「林家たい平」さんの“まくら集”を読んでみた
『林家たい平 特選まくら集/ 林家たい平著(竹書房文庫)』を読みました。
“まくら”ってようするに寄席で噺家が落語の本題に入る前にちょっとお客さんに軽い話題や、本題の演目に関連するようなお話をちょっと可笑しくするものですが、たい平さんのお話もおもしろいです(#^.^#)
私も寄席に行ったときに様々な噺家の“まくら”を聞きましたが、実に皆さん上手い。
しかも、その日のお客さんを見てうまいこと笑わせるのです、見習いたいが見習えるほど簡単なことではないなぁ。
たい平さんもご自身のお子さんや奥さんの話題にふれたり、流行語大賞にひと言もの申したり、恵方巻の文化にちょっかい入れたり、バレンタインデーの思い出話をしたり、それはもう話題の振れ幅が広い。
そして、なんといっても“まくら”が本編に大きく食い込んでしまうくらいの長編になった「マラソンたい平記」と題されたものが最高でした。
そう、たい平さんが24時間マラソンに出ることになり、その前夜からゴールまでを語りまくる「大長編まくら」なのです。
途中の休憩施設は事前にバレてしまうと人が集まってしまうので、内緒にないしょにたい平さんとスタッフが移動するのですが、「ここを使ってください」と案内されたのが斎場で、友引なので人も居ないから・・(^^;)ということで、通夜に使う畳の部屋で仮眠を、となったものの、「そんなところで寝られるかっ」って話など(^_^;)おもしろかった。
さらにゴールでのテレビ上のドタバタなど、知らないことだけにとてもおかしくて、最後まで笑いながら読みました。
この「まくら集」が面白く読めたら、次は寄席に行ってみてね、本編はまくらよりもさらに面白いからd(^_^o)
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