珠城りょうさんトップ、プレお披露目「アーサー王伝説」初日を見た
宝塚歌劇団月組・文京シビックホール公演「アーサー王伝説」を見てまいりました。
この公演は新トップスター・珠城りょう(たまき・りょう)さんのトップ・プレお披露目となります。要するに大劇場、東京宝塚劇場での本公演前の試運転というところでしょうか。
開演時の珠城さんの挨拶音声が流れただけで、大拍手!'(*゚▽゚*)'
ファンの多い珠城さん、会場も期待感があふれていました。
「アーサー王伝説」は2015年パリ初演で、フランス各地で人気のあったフレンチ・ミュージカルとのこと。日本では宝塚歌劇団が初演。潤色・演出は石田昌也先生です。
というわけで、どんなミュージカルだろうと予備知識無しで見ることになりました。
内容は宝塚版としてアレンジされているのかどうかは不明ですが、前半は説明的というか、絵本を一頁ずつめくりながら、“ベタ”なセリフが割と無表情に繰り広げられていたという印象です。
このミュージカルそのものを知らないので、それが的確な表現なのかどうかわかりませんが、とても平坦に感じたというのが正直な感想です。要するに感情を入れ込めない・・っていう感じ。
でも、ビジュアルは今までの宝塚でも抜群というか、主演の珠城さんはじめ、相手娘役の愛希れいか(まなき・れいか)さん・・フレンチミュージカルらしい素敵な衣装とその美しさは特筆もの・・、魔女役の美弥るりか(みや・るりか)さん、そこにつく二人の手下、早乙女わかば(さおとめ・わかば)さん、海乃美月(うみの・みつき)さんの美しいルックスは目を見張るものがありました。これはすごいっ!!
以前同じ月組で愛希さん主演で公演された「アリスの恋人」に似た流れも感じさせましたが、それがあの公演よりもちょっと“安っぽい”感じもしてしまって・・、でも二幕が始まると「こういうミュージカルなんだ」と私も理解し始めました…σ(^_^;)・・私が“おたんちん”??!
美弥さんの魔法にかけられて、珠城・アーサー王と婚姻したばかりなのにランスロット(役:朝美絢/あさみ・じゅん)に超積極的な恋をする愛希・グィネヴィア王妃。
“魔法に掛かって”という部分が伝わりにくい演出なので、愛希さん、かなりの汚れ役的な印象になってしまって、新トップコンビお披露目なのになんて役回りだ、と思ってしまいました。これはねぇ、私の周りの客席の雰囲気からも感じられましたよ。
朝美・ランスロットは非常に見栄え、演技、歌唱(※抜群)も素晴らしく、この人の成長ぶり、実力に驚くこととなりました。
このミュージカルの“つくり”がわかり始めた二幕からは舞台の展開そのものを絵物語を見るように楽しめばよいのだと見方を変え、割と楽しめました。
実はこのブログに度々登場するマダムも同じ会場で観劇していて、やはり二幕目から“ノって”きたようでした。観劇後にうかがったのですが。
少し気になったのは、あの芝居巧者の海乃さんが“噛み・噛み”だったこと。珍しいです。
海乃さんとコンビだった早乙女さんはけっこう余裕な感じで演じていて、相変わらずの美人ぶりにうっとりしました(※超個人的感想)。
終演後の珠城さんの舞台挨拶は初々しく、最後はスタンディングオベーションに!(゚ー゚*)。oO
若くして人気の月組を引っ張っていかねばならぬ宿命のトップを引き受けたその決意が挨拶によく出ていました。愛希さんとのコンビも良好なようです、がんばって新しいフレッシュでアグレッシブな月組を築いてくれるのではないでしょうか。
【Now Playing】 土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送 / ナイツ他 ( TBSラジオ )
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