあのビートルズ映画を市川で見た直後に同じ建物にある本屋に寄り、興奮冷めやらぬ状態を“利用”(^^;)して買ってしまいました。
重量版ですよぉ~d(^_^o)

ビートルズの全曲歌詞が載っているだけでなく、それぞれの曲のエピソード(けっこう私の知らないことばかり書かれていて興味深い)が添えられていて、ファンにはこたえられない内容です・・高いけど・・(^_^;)

ちょっとした時にページをめくって楽しもうとするわけですが、これがねぇ、重くて、きちんと机やテーブルのある場所でないと見られないんですよ(#^.^#)
片手で持ったら、手がプルプルしますよ!


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きょうめくってみたのは、「ホワイトアルバム」に収録されているジョージの曲、「ロング・ロング・ロング」、この曲は高校生の時に好きで何度も繰り返し聞いていた曲です。
ジョージの曲の中でもあまり目立たない曲ですよね。

この曲のエピソードを見てみると、今話題のボブ・ディラン「ローランドの悲しい目の乙女」という曲をジョージが聞いてヒントを得た、と書かれています。
独特なコード進行に感心したジョージが、そのコード進行を使って書いたのだそうで、ディランの曲と同じ雰囲気を持った曲を作ってみたかったらしいのです。

曲が始まった部分はけっこう寂しい感じで、サビの部分で何か光明が見えてくるような印象に変わってきます。
そして、また静かになるのですが、そこでは何か神々しいものが醸し出されています。
ジョージらしい、いい曲だと私は当時から思っているのですが、“好きな曲”にあげる人に今まで出会ったことがないなぁ(゚ー゚*)。oO

完全版・ビートルズ全曲歌詞集、ずっしりと重い本ですが、内容もずっしりと重く、読み応えがありますよ、ファンは必見!・・かな。

2016/10/19

【はっPのアナログ探訪_0112: Hi,Hi,Hi / Wings( Single )】

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今回のアナログ探訪はポール・マッカートニーのウイングス時代のシングル盤です。
A面はアップテンポの「ハイ・ハイ・ハイ」。
今もライブでやったりすることがありますが、ウイングスが“売れまくる”前のワイルドな感じのするカッコイイ、ロックン・ロールです。

ポールのボーカルも最高にいいし、ギターのサウンド、ドラムもすごくいいっ!d(^_^o)
文句のつけどころがないのです。


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中学時代に放送委員だった私は、お昼の放送でこの曲を流し、「どうだ、すっげぇいいだろう」と得意でしたが、放送を聞いた先生が職員室を飛び出し、放送室に駆け込んで来ました。(^^;)

「どういうつもりだ」と飛び込んで来た英語の先生に言われたので、「こういうつもりだ」と応えて逆鱗にふれましたが、何が悪いのかまったくわからなかった私は「曲を止めるつもりはさらさらない、いい音楽聞いて何が悪いのか」と一歩も譲りませんでした…σ(^_^;)

結局、曲は最後まで流れましたが、「今後は掛ける曲を中学生らしい爽やかな曲にしろ」と言われて、「ちゃんちゃらおかしい」と思ったことを思い出します。

ラストのどんどんスピードが上がって“興奮のるつぼ”となる部分が流れる中、放送室前の廊下で言い合いをしていたその時に、とても胸のすく思いをしたことがよみがえります。


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B面「Cムーン」も、ポールはまだライブでやってくれることがありますが、この曲もレイドバックしたような曲調ですが、なんだかちょっといやらしい感じもしてポールらしいと思いました。

今回は想い出と共に聞いてみました(#^.^#)

2016/10/18

山本甲士さんの「俺は駄目じゃない」を読みました

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『俺は駄目じゃない/山本甲士著(双葉文庫)』を読みました。

ものすごく平凡な主人公が、ある日下着泥棒に間違えられ、逮捕、翌日には真犯人が現われるも、警察はそれも告げずに釈放したが・・それがきっかけで誤認逮捕なのに職を失い、つくづくついていない男の話なのです。

警察の不祥事を見守る市民オンブズマンから助けを申し出られ、職の世話を受けるかわりに誤認逮捕の状況をブログにあげることになった主人公。
そこから主人公自身はただ誤認逮捕の様子をネット上にアップしただけなのに、その人となりがブログに現われたのか、県警の不祥事や不作為の書き込みなどが次々とそこに行われて、思わぬ展開となり、過去、闇に葬られていた事件などが解決することになったりします。

そして反響は絶大、主人公を応援する人や、頼る人、ヒーロー扱いする新聞記者などが物語りを騒々しくして、でも主人公はやがて今までのいじめにあった過去や、失業したり、人からイヤな目で見られたことなどをクヨクヨと今までのように心の中に閉じ込めたりせずに、前向きに動きはじめるのです。

著者の山本甲士さんのご著書は何冊か読ませていただきましたが、いずれも最後には何か希望の光が見えてくるお話でした。
そこが、読者の私にはなんだか“小さな希望の灯り”が見えてくるようでうれしいのです。

何年か前には著者山本さんご自身からこのブログにコメントいただいたことがありました。
私にはものすごい感激だったのです。
でも、山本さんのコメントは淡々として、山本さんの小説に出てくる主人公のようでした。
それがまたうれしかったのですd(^_^o)

今回もただ悪をあばくとか、倒すとか、そんなことではなく、要するに人は心の持ちようなのかもしれないよ、ということが書かれていたように感じました。

またまたジ~ンとしてしまった「俺は駄目じゃない」、心にほんわりと温かさが残る物語でした。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / マクロビオティック・ヘルスコーチ 西邨マユミ ( NHK-AM )

2016/10/17

映画「ベストセラー」を見てきました

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映画『ベストセラー(GENIUS)-編集者パーキンズに捧ぐ-/2015年 英国 監督:マイケル・グランデージ 主演:コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン』を見てきました。

時代は1920年代から1930年代のニューヨーク。
コリンとジュードが演じているのは実在の名編集者と天才作家。編集者パーキンズのもとに無名作家のトマス・ウルフが原稿を持って訪ねるところから始まります。

