「お~い、丼(どん)」を読んだ(*^_^*)
『お~い、丼(どん)-満腹どんぶりアンソロジー-/ちくま文庫編集部 編(ちくま文庫)』という本を読みました。
タイトルそのままに、作家・著名人が“丼(どんぶり)”への思いのたけをぶっつけたエッセイが50篇も収められています。
読んでみて、あらためて日本人は“どんぶりもの”が大好きなんだね、と思いました。
天丼、カツ丼、牛丼に親子丼(#^.^#)、海鮮丼にうな丼、まだまだいくらでもあります。
それらについて、赤瀬川原平、嵐山光三郎、角田光代、杉浦日向子、團伊玖磨、平松洋子、山本晋也、吉本隆明・・まだまだたくさんの方が熱く語るのですd(^_^o)
天丼についても、揚げたものをつゆにくぐらせるのか、それともつゆを上からかけるのか・・、タネは海老を中心にするのか、いやいや野菜天ぷらが入っていなければ、などと自らの主張を強く前面に出している人もいました。
カツ丼はあえて熱々のものでなく、出前で届いた状態から蓋をしてあるものをしばらくおき、さめて冷えたものをあえて食べる・・冷めたカツ丼のなんというかわびしさが、これまたいいのだ・・なんて話も書かれていました。なんかその気持ちはわかるのです。熱々のカツ丼もいいけど、さめたカツ丼のよさっていうものもあるよ、確かに、と思ったのです。
岡山の「ドミカツ丼(ドミグラスソースのかかったものだそう)」にはまっている人も複数人いました。私も未体験です、ドミカツ丼。
あの小沢昭一さんも、わざわざ新幹線に乗ってリピーター的に食べに行っている。
団鬼録は、吉野家の“酒三本まで”というルールが気に入って、飲み会のあとに吉野家に寄り、帰宅前最後の酒をそこで三本飲み、牛丼を喰らう・・これまた男の“わびさび”のようなものを感じさせ、ぐぐっと引きつけられ、読んでしまいました。
とにかく、みんな大好きな『丼』があり、食べ方があり、行く場所があるのだと、よくわかりました。
読んでみてくださいよ、あなたも同感の、「これだよ、これ」的な食べ方の人もいるし、「そんな食べ方ありかい?!」って人もいます。それがまたそれぞれで楽しいですよ(^_^;)
今回もおすすめの「丼本」でした。
【Now Playing】 ラジオ深夜便 / アートは脳のチョコレート・林 容子 ( NHK-AM )
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