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2017/06/29

「夫婦の散歩道」を読んだ

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『夫婦の散歩道/津村節子著(河出文庫)』を読みました。
夫婦ともに作家で、結婚生活は五十余年、苦楽を共にし(結婚してからしばらくは苦が多くを占めていたことが読んでわかる)、夫の吉村昭さんが亡くなるまで、またその後の津村さんの様子、そして夫に対する想いなどが綴られています。

とても淡々と書かれているのですが、夫婦が二人で歩む夕暮れの公園での様子、旅に出ての出来事、感じたこと、二人が関わった懐かしい人たち、200頁の本でしたが、内容は心打つものでした。

夫の吉村さんが亡くなったあとに見ることになった手紙には妻、家族を守るために「作家として売れることがなければ筆を折り生活の為だけに働く決意」が兄弟宛に書かれていました。

夫吉村さんの作家としての姿に亡くなるまでも、そして亡くなったのちにも敬意を失わず、夫婦二人で真摯に作家活動をして、さらに夫婦が出会ったかけがえのない人達に対するお付き合いの仕方もなかなか普通の人には出来ないものだと思いました。

あまりにも自然な文章で、すらすらと読み進むことができるのに、心に強く入ってくるそれぞれのエピソード。
夫婦として長い年月を連れ添うには、こんな自然体の二人のあり方が理想なんじゃないかと思い、自らに照らし合わせ、「まだまだだ、自分達」と反省もいたしました。

巻末には、“あとがき”にかえて夫の吉村昭さんの最後の様子が書かれていて、思わず涙してしまいました。
私が、先立つことになったとして、妻にどういうものを残せるか、妻にどんな想いで接することができるか・・あらためて考えるきっかけになりました。
しみじみと良い本でした。


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