映画「ヒッチコック/トリュフォー」を見た
映画『ヒッチコック/トリュフォー(HITCHCOCK・TRUFFAUT)/2015年 アメリカ・フランス 監督:ケント・ジョーンズ』を見てきました。
そもそも私がヒッチコックの名前は知っていても、金曜ロードショーみたいなテレビで「鳥」を見たくらい・・あとは植草甚一さんの本や、その他様々なところでその名を度々聞いてきたというところで、ヒッチコックの映画を見てきたというわけではないのです。
でも、この伝説の書籍「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」を映画化したこの作品が上映されることを知り、気になって、そしてヒッチコックの映画をこれから探求しようかなどと思って、見てきましたd(^_^o)
映画はヒッチコックにトリュフォーがインタビューしている音声と写真、さらに書籍にも例示されているシーンを実際に映画の画像を通して解説的に見せてくれる部分、さらにヒッチコックに影響を受けた名だたる監督達のかなり微に入り細にいるくらいの分析的なインタビュー画像も次々と映し出されて、もう私もスクリーンから目が離せないくらいに身を乗り出して見ることになりました。
残念ながらその作品をまだほとんど見ていない私にも、「サイコ」や「めまい」などの極めつきのシーンを解説付きで見ていると、その技法や、役者の扱い方、観客を虜にしようという演出の数々にただ驚き、感嘆いたしました。
階上に住む住人の様子が気になって仕方ないというシーンに天井にガラスを張り、その上を人が歩くようにして撮り、まさに頭の中での想像の部分を映像化したり、次々とカメラの位置が変化し、シャワーを浴びている女性が殺害されるシーンなども、「すごいっ」と腰が抜けるような感覚になりました。
さらに女性が出てくるシーンの、なんだかエロティックな演出なども、今見てもなかなか真似も出来ないし、そういう視線で対象物を見ることの出来る人がそんなにはいないだろうと思ったのでした。
カット割りから、映像の構図、カメラの移動など、目が離せないヒッチコック映画の一端に触れたことが、こんなにも衝撃的なことなのだとあらためて思いました。
最近、DVDなどのレンタルもしていないので、年末年始のどこかでヒッチコック映画を見てみようって、本気で思いました。
非常に興味深い映画でした。
【Now Playing】 A Day In The Life / The Beatles ( Rock )
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