「星逢一夜」ライブ・ビューイングしてきた (1/4)
名古屋の中日劇場で公演されている宝塚歌劇・雪組の「星逢一夜/ Greatest Hits ! 」、特に星逢一夜については、宝塚大劇場・東京宝塚劇場での本公演から台本が書き換えられたという情報を得て・・見たくなっちゃったんだですよねぇ~(^_^;)
名古屋まで出掛けるわけにもいかず(もともとチケットが手に入らない)、やきもきしていたら、なんとライブ・ビューイングが市川のコルトンプラザであるっていうじゃありませんか'(*゚▽゚*)'
チケットを入手し、行ってきました。
今回は、その様子を4回に分けてお知らせしたいと思います。
うわさどおり、台本には手が入っていました。
わかりやすく言うと、早霧せいな(さぎり・せいな)さん演じる天野晴興が自分の故郷である三日月藩の領地内の一揆が起きそうな窮状に悩み、年貢を下げようとする部分が書き加えられていました。
前回の本公演では「悩んでいるんだろうなぁ」という雰囲気を残して、早霧さんが虚空を見つめるようなシーンこそあれ、その辺は観客の想像にまかせられていたわけです。
さらに、吉宗の享保の改革により各地で苦しむ農民達が一揆を起こし、その責任を早霧さん演ずる天野晴興が問われるシーンは“正反対”といってもいい、早霧さんが問い詰めるような形に書き換えられていました。
また、吉宗に三日月藩の領地で一揆が勃発しそうということで、その沈静を命じられる場面でも早霧さんの天野晴興が三日月藩の農民を十分に気遣う部分がありました。
一揆を鎮圧し、全ての責任を早霧さんが負うシーンも、吉宗と天野晴興のやり取りは、早霧さんの故郷を想う気持ちと、吉宗の本意ではないが、早霧さんを処分せねばならない苦悶の様子まで加えられていて、手厚い説明が入ったという感じでした。
・・この演目の皆のセリフ風に言うと「ほんとうはこうだったんだっちゃ!」(^o^)っていう感じです。これはこれで良かったのだと思いますが、本公演での早霧さんの口には出さぬが苦悩の淵に沈む様子は、逆にとても良かったので、・・難しいですねぇ、どっちがいいか・・、私は本公演を取ります。
最後の星観の櫓上での早霧さんと咲妃みゆ(さきひ・みゆ)さんの場面も、かなりセリフが変更されていました。
つまり、二人があの場面で互いの想いをかみ殺していたものをある程度セリフにしてはっきりさせた感じでした。
それはそれで、また泣けて・・(T_T)、私、もうねぇ、ずっと泣いていました。
隣にいた女性も最後は泣き濡れていました。私もあやうく嗚咽するところでした。あぁ、あぶなかった(^_^;)
4回に分けてご紹介する今回のライブ・ビューイング、第1回目の終わりに主要三人の様子をご紹介しておきましょう。
早霧さんは今回大きく変わった台本、セリフを十分に理解し、あのときとは違った天野晴興を力強く、哀しく、心の揺れも見事に表現し、残り少なくなったトップスターとしての舞台を充実し切った形で堂々と演じていました。素晴らしいトップスターです。
咲妃さん演ずる泉(せん)は、特に大人になってからの部分がますます良くなっていました。
全体に女優としてのスケール感が一回りも二回りも大きくなっていたと思います。
咲妃さんも素晴らしい女優です。トップ娘役としてこんなに演技が卓越した人がいたかなぁと、あらためて思いました。
二人の間に入った源太を演じた望海風斗(のぞみ・ふうと)さんは、源太を最初は前回本公演よりも静かに、何かを秘めているかのように演じていました。
なので、後半、一揆を主導して早霧さんとの男と男の全てを懸けた戦いがいっそう感動的なものになっていました。
静から動への役の切り替わりが素晴らしかった。
望海さん主演の舞台なども経て、ステージングがもうトップスターのように威風堂々としたものに感じました。
で、余談ですが・・。
台本が書き換えられたという情報から来たのでしょうか、『今回は源太が勝つ』という( ̄O ̄;)ガセネタが会場の一部に流れていたようで、一部終演後に「源太勝たないじゃないのつ!!」って連れのガセネタ男をどやしつけている女性がいました(*^_^*)
以上です。
次回はその他の雪組・組子達の様子などもお伝えしたいと思います。それではまた次回。
【Now Playing】 Got My Mind Set On You / George Harrison ( Rock )
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