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2017/01/18

星組新トップコンビ、プレお披露目「オーム・シャンティ・オーム ~恋する輪廻~」に行って来た

20170118_star_troupe01

宝塚歌劇・星組 東京国際フォーラム公演「オーム・シャンティ・オーム ~恋する輪廻~」を既に見ておりましたので、その感想を。

今回の公演は星組の新トップコンビ、紅ゆずる(くれない・ゆずる)さん、綺咲愛里(きさき・あいり)さんの大劇場公演前の“プレお披露目”公演となっています。

しかも独特の個性を持つ紅さんの公演らしく、2007年にインドでヒットした映画の舞台化です。ある意味紅さんだったら大丈夫!d(^_^o)って思いながら劇場に向かいました。

で、私はそのインド映画というものを全く見たことがなく、なのでたぶんこういうものなんじゃないか・・くらいの感じで初見となったわけです。

そして目撃した星組の舞台、前半は・・。
これがインド映画の感覚!!と、戸惑いと驚きの中、奇想天外なストーリーに追いつくのにたいへんでした。紅さんは今までのコミカルなストーリーの演目で見せてくれていた感じそのままで演じていました。
これはある意味予想外でした。トップになったので、スタイルを変えてくるのではないかと思っていたのです。でも、今までとなんら変わらない印象でした。
明日海りお(あすみ・りお)さんが二番手として花組に組替えになって舞台に立ったときなどは、スタイルが変わったような印象がありましたし、その後トップになっても一回り大きくなって、スケール感が出ていたような気がしました。
紅さんもそんな感じになるのかな、と思っていたのです。

相手娘役の綺咲さんは、こちらもちょっと意外で、トップ娘役として“しっくり”とハマっていたように思います。それに“落ち着き払っていた”感も有りました。
演技も台詞も歌唱も重心低く安定していたと思います。

後半に入ると“クネクネ”にコミカルだった紅さんは輪廻転生してスターとなり、またひとつ変化してややキリッとした雰囲気で主役を演じていました。
でも、もうひとつ「メイちゃんの執事」や「オーシャンズ11」のときのような男役としてのスケール感が今ひとつというふうに感じてしまったのです。ファンの方、すみません。

二番手扱いで今公演に出演している礼真琴(れい・まこと)さんは、悪役として出ていたわけですが、この映画化されたストーリー自体が軽い感じなので、宝塚の悪役的な“濃い”感じを前面に出すわけにもいかず、ご本人も歯がゆい思いだったかもしれません。
でも、歌は確かだし、ルックスもだんだんと男役として格好良くなってきたように思いました。

星組自体は北翔海莉(ほくしょう・かいり)さんがトップになってから、やや影を潜めていた“体育会系”な“オラオラ感”が出て来たように思いました(*^^*)やはりこれが星組らしい、とあらためて思ったのでした。
私は初めて見た公演でしたが、観客の多くは「ここでギャグがくる」とわかっていて、ちょっと“内輪ウケ”を感じ、そこまで付き合えない・・という気持ちになり、のり遅れてしまいました…σ(^_^;)

あとひとつ。
紅・綺咲コンビは、まだ二人のトップコンビとしての一体感までは出ていなかったように思いました。これは大劇場の「スカーレット・ピンパーネル」の頃には二人でつくり上げていく感じが出てくるのだと思います。楽しみにいたしましょう。

インド映画の舞台化らしく、群舞がとても映える演目で、ここはさすが紅さん、綺咲さん、星組の面々、他組にはない豪華でエネルギッシュな感じはさすがでしたd(^_^o)

そしていよいよ本公演の「スカーレット・ピンパーネル」!どんなふうになるか期待しています。


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