『砥部焼』の魅力にあらためて気づかされた
NHKのテレビ番組に「美の壺」というタイトルのものがあります。
このあいだ録画して見ていたら、「砥部焼」について掘り下げていました。
砥部焼というと、器の“肉厚さ”と、持つ手になにか温かみを感じること、それに器に盛った食べものが冷めにくい、などという印象があります。割とどっしりとしていて、でも重過ぎず、手になじむ、そんな感じもありますね。
番組内でやっていたのですが、太い筆で描く絵柄も独特の魅力があります。
それに料理が映えるように思います。
で、写真のように実際に砥部焼に料理を盛っている様子が放送されたのですが、そのレストランを見ていたら、「あれ?ここは八千代市の“貝殻亭”じゃないか」と気づきました。
二十代の若い頃、当時の“大人”な彼女がおしえてくれた仏蘭西料理の素敵なお店です。
そうか貝殻亭は砥部焼を器として採用していたんだ、と今のこの歳になって気づきました。
思い起こすと、当時パンは貝殻亭内で焼いていて、パンの器はきれいな色の透き通るような貝殻に乗っていました。
そして、食後の珈琲の器は、給仕してくれた方が食事するときの様子を見ていて、その人そのものというカップを選んで淹れてくれました。
それが吹き出すくらいにその人そっくりな器を選ぶので何人かで行ったときには皆で大笑いになったものでした。
まだ続いていたんですね、貝殻亭。
また行ってみたくなりました。今度は家族で。
【Now Playing】 嶌信彦 人生百景「志の人たち」 / 瀬木比呂志 ( TBSラジオ )
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