映画「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由( MON ROI )」を見た
映画『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由( MON ROI )/2015年・仏 監督:マイウェン 出演:エマニュエル・ベルコ、ヴァンサン・カッセル』を見ました。
恋愛映画といえばフランス映画を見ろ!なんて誰が言ったか、言わなかったか・・、でもこのフランス製映画は、そんな“恋愛もの”を楽しもうなんて気で見に行ったら痛い目に遭います( ̄O ̄;)
男と女の生き方、恋も愛も憎悪も怨念も淡い気持ちも、ごった混ぜだっ!!
そしてこれが男と女だ、そんな映画だった。
過去に顔見知りだった男にふとしたところで声を掛け、それが瞬間的に導火線に火が点いた形となり、“モテ男”で完璧風だった男と、住んでいる世界が異なるような知的な女性が一気にのめり込むような愛の世界に突入、子供までつくって、そのまま結婚に・・。
やがて男の女関係のだらしなさ、モテ風で男臭かったように見えて、実はもろい部分、なさけないダメ男な部分も出て来て、女はあきれるが、家庭や人生そのものを崩壊させるような男の振る舞いに、女性も精神的にも身体的にも最悪の状態に追い込まれる。
なのに、何度も男が謝ったり、仲直りしたり、離れたり、拒絶したり、くっついたり、・・これは誰もが経験する男女関係をフランス風に大きくデフォルメさせた男女物語になっていました。
見ている人は誰もが“腹に一物”的に持っている配偶者への感情を思い起こされ、ちょっと痛い、グサッとくる部分もあるのではないでしょうか。
そして今どきの「異性と付き合うと自分の時間がなくなるからイヤ」などという“腑抜け”には絶対にわからない映画となっておりました(*^_^*)
相手のために自分の時間なんか無きものとして、ぼろぼろになりながら地獄の一丁目まで付き合うのが男女の仲だ、わかってんのか、このぉ~っ!!・・というのが私の意見です、そしてこの映画の意見でもあるようにお見受けいたしました(^_^;)
根性据えて、男に、そして女に向き合う者だけがわかるこの感情、それをあらためて知りたかったら行ってみるといいです。そんな映画でした。甘っちょろい気持ちで行くなよ。
【Now Playing】 Old Folks / Karin Krog ( Jazz )
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