そして、トマスの才能を見抜いたパーキンズは編集者として、未熟なトマスに対してある意味先生として、親として、厳しいところを見せます。
膨大な原稿に削除の添削をどんどん入れ、枚数も激減させ、肉を削ぎ、物語の骨格をはっきりとさせ、トマスの処女作「天使よ故郷を見よ」を生み出します。
まさに編集者と作家の地獄のような作業でした。
このあたりの映像での見せ方は“大人”な映画でした。二人の素晴らしい演技と重厚な映像によって、濃厚な時間を観客席で楽しめました。


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処女作はベストセラーに。
第二作・超大作への取り組みは、編集者のパーキンズに家庭への犠牲を強い、トマスの愛人でパトロンのニコール・キッドマン演じるアリーンは編集者と作家の密接な関係に異常な嫉妬を見せ、物語は大波乱の様相・・。

大きく揺れる主役、編集者と作家の二人と、その周囲の人たちの運命の様子が、この物語の佳境となります。
特にトマスの愛人であり、パトロンであるニコール・キッドマンのアリーンが演じる常軌を逸した行為は、これもまたこの映画の“肝”になっています。
天才をめぐる編集者とその家族、愛人、さらに過去にパーキンズによって世に出たヘミングウェイとフィッツジェラルド達が絡んできて、有名作家のその後の人生模様も物語に深みを加え、内容のある素晴らしい映画となっていました。

常識的で、編集人としての矜持があり、トマスにとっての育ての親的なパーキンズがトマスに連れられ、ジャズ・バーに行って、「音楽に興味が無い」といいつつ、トマスがパーキンズの好きな、ジャズではない曲をミュージシャンに頼んでアドリブでジャズにしてもらい、演奏を聞くシーンでは、次第にパーキンズも脚が動き出し、“ノって”いくところがあり、それもジャズの演奏含めパンチの効いたいい場面でした。
ここは“動的”な印象が強く、心動かされました。

トマスのあまりにも常人とはかけ離れた人格がパーキンズやその他の人たちとの軋轢を生み、やがて孤独を感じるようなことになるのですが・・。
ラストの感動的なシーンはぜひ映画を見てください。
この映画では、パーキンズは家でも職場でも帽子を脱がないのですが(とても不自然に見えていた)、でも最後の最後、病床のトマスからの手紙(メモ)を読むときに初めて脱帽します。・・このときのためにわざとか・・と思いました。
手紙を読むパーキンズに、ついに私も客席で泣き濡れてしまいました。

とてもいい映画でした。素敵な映画というのはこういう映画だと千葉劇場をあとにするときに思いました。


【Now Playing】 橋幸夫の地球楽団 / 片岡鶴太郎 ( TBSラジオ )

2016/10/16

今回はアナログ探訪でなく、CDでディランを聞いてみた

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アルバム『The Times They Are A-Changin'/Bob Dylan』を、所有しているCDであらためて聞いてみました。
ノーベル文学賞をとったと、あちこちで今日も騒がれていますが、あらためて1963年のこのアルバム「時代は変わる」を聞いてみると、「そんなことどうでもよい」ということなんじゃないか、ディランにとっても、ディランを聞いている人にとっても・・というふうに感じました。

冒頭のタイトル曲でも、今ある価値観を信じているならそれはいずれ逆さになっているぞ、せっかちに決めつけるな・・と歌っていて、私が感じたのは当時のアメリカは1950年代までの繁栄に陰りが見え始め、社会も人の心も一部で疲弊しているな、ということでした。

それは繁栄の恩恵を受けている側と、社会のある意味底辺に這いつくばるように生きている人(特に若者)を浮き彫りにしているのです。
それをアコースティック・ギターで、ディランが訥々と歌い出すと何かが心の中で動き出すのです。

そのざわざわとした心の感覚が、私が初めてディランを聞いたときの衝撃でした。

「One Too Many Mornings(いつもの朝に)」は、ディランの「A Day In The Life(※ビートルズの有名曲・・人生のある一日を切り取った作品)」かもしれないと思いました。
これを淡々とギターをつま弾き、歌うディランの風情は荒涼とした人々の心に染み渡ります。

「Boots Of Spanish Leathert(スペイン皮のブーツ)」は、あの太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」逆バージョンみたいで、今回聞いて初めてそう思ったのですが、“恋の行方”の表現として、これまたググッと心引き寄せられる作品だとあらためて感じました。

「The Lonesome Death Of Hattie Carroll(ハッティ・キャロルの寂しい死)」には心引き裂かれます。
1963年の春、メリーランド州、ボルチモアのエマーソン・ホテルでウェイトレスをしていたハッティ・キャロル(黒人女性)が殺されました。殺したのはウィリアム・ザンジンガーという白人青年。

殺害の理由は自分が注文した飲み物をもってくるのが遅かったというものでした。
キャロルはステッキで頭部を殴打され死亡。
見ていた200人の客は誰一人としてその暴行を止めなかった・・。
そして、裁判の結果下された刑は、「6ヶ月の禁固刑」。さらに父親がメリーランド州評議員だったことからその刑も免除された・・。
それがアメリカなのだとディランは歌い、怒りをあらわにするのでなく静かに歌うので余計に悲しみが増すのです。

「顔からハンカチをとりなさい、今は泣くときではない」というリフレインが最後に「顔をハンカチに埋めなさい、今こそ泣くときだ」と変わり、胸が引き裂かれるような思いになるのです。

このアルバム一枚でもディランの音楽と詩がどんなに素晴らしいものかがわかります。
・・でも、賞をあげてもディランには、それによる喜びはないのかもしれないと思いました。

2016/10/15

珠城りょうさんトップ、プレお披露目「アーサー王伝説」初日を見た

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宝塚歌劇団月組・文京シビックホール公演「アーサー王伝説」を見てまいりました。
この公演は新トップスター・珠城りょう(たまき・りょう)さんのトップ・プレお披露目となります。要するに大劇場、東京宝塚劇場での本公演前の試運転というところでしょうか。

開演時の珠城さんの挨拶音声が流れただけで、大拍手!'(*゚▽゚*)'
ファンの多い珠城さん、会場も期待感があふれていました。

「アーサー王伝説」は2015年パリ初演で、フランス各地で人気のあったフレンチ・ミュージカルとのこと。日本では宝塚歌劇団が初演。潤色・演出は石田昌也先生です。
というわけで、どんなミュージカルだろうと予備知識無しで見ることになりました。

内容は宝塚版としてアレンジされているのかどうかは不明ですが、前半は説明的というか、絵本を一頁ずつめくりながら、“ベタ”なセリフが割と無表情に繰り広げられていたという印象です。
このミュージカルそのものを知らないので、それが的確な表現なのかどうかわかりませんが、とても平坦に感じたというのが正直な感想です。要するに感情を入れ込めない・・っていう感じ。

でも、ビジュアルは今までの宝塚でも抜群というか、主演の珠城さんはじめ、相手娘役の愛希れいか(まなき・れいか)さん・・フレンチミュージカルらしい素敵な衣装とその美しさは特筆もの・・、魔女役の美弥るりか(みや・るりか)さん、そこにつく二人の手下、早乙女わかば(さおとめ・わかば)さん、海乃美月(うみの・みつき)さんの美しいルックスは目を見張るものがありました。これはすごいっ!!

