原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読みました
『本日は、お日柄もよく/原田マハ著(徳間文庫)』を読みました。
本屋にふらりと立ち寄り、この本の“腰巻き”に「何度も泣きました!言葉の持つ力に感動!!元気がでるお仕事小説!」とうたわれていて、最初は“まゆにつば”つけて、誇大広告なんじゃないの、と手に取り、パラパラとページを繰ってみたのですが・・ん?これはおもしろいかも、と思い始め手に入れたのでした。
最初は主人公の女性が結婚披露宴に呼ばれ、たいくつなスピーチに居眠りをしてスープ皿に顔を突っ込む(^^;)という失態から始まるのですが、その披露宴の会場で伝説のスピーチライターに出会い、意外や主人公のドジな女性がスピーチの才能があるということになって物語は進行します。
最初はむしろ家族的であたたかなドラマ的展開かと思っていると、次第に政治の世界のスピーチライターのガチな仕事小説になっていって、俄然面白さとスピード感が増します。
何よりも随所に出てくる披露宴のスピーチや、プレゼンテーション、議員立候補者の演説に、本の腰巻き(帯)に書かれているとおり“何度も泣きました”(T_T)
原田マハさんは既に有名な方で、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て2002年に独立、フリーランスのキュレーターとして活躍、その後は作家として数々の賞を受賞という経歴を持つ方で、今まで存知上げず、早く知りたかったと思っているところです。
で、ほんとうに泣いたのです、私…σ(^_^;)
言葉のもつ力、スピーチが持つ影響力、そしてそれらは話す人本人が持ち合わせているものから醸し出されるものである・・ということをあらためて感じました。
とりあえずこの本を読んでみて、感動のスピーチの数々で泣いてください(^_^;)
そして、胸を打つ物語にまた泣いてください(゚ー゚*)。oO
悪意や恨み辛み、怨恨渦巻くような小説ではありません、まっすぐでひたむきな人物が悩みながら、つまずきながらも前を向いて歩いて行く小説です。だから読んだのです。
今の私にはそういうのが合います。良薬って感じ!d(^_^o)
胸が熱くなり、涙とともに幸せな気持ちがやってくるような小説でした。
これはかなりのおすすめ本です。
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