荒俣宏さんの「喰らう読書術」を読んだ
『喰らう読書術/荒俣宏著(ワニブックス「PLUS」新書)』という本を読みました。
例によってブックオフ価格でd(^_^o)
何年か前だったらこの本をむさぼり読む荒俣さんの若かりし頃から今に至る様子を奇異に感じ、よくわからない部分が多かったと思いますが、今ならよくわかります(゚ー゚*)。oO
若い頃は、本を読むことに何か利益がないといけないんじゃないか、とか、読んだあとにも、自分に残ったものはなんだとか、何を得てどう生かす・・みたいなことをよく考えていました。
だから、読書が義務的だったんですよね・・。
荒俣さんは、何か最初から上記のようなことを考えずに、まさに“喰らう”ように読むこと自体が“本好き”の本望だと言っているわけですが、この著書ではそんな読書三昧の中から見えてくるものもあり、次代に残さなければならないものも浮き上がってくるということも語られています。
荒俣さんもそうですが、今の私は本を読むことが生きている自然な自分の姿となっています。
気合いを入れて読むぞっ!と突入するでもなく、まったく自然体でいつも読んでいる・・そんな感じです。
この本では、荒俣さんが出会った数々の本、そして荒俣さんの生涯に大きな影響を与えた人達・・紀田順一郎先生や梅棹 忠夫先生、さらに稲垣足穂などの超然とした物書きについても書かれていて、“本好き”にとっては、まさにこの本もむさぼり読めるものになっていました(#^.^#)
本大好き、いつも手放さない、そんな本の虫の方々におすすめです。
300頁を越すボリュームですが、楽しく読めますよ(^_^)
【Now Playing】 すっぴん! / 高橋源一郎・藤井彩子 ( NHK-AM )
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