以前同じ月組で愛希さん主演で公演された「アリスの恋人」に似た流れも感じさせましたが、それがあの公演よりもちょっと“安っぽい”感じもしてしまって・・、でも二幕が始まると「こういうミュージカルなんだ」と私も理解し始めました…σ(^_^;)・・私が“おたんちん”??!

美弥さんの魔法にかけられて、珠城・アーサー王と婚姻したばかりなのにランスロット(役:朝美絢/あさみ・じゅん)に超積極的な恋をする愛希・グィネヴィア王妃。
“魔法に掛かって”という部分が伝わりにくい演出なので、愛希さん、かなりの汚れ役的な印象になってしまって、新トップコンビお披露目なのになんて役回りだ、と思ってしまいました。これはねぇ、私の周りの客席の雰囲気からも感じられましたよ。

朝美・ランスロットは非常に見栄え、演技、歌唱(※抜群)も素晴らしく、この人の成長ぶり、実力に驚くこととなりました。

このミュージカルの“つくり”がわかり始めた二幕からは舞台の展開そのものを絵物語を見るように楽しめばよいのだと見方を変え、割と楽しめました。
実はこのブログに度々登場するマダムも同じ会場で観劇していて、やはり二幕目から“ノって”きたようでした。観劇後にうかがったのですが。

少し気になったのは、あの芝居巧者の海乃さんが“噛み・噛み”だったこと。珍しいです。
海乃さんとコンビだった早乙女さんはけっこう余裕な感じで演じていて、相変わらずの美人ぶりにうっとりしました(※超個人的感想)。

終演後の珠城さんの舞台挨拶は初々しく、最後はスタンディングオベーションに!(゚ー゚*)。oO
若くして人気の月組を引っ張っていかねばならぬ宿命のトップを引き受けたその決意が挨拶によく出ていました。愛希さんとのコンビも良好なようです、がんばって新しいフレッシュでアグレッシブな月組を築いてくれるのではないでしょうか。


【Now Playing】 土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送 / ナイツ他 ( TBSラジオ )

2016/10/14

過労死がニュースになった件について<続き>

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昨日、どうにも怒りが抑えきれずに書いた電通社員の方の過労死の件。
本日、動きがありました。
東京労働局が抜き打ちで調査に入ったとの報道がありました。
当然のことです。
必死で頑張る人の心の中がどうなっていたのか、きっと会社側は何とも思っていないのではないかと今までのコメントを読んで感じていました。

若いからといって、取引先との宴の幹事もさせられていたようです。
そして、宴会終了後に鬼の“駄目だし”をされ、しかも反省会まで宴会の後にあったようです。これは前日に書いた仕事についてもそうですが、殺人に近い行為です。

私は以前仕事でこの会社の開いていたセミナーのようなものに出たことがあるのですが、かなり役職が上の人が説明に立ったときの「でもって、これをまるごと〇〇でやっつけて、〇〇へポ~ンだっ!」みたいな口調の軽薄なプレゼンテーションに苛立ったとともに、吐き気がするくらいの“いけ好かなさ”を感じたことを思い出しました。
自分が世間をリードし、世の流行を作りだし、社会を煽っているのだ、と言わんばかりのオーバー・パフォーマンスには辟易しました。

すいません、つい苛立って書いてしまいました。しまいましたが、思ったこと、感じたことは事実です。

東京労働局にはみっちりやっていただきたい。
そして勘違いしている輩に鉄槌をお願いしたい。

過労死の報道を知ってからずっと怒りが収まらなかったのですが、昨日に続き、きょうも新しい報道を得て書き込みました。

仕事で追い詰められている人、無駄な死に方だけはしないように、本人も周囲も心を強く持ちましょう。

2016/10/13

過労死がニュースになった件について

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数日前に電通の女性社員が過労死と認定された件が報じられていました。
そのときに書こうと思ったのですが、うまく書けないような気がして時間が過ぎてしまい、今書き始めました。うまく書けないかもしれないけれど。

ご本人のSNS上の書き込みなどを見ていると、もう限界を超えていて、「一寸先は死」という状況であったことが見えています。
きっと会社内では、残業は“当たり前”、“100時間超えなんて序の口”、みたいな雰囲気がいつもあったのではないかと想像いたします。
上司からの冗談だったのかもしれませんが、必死で夜遅くまで仕事をし、休日も返上して頑張っている本人に対して化粧っ気もないひどい状態で出勤していることについて「女子力がない」などと、「死への一押し」とも言えるようなむごい言葉を掛けているのも報道されていました。

自分も残業し、頑張っているのに孤立無援だったことが過去にありました。
三ヶ月で20キロも体重が落ちているのに、誰も手を差し伸べてくれなかったことを思い出します。

報道を聞き、こんなことがまだ今も続いてるのだと、ほんとうに最悪の気持ちになりました。

そんなことをさせる人間、言う人間は、悩みの淵にある本人のことなど何も心配していません。
死んでもやらねばならない仕事などありません。
本人も、家族など周りの人間も協力して、なんとかしてその地獄から脱出せねばなりません。

最悪の状態にあるときには、「死」が甘美なものに見えてくるのです。
死ねば楽になれる・・、何か明るい光が見えてしまうのです。自分がそうだったから言えるのです。
死ねばいいのだ、楽になる。それを楽しみにとりあえず今日はなんとかやり過ごし、来週死のう、なんて気持ちになっていたのです。

今、つらい状況にある人、絶対にそんなことを思ってはいけませんよ。
「つらくてもやれ」と言っている人間はあなたにとって、あなたの人生にとって、何の役にも立たないろくでもない人間です。
そんなやつのために何ひとつしてやることはありません。

