クリス松村さんの番組でいい曲を聞いた
NHKのAMラジオ番組「クリス松村の音楽処方箋」、帰宅したときに丁度放送中で、良さそうな感じだったので、iPad を使い、「らじるらじる」に切り替えて JBL の小型スピーカーにてちょっといい音で聞いてみました。
この番組、ゲストで来た人がちょっとした悩みをクリスさんに相談し、それに“効く”音楽をクリスさんが処方するというものです。おもしろい。
初っ端に掛かった曲は、美空ひばりさんの東京ドーム公演での「人生一路」でした。
いやもう驚きましたねぇ、素晴らしい歌唱でした。このバージョンを私は初めて聞きました。
ひばりさんはあの頃たぶんかなりお身体の具合は悪かったと思いますし、当時のビデオ映像などでも顔色は良くないように見えました。
でも、この曲の溌剌とした感じ、通常の歌い方よりも跳ね上がるような昂揚を感じます。
自分にも、そしてファンにも「私は大丈夫!」と言い聞かせているようです。
辺りがパーッと開けてまさに快晴っ!!最高の歌唱だと思いました。私も大興奮いたしました。
ぜひこの音源は手に入れようと思います。
さらにひばりさんの「笑ってよ、ムーンライト」という曲も掛かりました。
これはとても軽い感じのポップスで、ひばりさんの多様な側面を感じ、これまた“にくい”ライトな感覚の歌声で、またも唸ってしまいました。ジャズなどでも素晴らしい歌唱を聞かせてくれたひばりさんですが、いやはやたいした歌手でした。
続いて江利チエミさんの「おこさ(で)節」が掛かりましたが、これはクリスさんがドイツで見つけたアナログレコード盤で、しかも日本で1980年代に出たものを2000年代に入ってドイツが発掘し、レコード化したものだそうです。
発掘するだけのことはありました。チエミさんの“ノリ”のよい感覚にまたも興奮してしまいました。クリスさんの音楽、特に日本の歌謡曲に対する造詣はたいへん深く驚きました。
最後には、三人娘のもうひとり、雪村いづみさんの「ひこうき雲」が掛かりました。
これは10代の荒井由実さんが、自ら命を絶った友のために書いた曲で、本来雪村さんがリリースする曲だったのだそうです、これも知らなかった。
番組で掛かった雪村さんのバージョンはとうとうリリースされなかったものだそうです。
これがまた凄かった。
雪村さんが経験されてきた人生での様々なことがこの曲に深い意味を加えていて、動けなくなるくらいの感動を呼びました。
たまたま聞いたクリスさんの番組でしたが、素敵な番組でした。
ちょっとばかりそのお裾分け的な感じできょうは書いてみました。
【Now Playing】 深層深入り 虎ノ門ニュース / 青山繁晴 ( YouTube )
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