【はっPのアナログ探訪_0130: あなた / 小坂明子 ( Single )】
あの頃聞いたこの曲は、ものすごく荘厳な感じに聞こえました。
でも、今、あらためてこのレコード盤を聞いてみると、いたってシンプルな曲構成で、サウンドも“こぢんまり”としてコンパクトな印象です。
世界歌謡祭グランプリだなんてうたいあげられていたので、そんな感じで聞いていたからなのかもしれません。
さすがに最後の盛り上がり部分では、ガンガンにピアノも弾かれ、オーケストラも“わっ”と入って来ますが、あの当時の頭上で繰り広げられるような感じはありません。
もともとがきっとピアノ弾き語りの曲だったと思いますので、今の聞こえ方がまっとうなものなのだろうと思いました。
あの頃の賞レース華やかなりし時代背景。こういう曲を聞いていると、受賞する瞬間の緊張感など、いろいろなテレビ中継された大賞、歌謡祭などを思い出します。
日本中の老若男女が、その曲を知っていて、固唾を呑んで見守るなんてシーン、もう金輪際無いでしょう。
今や、そういう場面で初めて知る曲や歌い手(アーティストなんて言うけれど、そんな上等なものなんでしょうか)だったりするのも当たり前になりました。
知っている人は知っているが、知らない人はまったく知らない・・、それが今でしょうね。
小坂さんのその後の人生がどんなだったか存知上げませんが、こんな典型的な幸せな家庭を持たれたのでしょうか。
B面の「青春の愛」では、こちらが本来の小坂さんなのか、と思うくらいの等身大の曲を聞くことができます。
どこかアメリカのポップソング的な牧歌的な感じの曲で、こちらも心がおだやかになるようなものでした。
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