報道を聞き、思うがままに書いてしまいました。

2016/10/12

【はっPのアナログ探訪_0111: 落ち葉のコンチェルト(For The Peace Of All Mankind) / アルバート・ハモンド(Albert Hammond)( Single )】

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今回はアルバート・ハモンドの「落ち葉のコンチェルト」、シングル盤です。
これも名曲ですよねぇ。
切なく、哀愁ある歌唱と、情景が浮かぶようなストリングス、バスドラムが“ドッ・ドッ”と強調されている70年代独特の録音、とつとつとしたピアノ、どれもがこの名曲にピッタリなのです。

いま、こういう名曲は・・ないですね・・。

そして、“かっちり”と作られているようで、“手づくり”感ある曲作り。
いい時代のいいヒット曲だと思います。


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B面の「ピースメイカー」もアコースティック・ギターがやさしく、いい曲でした。
もうすっかり忘れていました。何十年ぶりで聞いたことでしょう。

当時はヒット曲を誰もが知っていて、共有していた、そんな時代でした。
曲を聞いただけで時代が思い浮かべられ、また、それぞれがそれぞれの想い出をその曲にのせて、そっとしまっておいた・・そんな感じでしたね。

あの頃の彼女の笑顔や、親友の表情なども思い出されました。
さすがのヒット・ポップスでした。

2016/10/11

浅草のつづきの話

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昨日、このブログで浅草へ出掛けたお話をしましたが、そのつづきです。

facebook の方にはアップしたのですが、寄席のあとに神谷バーで一杯やって、仲見世と浅草寺に向かいました。
その頃にはすでに日も落ちて、仲見世、浅草寺ともに照明が灯っていました。


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浅草寺はライトアップされていて、ご覧のとおり'(*゚▽゚*)'
きれいでした。けっこう見とれちゃいました(#^.^#)

それと境内には外国の方もたくさんいましたが、日本人の若いカップルがかなり多かったですね。
こういうところに若いカップルがたくさんいるっていうのは、とてもいい風景だと思いました。
浅草全体が活気づいている感じがとてもしました。


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外国人の方、若い日本人カップルともにライトアップされた寺院をバックに写真を撮っていました。
実に“絵になる”いい光景です(゚ー゚*)。oO
浅草、今、とてもいい場所になっていますね。


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仲見世もご覧のとおり、夜だというのにとてもにぎわっていて、買物をする人もまだまだいました。
外国人のお客さんとお店の方のやり取りも、すっかりなれたもので、楽しい様子が伝わってきました。


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お土産類では、外国人の方が「箸」を買い求めているのが目につきました。
日本食も珍しくなくなってきた昨今、帰国しても箸は重宝するのかもしれないし、家族、友達にも良い土産になるのかもしれません。

帰り、駅までの道のりの途中でも、外にテーブルが出て飲んでいる方々がたくさんいる通りもあって、私も複数の仲間と今度やって来ることがあったらぜひここで飲んでみたいと思いました。

ちょっと久しぶりの浅草だったのですが、とても元気な街になっていて、ワクワクし、リピーターになること間違いない感じですd(^_^o)今。


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/10/10

浅草に寄席を見に行ってきました

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思い立って浅草に行ってきました(*^^*)
いつぞやは上野の鈴本演芸場に出掛けましたが、今回は浅草演芸ホール!
演芸誌「東京かわら版」を持参すると300円引き!d(^_^o)
売店でいなり寿司と海苔巻き、飲み物を買って席に陣取りました。

次から次から面白いのやら、脱力感のあるのやら(^_^;)、漫才、コント、奇術、太神楽まで、たっぷり楽しみました。
テレビなどの中継では放送禁止的なことも寄席ならOK!政治家に対するキツい風刺なども“バカウケ”しておりましたよ。

コントや漫才では、相方の思わぬミスもアドリブでギャグに変え、さすが小屋でやっていると臨機応変です。こういうのが寄席に直接出掛けたときの醍醐味です。

次の出番の噺家がなかなか到着せず、楽屋の方を見ながら自在に噺を伸ばしたり、到着を知ったらあっという間に“落ち”に持って行ったり・・、これがプロの底力だというものも見せてもらいました。

知っている噺も多かったのですが、もちろん語る話し手によって味わいは全く異なります。
椅子が長時間にはつらいものでしたが、でも、丸々半日、笑いを堪能できました。
追い出しの太鼓を聞きながらホールを出たときの賑やかな浅草界隈の様子も気分よかったです(#^.^#)


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そして、せっかく浅草に来たので浅草寺、仲見世をひやかそうと、てくてく歩いていると「神谷バー」が見えるじゃありませんか!
そういえば、私はまだあの「電気ブラン」というものを味わったことがないということを思い出しました。


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「よしっ、一口やっとくかい!」というわけで神谷バーに入り、ビールと電気ブラン、ハンバーグ&カニクリームコロッケを注文、一日の疲れをいやすべくビールをぐびっとやったあと、電気ブランもなめてみました。
「う~ん、養命酒 Light みたい…表現が稚拙…σ(^_^;)」
やっと名物がどんなものかわかってゴキゲンになりつつハンバーグもコロッケもおいしくいただきました。ビールもうまいっ!!


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きょうは一日のんびりしました。
いい日になりましたよ、こんな日があってもいい(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 The Girl From Ipanema / The Oscar Peterson Trio ( Jazz )

2016/10/09

「死ぬときに後悔すること25」を読みました

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『死ぬときに後悔すること25/大津秀一著(新潮文庫)』を読みました。
著者の大津氏は実際の医療の場で「緩和医療」に携わってきた方で、その緩和医療や死生観についての著述、講演活動により一般に問いかけを行っています。

実際に患者と接してきた先生が終末期の患者さんが後悔していたことを健康・医療、心理、社会・生活、人間、宗教・哲学の編に分けて最も顕著だった「25」項目をあげているのがこの本です。

25項目紹介されたそれらは、私にとってどれも“重い”ものでしたが、ここでは特に“私にとって”響いたものをあげてみようと思います。

後悔すること

「美味しいものを食べておかなかったこと」

終末期に入ってしまってからの患者には、もうあの好きだった食べものの味もわからなくなり、当然食欲も落ちてしまって、それが後悔することになってしまうのです。
健康なときこそ、己の好きなものを食べることのほか、家族や友人とかけがえのない時間を共有する・・そんな機会が多くあった方が良いのです。
健康食とは食事の内容そのものよりも、どれだけ楽しく食べるかのほうにこそ神髄があるのかもしれない、と著者はおっしゃっています。
facebookなどで友人、知人の様子を見ていると、上記のようなことを見事に実現している人が多くて、なんだかうれしくなりました(#^.^#)
たくさんいるんです、そういう人。

「仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと」

病気になり、入院が頻繁になると仕事ができなくなり、仕事=人生の人は生きがいの柱を失ってしまうということでした。
仕事しか引き出しがないと、辛い思いをする。それが苦しみを増すことに・・。
これについては、私はまったく心配ないかもしれません(^^;)
特に5年ほど前から仕事に対する意識を全く変換してしまった私には・・。
でも、我が社の人たち、辛い思いをしそうな人がたくさん・・・。しかもそういう人たちはそうでない人たちに対する態度が侮蔑しているような気がして、後々人生の立場が逆転してしまうかもよ、と言いたいけど、きっとわからないだろうから言わない・・いろいろされてきた私はそこまでお人好しではない。
先生がみてきた患者さんのうち、趣味の達人、長年それを続けた人たちは、最後までそれを生かして、良い終わりを迎えたそうで、そこに後悔はなかったようです。・・少し、安心d(^_^o)

「行きたい場所に旅行しなかったこと」

病気になってからでは海外はもちろん、国内でも遠方ならば、そこへ赴くことは困難になるし、行けたとしても体力をそこまでで使い果たしてしまい、現地で楽しむことができなくなる。
旅行はできるうちにした方が良い、行きたい場所にはどんどん行った方が良い、とのことで、まったくそうなんだと思いました。
これも、facebookのお仲間達は全く心配ない人たちばかり・・(^_^;)
けっこう、皆さん、いい人生歩んでいらっしゃるとあらためて感心してしまいました。

「愛する人に“ありがとう”と伝えなかったこと」

これについては、今から反省せねばならない人は多いと思います。
私にしても自信がないです。
夫、妻、我が子、親友、さまざまな人に「ありがとう」と恥ずかしがらずに伝えられる自分でいたいと思います。


【Now Playing】 You Are Here / John Lennon ( Rock )

2016/10/08

2005年月組のエリザベートを DVD で見ました

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私の大切な“ヅカ友”、女神が貸してくださった DVD 「エリザベート2005年月組公演」を初めて見ました。
これは女神が宝塚に夢中になるきっかけを作った公演とのことで、私も興味津々です。

私は宝塚観劇には大きなブランクがあり、子育て、家庭、仕事に完全に生活全体が持って行かれていた時期にはほとんど見ておりませんでした。今回見た公演はまったく初見です。

主役トートは彩輝直(あやき・なお)さん。エリザベートはなんと男役の瀬奈じゅん(せな・じゅん)さん。フランツ・ヨーゼフは初風緑(はつかぜ・みどり)さん。ルイジ・ルキーニは霧矢大夢(きりや・ひろむ)さん。ルドルフはあの大空祐飛(おおぞら・ゆうひ)さんでした。

彩輝さんのトップとしての姿は初めて見ました。
とてもいいトップであり、トートでした。そして、完璧だと、正直に思いました。
歌もいい、芝居もいい、たたずまいも堂々として、魅力ある人だと思いましたし、 DVD を見終わる頃には、もう感服してしまいました。このクオリティで宝塚、東京と公演してきたのかと思うと、ただただ驚愕するばかりです。素敵なトップスターです。


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そしてエリザベートは男役の瀬奈さん。
私は瀬奈さんがトップになり、トートを演じたエリザベート公演を観ているので、「あの瀬奈さんがシシを演じて違和感はないのだろうか?」と疑心暗鬼でしたが、それがまた実に素晴らしいエリザベートでした。
娘役がやるエリザベートとはまたひとつ異なる堂々とした気品あふれるものでした。
死の影と共に迫るトートに怯える様子や、自らの人生を歩み出し、トートを突き放すような自信に満ちた様子など、けっこう“持って行かれ”ました、“凄いっ”とふるえがくるようでした。

そして瀬奈さんのあとにトップになった霧矢さんのルキーニは、私が実際に見た水さんの雪組、瀬奈さんの月組、明日海さんの花組のどのルキーニよりも群を抜いたものでした。
もう、ルキーニそのものです。
トップになってからも霧矢さんの演技は図抜けたものがありましたが、この公演のルキーニはなかなか誰もその域にまで達することが出来ないところまで作り込んでいたという感がありました。

ルドルフの大空さんは、まだあのトップに立ってからのオーラのようなものや、周りを自分に引きつけてしまうような“吸引力”は感じられませんでしたが、やはりスター性はキラキラと感じさせてくれました。

さらに若かりし北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんの姿や、チラッと明日海りお(あすみ・りお)さんの顔も見えたりしていました。そうそう、夢咲ねね(ゆめさき・ねね)さんの姿も・・。夢咲さんはロケットでも目立っていて、「そうか、たしか元は月組だったんだっけね」としみじみしてしまいました。

初風さんのフランツ・ヨーゼフも心理描写がうまくなされていて、人間味を強く感じるものでした。これも今まで私が見たものとちょっと味が異なる印象でした。そして後半に進むに連れ、どんどんとその人間味がものを言っているように感じました。

「子ルドルフ」役は彩那音(あやな・おと)さんでしたが、調べたらこの方、トップ彩輝直さんの妹さんなんですね、二人が同じ舞台に立って演技している姿って、なんだかドキドキしました。

全体にメロディアスな印象の強いエリザベートで、それは何よりも彩輝さんの歌のうまさによるものが大きいと思いました。さらに瀬奈さんのエリザベートは大きな感動を呼び込んでいました。
実力ある人たちが堂々と演じているエリザベートで、もう文句なしの満点でした。
さらにとてもわかりやすいと感じました。それは芝居も歌も伝えようとすることがはっきりと表現されていたからだと思います。これが大事なんですよね。
ただ、大作だからと大きく見せようとするのでなく、きっちりと丁寧にディテールにもきめ細かさを出して見せている、・・名演だと思いました。

女神、いいもの見せてくれてありがとう!(゚ー゚*)。oO


【Now Playing】 Listen To The Music / The Doobie Brothers ( Rock )

