映画「ブルゴーニュで会いましょう」を見てきました。
映画『ブルゴーニュで会いましょう(Premiers Crus)/2015年・仏 監督:ジェローム・ル・メール 出演:ジェラール・ランヴァン、ジャリル・レスペール、アリス・タグリオーニ、ローラ・スメット』を見てまいりましたので、その感想を。
二十歳で故郷のブルゴーニュを離れ、パリで著名なワイン評論家となったシャルリが主人公。その男の順風満帆な生活が実家のワイナリーの破産・買収の危機で一変することに。
父とは疎遠になっていたため、互いに意志の疎通も出来ずにもどかしい状態になるのだが、でもワイナリーを手放すわけにはいかないと、バラバラになっていた家族が再び集まる・・そして主人公のシャルリは自身の手でワイナリーを再建しようと決意します。
しかもそれが失敗すれば、自分が今まで築き上げてきたワイン評論家としての信用他全てを失ってしまうことになるのです。
さらに隣のワイナリーの婚約者のいる娘との微妙な恋愛感情と、禁断の行動にいくか行かぬかという狭間にいるというシチュエーションも絡んできて物語りは時にゆっくりと慎重に、時に急展開にと揺れ動きます。
フランスの葡萄畑の背景があまりにも美しい映像でとらえられ、自然の光をうまく使った大人のフィルムでした。
葡萄の収穫時期の決断や、実際に収穫するときの籠が落花生の殻を二つに割ったような形をしていて興味深かったことなど細かいところまで、さらに古式ゆかしい製造方式でつくるワインの出来具合など、急ぎすぎないストーリーをゆっくりと楽しみました。
劇的な結末や、ならぬ恋愛模様の行方など、エンディングはそれぞれ曖昧な感じにしてありましたが、それもフランス映画らしいんじゃないかと思いました。
一緒に見た妻は、そのふわふわとしたラストに不満気味でしたが・・。
それから、フランス人にとってのワインに対する思い入れみたいなものも風が吹くように感じることができました。
私達にとってのワインと、フランス人にとってのワインって、感覚的にかなり異なるんだろうな、と感じました。
休日の午後のひととき、ゆっくりとフランス映画でも見てみようか、という人にはおすすめしときますd(^_^o)
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