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2016/12/25

映画「幸せなひとりぼっち」を見ました

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映画『幸せなひとりぼっち(EN MAN SOM HETER OVE)/2015年・スウェーデン 監督・脚本:ハンネス・ホルム 原作:フレドリック・バックマン 主演:ロルフ・ラスゴード』という映画を見ました。

予告では、単に偏屈なじいさんの周囲とのドタバタ劇のように見せていましたが、実際に見た中身は濃いものでした。

映画冒頭で解雇通告を受ける主人公のオーヴェ(役:ロルフ・ラスゴード)、地区での決まり事を守らぬ輩には遠慮会釈なし、容赦なしの扱いをし、変人扱いされているじいさんです。

会社をクビになり、最愛の妻に先立たれ、オーヴェの心は凍てつき、そして妻の墓の前で死んでそちらに行くよ、と花を捧げます。

何度も死のうとすると、ハプニングに見舞われ、結局隣人やその他周囲の人を助けている。
隣に越してきた家族との罵りながらの心の通う付き合いの中でほんとうのオーヴェが見えてきます。

常に不器用な生き方しかできないオーヴェの過去が明らかになるにつれ、最愛の奥さん、そして亡くしてしまった子どもの事実があまりにも哀しくて、胸が張り裂けそうになりました。
でも凍てついていたオーヴェの心が徐々に雪解けするように温かさを取り戻していく様はこの映画のハイライトです。


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最初は、近所の“鼻つまみもの”的なエピソードで見ている者の目を引きつけますが、でもこの映画のヒューマンドラマとしての価値はその後の展開で一気に心の奥底にまではたらきかけるものになっていました。

今年見た映画の中でも群をぬく良さでした。
オーヴェの父親との思い出や、悲しい出来事。一人頑張っていた頃の更なる悲劇。
そして素敵な奥さんになる彼女との不器用な出会いと、恋愛。
夢のような結婚生活と、その後のつらい出来事。
自分を見失いそうになりながら必死で生きて行く主人公に見る者は共感せざるを得ません。

もう、日本ではこんなヒューマンドラマは、なかなか出てこないかもしれないと思いました。皆、自分のことだけで精一杯で、世の中どんどん殺伐としてきていますから・・。
そんな今だからこそ、見てほしい・・と思った映画でした。


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