2016/10/07

江國香織の「やわらかなレタス」を読んだ

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『やわらなかレタス/江國香織著(文春文庫)』を読みました。

読み始めてすぐに、何か共通の香りのする女性作家が幾人かいるような気がするなぁ・・と、心のどこかで感じたのですが、ははぁ・・文中に登場してきました。「テレビの番組の仕事で旅をすることになり、森絵都さん、角田光代さん、井上荒野さんと私がそれぞれヨーロッパの田舎を歩き、その土地で昔から食べられている物をたべ、「食」の周辺の人々と出会って、その様子を撮影し、さらに短編小説を書き下ろすことに・・」というのを読んで、なるほど!!と、自分の感覚に納得d(^_^o)

著者、江國さんの食物だけでなく、さまざまな事象に対する“こだわり”のようなものは、独特のもので、ある意味“面倒くさい”(^^;)感じもするのですが、それがこの本全体に漂う雰囲気を醸し出していて、つまりこの本の魅力となっているのです。

私もなんだか“くすぐられている”ような気がした部分が何箇所もあったのですが、たとえば、「昭和だったなあと思うお砂糖の時代・・・グレープフルーツをギザギザつきのスプーンですくい、たっぷりお砂糖をかけて食べるものだと思っていた。いちごにはお砂糖と牛乳をかけていちごをつぶし、牛乳をピンク色にしてからたべるものだと思っていた。遊びに行くとお砂糖の入った麦茶をだしてくれるお家もあった。お砂糖をかけないとトマトがたべられない、という友達もいた。ゆで玉子というものはお砂糖をかけて食べるものだと信じて疑ってもみなかった人がいた。」などの話には、私もそういう人や家があったときに同様に感じ、新鮮な驚きを感じました。

次にジーンと感じ入ってしまったのは・・・
「ポタージュのよさは、まず温度-温かいものはその温かさ、つめたいものはそのつめたさ-で、次に舌ざわり-なめらかにすぎない-野菜の存在がわずかにざらっとかんじられる-、そしてこっくりとまるい味わいだと思う。おいしいポタージュは、たべると全身の細胞にしみわたる感じがする。」
という部分でした。

「静かなたべものだ(たべものには静かなのと賑やかなのがある)。ポタージュは徹底的に静かで、私はそこが好きなのかものしれない。」
・・・'(*゚▽゚*)'
なんて感覚なんだっ!これを読んだだけでこの本を読んでよかったと思った。

この感覚を味わうために読んでもいい本だと思いました。
やられたなぁ・・。


【Now Playing】 天気予報 / NHK ( AMラジオ )

2016/10/06

Bluetoothスピーカー、職場の勤務時間外で使ってます

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写真は JBL のBluetoothスピーカー、以前にもご紹介したことがあるのですが、最近は持ち歩いて職場にも持って行ってます(゚ー゚*)そして iPhoneには3500曲の雑多なジャンルの楽曲が入っています。

かなり早めに職場に到着し(警備員さんからは「お早いですね」と声を掛けられますが元気で挨拶し、職場内へ)、業務開始に向けての準備を済ませてしまい、メールの処理なども終わらせます。
その間、誰もいない部屋でこの BluetoothのJBLを活用しています。
朝らしく、静かで心落ち着くインストゥルメンタル BGMを流しながらの準備作業はとても心地よい'(*゚▽゚*)'

音を止める頃には徐々に出勤が始まり、こちらも気分よく準備万端です。
ほとんどの雑事は終えています。

そして昼休み、昼食の時間帯では、休憩室でiPhoneを使いラジコを受信、「ラジオビバリー昼ズ」を、またまたこのスピーカーで聞きながら過しています。
弁当もうまいや!d(^_^o)

というわけで、このとっても小さなスピーカー、かなり便利に使っています。
聞かせたい音楽がある人と会うときにも持ち運んで使っています。何よりも音がいいので聞いた人も驚いてくれます。

今は上記のような使い方をしていますが、さらにまた新しい使い途を発見できたら・・などと思っているところです。


【Now Playing】 ラジオ深夜便 / 中村雅俊他 ( NHK-AM )

2016/10/05

【はっPのアナログ探訪_0110: Plastic Letters / Blondie( LP )】

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今回のアナログ探訪は、ブロンディ。
アメリカのミュージックシーンに現われたときには、何故かパンク・ロックだなんて無茶苦茶なことを言う人もいましたが、その後のヒット連発で確固たる位置を得たボーカルのデボラ・ハリーを中心とした“カッコイイ”バンドでした。

一曲目は軽く入ったかと思うと最後は絶叫シャウトがあったりして意外な展開がグッド!!(*^^*)
演奏はいたってシンプルだし、ギターの音も妙な歪みのないストレートなもの。ドラムもキレがあって高速!いいなあ、このシンプルさとメンバーの“いでたち”からパンクなんて呼ばれ方をされてしまったのかもしれない。


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そして当時はモンローに似ているなんて言われていたボーカルのデボラ・ハリーは年齢不詳だが、可愛くも扇情的、甘い声とシャウトのミックス具合がなんとも言えませんd(^_^o)

B面一曲目の「イヤと言わないで」は当時のお気に入りの曲でした。
「私、イヤとはとてもいえなかったの」という歌詞がなんだかデボラの歌声にピッタリで、いいんだよね(゚ー゚*)。oO


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硬軟入り混ぜた曲の展開は、その後の「パラレル・ライン」という大ヒットアルバムの予感十分です。
でも、あんなにビッグな存在になるとは思ってもいませんでした。

バンドの演奏もライブ向きな、実力あるもので、たしかな手応えを感じます。
一体感も素晴らしい。

このアナログ盤も久しぶりに聞きましたが、とても躍動感あるいいアルバムでした。

2016/10/04

「昭和芸人 七人の最期」を読みました

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『昭和芸人 七人の最期/笹山敬輔著(文春文庫)』という本を読みました。
タイトルにある七人とは、榎本健一、古川ロッパ、横山エンタツ、石田一松、清水金一、柳家金語楼、トニー谷という芸人達です。

私が実際にその芸人をテレビ等で目撃しているのは柳家金語楼と、トニー谷だけです。
その芸人達を巻末にある参考文献の数を見ても驚くのですが、著者の笹山氏は読破、分析し、1979年生まれという年齢でこの本を書き上げています。恐るべしです。きっと著者は誰一人としてその芸人の全盛期をリアルタイムで経験していないのではないかと思います。

