「冥途のお客」を読んだ
『冥途のお客/佐藤愛子著(文春文庫)』を読みました。
タイトルどおり、幽霊が作家の佐藤愛子さんの周囲に現われたり、現われずとも奇怪な現象を起こしたり、ちょっと怖い思いをしたりというお話ばかりです。
よくある泊まった宿に現われる幽霊、かつてその地で浮かばれないまま亡くなった人々が多々あるところに行き、連れてきてしまった幽霊などなど、私から言わせると非常に恐ろしいエピソードばかりなのですが、佐藤さんは震えあがるようなことはほとんどありません。
自身の別荘にいる幽霊にしても、祓ってしまうおうなどとは考えず、そこに“いさせる”ようなかたちで付き合っています。
また、自宅に現われる幽霊なども家族が見ているのですが、それほど驚いたりもしていません。
なんというのか、我々もやがては死に、信じるか信じないかにもよりますが、幽霊になるわけで、一定の場所に現われる幽霊などについても、「実はへそくりがあったのに死んでしまい、それが気になっていつまでも家にいる幽霊がいる。」というような(^_^;)そんな話も書かれていました。
私もこのブログで過去に経験した霊現象について何度か書いていますが、上記のようなことに思い当たるふしもあります。
帰宅するときにいつも同じ街灯の下にたたずむ作業服姿の30代後半くらいの男性の霊、何か理由があるのだと思いますが、ひょっとして些細な事が気にかかったまま毎夜ずっと現われているのではないか、などと思ったことがあります。
友人宅の庭で夜にバーベキューをやっていると少し遠くからずっとこちらを見ている着物姿の女性を見つけたこともありました。
これも一度ブログに書いたかもしれませんが、「江戸時代くらいにここで何かあったのでは」と、友人に“変人”じゃないかと言われるかも知れないけれど、恐る恐る聞いてみると、友人が真っ青になり、祖母から聞いたことのある話なのだが、祖母の若かった頃に、家によくないことが次々と起こり、見て貰ったことがあり、その人によれば、「ここの地で行き倒れになった女性が浮かばれないまま居着いている」との話だったとのこと。
そのときに供養して、今後も供養し続けるように、との指示があったのだが、いつの間にかそれも忘れられ・・ということでした。
そして、私が女性が立っている場所として指し示した場所がまさに過去に「この場所を供養せよ」と言われた場所だったのです。
・・・というわけで (・_・;私にとっても、霊は何度も何度も見たことのあるもので、佐藤さんのこの本に書かれていることは、とても身近に感じられることでした。
人にいくら迷惑をかけても平気でガハガハ生きているような人は心配ありませんよ、絶対に霊は見ないでしょう。
心配事がいつもあったり、心の中にいつも雲が垂れ込めているような状況の人・・気をつけてね( ̄O ̄;)だいたいそういうことになっています。
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