「壇蜜日記2」を読んだ
『壇蜜日記2/壇蜜著(文春文庫)』を読みました。
壇蜜日記第一弾はすでにこのブログでご紹介していますので、ご覧いただく際はカテゴリー「書籍・雑誌」で検索してみてください。
第一弾では人気の勢いに乗ってブイブイ言わせていたような記憶があるのですが、この壇蜜日記2では、その後のかなりな“バッシング”があったのか、その影響を感じました。
ようするに、壇蜜さん、自分を卑下していて、存在すること自体を否定するような輩の罵詈讒謗にだいぶ疲弊している様子がうかがわれるのです。
私が持っている壇蜜さんの印象というのは、世の動き、人の思惑(特にバカでスケベな男)、自分を利用している人が裏で考えていることなどを敏感に察知し、自らの容貌を適切かつ賢く利用して、ある意味自分の中にある考えを密かに実行している人・・というものでした。
要するに“頭がいい”って、思っていました。
でも、この壇蜜日記2を読むと、そんな壇蜜さんも、特に仕事で絡んでくるような人の中に“ゲス”な人たちが多く、しかも次から次へと壇蜜さんに謂われのない“言い掛かり”をつけてくるので、だいぶ弱っているような感じを受けました。
最終的には「自分というものは、こういうものだ、こういう生き方をしているのだ」という姿勢で、しかも怠惰な感じの私生活も垣間見えるような日記となっていて、壇蜜さんの中にある“芯”のようなものはしっかりとして、揺るぎないものになっていた、と思いました。
できれば、ここから巻き返して、「壇蜜日記3」を出してもらい、大反撃してもらいたいものだと思いました、正直d(^_^o)
壇蜜さんを好奇の眼差しで見たり、下心丸出しに近づいてくる男、&壇蜜さんを表面だけで判断して蔑む女性などに対して、斜めから見ていたと思われるテレビ等の露出が多くなってきた頃の壇蜜さん、もう一度あんな感じで“ギャフン”と言わせる文章を書いてもらえたら、と思いました。
いや、ひょっとしたら今までと異なる視点で、しかも今までいたところとは異なる場所に自分を移して生きて行くのが壇蜜さんなのかもしれません。
そんな期待もしつつ、それでもこの本は面白く、しかも文章は“ウマい”!
独特の感覚とキレと、ふっと緩くなる感じ、勉強させてもらいました。
いい本でした。
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