全盛期が戦後に訪れているのはトニー谷だけ。
その他の名前は有名なので存知上げていても、ほとんどどんな人だったのか私にはわからなかった芸人達は終戦前に全盛期を一度経験していいるのです。
それも、今では考えられないくらいの大人気であったことは、この本からよくわかりました。

その頃は「浅草」の軽演劇が全盛で、どこも押すな押すなの満員だったようです。
しかし、終戦後、映画が全盛を迎え、演劇の中心は有楽町に遷り、浅草はストリップが隆盛となり・・いったんは映画や有楽町中心の舞台に身を転がすもそれほどうまくはいかず、またもや浅草に帰ってくる芸人達。

贅沢や、かつての黄金時代が頭から離れず、いわば“落ち目”になった芸人達のその後から最期、死に至るまでの様子がかなり調べられているこの本、あまりに悲惨な最期に胸が苦しくなりました。

私が中高生の頃、談志や、先代の圓楽師匠の落語などを録音してよく聞いていたのですが、清水金一がたいそうな人気者で劇場は無理矢理客を詰め込んで二階にあふれた客がやむなく一階に飛び降り、下の客が皆で受け取った・・なんて話を“まくら”でしゃべっていました。
「きんちゃ~ん、しみき~ん」ってたいへんな騒ぎだった、と言っていましたが、私は萩本欽ちゃんのことかと思って聞いていました。
そう言えば、萩本欽ちゃんもビートたけしも浅草のストリップ小屋出身です。すたれてしまった浅草からもその後、私がよく知っている有名な喜劇人がたくさん出ています。浅草はそういうところなんですね。

私がこの本によると全盛期ではないものの、活躍している姿をテレビで見たことがあるのは、柳家金語楼が出ていたNHKの「ゼスチャー」、トニー谷が出ていた「アベック歌合戦」でした。
この本によると、金語楼も晩年は8人もいた妻(皆に家を持たせ、生活費を出していた・・だからお金なんて無い晩年だったようです)の面倒をみていたようですが、死に際はあまり幸せではなかったようですし(エノケンやロッパ、エンタツなども見るも辛い晩年であったことがわかりました)、トニー谷はとにかく悪い評判ばかりが記録に残っています。そして晩年もひどく辛かった様子がかかれています。

この本を読んで驚いたのは、芸人の命の短さと、晩年のみじめさ、そしてその人たちがどういう気持ちで一度は日本中が知っていた自分の身を世に置いていくのかという芸人の宿命のようなものでしたが、もっと驚いたのは著者がこの7人をリアルタイムで知らないにもかかわらず、息詰まるような筆致で魂をこめて書いている姿です。

すごい本でした。
7人の昭和の大芸人を知らなくとも読みどころ満載の本、興味があったらぜひ!!


【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )

2016/10/03

映画「Yesterday」を見てきました。

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『Yesterday(原題:Beatles)/2014年 ノルウェー 監督:ペーテル・フリント 原作:ラーシュ・ソービエ・クリステンセン[Beatles] 主演:ルイス・ウィリアムズ、スサン・ブーシェ』という映画を見てきました。

元々の原作「Beatles」は1984年にノルウェーを代表する作家によるベストセラー小説で、それを映画化したものです。
1960年代、ビートルズにあこがれるノルウェーの若者がバンドをやりたい、そして友人との友情を大切に、でもって恋もしたい、という、とてもまっとうなストーリー展開で、60年代の雰囲気を感じさせながら、胸にキュンとくる映画でした。


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四人のちょっと“悪い”男友達が集まり、ビートルズの新譜レコードを聞きながら、ジョンにポールに、リンゴにジョージにあこがれる・・そして楽器も満足に揃わないのにバンド練習のまね事をする(#^.^#)、いいシーンでした。私の中高生時代を見ているよう(^_^;)

主演のポール役、ルイス・ウィリアムズは素人からのオーディション抜擢とのことですが、若さゆえの悩み、葛藤、恋の苦しみ、音楽をやるときの喜びの様子、素敵に表現されていました。
恋の相手となるセシリア役のスサン・ブーシェは、目も覚めるような美人でスタイルも抜群!60年代の衣装も似合っていましたが、次から次へと恋愛模様が目まぐるしく変化し、年甲斐もなくドキドキしてしまいました…σ(^_^;)いつになっても、男は男なんだね、と自己認識いたしました。

ビートルズの曲も原曲が掛かり、絶妙の合わせ方でした。映画の中でバンドが演奏した「I Saw Her Standing There」も若々しくていい演奏でした。
それに、セシリアがポータブル・プレイヤーで聞いていたポップスも時代を感じさせ、素敵でした。


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恋のゆくえは映画を見てドキドキしてください。いい話でした。

見ていると、映画を彼女と見るシーンやピクニックに行くシーンなどもありました。
自分の中学時代を見ているようで胸が締め付けられるような甘酸っぱいというよりも、超“しょっぱい”想い出がよみがえりました(^^;)
主演のポール役の彼が悩んでいることが手に取るようによくわかりました(T_T)そうなんだよ、女の子の考えていることはまだまだキミにはわからないだろう、俺も当時ちっともわからなかった・・と。
・・そして、今もわかったようで、苦しんでいるのだ・・男は一生女に苦しむのだ(^_^)

ラスト感動のシーンで掛かったビートルズの「Let It Be」は、シングルバージョンでしたが、冒頭、ポールのボーカルがホールで歌っているような残響がかかっているように感じました。これがまたとてもよかった(゚ー゚*)。oO

ビートルズそのものを感じようとして映画館に行っても期待はずれになるかもしれませんが、ビートルズと共に体験した自分の甘酸っぱい恋の復習をしたい方にはとてもいい映画ですよ。私のように“しょっぱい”想い出のある方は泣いちゃうかもね(*^^*)


【Now Playing】 How ? / John Lennon ( Rock )

2016/10/02

『宝塚夜話・第四十七夜 < 仙名彩世さんトップ、そして組替え >について』

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どうなるのか気になっていた人気者、宝塚歌劇団・花組のトップスター明日海りお(あすみ・りお)さんの相手娘役が決定したと“ヅカ友”の女神から速攻連絡が入っていたのですが、ちょっと一度落ち着いて考えてみようと、日をあけての書き込みです。

花組次期トップ娘役に仙名 彩世(せんな・あやせ)さんが決定しました。
現行各組トップ娘役、そしてトップ娘役就任予定のどの生徒よりも経験年数が多く、さらに新人公演(入団7年目までの生徒で行う公演)の主役経験なし(他劇場での主演経験はある)という、ある意味異例の抜擢でした。

でも、冷静に考えてみると良い選択だったのではないかと思いました。
仙名さんの舞台で私の印象に残っているのは、当時専科の北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんが主演した「風の二郎吉」です。仙名さん演じる“手妻の幸”は彼女の潜在していた魅力が大爆発!(^o^)歌える、泣かせる、笑わせる、アクションシーンもOKという、感心するばかりの素晴らしい舞台でした。

そしてこのあいだの「Me & My Girl」では、マリア公爵夫人を原点に立ち返ったような解釈で演じ、ラストでは明日海ビルとの別れのシーンで涙を誘いました。

仙名さんのトップ娘役就任、よかったんじゃないでしょうか。

新トップ娘役としてのお披露目公演は、2017年3月からの花組全国ツアー公演『仮面のロマネスク』『EXCITER!!2017 ※これ、特に楽しみ』です。期待しましょう。

さて、次の話題は組替え。
月組・朝美 絢(あさみ・じゅん)さんが、2017年5月31日付で雪組へ。
これは暁千星(あかつき・ちせい)さんとの学年が近いトップ争いを避けるためでしょうか。
朝美さんは月組っぽい印象が強いのですが、雪組でもさらに“和モノ”を覚えて成長しそうです。活躍を祈りましょう。

雪組・月城 かなと(つきしろ・かなと)さんが、2017年2月20日付で月組へ。
朝美さんとトレード状態になってしまいましたが、月組での位置が気になります。
今、どんどん成長している様子の月城さん、よい結果に結びつけばよいのですが。

雪組・有沙 瞳(ありさ・ひとみ)さん、2016年12月26日付で星組へ。
星組への“てこ入れ”的な異動でしょうか。
2017年3月10日からの星組宝塚大劇場公演『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』から星組生としての出演になるそうです。
いきなり主演のマルグリッドも出来そうな勢いですが、星組では大活躍間違いないでしょう。
  
星組・真彩 希帆(まあや・きほ)さん、2017年1月24日付で雪組へ。
星組でもすでに中心となる生徒となっていた真彩さん、ご本人へのステップ・アップのための組替えでもあり、雪組娘役陣への刺激にもなってくるのではないでしょうか。

今年もあと三ヶ月というところで大きな変化がありましたが、ファンとしては良い方向に解釈して今後の動向に期待しましょう。
それではまた!(*^_^*)


【Now Playing】 トーキング・ウィズ松尾堂 / 潮田玲子、磯貝剛成 ( NHK-FM )

2016/10/01

「森本草介の世界 -1周忌に寄せて-」ホキ美術館に行ってきました

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千葉市緑区にある写実画で有名な「ホキ美術館」に行ってきました。
タイトルにあるように、ホキ美術館に多く所蔵されている「森本草介」氏の1周忌(昨年の10月1日に亡くなられました)に寄せてのギャラリートーク・イベントが催され、妻と長女と三人で参加しました。

掲載写真はきょう買ってきたポストカード、森本氏の作品です。どれもこれも素晴らしい。

会場は美術館内の大きな階段に椅子がセットされ、多くの人が参加していました。
森本草介氏の奥さまがいらして、それぞれの作品の想い出と共にインタビュー形式で語られるというものでした。

最初に森本氏がまだ抽象画を描かれていた頃の1960年代の作品の写真がスクリーンに映されましたが、後に写実画に移行される前に家族で庭で全て燃してしまったお話を奥さまがされました。思わず会場ではため息が・・。

奥さまによると、森本氏は写実画を描こうとして描いていたわけではなく、自分の描きたいものを自分の描きたい色、描き方で、自分の心に忠実に描いていたら、いわゆる写実画と言われるものになったのだ、ということでした。
作品を見ているとそれがわかるような気がします。

森本氏は果物やパン(特にブドウが好きとのこと)、フランスの田舎の風景、そして女性を描いていますが、女性の衣装、身の回りにまとう布類については奥さまが調達、デザインし、ひとつの部屋が埋まってしまうほどの衣装と布が家にあるそうです。時には100年前のイギリスのアンティーク衣装を使ったこともあったそうです。
今回掲載しているポストカードの写真の左上の絵の衣装がそれで、現代の若い女性が着ても、とても似合っています。
用意して実際に使われたのは100に三つくらいとのこと。奥さまの苦労がしのばれますが、そのことをお話している様子はとても楽しそう(^-^)

果物については、葉や茎も描きたいとのことで、八百屋で買ってくるのではなく、これも奥さまが庭で育てていたのだそうです。草花も同様です。でも、先生と一緒に作品を仕上げているという感じだったのではないかと思われました。ほんとうにうれしそうに語られるのです。

今回のギャラリートークで語られた中に、あの3.11大震災時のお話もありました。
先生はちょうど散歩中で、作品は倒れ、画材等は吹っ飛び、「もしあのとき部屋にいたら大変な大けがをしていただろう」と語っていたそうです。
でも、その際にひとつの作品は穴があいて駄目になり、もうひとつの作品は倒れた際に絵の具がべったりと付き、その修復にたいへんな作業をされたことも語られました。
そして修復しているときに「未来」というタイトルを付け、復興に向けた気持ちをのせていかれたようです。珍しく女性の衣装に青みがかった色を使い、奥さまによると、それが未来への希望の色ではなかったか、とのことでした。そういわれてあらためて会場にあったその「未来」を見ると、なんだか爽やかで、決意のようなものも感じられ、涙が出てしまいました。

最後に遺作となった花を描かれた小さな絵が、お孫さんとのエピソードとともに紹介され、会場内にそれが持ち込まれ、会場をあとにするときに参加者皆に公開されました。まだ未完でサインも入っていませんが、涙が出てたいへんでした。
いったん会場を出たあと、長女から「もう一度見たい」と言われ、家族三人でもう一度見に行きました。
ほんとうに小さな作品ですが、やさしい心に包まれたものでした。よかった・・。


【Now Playing】 大人のジャズタイム / 島崎保彦 ( ラジオ日本 )

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